12/1(日)は早明戦。
ここまで両校とも全勝であり、勝ったほうが優勝という一戦。互いに全勝で迎える早明戦は1994年以来25年ぶり。このときは、明治大が34-15で勝利しているが、PGが明治大4本、早稲田5本とPG合戦となった試合だった。
このとき、早稲田は翌年主将となるFL小泉、SHにのちにリコーで活躍する月田、丸太のような太ももでいじられキャラのWTB永島というメンバー。明治大は主将は南條、巨漢だが気配りの人でもあるLO赤塚、のちにクボタで活躍するSH西田、翌年主将となるSO信野という布陣。個性派が揃っていた。
ラグビーマガジン 2021年 01 月号 [別冊付録:ラグビーカレンダー2021]
過去10年の勝敗
回顧はここまでにしておき、過去の結果を確認しておきたい。対戦結果、その年の対抗戦勝敗分の順、丸数字は対抗戦の最終順位。
2018 早31-27明 早6-1① 明5-2③
2017 早19-29明 早5-2② 明5-2②
2016 早24-22明 早6-1② 明5-2③
2015 早24-32明 早4-3④ 明6-1①
2014 早37-24明 早5-1-1② 明5-2③
2013 早15- 3明 早6-1② 明3-4⑤
2012 早32-33明 早4-3④ 明6-1①
2011 早18-16明 早5-2② 明5-2②
2010 早31-15明 早6-1① 明6-1③
2009 早16-14明 早6-0-1① 明3-4⑤
早稲田の7勝、明治大の3勝だが、7点差以内が5試合、14点差以内が4試合と接戦となっている。いずれかが4位や5位に沈んだ年でも接戦に変わりはなく、前評判通りにいかない戦いであることがわかる。
FW平均体重
その他、データを比較してみたい。すでにスタメンが発表されているので、FWの平均体重から。こちらはやや明治大が上回るものの極端な差はない。
早稲田 102.3kg
明治大 104.5kg
ポジション別トライ数
こちらは、50点差以内の試合、つまり両校とも帝京大、筑波大、慶応大との対戦だけを対象に数字を拾った。早稲田のほうがBKの割合が高く、明治はFWの割合が高いのは、従来の両校のイメージ通り。
早稲田 FW4トライ BK12トライ
明治大 FW9トライ BK12トライ
エンスカイ ラグビー日本代表 2021年 カレンダー 卓上 CL-574
時間帯別トライ数
最後に、時間帯別のトライ数を見てみたい。こちらも、50点差以内の試合のデータを集計している。
早稲田のほうは、時間帯に関係なく満遍なくトライをとっているのに対し、被トライは前半5後半2とやや前半に集中している。
明治大は、トライ数は前半の後半、後半の後半にトライ数が多く、体力的にきつい時間帯にトライを取れている。被トライは前半2後半5とやや後半が多い。
データとしては十分ではないかもしれないが、両校とも特徴は出ている。
最後に
ここまでの戦いぶりから、やや明治有利という意見が多いようだが、大きな力の差はない。お互いに早明戦用の戦い方やオプションを用意してくるのかにも注目だが、上記のデータをもとに観戦することで面白さが増すのなら幸いである。