大学ラグビー.com

データで見る大学ラグビーなど。大学ラグビー.com(http://daigakurugby.nobody.jp)でデータ掲載中。

早明戦 2021 データ比較 … 明治 早稲田 ともに1敗で迎える最終戦

概要

2021年12月5日(日)、秩父宮ラグビー場において第97回の早明戦が行われる。ここまでの両者の成績はともに5勝1敗、勝点は明治大が26、早稲田が24、全勝で勝点27の帝京大の結果によってはともに優勝の可能性を残している。昨年は早明戦では明治大が前半からのリードを守って34-14と逃げ切った。

Xserverドメイン

 

今季の明治大

序盤の明治大は危なげなく勝利を重ねながらも、反省点も見られた。4戦目の相手は筑波大、早稲田や帝京大が筑波大ディフェンスに苦労したが、前半だけで4トライを奪っての快勝となった。さらに慶応大に勝利したあと、6戦目の帝京大戦はロースコアの接戦、なかなかトライを取り切れず7-14での敗戦となった。

  9/12 明治大52-  3青学大
  9/18 明治大68-  7立教大
10/  9 明治大46-10日体大
10/24 明治大53-14筑波大
11/  3 明治大46-17慶応大
11/20 明治大  7-14帝京大

今季の早稲田

序盤は順調だった早稲田だが、3戦目は追い上げる筑波大振り切り21-14での勝利、4戦目の青学大は前半終了間際までリードされる場面もあった。帝京大戦は後半に入って突き放され、終盤の追い上げは届かず。6戦目の早慶戦は、前半だけで30点をリードするも後半は追い上げられて7点差での勝利となった。

  9/12 早稲田70-  0立教大
  9/25 早稲田96-  0日体大
10/  9 早稲田21-14筑波大
10/23 早稲田61-13青学大
11/  3 早稲田22-29帝京大
11/23 早稲田40-33慶応大

お名前.com  

 

両者の比較 

過去20年の勝敗

以下は年度ごとの対戦結果、その年の対抗戦勝敗分の順、丸数字は対抗戦の最終順位(勝敗が並んだ場合に同順位としたもの)。

2001 早36-34明 早7-0① 明5-2③
2002 早24-  0明 早7-0① 明5-2③
2003 早29-17明 早7-0① 明4-3③
2004 早49-19明 早7-0① 明5-2②
2005 早40-  3明 早7-0① 明4-3④

2006 早43-21明 早7-0① 明5-2②
2007 早71-  7明 早7-0① 明5-1-1②
2008 早22-24明 早5-2② 明3-4⑤
2009 早16-14明 早6-0-1① 明3-4⑤
2010 早31-15明 早6-1① 明6-1③

2011 早18-16明 早5-2② 明5-2②
2012 早32-33明 早4-3④ 明6-1①
2013 早15-  3明 早6-1② 明3-4⑤
2014 早37-24明 早5-1-1② 明5-2③
2015 早24-32明 早4-3④ 明6-1①

2016 早24-22明 早6-1② 明5-2③
2017 早19-29明 早5-2② 明5-2②
2018 早31-27明 早6-1① 明5-2③
2019 早  7-36明 早6-1② 明7-0①
2020 早14-34明 早6-1② 明6-1①

2001-2010の10年間は、7年連続全勝優勝を達成した早稲田が9勝、明治大は1勝のみ。2011-2020の10年間は、明治大5勝、早稲田5勝となっており、とくに2014以降の6年間は交互に勝利している。また、この間は接戦が多く、一方が4位や5位に沈んだ年でも僅差の試合が行われており、予想のつかない戦いであることがわかる。

<参考>早明戦全記録

daigakurugby.nobody.jp

 

今季の6戦目までのデータ比較

ここまで6戦の明治大と早稲田、参考に帝京大も含めたデータを見てみると、大きな差がないことがわかる。

明治大 勝点26 得点272 失点65 42T 28G 2PG
早稲田 勝点24 得点310 失点89 47T 36G 1PG

帝京大 勝点27 得点306 失点54 47T 34G 1PG

 

FW平均体重

FW平均体重については、まだメンバーが発表されていないため、前節のFW平均体重を見てみたい。今季は両チームとも試合ごとに変化が少ないので、最終戦でも大きく変わらないものと考えられる。いずれにしても、両者ともに1kg程度の差しかなく、勝敗のポイントにはなりそうにない。

明治大 102.1kg
早稲田 101.6kg

ラグビーマガジン 2021年 01 月号 [別冊付録:ラグビーカレンダー2021] 

 

時間帯別トライ数

ここまでの6戦の時間帯別トライ数、失トライ数を調べた。それぞれ大きな差はないが、前後半とも終盤に特徴が見られる。

トライ数
明治大43(前半21、後半22)
早稲田47(前半23、後半24)

失トライ数
明治大  8(前半  4、後半  4)
早稲田13(前半  4、後半  9)→後半は帝京大に3慶応大に4

明治大

明治大が数多くトライを奪ったのは、前半後半ともに終盤の31分以降だった。失トライのほうは、前半21分からの10分間に3トライを許しており、その時間帯は自らのトライも少なくなっている。また、前後半とも開始10分以内にはトライを与えていない。

f:id:daigakurugby:20211129110441p:plain

時間帯別トライ数2021 明治大

 

早稲田

早稲田のトライは、後半20分以降に最も少なくなり、後半30分以降に10トライと最多となっている。相手やメンバー交替の状況によるが、際立つ特徴と言える。失トライのほうは大きな偏りは見られないが、後半31分以降が多く、帝京1慶応2筑波1と4つのトライを奪われた。

f:id:daigakurugby:20211129110511p:plain

時間帯別トライ数2021 早稲田
 エンスカイ ラグビー日本代表 2021年 カレンダー 壁掛け B2 CL-573 

 

まとめ

伝統的には、早稲田にBKのイメージ、明治大にはFWのイメージがあるが、近年の両チームは、FW、BKともにレベルが高く特別に偏りは見られず体格も差はない。また、各種のデータで見ても、互いに大きな差はなく拮抗した試合が予想される。

明治大は、序盤はややメンバーを入れ替えながらの戦いとなったが、11月からFB雲山弘貴(4年,報徳学園)もスタメン復帰しベストに近いメンバーとなっている。ただ、前の試合の帝京大にはプレッシャーを受けたこともあってトライが遠かった。キックで変化を生み出せるCTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)を起用するのも一つの策か。

早稲田のほうは、このところSO吉村紘(3年,東福岡)とSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)を交互にスタメン起用しているが、どちらでいくかも注目される。早慶戦の前半のようなFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)らのBKの躍動が勝利には欠かせないため、BKを生かせる布陣で勝負するものと思われる。

今季の早明戦は、12/5(日)の試合を前に、2日前の12/3(金)に発表予定のメンバーも気になるところだ。


daigakurugby.hatenablog.com

 

 

 

大学ラグビー.com

 

f:id:daigakurugby:20201130115403p:plain

早明戦

 

2021 関東リーグ戦 第7節 <直前チェック> … 東海大vs流経大 日本大vs法政大 など

概要

2021年度の関東大学リーグ戦グループ1部リーグ第7節は、11/28(日)に全4試合が行われる。1部リーグは、東海大学流通経済大学日本大学法政大学中央大学大東文化大学関東学院大学専修大学の8チーム。

今季の順位決定方法は勝ち点制となる。勝ち4点、引き分け2点、負け0点、ボーナスポイントとして「勝敗関係なく3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」のチームに1点が与えられる。また、昨年行われなかった入替戦は、今季は実施予定。

第6節終了時の成績

第6節を終えての成績は次の通り。

東海大 5勝1分 勝点27 得失点差+265
日本大 5勝1分 勝点27 得失点差+166
大東大 4勝2敗 勝点19 得失点差+28
流経大 3勝3敗 勝点12 得失点差-45
法政大 2勝4敗 勝点12 得失点差-8
関東学 2勝4敗 勝点10 得失点差-84
中央大 2勝4敗 勝点  8 得失点差-107
専修大 0勝6敗 勝点  1 得失点差-215

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(11/21終了時)

14T 井上風雅/日本大
8T 酒木凛平/大東大
7T レキマ・ナサミラ/東海大
7T ナサニエル・トゥポウ/日本大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(11/21終了時、PG含む)

