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明治大学vs東海大学 … 2019大学選手権 準決勝

「第56回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会」は、ベスト8が出揃い来週は準決勝が行われる。1月11日の決勝戦(会場:新国立競技場)に駒をすすめるのは、どの大学だろうか。今回は「明治大学vs東海大学」に注目してみたい。

1月2日(木) 東京・秩父宮
 12:20 天理大学vs早稲田大学
 14:10 明治大学vs東海大学
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ラグビーマガジン 2020年 02 月号 [2大別冊付録:(1)トップリーグ2020写真名鑑 (2)全国高校大会花園ガイド] 

準々決勝の結果

明治大学(対1位)22-14関西学院大学(西3位)

SO山沢京平やCTB森勇登らを欠く明治大は、前半35分に逆転するまで関学大に5-7とリードを許す展開。関学大が積極果敢なディフェンスやスクラムに手を焼きながらも、盤石のラインアウトのほかディフェンスも粘り強く2トライに抑えての勝利となった。

東海大学(リ1位)24-  3筑波大学(対4位)

主将の真野泰地がCTBで復帰した東海大と準々決勝の同志社戦でも活躍したSO島田悠平を怪我で欠く筑波大の一戦。筑波大のアタックを東海大が止める展開となった前半は、7-3と僅差で東海大がリードして終える。終始リスクを冒さない東海大が、ディフェンスの力で勝利。

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最近の大学選手権の成績

<過去10年の直接対決>

過去10年での対戦は4回。過去の4回とは違い、今回はお互いに秋のリーグは全勝優勝同士。昨年優勝した明治大は、準々決勝で東海大と僅か3点差だった。

2018 明治大(対4位)18-15東海大(リ1位) 準々決勝
2015 明治大(対2位)19-28東海大(リ1位) 準決勝
2013 明治大(対5位)27-26東海大(リ4位) プール戦
2012 明治大(対3位)36-45東海大(リ1位) プール戦

<明治大:過去3年の成績>

昨年は1996年以来の優勝を遂げた明治大。

2018 明治大(対4)22-17天理大(西1) 決勝
2018 明治大(対4)31-27早稲田(対2) 準決勝
2018 明治大(対4)18-15東海大(リ1) 準々決勝
2018 明治大(対4)50-19立命館(西2) 3回戦
2017 明治大(対2)20-21帝京大(対1) 決勝
2017 明治大(対2)43-21大東大(リ1) 準決勝
2017 明治大(対2)27-21京産大(西2) 3回戦
2016 明治大(対3)22-26京産大(西3) 3回戦

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東海大:過去3年の成績>

東海大は昨年は3回戦で明治大に敗れたものの、安定した成績を残している。留学生と附属高校出身の選手が軸となっていることが、安定した成績を残すことができる要因となっている。

2018 東海大(リ1)15-18明治大(対4) 準々決勝
2017 東海大(リ2)12-31帝京大(対1) 準決勝
2017 東海大(リ2)33-  7天理大(西1) 準々決勝
2017 東海大(リ2)47-18早稲田(対4) 3回戦
2016 東海大(リ1)26-33帝京大(対1) 決勝
2016 東海大(リ1)74-12同志社(西4) 準決勝
2016 東海大(リ1)
71-12京産大(西4) 準々決勝

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秋リーグの成績比較

明治大は、早明戦で前半を10-7で折り返すも最終的には36-7と29点差をつけての勝利。接戦もなく全勝優勝を遂げた。対する東海大は、ラスト2戦は苦し見ながらも勝利し全勝で終えた。流経大には16点ビハインドからの逆転勝ち、大東大戦も27-18と9点差の勝利だった。

<対戦成績>

明治大 関東対抗戦 1位 7勝0敗
東海大 関東リーグ 1位 7勝0敗

<得点/失点/反則の1試合平均数>

明治大 68.6得点 11.0失点 反則6.3
東海大 56.7得点 15.4失点 反則6.4

<トライ数/ゴール数/PG数/メインキッカー成功率>

明治大 71トライ 61G 1PG 山沢京平85.2%
東海大 63トライ 38G 2PG 酒井亮治57.7%,杉山祐太59.1%

<ポジション別トライ数>

明治大 FW36.4% BK63.6%
東海大 FW50.0% BK50.0%

<準々決勝でのスタメンFW平均体重>

明治大 104.5kg
東海大 105.5kg

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展望

明治大は監督の話からすると、準決勝はベストメンバーとなりそうだ。東海大もケガ人が復帰しつつあり、お互いにいい状態での対戦となる。

明治大、東海大とも、準々決勝同様に無理をせず、前半はロースコアとなるかもしれない。得点シーンが見られるとすれば、明治大LO箸本龍雅、東海大FLレキマ・ナサミラら個の力から、または、反則によるアドバンテージからの思い切った攻撃からか。

心配があるとすれば、明治大は準々決勝で苦戦したスクラムスクラムがうまくいかないことで、ゲーム全般として流れを掴みそこねることもあるが、どう立て直してくるか。東海大はリーグ中からキックの成功率が上がらないが、接戦の勝負どころで決めきれるか。

前半はロースコアの接戦になったとしても、内容で受けに回ると肉体的にも精神的にも疲労が蓄積し後半に響いてくる。前半から、走らされたほうではなく走ったほうが勝利に近づくと見る。

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