概要
2013年11月9日に1回戦が始まり、2014年1月12日まで全30試合が行われた。とくに、第11回(1974)、第44回(2007)に続いて、ベスト4を関東大学対抗戦勢が独占する大会となった。
決勝は「帝京大学vs早稲田大学」
帝京大は中村亮土主将、流大、坂手淳史、松田力也、森谷圭介ら、早稲田は垣永真之介主将、金正奎、布巻峻介、藤田慶和ら、のちに日本代表となる選手がしのぎを削る一戦となった。
関東大学対抗戦では、帝京大は早稲田にPG2本などで0-11とリードされるも、3本のトライで前半のうちにひっくり返し19-11で折り返した。後半にもトライを追加し26-14と差を広げたが、早稲田に2トライを許し26-26の同点。残り10分、集中力を切らさず2トライを奪い、シーソーゲームに終止符を打ち、40-31で帝京大の勝利となった。
帝京大の決勝までの道のり
プール戦は3戦とも大差で勝利しトーナメントへすすむが、準決勝は関東大学対抗戦で75-0と大勝している慶應義塾大学にやや接戦となった。2本のトライで10-0とリードするも、前半終了間際にトライを奪われ10-7と僅か3点のリードで前半を終える。しかし、後半に入ると、3分10分と2本のトライを決めて主導権を握り、終わってみれば45-14での勝利となった。6年連続6度目の決勝進出。
早稲田の決勝までの道のり
プール戦では、京都産業大学に後半開始早々に逆転されたが、最終的には48-18と逆転し突き放しての勝利、他の2戦も余裕を持っての勝利となった。準決勝は関東大学対抗戦で20-17と僅差で勝利した筑波大学との対戦。先制は筑波大だが、前半のうちに逆転に成功し10-8で折り返す。後半は膠着状態が続く中、28分に早稲田のトライで試合が動く。さらに点差を広げて29-11で勝利し、3年ぶり31回目の決勝へすすんだ。
決勝
早稲田の先制トライで始まり、帝京大は12分にラインアウトモールからトライを返す。さらにトライを加えた帝京大だったが、前半ロスタイムに早稲田がPG、12-10で前半終了。これまで後半に突き放してきた帝京大は、3つのトライなどで34-10と差を広げるが、諦めない早稲田に3トライを許し34-19となり残り10分。互いに1トライを加えて帝京大が41-34で勝利、5年連続5回目の優勝を遂げた。
大激戦のプールC:立命館大学の準決勝進出ならず
全試合7点差以内となった大混戦のプールCは、関西大学リーグ1位の立命館大学、関東大学対抗戦3位の慶応大、5位の明治大学、関東大学リーグ戦4位の東海大学という組み合わせ。リーグ順位によるアドバンテージポイントとして、立命館に3点、慶応大に1点が加算された。
第1週に立命館が慶応大に敗れると、一気に混戦模様となる。第2週の立命館は東海大に前半30分までに30-0とリード、しかし前半終了間際から後半15分までに6トライを浴びて、35-42で敗れる。第3週、12時からの試合で慶応大が東海大に勝利し立命館のトーナメント進出はなくなったが、最終戦の明治大に意地を見せて12-10で勝利。勝ち点で2届かなかった。
プールCの全6試合は、1点差2試合、2点差3点差4点差7点差が各1試合という稀に見る大激戦であった。
出場校
関東大学対抗戦、関東大学リーグ戦、関西大学リーグは各5枠。ファーストステージは、東北北海道代表、東海北陸中国四国代表、九州学生リーグで争われる。(cは主将)
関東大学対抗戦
1位帝京大学/15年連続21回目(c中村亮土)
2位早稲田大学/30年連続47回目(c垣永真之介)
3位慶應義塾大学/16年連続31回目(c宮川尚之)
4位筑波大学/7年連続18回目(c内田啓介)
5位明治大学/5年連続42回目(c園生正義)
関東大学リーグ戦
1位流通経済大学/6年連続14回目(c高森一輝)
2位中央大学/3年ぶり14回目(c山北純嗣)
3位大東文化大学/2年ぶり21回目(c高橋洋丞)
4位東海大学/9年連続11回目(c坂尻龍之介)
5位日本大学/2年連続17回目(c高野祐史)
関西大学リーグ
1位立命館大学/3年連続15回目(c庭井祐輔)
2位同志社大学/2年ぶり47回目(c秋山哲平)
3位京都産業大学/3年ぶり27回目(c三原亮太)
4位関西学院大学/8年連続9回目(c畑中啓吾)