25G 石岡玲英/法政大 78.1%
21G 戸野部謙/大東大 72.4%
20G 津田寛汰/中央大 80.0%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/28(日)

法政大 11:30 日本大(秩父宮/有観客)

2勝4敗で勝点12の法政大は4-7位までの可能性を残し、5勝1分で勝点27の日本大は36年ぶりの優勝を狙う。昨年の対戦は、法政大が先制するも前半のうちに日本大が逆転、後半も突き放した日本大が法政大の終盤の追い上げを振り切って35-22で勝利。

今季の法政大は、開幕戦では専修大に大逆転での勝利、2戦目の関東学院戦では大逆転での敗戦など、不安定な戦いが続いた。前節は流経大にリードして終盤を迎えたが、ロスタイムにPGを決められて4敗目を喫した。今季は調子の波が大きく、やや失点が多いため、メンタル面でのきっかけや工夫がほしいところ。

日本大のほうは、関東学院流経大には前半をリードされるなど競った試合もあったが、開幕から5連勝となった。前節の東海大との全勝対決は、互いに一歩も譲らず19-19の引き分けとなった。モールから多数のトライを奪ってきたが、ここへ来て少なくなっている。

日本大はモールからのトライが多く難しいキックが多かったせいか、ここまで42トライに対して22ゴールに留まる。法政大は今季12PG、日本大が5点ずつ奪うのに対し、法政大が3点ずつ返す展開になれば終盤勝負ということもある。

メンバー表チェック

法政大は、LO兼森大輔(4年,報徳学園)が開幕戦以来のメンバー入りでスタメン出場、リザーブが多かったSO金侑悟(1年,大阪朝鮮)は2戦目以来のスタメンとなる。また、前節と入れ替わり高城喜一(2年,金光藤蔭)はFLに、No8大澤蓮(4年,長崎南山)はNo8に戻る。

f:id:daigakurugby:20211127080534p:plain

法政大 メンバー

日本大のほうは、前節試合開始早々に退いたSO饒平名悠斗(3年,コザ)は欠場、代わって普久原琉(3年,コザ)がSOに、ナサニエル・トゥポウ(3年,マリストB)がFBに入る。また、前節初めてリザーブにまわったHO井上風雅(2年,東福岡)はスタメンに戻った。

f:id:daigakurugby:20211127080552p:plain

日本大 メンバー
過去の対戦

2018 法政大41-31日本大
2019 法政大12-34日本大
2020 法政大22-35日本大

FW平均体重

法政大 100.1kg
日本大 103.5kg

FW高身長選手(cm)

法政大 No8高城喜一186,LO竹部力185,LO兼森大輔185,PR河村龍成180,FL大澤蓮180
日本大 PR山内開斗188,LO趙誠悠185,LOテビタ・オト185,FL板倉正矢183,No8佐川奨茉180

 

専修大 11:30 関東学院(セナリオH三郷/有観客)

ここまで全敗で最下位が決まっている専修大関東学院は2勝4敗で勝点10とし最終戦の結果如何で4-7位までの可能性を残している。昨年の対戦は、関東学院が前半に4トライを奪って28-0とリード、後半は専修大が追い上げるも48-21で関東学院の勝利となった。

今季の専修大は、開幕戦で法政大に16点リードからの逆転負けを喫したあと、4戦目の流経大戦では追い上げならず4点差で敗戦、惜しい試合をものにできなかった。ただ、2強との対戦を除く4試合では全て3トライを奪っており、攻撃面では悪くない。

関東学院のほうは、2戦目で法政大に逆転勝利、3戦目の流経大戦はロスタイムに逆転されたが終盤までリード、日本大にも前半をリードするなど昨年の上位チームと堂々と渡り合った。ここへ来てBKでのトライが増えてきており、攻撃の幅が広がっている。

要所でFWで勝負する専修大に対し、BK展開で打開する関東学院、前半からの激しい攻防が予想される。

メンバー表チェック

専修大は、SO市野湧大(3年,中部大春日丘)が4戦ぶり、WTB飯塚稜介(2年,桐蔭学園)は5戦ぶりのスタメンとなる。また、前節リザーブからリーグ戦初出場を果たしたHO松下海斗(1年,報徳学園)は初先発。

f:id:daigakurugby:20211127100622p:plain

専修大 メンバー

関東学院のほうは、前節同様に芳崎風太(4年,関東学院六浦)はSOに入る。前節リザーブから出場の190cmのLO本多覚斗(4年,前橋育英)は初スタメン、リザーブには2戦ぶりにLO矢彦沢洋平(4年,東京)が入った。

f:id:daigakurugby:20211127100635p:plain

関東学院 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 対戦なし
2020 専修大21-48関東学院

FW平均体重

専修大  100.3kg
関東学院 101.8kg

FWの高身長選手(cm)

専修大 LO渡邉朝陽185,PR山口和明181,PR木原三四郎181,LO小笠原颯180
関東学院 LO本多覚斗190,LO山﨑海187,No8小濱康嵩185,PR島津弘二朗183,FL内川朝陽182

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

流経大 14:00 東海大秩父宮/有観客)

流経大は3勝3敗で勝点12、4位を狙うが入替戦の可能性も残る。5勝1分の東海大は日本大と並び勝点27、4連覇を狙う。昨年の対戦は、前半は東海大が33-12とリードするも後半は流経大の連続トライで追いつき38-38、終盤に東海大が突き放して55-38で勝利。

ここまでの流経大は、大東大、中央大に連敗スタート、3,4戦目は関東学院専修大に僅差で勝利、以降は日本大に善戦するも敗戦、法政大にはロスタイムのPGでサヨナラ勝ちとなった。メンバーを固定できない中で、FB河野竣太(4年,常翔学園)の存在感が増した。

東海大のほうは、危なげない試合を続けて5連勝。しかし、6戦目の日本大戦は攻めきれずに引き分け、やや受けにまわったか、ペナルティは今季最多の11となった。ただ、FWでプレッシャーをかけてSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がBKを操ることに変わりはない、やるべきことをやれば勝利はついてくる。

ここまでの戦いぶりから東海大が優位に立つが、接戦になれば流経大は5戦ぶりにメンバー入りしているWTBイノケ・ブルア(4年,スバGS)が控える。

メンバー表チェック

流経大は、主将HO西山大樹(4年,流経大柏)が戻り、WTBイノケ・ブルアは5戦ぶりにメンバー入り。また、今季はBKで出場していたリクアタ・テアウパ(3年,トゥポウC)はFLで先発、LO中根輝(2年,栄徳)は初スタメンとなる。

f:id:daigakurugby:20211127105419p:plain

流経大 メンバー

東海大は、HO本橋純平(4年,東農大二)が初スタメン、CTB横田大輝(4年,深谷)は3戦ぶりのスタメンとなる。HO土一海人(4年,東海大相模)とCTB丸山凛太朗(4年,東福岡)は前節に続いてメンバー外。

f:id:daigakurugby:20211127105434p:plain

東海大 メンバー
過去の対戦

2018 流経大33-33東海大
2019 流経大21-26東海大
2020 流経大38-55東海大

FW平均体重

流経大 105.8kg
東海大 108.9kg

FW高身長選手(cm)

流経大 PRシンクル寛造189,LOタマ・カペネ188,FLリクアタ・テアウパ188,FL當眞真180,No8キムギヒョン180
東海大 LOワイサケ・ララトゥブア191,FLレキマ・ナサミラ190,LO小池隆成188,PR星野克之186,No8ノア・トビオ184

 

大東大 14:00 中央大(セナリオH三郷/有観客)

大東大は4勝2敗で勝点19、すでに3位が確定している。中央大のほうは、暫定7位も最終戦の結果により4位の可能性も残されている。昨年の対戦は、前半は互角も後半は大東大が抜け出し10点をリード、終盤に粘りを見せた中央大が追いつき試合終了となった。

今季の大東大は、開幕戦の流経大を1トライに、2戦目の東海大は前半を2トライに抑えるなど、素晴らしいディフェンスで好ゲームを繰り広げた。3戦目あたりからは失トライが増えたが、それ以上に得点をることができており攻撃面で本領を発揮し始めた。

