明日の準々決勝の試合には、関東リーグ戦1位の東海大と3回戦で同志社に完勝した筑波大との一戦がある。
Number(ナンバー)993・994「ラグビー日本代表冒険記2019 桜の告白。」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
最近の大学選手権の成績比較
<過去10年の直接対決>
過去10年で4回対戦しており、東海大1勝、筑波大3勝となっている。いずれも接戦で、最大でも1トライ1ゴール差。直近の試合で2014と5年前、お互いに過去の対戦をそれほど意識することはないだろうが、東海大にとってはやや嫌なイメージはあるかもしれない。
2014 東海大(リ2)16-17筑波大(対5) 準決勝
2012 東海大(リ1)26-28筑波大(対1) 準決勝
2011 東海大(リ2)19-22筑波大(対4) 1回戦
2009 東海大(リ1)29-22筑波大(対3) 1回戦
<東海大:過去3年の成績>
ここ3年は、準優勝→ベスト4→ベスト8となっているが、その年の優勝チームにしか負けていない。そういう意味では、安定して力を発揮していると言える。
2018 東海大(リ1)15-18明治大(対4) 準々決勝
2017 東海大(リ2)12-31帝京大(対1) 準決勝
2017 東海大(リ2)33- 7天理大(西1) 準々決勝
2017 東海大(リ2)47-18早稲田(対4) 3回戦
2016 東海大(リ1)26-33帝京大(対1) 決勝
2016 東海大(リ1)74-12同志社(西4) 準決勝
2016 東海大(リ1)71-12京産大(西4) 準々決勝
<筑波大:過去5年の成績>
2014に対抗戦5位からの準優勝があったものの、ここ3年は目立った成績はない。ただ、今シーズンは3回戦で持ち味を出して同志社を破っており、幸先がよい。
2018 筑波大(対5) 7-31大東大(リ2) 3回戦
2015 筑波大(対3)64- 7慶応大(対5) プール戦
2015 筑波大(対3)36-22同志社(西1) プール戦
2015 筑波大(対3)22-31大東大(リ4) プール戦
2014 筑波大(対5) 7-50帝京大(対1) 決勝
2014 筑波大(対5)17-16東海大(リ4) 準決勝
2014 筑波大(対5)43- 7明治大(対3) プール戦
2014 筑波大(対5)60-12関学大(西1) プール戦
2014 筑波大(対5)44-22大東大(リ4) プール戦
秋リーグの成績比較
東海大は7戦全勝も、けが人などもあり流経大と大東大との最後の2戦は苦しんだ。一方、筑波大は3敗はしているが、明治大から33得点、帝京大とは2点差の敗戦と上位校と大きな差を感じさせるものではなかった。
キックのデータは筑波大優勢に見えるが、すでに発表されたメンバー表に島田悠平の名前はない。僅差の試合になると、影響があるかもしれない。
<対戦相手と敗れた相手>
東海大:7勝0敗 なし
筑波大:4勝3敗 明治大,早稲田,帝京大
<得点/失点/反則の1試合平均数>
東海大 56.7得点 15.4失点 反則6.4
筑波大 38.9得点 30.3失点 反則6.0
<トライ数/ゴール数/PG数/メインキッカー成功率>
東海大 63トライ 38G 2PG 酒井亮治57.7%,杉山祐太59.1%
筑波大 41トライ 29G 3PG 島田悠平72.5%
<ポジション別トライ数>
東海大 FW50.0% BK50.0%
筑波大 FW14.6% BK85.4%
ラグビーマガジン 2020年 01 月号 [別冊付録:2020 RUGBY CALENDAR]
展望
すでにメンバーが発表されており、スタメンFWの平均体重は東海大105.5kg、筑波大97.8kgとなっている。筑波大は力勝負を避けて、どんどん展開して相手タックルをずらしてくるはずなので、東海大が受けに回るような展開になればチャンスは大きくなる。逆に、東海大は筑波大BKをいかに仕留めるかというより、いかに相手にボールを持たせないかという試合運びを狙うか。
その他、3試合は次の通り。