概要
2021年度に行われる「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」の準々決勝が、12/26(日)に秩父宮ラグビー場で2試合、 熊谷ラグビー場で2試合が行われる。
準々決勝のカードは次の通り。
<秩父宮ラグビー場>
明治大学(対抗戦3位) 11:30 早稲田大学(対抗戦2位)
帝京大学(対抗戦1位) 14:00 同志社大学(関西4位)
<熊谷ラグビー場>
日本大学(関東リーグ戦2位) 11:30 京都産業大学(関西1位)
東海大学(関東リーグ戦1位) 14:00 慶應義塾大学(対抗戦4位)
トーナメント表や大会全体の情報は、以下記事に記載。
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ラグビーマガジン 2022年 01 月号 [雑誌]
12/26(日) 準々決勝
明治大(対抗戦3位) 11:30 早稲田(対抗戦2位)/秩父宮
明治大は対抗戦では帝京大と早稲田に敗れて5勝2敗の2位、早稲田のほうは帝京大に敗れたのみで6勝1敗で2位となった。過去の選手権での対戦は、明治大8勝、早稲田の6勝。しかし、今季の早明戦では、早稲田が明治大の攻撃を幾度も凌いで後半完封、17-7で勝利している。
明治大は大学選手権3回戦で天理大に27-17で勝利。ただ、早明戦に続いてハーフ団を始めBKの工夫があまり見られず、後半は1トライのみだった。対抗戦で封じられた早稲田に勝つには工夫が必要、CTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)の早めの投入やサインプレイなど、秘策を準備してくるか。
早稲田のほうは、この準々決勝から登場。対抗戦で敗れた帝京戦と早明戦ではスクラムでは苦戦、ディフェンスが機能していたとはいえスクラムで改善がなければ苦しい。また、PR小林賢太(4年,東福岡)やFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)らの活躍もあって早明戦に勝利したが、欠場した主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)が復帰できるとBKにタメができる。
メンバー表チェック
明治大は、3回戦でリザーブだった石田吉平(3年,常翔学園)がWTBに入った。また、早明戦で途中出場したCTB児玉樹(4年,秋田工)は2戦ぶりに、夏までスタメンだったFL福田大晟(1年,中部大春日丘)がリザーブとしてメンバー入り。
早稲田のほうは、早明戦を欠場した主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)がスタメン復帰。早明戦でスクラムを押されたためか、左PRだった小林賢太(4年,東福岡)が右PRに、左PRには小沼宏太(4年,清真学園)が4戦ぶりに先発する。また、SO吉村紘(3年,東福岡)は3戦ぶりにリザーブとしてメンバー入り、対抗戦全戦スタメンのWTB槇瑛人(3年,國學院久我山)はリザーブスタートとなる。
過去の対戦
明治大8勝、早稲田6勝
1970 明治大 9-26早稲田/準決勝
1972 明治大13-12早稲田/決勝
1973 明治大 6-29早稲田/決勝
1974 明治大 0-18早稲田/決勝
1975 明治大18- 7早稲田/決勝
1973 明治大 6-34早稲田/決勝
1981 明治大21- 12早稲田/決勝
1982 明治大13- 6早稲田/準決勝
1990 明治大16-13早稲田/決勝
1995 明治大43- 9早稲田/決勝
1996 明治大32-22早稲田/決勝
2010 明治大10-74早稲田/準決勝
2018 明治大31-27早稲田/準決勝
2019 明治大35-45早稲田/決勝
FW平均体重
明治大 103.5kg
早稲田 99.4kg
FWの高身長選手(cm)
明治大 LO山本嶺二郎191,LO武内慎191,FL木戸大士郎185,PR中村公星183,HO田森海音180
早稲田 LO村田陣悟185,LO桑田陽介185,PR小林賢太181,PR小沼宏太180,FL相良昌彦180
帝京大(対抗戦1位) 14:00 同志社(関西4位)/秩父宮
帝京大は、早稲田と明治大には7点差、筑波大には10点差と僅差の試合もあったが、全勝で3年ぶりの対抗戦優勝となった。同志社は4勝3敗で関西4位、京産大には3点差、天理大には2点差で敗れるなど接戦をものにできなかった。
帝京大の強みはFW、早稲田戦、明治大戦ともスクラムで優位にたった。また、昨年は前半健闘しながら後半にペナルティが増えるなどひっくり返されるケースがあったが、今季は冷静なプレイを続けてスキが少ない。主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)を中心にしたFWと、うまく球を散らすSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)がキーとなる。
同志社のほうは、4回戦では大東大と大接戦を演じ、31-29で勝ちきった。関西では接戦で敗れた試合もあり自信となったか。軽量ながらまとまりのよいモールでトライを奪うなど健闘しているが、帝京大のFWはこれまでで一番重い相手となる。ブレイクダウンで勝ち、WTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)やFB山口楓斗(4年,東海大福岡)ら学生トップクラスのBK陣にいいボールを供給したい。
メンバー表チェック
帝京大は、対抗戦全戦スタメンのFB二村莞司(3年,京都成章)と6戦スタメンのLO本橋拓馬(1年,京都成章)がメンバー外、FBにはSH登録の谷中樹平(3年,御所実)が、LOには青木恵斗(1年,桐蔭学園)がまわりFLには延原秀飛(2年,京都成章)が入る。なお、主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)は対抗戦最終戦に続いて欠場。