中央大のほうは、2戦目に流経大に勝利するなど出だしは順調だったが、3戦目に法政大に敗れて以降は波に乗れない。5戦目に専修大には勝ったものの、6戦目の関東学院には終盤突き放された。当日11:30開始の2試合の状況にもよるが、入替戦を回避するには勝点5を取って勝利したい。

メンバー表チェック

大東大は、No8西林勇登(2年,御所実)は今季初、SH髙田尚太(2年,秋田工)は自身初のスタメン、FL松川宙(4年,正智深谷)は4戦ぶりのスタメンとなる。また、前節欠場のCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ(2年,セントピーターズS)がスタメン、CTBハニテリ・フィラトア・ヴァイレア(1年,青森山田)がリザーブに入った。

f:id:daigakurugby:20211127163937p:plain

大東大 メンバー

中央大のほうは、昨年ルーキーで全試合スタメン出場のCTB山田翔平(2年,國學院栃木)がスタメンで今季初めてのメンバー入り。FL吉田幸司(2年,報徳学園)は開幕戦以来のスタメン、FL久松春陽大(2年,桐蔭学園)は自身初のメンバー入りとなる。

f:id:daigakurugby:20211127163950p:plain

中央大 メンバー
過去の対戦

2018 大東大81-17中央大
2019 大東大36-17中央大
2020 大東大29-29中央大

FW平均体重

大東大   99.1kg
中央大 102.6kg

FW高身長選手(cm)

大東大 LO佐々木柚樹188,PR野口大貴184,LO塩見成梧184,PR小島燎成183
中央大 PR茂原隆由188,LO市川大喜182,LO山﨑祥希182

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

関連リンク

daigakurugby.hatenablog.com

daigakurugby.hatenablog.com

 

 

 

大学ラグビー.com

 

f:id:daigakurugby:20211127080509p:plain

 

対抗戦 2021 第6戦 / 結果とポイント … 帝京が明治に勝利 早慶戦は早稲田に軍配

概要

2021年度の関東大学対抗戦 第6戦は、11/20(土)に3試合、11/23(火・祝)に1試合が行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

11/23(火・祝)終了時点の成績は次の通り。

帝京大 6勝0敗 勝点27 得失点+252
明治大 5勝1敗 勝点26 得失点+207
早稲田 5勝1敗 勝点24 得失点+221
慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42
筑波大 3勝3敗 勝点14 得失点  -24
日体大 2勝4敗 勝点10 得失点-173
青学大 0勝6敗 勝点  1 得失点-193
立教大 0勝6敗 勝点  1 得失点-332

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(11/23終了時)

8T 槇瑛人/早稲田
8T 原田衛/慶応大
7T 松本純弥/明治大
7T 江良颯/帝京大
7T 鈴村淳史/筑波大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/23終了時、PG含む)

35G 高本幹也/帝京大 70.0%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
26G 廣瀬雄也/明治大 72.2%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/20(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

筑波大(14) 27-20 立教大(1)

試合は筑波大が前半の半ばに攻勢に出る。18分25分といずれもにラインアウトモールからSH鈴村淳史(4年,中部大春日丘)がインゴールに押さえた。

対する立教大は、34分に約40mのPGをSO安藤海志(3年,京都成章)が成功、37分には自陣でLO守源(3年,立教新座)とFL羽間圭司(2年,東海大仰星)のダブルタックルによるこぼれ球をつなぎ、CTB中優人(1年,桐蔭学園)が大きく蹴ってゴール前に転がすと、両チームチェイスの末にトライにつなげた。筑波大が12-10とリードして前半終了。

後半は7分に立教大がPGを決めて逆転。しかし、筑波大は14分20分とまたもラインアウトモールからSH鈴村淳史がトライ、30分にはモールからNo8楢本鼓太朗(3年,修猷館)が抜け出してインゴールに飛び込み、27-13とリード。

ロスタイムの立教大、自陣からWTB舟橋広倫(4年,名古屋)が抜け出し右サイドライン際を駆け抜け、一旦安藤海志(3年,京都成章)に預けたボールを受け取るとそのままトライを決め試合終了、筑波大が27-20で勝利となった。筑波大は最終戦で大学選手権出場をかけての日体大戦、立教大は青学大と7,8位をかけて戦う。

注目ポイント

筑波大は、この日のトライ5本のうち全てがモールによるものとなった。これまで先発起用されていたWTB植村陽彦(3年,茗溪学園)、WTB大畑亮太(1年,東海大仰星)、FB松永貫汰(4年,大産大附)らが不在とはいえ、BK展開からのトライも見たかった。

立教大のほうは、後半14分にトライを奪われるまでリードしたが、モールは防ぎきれなかった。モールの対策も必要だが、13あったペナルティを減らし相手のラインアウトモールの機会を減らすことも重要になる。ただ、モール以外でのトライは許さなかったのは収穫。

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

日体大(10) 32 -17 青学大(1)

試合は青学大が先制、前半5分に左サイドでのラックからCTB青沼駿昌(1年,仙台育英)が右サイドのコーナーフラッグ付近へキックパス、キャッチしたWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がそのままインゴールに押さえた。

対する日体大は13分、ハーフフェイライン付近からCTB皆川祥汰(4年,駒込)が抜け出し、WTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)へ、最後はPRミキロニ・リサラ(4年,日体大荏原)がトライ。20分には相手ゴール前からアタックしたNo8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)が、38分にはマイボールラインアウトからライン際を抜けたHO森屋颯太(4年,横須賀総合)がトライを決めた。青学大がPGを返すも、日体大が17-10とリードして前半を終えた。

後半は3分の日体大、WTBクリスチャン・ラウイがハーフウェイライン付近から相手ディフェンスをかいくぐり左サイドを駆け抜けてトライ。24分には5mスクラムからNo8ハラトア・ヴァイレアが持ち出しインゴールに飛び込んだ。

青学大は35分、相手陣22mライン手前からFL中谷玲於(4年,京都成章)が相手タックルに負けずに抜け出しトライを返した。しかし、日体大が32-17で勝利、日体大は大学選手権出場の可能性を残し、青学大は入替戦への出場が決まった。

注目ポイント

日体大は、No8ハラトア・ヴァイレアやWTBクリスチャン・ラウイらを中心に縦へつないで突破しトライを奪うという形を見せた。一方の青学大は、先制トライは見事だったが、前の試合で筑波大に健闘した勢いを見せることはできなかった。

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

明治大(26) 7-14 帝京大(27)

試合は前半4分、帝京大はFB二村莞司(3年,京都成章)が抜け出すも明治大WTB石田吉平(3年,常翔学園)がタックルで止めると、すぐさま起き上がりサポートに入ったSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)もタックルで押し返して窮地を逃れた。

15分の帝京大は敵陣深くのスクラムで大きく押し込むと、SO高本幹也(3年,大阪桐蔭)が左サイドいっぱいにキックパス、WTB高本とむ(2年,東福岡)がキャッチしそのままトライを決めた。

さらに帝京大は28分、明治大のハイパントを自陣でWTB白國亮大(4年,摂津)がキャッチして抜け出し、敵陣22mライン手前でPR照内寿明(4年,國學院栃木)へパスをつなぐと、そのまま走りきりゴールポスト下に飛び込んだ。このまま両者得点なく前半終了、帝京大が14-0とリード。

後半は4分、明治大が相手ゴールライン付近でピックアンドゴーを繰り返し、最後はPR大賀宗志(3年,報徳学園)が押し込みトライを返す。このあとも明治大は相手ゴール前まで攻め上がるがトライはならず、以降は両チームとも得点なく試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

帝京大が14-7で勝利、最終戦を前に勝点1の差で暫定1位となった。勝点1差を追うこととなった明治大は最終戦早明戦に挑む。

注目ポイント

明治大は、攻め込みながらもトライを取りきることができなかった。自分たちのラグビーをしながらも、変化をつけて揺さぶるという意味ではリザーブにSO/CTB齊藤誉哉(4年,桐生第一)がいれば面白かったか。

帝京大のほうは、昨年は前半リードしながら後半に逆転されたが、今季は守り切った。昨年に続いて後半は得点はできなかったが、焦りからペナルティを重ねた昨年とは違い、出足のよいディフェンスが続けることができた。

[カンタベリー] ジャパンマスク AA00679 10 L 

 

11/23(火・祝)

