12/15(日)の結果により、準々決勝のカードが次のように決まった。
12/21(土)
12:05 筑波大vs東海大 秩父宮
12:05 早稲田vs日本大 花園
14:05 明治大vs関学大 秩父宮
14:05 流経大vs天理大 花園
ここまで来ると、いずれも楽しみなカードばかり、今回は「早稲田vs日本大」に注目したい。早稲田はトップレベルのハーフ団、日本大は強力FWが目立つが、データを比較しながらお互いの特徴をチェックしようと思う。
ラグビーマガジン 2020年 01 月号 [別冊付録:2020 RUGBY CALENDAR]
最近の大学選手権の成績比較
過去10年の直接対決はなし。早稲田は2013に準優勝のあと、2014から2017まではプール戦敗退または初戦敗退と苦しいシーズンだった。しかし、昨年2018シーズンには準決勝敗退も頂点に近い実力を示した。一方の日本大は、最後の選手権出場が2013と6年前なので、今シーズンの参考データとはならないだろう。(対は関東対抗戦、リは関東リーグ戦、西は関西リーグでの順位、関東対抗戦は選手権の順位枠による順位)
<早稲田:過去5年の成績>
2018 早稲田(対2)27-31明治大(対4) 準決勝
2018 早稲田(対2)20-19慶応大(対3) 準々決勝
2017 早稲田(対4)18-47東海大(リ2) 3回戦
2016 早稲田(対2)31-47同志社(西2) 準々決勝
2015 早稲田(対4)15-48東海大(リ1) プール戦
2015 早稲田(対4)71-12朝日大(海1) プール戦
2015 早稲田(対4)10-14天理大(西2) プール戦
2014 早稲田(対2)10-14東海大(リ2) プール戦
2014 早稲田(対2)18-17同志社(西3) プール戦
2014 早稲田(対2)39-15立命館(西5) プール戦
<日本大:過去10年の成績>
2013 日本大(リ5)17-60同志社(西2) プール戦
2013 日本大(リ5) 0-66筑波大(対4) プール戦
2013 日本大(リ5) 7-43流経大(リ1) プール戦
2012 日本大(リ5)29-24近畿大(西4) プール戦
2012 日本大(リ5)40-54東海大(リ1) プール戦
2012 日本大(リ5) 3-40明治大(対3) プール戦
今シーズンの秋リーグでの成績比較
秋の早稲田は関東対抗戦2位(関東対抗戦の順位表)、日本大は関東リーグ戦2位(関東リーグ戦の順位表)。とくに関東対抗戦は下位との力の差が大きかったため、データの単純比較はできないが参考までに。
ただ、関東リーグ戦各チームに言えることだが、キックの成功率はやや低い。特徴がでているのはポジション別トライ数で、早稲田は3分の2をBKでとっているのに対し、日本大はFWとBKは半々。とくに早稲田はサンウルブスのメンバー入りしたSH齋藤直人が4T、SO岸岡智樹が10Tと二人で23.7%のトライを決めている。
<対戦成績と敗れた相手>
早稲田 2位 6勝1敗 明治大
日本大 2位 5勝2敗 東海大,拓殖大
<得点/失点/反則の1試合平均数>
早稲田 55.7得点 13.7失点 反則6.3
日本大 36.1得点 25.4失点 反則8.4
<トライ数/ゴール数/PG数/メインキッカー成功率>
早稲田 59トライ 46G 1PG 齋藤直人78.4%
日本大 39トライ 26G 2PG 広瀬龍二64.7%,粟津勇哉50.0%
<ポジション別トライ数>
早稲田 FW32.8% BK67.2%
日本大 FW48.7% BK48.7% PT 2.6%
<直近の試合のスタメンFW平均体重>
早稲田 102.3kg(12/ 1明治大戦)
日本大 106.4kg(12/15京産大戦)
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展望
けが人復帰の可能性もあり厚みを増す早稲田が優位か。しかし、昨年の実力校である流経大、大東大を破ってきた日本大の実力は確かなもの。日本大の強力FWが早稲田にプレッシャーを与えられるようだと試合は面白くなりそうだ。
ボールを保持していても相手ボールでも、攻めの動きができていれば心身ともに疲れになりにくいが、受けに回るとじわじわと疲労が積もる。前半は僅差でも、攻めの動きができている方が後半に突き放す展開になりそうだ。
日本大は、準々決勝をすでに戦ったとはいえ大学選手権は6年ぶり。会場が秩父宮ではないことで、お互いに試合開始から持てる力を出しての好ゲームになると予想する。