同志社のほうは、4回戦を欠場した共同主将SH田村魁世(4年,桐蔭学園)がスタメン復帰、3回戦でスタメン出場したWTB福田大河(2年,寝屋川)はリザーブに入った。また、4回戦でリザーブだったLO依藤隆史(4年,東筑)がスタメン、LO小菅由一郎(4年,京都成章)はリザーブスタートとなる。
過去の対戦
1983 帝京大 4-31同志社/準々決勝
1984 帝京大 6-52同志社/準々決勝
2001 帝京大20-46同志社/1回戦
2002 帝京大26-24同志社/1回戦
2003 帝京大 5-22同志社/グループ戦
2020 帝京大○ - ×同志社/3回戦(同志社棄権により帝京大不戦勝)
FW平均体重
帝京大 105.1kg
同志社 96.8kg
FWの高身長選手(cm)
帝京大 LO青木恵斗187,LO江里口真弘185,FL延原秀飛182
同志社 No8木原音弥184,LO南光希182,LO依藤隆史180,FL梁本旺義180
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日本大(関東リーグ戦2位) 11:30 京産大(関西1位)/熊谷
日本大は東海大に引き分けて6勝1分で関東リーグ戦2位、京産大は僅差の勝負をモノにしての全勝、23年ぶりに関西を制した。直近の両者の対戦は2年前の3回戦、互いの強力FWがぶつかり合う試合は日本大が24-19で逃げ切った。
日本大は、関東リーグ戦で4連覇を成し遂げた東海大と引き分けて自信をつけた。大学選手権3回戦では、日体大に連続トライを許すなど前半を17-17の同点で折り返すも、後半は突き放して41-22で勝利。強力FWやスピードに乗ると止められないWTB水間夢翔(3年,佐賀工)のほか、要所で巧みにつなぐFB普久原琉(3年,コザ)らに注目したい。
京産大のほうは、接戦を制して関西の頂点に立った。近畿大にはトライ数で上回られながらも16-12と4点差、同志社には終盤の逆転トライで3点差での勝利だった。PR平野叶翔(4年,西陵)らがFWを引っ張り、FB竹下拓己(3年,東福岡)は元祖ゴールデンブーツ廣瀬佳司新監督のもとでキックが進化した。2006年シーズン以来の準決勝進出を狙う。
メンバー表チェック
日本大は、PR鈴木哉斗(4年,開志国際)、HO林琉輝(3年,日本大学)、PR山内開斗(4年,佐賀工)と11/21の東海大戦以来の第一列を並べた。また、PR明光棟吾(3年,桐生第一)は初めてのメンバー入りとなる。
京産大のほうは、同志社戦や天理大戦と同様のスタメンを組む。また、リーグ戦全試合で途中出場のNo8ヴェア・タモエフォラウ(2年,札幌山の手)も同じくリザーブに名を連ねた。快速ランナーの堀田礼恩(4年,京都成章)は、今季はCTBを担う。
過去の対戦
1983 日本大 4-22京産大/準々決勝
1994 日本大10-32京産大/1回戦
1995 日本大21-15京産大/1回戦
2019 日本大24-19京産大/3回戦
FW平均体重
日本大 105.1kg
京産大 103.1kg
FW高身長選手(cm)
日本大 PR山内開斗188,LO趙誠悠185,LOテビタ・オト185
京産大 LOアサエリ・ラウシー188,LOフナキ・ソロモネ186,PR平野叶翔180
東海大(関東リーグ戦1位) 14:00 慶応大(対抗戦4位)/熊谷
東海大は日本大と引き分けて6勝1分で4連覇を達成、慶応大は早明帝と筑波大に敗れて3勝4敗で対抗戦4位となった。大学選手権での過去の勝率は、東海大が.583、慶応大が.553とほぼ互角。最後の対戦は2013シーズンで、このときは慶応大が10-7で勝利している。
東海大は、日本大に終盤追いついて引き分けたものの、ラインアウトモールからのトライはなく3トライに終わった。FWではHO土一海人(4年,東海大相模)、BKではCTB丸山凛太朗(4年,東福岡)らが欠場したことも響いたか。ただ、最終戦の流経大戦には71-19と圧勝しており、状態は悪くはない。昨年は準優勝2回の天理大が初優勝、準優勝3回の東海大は今年こそ頂点を取るべく準備を整えてくるだろう。
慶応大のほうは、対抗戦では昨年に比べて攻守両面でやや苦戦した。大学選手権初戦の近畿大戦では、トライは1つのみだったが出足の早いディフェンスが機能した。初戦でFL山本凱(4年,慶応)が欠場したのは気がかりだが、攻めのディフェンスで初戦同様にロースコアの試合で接戦をモノにしたい。2014シーズン以来の準決勝進出を目指す。
メンバー表チェック
東海大は、昨年までFBで主力として出場していた酒井亮治(4年,東海大相模)が今季初めてメンバー入りし、WTBでスタメン出場。No8ノア・トビオ(4年,札幌山の手)がメンバー外、No8井島彰英(3年,熊本西)が初スタメンとなる。
慶応大のほうは、4回戦を欠場したFL山本凱(4年,慶応)がスタメン、チームの中核を担う選手が戻る。また、FB山田響(2年,報徳学園)がSHもこなすことから、この試合でもリザーブにはSHの選手は入れていない。
過去の対戦
2007 東海大14-28慶応大/準々決勝
2009 東海大19-14慶応大/準決勝
2013 東海大 7-10慶応大/プール戦
FW平均体重
東海大 107.8kg
慶応大 101.1kg
FW高身長選手(cm)
東海大 LOワイサケ・ララトゥブア191,FLレキマ・ナサミラ190,LO小池隆成188,PR星野克之186,No8井島彰英181
慶応大 LOアイザイア・マプスア190,LO村松龍之介180
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