早稲田(24) 40-33 慶応大(15)

先制は早稲田、前半6分にPR小林賢太(4年,東福岡)が抜け出すと、相手ゴール前ラックからNo8佐藤健次(1年,桐蔭学園)にパスが渡るとディフェンスをかいくぐりインゴールに押さえた。17分には、ハーフウェイライン付近からFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)がディフェンスをかわして大きくゲイン、FL相良昌彦(3年,早実)につないでトライを決める。

対する慶応大は、21分にラインアウトモールからHO原田衛(4年,桐蔭学園)が押し込みトライを返す。しかし、早稲田は29分にHO原朋輝(4年,桐蔭学園)が抜け出しトライ、さらに2つのトライを加えた早稲田は前半を35-5と大きくリードして前半を折り返す。

後半の流れは慶応大へ、後半7分にマイボールラインアウトからモールを組むと一気にすすみNo8福澤慎太郎(2年,本郷)が押さえた。14分にもラインアウトモールからHO原田衛が押さえる。早稲田はSOに入った久富連太郎(2年,石見智翠館)が抜け出しゴールライン直前へ、SH宮尾昌典(1年,京都成章)がサイドを突いてトライを決めて40-19に。

追う慶応大は36分にもラインアウトモールからトライ、43分にはSO中楠一期(3年,國學院久我山)のキックパスを敵陣10mラインを過ぎたところでキャッチすると、そのままディフェンスをかわしてインゴールに飛び込んだ。試合は早稲田が40-33で勝利し、1-3位までの可能性を残して早明戦へ。慶応大は4,5位をかけて最終戦に臨む。

注目ポイント

早稲田は、前半からFB河瀬諒介らBKのアタックにキレがあり、再三ゲインするシーンが見られた。しかし、主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)が後半スタートから退き、その後はPR小林賢太やSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)ら核になる選手が次々に退いたが、なんとか逃げ切った。

慶応大のほうは、前半は早稲田BKをとらえきれなかったが、後半は完成度の高いモールでトライを取りきった。また、相手からのつっかけに対し、抜擢されたSH小城大和(1年,北嶺)とFB山田響(2年,報徳学園)がポジションを場面により入れ替えるなど工夫が見られた。なお、角度のないコンバージョンキックが多かったが、SO中楠一期がきっちり決めたことが勝点1を加えることにつながった。

お名前.com 

 

関連リンク

daigakurugby.hatenablog.com

daigakurugby.hatenablog.com

 

大学ラグビー.com

 

f:id:daigakurugby:20211125062636p:plain

 

関東リーグ戦 2021 第6節 / 結果とポイント … 東海大と日本大の全勝対決はドロー

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第6節は、11/21(日)に全4試合が行われた。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

第6節終了時の成績

第6節を終えての成績は次の通り。

東海大 5勝1分 勝点27 得失点差+265
日本大 5勝1分 勝点27 得失点差+166
大東大 4勝2敗 勝点19 得失点差+28
流経大 3勝3敗 勝点12 得失点差-45
法政大 2勝4敗 勝点12 得失点差-8
関東学 2勝4敗 勝点10 得失点差-84
中央大 2勝4敗 勝点  8 得失点差-107
専修大 0勝6敗 勝点  1 得失点差-215

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(11/21終了時)

14T 井上風雅/日本大
8T 酒木凛平/大東大
7T レキマ・ナサミラ/東海大
7T ナサニエル・トゥポウ/日本大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(11/21終了時、PG含む)

25G 石岡玲英/法政大 78.1%
21G 戸野部謙/大東大 72.4%
20G 津田寛汰/中央大 80.0%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/21(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

法政大(12) 17-18 流経大(12)

先制したのは法政大、前半20分に相手ゴール前で大東大がペナルティを犯すと、すかさずFL大澤蓮(4年,長崎南山)がアタックするとそのまま押し込みトライを決めた。

対する流経大は29分、自陣からパスをまわすとCTB永山大地(3年,流経大柏)が突破、FB河野竣太(4年,常翔学園)へとつなぎトライを返す。さらに38分、モールでゴールライン直前まで攻め込むと、最後はLOアピサロメ・ボギドラウ(ラトゥカンダブレブS)が押し込み勝ち越し、流経大が12-7とリードして折り返す。

後半は両チームとも得点できず迎えた24分、流経大がPGを成功させて15-7とリードを広げる。追う法政大は、31分に攻め込むとラックからLO竹部力(2年,大分舞鶴)が突進しゴールラインに迫ると、LO渡部創太郎(2年,桐蔭学園)が押し込み、ゴールも決まって1点差に迫る。さらに36分にはFB石岡玲英(2年,御所実)がPGを決めて、ついに逆転。

そして、ロスタイムに入った45分に法政大がペナルティ、やや右より30mほどの位置からSO中澤響(4年,東農大二)が成功、流経大が18-17で勝利となった。これにより互いに勝点は12、最終戦の結果によりともに4-7位の可能性を残す。

注目ポイント

法政大は、前節まで2勝3敗と苦しい状況にあって、この試合は昨年主力SO熊田聖道(2年,大産大附)、WTB高橋達也(4年,目黒学院)、CTB有田闘志樹(4年,鹿児島実)の3人を今季初めて先発で起用したが実らず。BKが躍動する場面をつくれなかった。

流経大のほうは、今季は昨年の主力を多数欠き、さらに主将HO西山大樹(4年,流経大柏)も欠くこととなった。そんな中でどこからでもトライを取るダイナミックラグビーはなかなか見せられないが、泥臭くても勝つ姿は来季につながるはずだ。

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

大東大(19) 45-21 専修大(1)

試合は専修大が先制、前半12分に相手ゴール前でFWがアタック、最後は左サイドの大外で待つHO米沢豪真(4年,茗溪学園)にロングパスが通り左隅にトライを決めた。対する大東大は、21分にモールからHO酒木凛平(4年,御所実)が押し込むと、26分には自陣でのマイボールスクラムからSH稲葉聖馬(2年,御所実)が持ち出し、パスを受けたWTB朝倉健裕(4年,御所実)が50m以上を独走してトライ、31分にもトライを加えた。

対する専修大は、前半ロスタイムにラインアウトモールからトライを返すも、大東大が19-14とリードして前半を折り返す。

後半に入ると、大東大が5分10分とラインアウトモールを起点にトライを追加、22分にもLO佐々木柚樹(1年,八戸工)のトライで突き放し40-14と差を広げる。専修大は32分、マイボールラインアウトから走り込んできたLO小笠原颯(4年,日川)へパス、そのままインゴールに飛び込んだ。しかし、41分にもラインアウトモールからトライを追加した大東大が45-21で勝利。

大東大は最終節を待たずに3位確定、専修大は最下位が確定した。

注目ポイント

大東大は、7つのトライのうち半数以上をモールに寄って奪い、強固なモールを見せた。ディフェンス面でも、相手に連続で得点されることなく流れを渡さなかった。また、プレイスキッカーのCTB戸野部謙(3年,岐阜工)にあたりが戻ってきたもの心強い。

専修大のほうは、モールによるトライを防ぐことは難しかったが、自陣で相手ボールラインアウトとならないような工夫が必要となる。最下位は決まったが、前後半とも終盤にトライを取ったことは今後につながる。

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

日本大(27) 19-19 東海大(27)

全勝同士の注目の一戦は、両チーム譲らず20分以上が経過。前半23分に、東海大がラックから展開、CTB伊藤峻祐(3年,桐蔭学園)がゴールライン手前まで運ぶとオフロードパスでFLレキマ・ナサミラ(3年,ラトゥナブラC)につなぎトライを決めた。

対する日本大は33分、マイボールラインアウトからのモールをNo8シオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)が押し込みトライ、7-7の同点で前半終了となる。

後半も先手を取ったのは東海大、5分にマイボールラインアウトからモールを組まずにFLレキマ・ナサミラがブラインドサイトを走りインゴールに飛び込む。追う日本大は直後の8分、ラックの後方から飛び出してきたWTB水間夢翔(3年,佐賀工)が抜け出しトライ、27分にはラックから左サイドに展開しWTB髙野謙人(4年,静岡聖光学院)がトライを決めた。

