2019-2020の高校ラグビーは、2回戦を終えて、1/1(水)には3回戦を迎える。ここまで、すべての試合を見たわけではないが、レベルアップしているように感じられる。
ラグビーマガジン 2020年 02 月号 [2大別冊付録:(1)トップリーグ2020写真名鑑 (2)全国高校大会花園ガイド]
RWC2019効果
RWC2019の効果は計り知れない。ただ、日本でワールドカップが行われるというだけではなく、さまざまな面に波及している。
ハイレベルのプレーを見ることができる
高校ラガーマン全員が実際にRWC2019の会場で生で試合を見たわけではないだろうが、テレビその他でハイレベルなプレイを見る機会は格段に増えたはず。今回「にわかファン」という言葉がよく聞かれたが、高校ラガーマンにプラスになる情報は多かったのではないかだろうか。
ラグビーを客観視すること
RWC2019を機に、高校ラガーマンが日常でラグビーの話をすることは確実に増えたはずだ。高校ラガーマン同士に限らず、ラグビー経験のない人にラグビーのことを説明する機会もあったのはなかろうか。
自分が真剣に取り組んでいるラグビーについて、言語化する機会が増え、客観的にラグビーを見ることができた高校ラガーマンもいるだろう。
Number(ナンバー)993・994「桜の告白。ラグビー日本代表冒険記2019」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
技術の向上
RWC2019もあったが、ネット上で情報を入手する機会は大きくなっている。今の高校生は中学生のスマホ普及率が上がってからの世代なので、これまでの高校ラガーマンよりもずっと多くの情報を持っている。
キックパス
キックパスは一時期から増加しているが、高校ラガーマンはキックパスがすでに増加してからの世代。トップレベルのプレイを動画で見る機会が増え、キックパスは当たり前なのだろう。ラグビー歴のある人がキックパスをあとから身につけるのではなく、最初から一つの選択肢となっている。
ハンドオフ
あくまで印象だが、ハンドオフが上手くなっているように感じられる。これも、もしかしたらRWC2019の効果の一つかもしれない。来年あたりは、簡単にハンドオフされないようなタックルが磨かれているのではないだろうか。
まとめ
ここまで見たきたように、理由はさまざまあるが高校ラグビーのレベルが上っていることは間違いなさそうだ。高校ラグビーのレベルが上がるということは、大学ラグビーも、日本のラグビー全体のレベルも上がってくることになる。来年、再来年と、各カテゴリーのラグビーが楽しみだ。