大学ラグビー.com

データで見る大学ラグビーなど。大学ラグビー.com(http://daigakurugby.nobody.jp)でデータ掲載中。

2019シーズンは早稲田の優勝、ならば2020は天理大学か

2019シーズンの大学選手権は、早稲田大学の11年ぶり16回目の優勝で幕を閉じた。この2019の早稲田と酷似しているのが、2020の天理大学。次のシーズンの予想をするにはあまりにも早すぎるが、2020年は天理大学は優勝すべきシーズンとなる。

ラグビーマガジン 2020年 03 月号 [雑誌] 

早稲田の4年生

明治大学有利の声もあったが、早稲田大学は今シーズンは優勝しなければならない年だった。その理由は、これほどレベルが高く経験豊富な4年生が揃う年は稀だからだ。

早稲田のスタメン

先日の大学選手権の2019シーズン決勝戦は、スタメンに7人の4年生が名を連ねた。この4年生のうち、2016シーズンの1年次からスタメンの選手がいた。この学年でスタメンで出場していた選手を見てみよう。(いずれも早稲田の大学選手権最終戦

2016 ベスト8
柴田徹 齋藤直人 岸岡智樹 梅津友喜 中野将伍

2017 3回戦
三浦駿平 幸重天 齋藤直人 岸岡智樹 中野将伍

2018 ベスト4
中山匠 柴田徹 幸重天 齋藤直人 岸岡智樹 中野将伍 桑山淳生

2019 優勝
森島大智 三浦駿平 幸重天 齋藤直人 岸岡智樹 中野将伍 桑山淳生

4年間スタメン出場

優勝メンバーのうち、SH齋藤直人、SO岸岡智樹、CTB中野将伍の3人は1年次から全てスタメンで大学選手権に出場している。もちろん個々のレベルは高いが、ハーフ団と大型CTBが丸4年間やってきたわけである。声の届かない国立競技場でも高いパフォーマンスを発揮できたのは、こういったこともあるのかもしれない。

ラグビーマガジン 2020年 02 月号 [2大別冊付録:(1)トップリーグ2020写真名鑑 (2)全国高校大会花園ガイド] 

天理大学の3年生

2019は早稲田に完敗してシーズンを終えた天理大学。主将で4年生のFL岡山仙治のタックルやスルスルっと抜けてのトライ、そしてキャプテンシーも素晴らしいものがあった。

天理大学のスタメン

実は2019の天理大、早稲田に敗れたシーズン最終戦のスタメンに4年生はわずか2人。ただし、FB立見聡明にケガがなければ3人であったはずだが。そして、3年生のスタメンは8人もいた。現3年生の1年次からのスタメン選手を見てみよう。

2017 ベスト8
藤原忍 松永拓朗 シオサイアフィフィタ

2018 準優勝
小鍛冶悠太 藤原忍 松永拓朗 シオサイアフィフィタ

2019 ベスト4
谷口祐一郎 小鍛冶悠太 松岡大和 藤原忍 松永拓朗 土橋源之助 市川敬太 シオサイアフィフィタ

3年間スタメン出場

ご覧の通り、1年生から大学選手権にスタメン出場しているのは、SH藤原忍、SO松永拓朗、CTBシオサイアフィフィタ。ハーフ団と大型CTB、ちょうど早稲田と1年ずれた状況になっている。2019は悔しい思いをした天理大だが、こうやってみると2020は早稲田に取って代わるのではないかと思えてくる。

ラグビートップリーグ カラー名鑑2020【ポケット判】 (B.B.MOOK1476) 

2020シーズンは

それでは優勝は天理大学ということになるが、主将が引っ張るなりチームがまとまる形ができることが前提となる。

そうはいっても、そう簡単にいくものではないだろう。2019のベスト4以上の早稲田大学明治大学東海大学は十分な力を持っているし、それに帝京大学はいい選手が集まりそうだ。2020シーズンも、少し前まで花園を沸かせた高校生も加わって、楽しみなシーズンとなりそうだ。

大学ラグビー.com