東海大は37分、ラックからSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がディフェンスを十分にひきつけてFB野口幹太(4年,東京)へパス、ゴール中央に飛び込んだ。試合はこのまま終了、19-19の引き分けとなった。勝点27で並ぶ両チームは最終戦の結果により1,2位のいずれかとなる。

注目ポイント

日本大は、FWを中心に留学生を配置したパワーを最大限にかせる布陣で、東海大に引けを取らなかった。終わってみると、今季はゴール成功率が上がらないSH前川李蘭(2年,目黒学院)が前半に角度のないコンバージョンゴールを決めたのが効いた。

東海大のほうは、17のペナルティを犯した日本大をとらえきれなかった。HO土一海人(4年,東海大相模)やCTB丸山凛太朗(4年,東福岡)ら主力を欠いたこともあるが、リザーブにFLアフ・オフィナ(2年,東海大福岡)がいなかったことも響いたか。

ラグビーマガジン 2021年 11 月号 [雑誌] 

 

中央大(8) 12-35 関東学院(10)

先制は関東学院、前半9分にゴールライン付近での攻防からFL内川朝陽(1年,佐賀工)が押し込みトライを決めた。さらに24分、相手タックルで止められながらもテンポよくBKでつなぎ、最後はCTB長尾貴大(4年,北条)がインゴールに押さえた。中央大は前半に得点できず、関東学院が14-0とリードして前半を終える。

後半は両チームとも得点のないまま迎えた23分、中央大が相手ゴール直前まで攻め込むとLO山﨑祥希(1年,國學院栃木)が中央に押さえた。26分にはハーフウェイライン付近からFB杉本崇馬(3年,佐野日大)へ、さらにWTB志賀雄太(4年,東海大相模)が相手ディフェスをくぐり抜けて左隅にトライ、12-14と2点差に迫る。

関東学院は31分にSO芳崎風太(4年,関東学院六浦)が右サイドから左サイドライン際までキックパス、キャッチした阿部竜二(4年,黒沢尻工)がそのままトライ。ロスタイムにも2トライを加えた関東学院が35-12で勝ちをつかんだ。互いに最終戦の結果によって、4-7位までの可能性を残している。

注目ポイント

中央大は、後半の半ばに流れをつかみかけたが追いつくことはできなかった。今季はいい試合もあったが、良くも悪くも試合によって時間帯によって波が大きい。メンタル面の影響もあるはずなので、悪い流れになったときに断ち切る工夫を考えたい。

関東学院のほうは、後半は追い上げられて2点差まで詰め寄られるも、突き放してダメ押しトライをとることができた。また、中央大にはSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)のキックがあるので、ペナルティを少なくとどめたことも大きかった。

お名前.com 

 

関連リンク

daigakurugby.hatenablog.com

daigakurugby.hatenablog.com

 

大学ラグビー.com

 

f:id:daigakurugby:20211124145251p:plain

 

関西Aリーグ 2021 第6節 / 結果とポイント … 京産大が天理大を破り全勝を守る

概要

2021年度の関西大学ラグビーAリーグ 第6節は、11/20(土)に2試合、11/21(日)にも2試合が行われた。

なお、2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「4トライ以上での勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

11/21(日)終了時点での成績は次の通り。2チームの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差の準で順位決定。

京産大 6勝0敗 勝点27 得失点差+102
近畿大 5勝1敗 勝点24 得失点差+100
同志社 4勝2敗 勝点21 得失点差+186
天理大 4勝2敗 勝点20 得失点差+112
関西大 2勝4敗 勝点10 得失点差-145
立命館 2勝4敗 勝点  9 得失点差-74
摂南大 1勝5敗 勝点  6 得失点差-130
関学大 0勝6敗 勝点  3 得失点差-151

対戦表詳細は → 関西Aリーグ対戦表

トライランキング(11/21終了時)

8T アサエリ・ラウシ/京産大
8T 植田和磨/近畿大
6T 内村祐介/天理大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/21終了時、PG含む)

30G 嘉納一千/同志社 85.7%
23G 筒口允之/天理大 76.7%
16G 3人

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/20(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

関学大(3) 0-68 同志社(21)

試合は同志社が先制、前半3分にSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)のショートパントをWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)がキャッチ、そのままゴールポスト下にトライを決めた。18分にはSO嘉納一千の自陣からのハイパントのこぼれ球をLO依藤隆史(4年,東筑)が体を入れてキープ、WTB大森広太郎(3年,茗溪学園)が拾ってインゴールに飛び込んだ。

22分にはラックから展開、SO嘉納一千がダミーパスを見せて相手ディフェンスを抜けると、そのままトライを決めた。26分にもFB山口楓斗(4年,東海大福岡)が華麗なステップでディフェンスをかわしてトライ、同志社が28-0とリードして前半を折り返す。

後半最初のトライも同志社、5分にラックから展開、WTB和田悠一郎が抜け出しLO南光希(4年,東海大仰星)パス、そのまま走りきりインゴールに押さえた。14分にはCTB岡野喬吾(2年,常翔学園)が素早い出足で相手ボールを奪ってトライ。このあとも、さらにトライを加えた同志社関学大を完封、68-0で勝利となった。

この結果により、関学大は最終節を待たず7位以下が決まり入替戦出場となる。同志社は最終節の結果により2-4位の可能性を残す。

注目ポイント

関学大は、同志社のペナルティがわずか4ということからも、相手に与えるプレッシャーが物足りなかった。ディフェンスで相手を見て足が止まる場面があるなど、受けにまわった部分があった。

同志社のほうは、ディフェンスではジャッカルで凌ぐなど、接点で勝つという目標を実行してみせた。また、後半14分のCTB岡野喬吾のトライは相手ラインアウトからの球出しを狙ったもの、出足の早さから生まれたトライとなった。

お名前.com 

京産大(27) 19-10 天理大(20)

試合が動いたのは前半22分、京産大はマイボールラインアウトからFL三木皓生(2年,京都成章)が持ち出しゲイン、連続攻撃から最後はPR平野叶翔(4年,西陵)が押し込み先制トライを決めた。

対する天理大は35分、相手ゴール前のラックからSO筒口允之(1年,長崎南山)へパスをだすと、小さくキックしたボールを自らインゴールで押さえてトライ。さらに天理大は43分にPGを成功、京産大は7-10と3点のビハインドで前半を終えた。

後半は京産大が先に得点、5分にゴール正面のPGを決めると、14分23分にもいずれも角度のない位置からのPGを成功させて得点を追加する。37分には30m以上のPGとなったが、FB竹下拓己(3年,東福岡)が難なく決めて19-10、このままノーサイドとなり京産大の勝利となった。

第6節の結果により、京産大は2位と勝点3差で2位以上が確定した。敗れた天理大は、最終戦の結果により2-4位となる。

注目ポイント

京産大は、手堅くPGを決めての勝利、この試合の4本を含めて今季のPGは10本となった。名キッカーとして知られる広瀬監督を迎えた今季、ラインアウトモールよりもPGを積極的に狙って、僅差の戦いをものにした。

天理大のほうはペナルティが14、予想以上の圧力を受けたか。攻撃面ではミスが出るなどトライが取り切れないが、今季の試合ぶりから今後に向けて自信を持ってプレイできていないこともありそうだ。今こそ「一手一つ」の言葉を胸に、一丸となって戦いたい。

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

11/21(日) 

近畿大(24) 43-14 摂南大(6)

試合は前半6分に近畿大が先制、敵陣深くでのマイボールスクラムからNo8小寺直希(1年,石見智翠館)が持ち出し展開、最後はWTB植田和磨(1年,報徳学園)が右隅にトライ。10分にはマイボールラインアウトからHO金子隼(4年,中部大春日丘)、走り込んできたWTB植田和磨へと渡りインゴールに飛び込んだ。

近畿大は17分38分にもスクラムやモールから展開する形でトライを重ね、前半を24-0とリードして終えた。

後半の立ち上がり、近畿大が5分にモールを押し込みSH松山将輝(4年,大阪桐蔭)がトライ。対する摂南大は10分、相手ゴール前でFWがアタックしLO西本泰樹(4年,上宮太子)が押し込みトライを決める。しかし、このあともトライを加えて突き放した近畿大が43-14で勝利。

この結果、近畿大は優勝の可能性を残して最終戦を迎え、暫定7位の摂南大は暫定6位の立命館と入替戦回避をかけて戦う。

注目ポイント

近畿大は、FWでプレッシャーをかけてからBK展開という流れでトライを重ねた。また、直近の2戦では関学大に5トライ、立命館に3トライを許したが、この試合は2トライとディフェンス面でもやや改善できた。

摂南大のほうは、ここまでの5戦で前半に関しては最大でも14点のビハインドと前半で大きく差を広げられることはなかったが、この試合は前半終了時に0-24となった。自陣ゴール前でのディフェンスに粘りが必要となる。

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

関西大(10) 17-19 立命館(9)

先制したのは関西大、前半5分に正面からのPGをSO高桑基生(4年,常翔学園)が成功させた。このあとは両者譲らず、次の得点は前半39分となった。自陣からパスをまわす立命館は、WTB木田晴斗(4年,関西大倉)が相手のタックルをものともせず大きくゲイン、No8宮下大輝(4年,報徳学園)、SH北村瞬太郎(2年,國學院栃木)とパスが通りトライを決めた。立命館が7-3とリードして前半を終えた。

後半も関西大が先に得点、5分に10mライン付近でパスを受けたWTB澤口飛翔(2年,御所実)がディフェンスラインを破ってそのままインゴールに飛び込んだ。逆転された立命館は、9分にCTB江川剛人(2年,桐蔭学園)のキックパスを起点にチャンスをつくると、最後はPR百地龍之介(4年,東海大仰星)がトライ、ゴールも決まって14-10とする。

17分の関西大は、マイボールラインアウトからすぐに展開、WTB立石和馬(1年,東福岡)が抜け出し中央にトライ。しかし、立命館は25分に右サイドを攻め上がると左に展開、WTB木田晴斗が左隅にトライを決め、19-17と2点のリードを奪う。

ロスタイムに10mライン付近のほぼ正面のPGを得た関西大、成功すれば逆転となるが、SO高桑基生のキックはわずかに右にそれて試合終了、19-17で立命館が勝利。

関西大は最終戦は勝点1以上で他チームの結果に関係なく6位以上が決まり、立命館は最終戦に引き分け以上で入替戦回避となる。

注目ポイント

関西大は、開幕戦の同志社戦は1トライのみだったが、以降の4試合は毎試合3トライ以上を奪ってきた。しかし、この日はBKで2トライ、BKにさらにいいボールを供給する場面をつくりたかった。

立命館のほうは、5戦目終了時点で最多失点の関西大に対し、最初のトライは前半終了間際、合計でもわずか3トライとなった。潜在能力の高いチームだけに、完成度を高めてトライを取りきりたい。

エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 卓上 CL-575 

 

関連リンク

daigakurugby.hatenablog.com

daigakurugby.hatenablog.com

 

大学ラグビー.com

 

f:id:daigakurugby:20211124112527p:plain

 

2021 対抗戦 第8,9週 <直前チェック> … 明治vs帝京の全勝対決 早慶戦 など

概要

2021年度の関東大学対抗戦、第8,9週目にあたる11/20(土)の3試合、11/23(火・祝)の1試合についてチェックした。Aグループは、明治大学早稲田大学慶應義塾大学帝京大学筑波大学日本体育大学立教大学青山学院大学の8チーム。

ここまでの成績

今季は勝ち点制、勝ち4、引き分け2、負け0のほか、「3トライ差をつけた場合」「7点差以内の負け」にボーナスポイントとして1点が加わる。

11/7(日)終了時点の成績は次の通り。

明治大 5勝0敗 勝点25 得失点+214
帝京大 5勝0敗 勝点23 得失点+245
早稲田 4勝1敗 勝点20 得失点+214
慶応大 3勝2敗 勝点15 得失点  +49
筑波大 2勝3敗 勝点  9 得失点  -31
日体大 1勝4敗 勝点  5 得失点-188
青学大 0勝5敗 勝点  1 得失点-178
立教大 0勝5敗 勝点  0 得失点-325

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(11/7終了時)

8T 槇瑛人/早稲田
7T 松本純弥/明治大
7T 江良颯/帝京大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/7終了時、PG含む)

33G 高本幹也/帝京大 68.8%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
25G 廣瀬雄也/明治大 71.4%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/20(土)

筑波大 11:30 立教大(秩父宮/有観客)

ここまで2勝3敗で勝点9の筑波大は現在5位、大学選手権圏内を守るためには負けられない。一方の立教大は未だ勝利なく勝点0、入替戦を回避するには残り2戦を連勝したい。昨年の対戦は、序盤から得点を重ねた筑波大が52-7で快勝している。

今季の筑波大は、慶応大に勝利したほか、帝京大や早稲田にもディフェンスが機能し好ゲームを演じた。しかし、4戦目の明治大には前半だけで9トライ52点を許して完敗、5戦目の青学大戦では終盤に追いつかれてドロップゴールで辛くも勝利、3戦目まで機能していたディフェンスを取り戻せるか。

立教大のほうは、序盤は相手の攻撃を凌ぐこともあったものの、前半の半ば過ぎから引き離されてしまうケースがほとんどだった。ややメンバーが揃っていないこともあるが、ディフェンスからペースをつくって相手にプレッシャーを与えたい。

メンバー表チェック

筑波大は、LO梁川賢吉(2年,尾道)、WTB一口直貴(3年,星陵)は前節リザーブからのスタメン復帰、SO児玉悠一朗(3年,福岡)は初スタメンとなる。主将FB松永貫汰(4年,大産大附)、WTB植村陽彦(3年,茗溪学園)らはメンバー外となる。

f:id:daigakurugby:20211122114452p:plain

筑波大 メンバー

立教大のほうは、前節欠場のWTB吉沢雅樹(3年,桐蔭学園)がスタメン復帰、ルーキーSH伊藤光希(1年,桐蔭学園)は4戦ぶりのスタメンとなる。副将FL佐伯周太(4年,成城学園)は5月以来のメンバー入りとなる。

f:id:daigakurugby:20211122114510p:plain

立教大 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 対戦なし
2020 筑波大52-7立教大

FW平均体重

筑波大 100.7kg
立教大   97.8kg

FW高身長選手(cm)

筑波大 LO八木澤龍翔188,FL梁川賢吉188,LO深山竣介180
立教大 LO守源184,LO村田裕太183,No8紀伊雄介182,PR大和大祐180

 

日体大 13:00 青学大(大和SC/無観客)

ここまで1勝4敗で勝点5の日体大は、大学選手権出場を狙う。対する青学大は未勝利で勝点1となっている。昨年の対戦は、青学大が後半開始早々のトライで26-13とリードを広げるも、日体大がロースタイムの逆転トライで勝利している。

今季の日体大は留学生3人が4年生となり勝負の年となるが、上位チームに食らいつくものの突き放されて4戦目までは全敗となった。5戦目の立教大戦は留学生3人で6トライを奪うなど、序盤からトライを重ねて快勝。

青学大のほうは、ディフェンスが光るもここまで全敗。しかし、4戦目の早稲田に対して前半リード、5戦目の筑波大戦では終盤の連続トライで追いつくなど、上位チームを慌てさせる場面をつくってきた。

僅差の戦いとなれば、日体大FBハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)と青学大SO桑田宗一郎のPGが勝敗を左右する。

メンバー表チェック

日体大は、ルーキーSO勝目龍馬(1年,佐賀工)を初めてスタメンで起用、この3試合SOを務めた貝森瞭太(4年,つくば秀英)はFBにまわる。LO中原匠海(2年,長崎北陽台)は今季初めてのメンバー入り。

f:id:daigakurugby:20211122114527p:plain

日体大 メンバー

青学大のほうは、ルーキーCTB河村凌馬(1年,東海大仰星)は初めてのメンバー入りでスタメン出場。CTB田口公暉(3年,桐蔭学園)は開幕戦以来のメンバー入りとなる。

f:id:daigakurugby:20211122114542p:plain

青学大 メンバー
過去の対戦

2018 日体大23-26青学大
2019 日体大37-18青学大
2020 日体大32-26青学大

FW平均体重

日体大 102.1kg
青学大   98.3kg

FWの高身長選手(cm)

日体大 PRミキロニ・リサラ186,No8ハラトア・ヴァイレア184,LO諏訪和希182,PR砂田優希180
青学大 LO江金海188,LO清原裕揮187,FL渡邊元樹187

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

明治大 14:00 帝京大秩父宮/有観客)

互いにここまで全勝、明治大は勝点25、帝京大は勝点23。直接対決では、帝京大は9連覇を遂げた2017シーズンから勝利はなく、対抗戦では明治大が3年連続で勝利している。昨年は、帝京大が前半30分までに16点をリードしたが以降は得点できず、明治大が逆転し39-23で勝利。しかし、今年6月の練習試合では、帝京大が32-28で4年ぶりに明治大を破った。

今季の明治大は、思うような試合運びができない試合もあったが、昨年敗れた慶応大や他の上位チームが苦戦した筑波大にも快勝。また、WTB石田吉平(3年,常翔学園)、FB雲山弘貴(4年,報徳学園)も復帰によりチーム力は上がるとともに、選手層の厚さはNo1か。

帝京大のほうは、開幕戦の筑波大のディフェンスに苦戦したものの勝利すると、以降は危なげなく勝利を重ねた。昨年の早稲田戦は後半にペナルティが増えて失速したが、今季の早稲田戦は前半をリードして折り返すと後半半ばに突き放しての勝利となった。

帝京大のFWは強いが、リザーブフロントローも含めて考えると明治大も負けてはいない。帝京大がリードし後半明治大が追い上げる展開になれば、帝京大のペナルティが少ないようだと大接戦となるか。

メンバー表チェック

明治大は、PR大賀宗志(3年,報徳学園)が今季初めてのスタメン出場、前節欠場のWTB松本純弥(4年,佐賀工)はスタメンに復帰する。PR村上慎(4年,法政二)はメンバー外、リザーブにはPR為房慶次朗(2年,常翔学園)が3戦ぶりにメンバー入り。

f:id:daigakurugby:20211122114557p:plain

明治大 メンバー

帝京大のほうは、前節欠場のFL青木恵斗(1年,桐蔭学園)、No8奥井章仁(2年,大阪桐蔭)がスタメンで復帰。HO小林恵太(4年,宮崎西)は4戦ぶりのメンバー入りとなる。

f:id:daigakurugby:20211122114615p:plain

帝京大 メンバー
過去の対戦

2018 明治大23-15帝京大
2019 明治大40-17帝京大
2020 明治大39-23帝京大

FW平均体重

明治大 102.1kg
帝京大 107.9kg

FW高身長選手(cm)

明治大 LO山本嶺二郎191,LO武内慎191,FL木戸大士郎185
帝京大 LO本橋拓馬192,FL青木恵斗187,LO江里口真弘185

 

 

11/23(火・祝)

早稲田 14:00 慶応大(秩父宮/有観客)

4勝1敗の早稲田と3勝2敗の慶応大との対戦となる。昨年の対戦は、早稲田が後半に入ってPGで15-6とリードを広げるも、慶応大がトライで差を詰める。しかし、早稲田は後半26分のトライとゴールで突き放し、22-11での勝利となった。

今季の早稲田は、3戦目の筑波大には猛追を受けるも21-14で逃げ切り、4戦目は青学大に前半をリードされてからの逆転勝ちと厳しい試合が続いた。5戦目は帝京大FWの圧力に押され、終盤に追い上げるも22-29で敗戦。FWをどうテコ入れしてくるかが注目される。

慶応大のほうは、2戦目に筑波大のディフェンスに攻撃を封じられて敗れると、5戦目の明治大戦では前半に3トライを許し徐々に引き離された。昨年は早稲田戦と帝京大戦を残す5戦目までにFWで27トライを奪ったが、今季は14トライと半減。とくに、筑波大と明治大には5トライのうちFWでは1トライのみ、モールからのトライの激減が影響している。

互いに直前の試合に敗れての一戦。BKを含めて考えると早稲田有利だが、慶応大FW次第で僅差の戦いとなる。

メンバー表チェック

早稲田は、伊藤大祐(2年,桐蔭学園)が2戦ぶり2回目のSOでのスタメンとなる。また、今季初めてメンバー入りのHO原朋輝(4年,桐蔭学園)をスタメンで起用、FL小川瑞樹(4年,早実)は初スタメンとなる。

f:id:daigakurugby:20211122114631p:plain

早稲田 メンバー

慶応大のほうは、ここまでメンバー入りしたことのないルーキーSH小城大和(1年,北嶺)をスタメンに抜擢。CTB菅涼介(4年,慶応)は今季初めてのメンバー入りとなる。

f:id:daigakurugby:20211122114647p:plain

慶応大 メンバー
過去の対戦

2018 早稲田21-14慶応大
2019 早稲田17-10慶応大
2020 早稲田22-11慶応大

daigakurugby.hatenablog.com

FW平均体重

早稲田 101.6kg
慶応大 100.5kg

FW高身長選手(cm)

早稲田 LO村田陣悟185,LO桑田陽介185,PR小林賢太181,FL相良昌彦180
慶応大 LOアイザイア・マプスア193,LO村松龍之介180,FL高武俊輔180

[カンタベリー] ジャパンマスク AA00679 10 L 

 

関連リンク

daigakurugby.hatenablog.com

daigakurugby.hatenablog.com

 

 

 

大学ラグビー.com

 

f:id:daigakurugby:20211117125851p:plain

 

2021 関西Aリーグ 第6節 <直前チェック> … 天理大vs京産大 同志社vs関学大 など

概要

関西大学ラグビーAリーグ第6節は、11/20(土)に2試合、11/21(日)に2試合が行われる。Aリーグは、天理大学同志社大学京都産業大学関西学院大学立命館大学摂南大学関西大学近畿大学の8チーム。

今季の順位決定方法は勝ち点制となる。勝ち4点、引き分け2点、負け0点、ボーナスポイントとして「7点差以内の負け」「勝敗関係なく4トライ以上」のチームに1点が与えられる。また、昨年行われなかった入替戦は、今季は実施予定。

第5節までの成績

11/7(日)終了時点での成績は次の通り。2チームの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差の準で順位決定。

京産大 5勝0敗 勝点23 得失点差+93
天理大 4勝1敗 勝点20 得失点差+121
近畿大 4勝1敗 勝点19 得失点差+71
同志社 3勝2敗 勝点16 得失点差+118
関西大 2勝3敗 勝点  9 得失点差-143
摂南大 1勝4敗 勝点  6 得失点差-101
立命館 1勝4敗 勝点  5 得失点差-76
関学大 0勝5敗 勝点  3 得失点差-83

対戦表詳細は → 関西Aリーグ対戦表

トライランキング(11/7終了時)

8T アサエリ・ラウシ/京産大
6T 内村祐介/天理大
5T 田村魁世/同志社
4T 5人

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/7終了時、PG含む)

21G 嘉納一千/同志社 84.0%
21G 筒口允之/天理大 75.0%
16G 奥谷友規/関学大 76.2%
16G 福山竜斗/近畿大 72.7%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/20(土)

関学大 11:45 同志社(神戸ユニバー/有観客)

勝利のない関学大は現在最下位、入替戦回避のためには勝たなければならない。3勝2敗の同志社は現在4位、大学選手権出場枠は4枠となるが1つでも順位を上げて出場したいところだ。昨年は変則リーグ戦のため対戦はなかった。

今季の関学大は、開幕戦で立命館に敗れると、2戦目は摂南大に8点リードから終盤追い上げられての逆転負け、3戦目は関西大にロスタイムに逆転トライを許しての敗戦と悪い流れを止められない。以降も連敗が続くが、近畿大から5トライ、天理大からは3トライを奪っており、攻撃面では期待できる。

同志社のほうは、2戦目に近畿大に敗れたあとは立命館と摂南大に連勝。しかし、5戦目の京産大戦は、後半23分にWTB稲吉渓太(4年,東福岡)のトライで逆転するも、試合終了間際にトライを奪われての逆転負けとなった。さらに相手にプレッシャーをかけて、BKにいいボールを供給できればトライは増える。

同志社が厳しいディフェンスで相手の攻撃を封じると同志社有利、関学大が序盤からトライを取れるようだと接戦となるか。

メンバー表チェック

関学大は、SH橋詰学(4年,天理)がスタメンに戻ったほか、リザーブには開幕戦のスタメンフロントローだったHO山田哲平(3年,東海大仰星)、PR坂野龍太郎(4年,関西学院)、PR齊藤遼太(4年,関西学院)が揃う。

f:id:daigakurugby:20211118175950p:plain

関学大 メンバー

同志社のほうは、前節前半で退いたSH田村魁世(4年,桐蔭学園)が欠場、SH新和田錬(3年,尾道)が入る。CTB岡野喬吾(2年,常翔学園)が4戦ぶりのスタメン、CTB西村海音(3年,同志社)がメンバー外となった。リザーブでは、LO土蔵万寛(3年,同志社)、SH福岡壮太郎(2年,御所実)、CTB市川亮太(2年,東海大仰星)らは初のメンバー入りとなる。

f:id:daigakurugby:20211118180007p:plain

同志社 メンバー
過去の対戦

2018 関学大40-33同志社
2019 関学大21-24同志社
2020 対戦なし

FW平均体重

関学大 99.5kg
同志社 96.5kg

FW高身長選手(cm)

関学大 LO入江元気182
同志社 No8木原音弥184,LO南光希182,PR李優河180,LO依藤隆史180,FL梁本旺義180

 

京産大 14:00 天理大(神戸ユニバー/有観客)

首位の京産大は5戦全勝、1998年以来23年ぶりの優勝を狙う。天理大は4勝1敗の2位、勝点は20と全勝の京産大に3差、勝てば勝敗で並んでも勝点で上回って首位に躍り出る可能性はある。昨年は変則リーグ戦のため、対戦はなし。

今季の京産大は、天理大、同志社を破った近畿大に対し、強力FWと試合運びのうまさで勝利しチームに勢いをつけた。また、前節の同志社戦では、5週連戦をものともせず、試合終了間際にFL三木皓生(2年,京都成章)が逆転トライを決めて全勝を守った。後半に、リズムを変えるSO西仲隼(3年,近大附)と129gkのNo8ヴェア・タモエフォラウ(2年,札幌山の手)を投入し、ギアを上げるのも特徴。

天理大のほうは、開幕当初はFWのメンバーが揃わなかったが、徐々にベストに近いメンバーが組めるようになった。3戦目までのトライはFW5,BK12だったが、4,5戦目はFW9,BK3とFWが力を発揮していると見ることができる。さらにチームに一体感がでてくれば、連動して取るトライが増えるはずだ。

強い天理大は、試合の入りにFWの圧力から確実にトライを取ってくる。序盤に天理大がトライをとれば天理大ペース、ロースコアで僅差の戦いとなれば京産大か。

メンバー表チェック

京産大は、開幕からほぼ変わらないメンバー。前節初のメンバー入りとなったPR杉本祐太(4年,常翔啓光学園)とLO/FL井上康晴(2年,興国)は出番はなかったが、今回もリザーブに名を連ねた。

f:id:daigakurugby:20211118180025p:plain

京産大 メンバー

天理大のほうは、夏まで主にスタメン出場のPR金山忠次(3年,天理)がスタメン復帰、前節欠場のNo8山村勝悟(3年,天理)もスタメンに戻った。PR宮田悠暉(2年,広島工)は開幕戦でスタメン出場して以来のメンバー入りでリザーブに入った。

f:id:daigakurugby:20211118180042p:plain

天理大 メンバー
過去の対戦

2018 京産大12-70天理大
2019 京産大12-50天理大
2020 対戦なし

FW平均体重

京産大 102.8kg
天理大 104.0kg

FWの高身長選手(cm)

京産大 LOアサエリ・ラウシー188,LOフナキ・ソロモネ186,PR平野叶翔180
天理大 No8ナイバルワガ・セタ188,LOアシペリ・モアラ185,FL鄭兆毅185,PR金山忠次180

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

11/21(日)

近畿大 11:45 摂南大(ヤンマー長居/有観客)

4勝1敗の近畿大は勝点19で3位、すでに大学選手権出場を決めており、優勝のチャンスも残されている。1勝4敗の摂南大は勝点6で6位、大学選手権出場の可能性はなくなったが、入替戦回避のためにも勝点を積み上げたい。

昨年の対戦は、互いにPGを狙う手堅い試合運びで始まったが、近畿大が後半19分からの連続トライで一気に突き放して47-13での勝利となった。

今季の近畿大は、天理大、同志社に勝利、京産大には敗れたもののトライ数では上回り自信を深めた。強力FWでプレッシャーをかけBK陣が駆け回り、チームの一体感が感じられる。ただ、天理大、同志社京産大に1トライずつしか許さなかったが、この2戦は関学大に5トライ、立命館に3トライを奪われた。

摂南大のほうは、初戦の関学大に逆転で勝利を手にしたが、これまでの唯一の白星となっている。天理大、同志社京産大には序盤はディフェンスが機能するものの、後半に突き放されるケースが目立った。5戦目の関西大戦では、10点を先行するも逆転を許し、終盤も追い上げきれなかった。心身とものスタミナがポイントとなる。

メンバー表チェック

近畿大は、前節欠場のLO松田翼(3年,熊野)がスタメン、HO宮崎賢輝(3年,長崎南山)とWTB三島琳久(3年,大阪桐蔭)はリザーブで復帰、LO松永正喜(2年,尾道)はメンバー外となった。

f:id:daigakurugby:20211120094206p:plain

近畿大 メンバー

摂南大のほうは、主将FL隈元添太(4年,京都成章)がスタメンに戻ったほか、LO西本泰樹(4年,上宮太子)が初スタメン。SO大津直人(1年,常翔啓光学園)は2戦ぶり2度目のスタメンとなる。

f:id:daigakurugby:20211120094222p:plain

摂南大 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 近畿大41-47摂南大
2020 近畿大47-13摂南大

FW平均体重

近畿大 100.5kg
摂南大   96.0kg

FWの高身長選手(cm)

近畿大 LO松田翼183,LO甲斐登生183
摂南大 No8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ187,LO徳永リオ吉平183,西本泰樹180

 

関西大 14:00 立命館(ヤンマー長居/有観客)

3勝した2017以来の勝ち星をあげた関西大は、2勝3敗の勝点9で現在5位、大学選手権出場の可能性をわずかに残す。立命館のほうは、1勝4敗で勝点5の7位、すでに大学選手権出場の夢は絶たれ入替戦回避に向けての戦いとなる。

昨年の対戦では、立命館が試合開始直後にトライを奪うと以降もトライを重ねた。関西大にはスキを与えず完封し、38-0で立命館の勝利となった。

今季の関西大は、昨年上位チームには完敗するも、天理大から2トライ、京産大からは4トライを奪うなど攻撃面で結果を残している。そして、関学大にはロスタイムの逆転トライで勝利、摂南大には中盤でリードを保ち逃げ切った。

立命館のほうは、開幕戦で関学大に勝利したが、昨年上位チームには前半は耐えながらも後半に突き放される展開となった。前節の近畿大戦でも、17-21と4点差に詰め寄って前半を終えたが、後半は得点ならず17-35で敗れた。後半の戦いぶりに注目したい。

メンバー表チェック

関西大のスタメンは、前節と全く同じ。No8雨谷悠雅は開幕戦に先発出場して以来のメンバー入り、SO池澤佑尽(2年,東福岡)は初めてのメンバー入りとなる。

f:id:daigakurugby:20211120094242p:plain

関西大 メンバー

立命館のほうは、HO中川魁(3年,大阪桐蔭)は4戦ぶり、PR藤野翼(3年,関東学院六浦)は3戦ぶりのメンバー入りとなる。また、前節欠場のルーキーFL江木畠悠加(1年,大分舞鶴)はスタメンで復帰。

f:id:daigakurugby:20211120094258p:plain

立命館 メンバー
過去の対戦

2018 関西大10-34立命館
2019 対戦なし
2020 関西大  0-38立命館

FW平均体重

関西大 95.6kg
立命館 97.1kg

FW高身長選手(cm)

関西大 LO篠田昂征183,LO栗本勘司181,No8池原自恩180
立命館 LO宮城雄真186,LO阿部孔哉181,Mo8宮下大輝181

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

関連リンク

daigakurugby.hatenablog.com

 

daigakurugby.hatenablog.com

 

 

 

大学ラグビー.com

 

f:id:daigakurugby:20211118182635p:plain