5位大阪体育大学/4年連続27回目(c竹内擁騎)
東北・北海道代表
東北学院大学/2年連続2回目
東海・北陸・中国・四国代表
朝日大学/2年連続2回目
九州学生リーグ
1位福岡工業大学/3年連続22回目
試合結果
ファーストステージ
東北・北海道代表、東海・北陸・中国・四国代表、九州学生リーグ1位によって争われ、1位がセカンドステージへ。
勝点は、勝利=5点、引分=2点、敗戦=0点。
11/9(土)
福岡・春日公園球技場
福岡工業大学61-22東北学院大学(前半35-5)詳細
11/17(日)
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
朝日大学29-24福岡工業大学(前半19-21)詳細
11/30(日)
埼玉・熊谷ラグビー場
東北学院大学21-43朝日大学(前半7-36)詳細
セカンドステージ
関東大学対抗戦、関東大学リーグ戦、関西大学リーグに在籍しているチームは、リーグでの順位に応じたアドバンテージポイントが加算される。1位=3点、2位=2点、3位=1点。
その他の勝点は、勝利=5点、引分=2点、敗戦=0点、7点差以内の負け=1点、4トライ以上=1点。
プールA
12/8(日)
東京・秩父宮ラグビー場
帝京大学102-5朝日大学(前半45-0)詳細
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
大東文化大学45-24関西学院大学(前半12-17)詳細
12/15(日)
大阪・花園ラグビー場
帝京大学78-5関西学院大学(前半33-0)詳細
福岡・レベルファイブスタジアム
大東文化大学87-14朝日大学(前半40-7)詳細
12/22(日)
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
関西学院大学50-0朝日大学(前半10-0)詳細
東京・秩父宮ラグビー場
帝京大学76-19大東文化大学(前半31-14)詳細
プールB
12/8(日)
東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
流通経済大学43-7日本大学(前半3-0)詳細
大阪・ヤンマースタジアム長居
同志社大学13-38筑波大学(前半8-24)詳細
12/15(日)
大阪・花園ラグビー場
流通経済大学34-26同志社大学(前半12-16)詳細
東京・秩父宮ラグビー場
日本大学0-66筑波大学(前半0-28)詳細
12/22(日)
東京・秩父宮ラグビー場
流通経済大学11-36筑波大学(前半3-19)詳細
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
同志社大学60-17日本大学(前半13-17)詳細
プールC
12/8(日)
大阪・ヤンマースタジアム長居
立命館大学22-26慶應義塾大学(前半10-14)詳細
東京・秩父宮ラグビー場
東海大学26-27明治大学(前半19-10)詳細
12/15(日)
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
立命館大学35-42東海大学(前半30-7)詳細
東京・秩父宮ラグビー場
慶應義塾大学19-20明治大学(前半12-10)詳細
12/22(日)
埼玉・熊谷ラグビー場
慶應義塾大学10-7東海大学(前半5-0)詳細
大阪・花園ラグビー場
立命館大学12-10明治大学(前半12-3)詳細
プールD
12/8(日)
東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
早稲田大学46-12大阪体育大学(前半22-0)詳細
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
中央大学28-29京都産業大学(前半14-3)詳細
12/15(日)
愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
早稲田大学48-18京都産業大学(前半17-13)詳細
福岡・レベルファイブスタジアム
中央大学17-10大阪体育大学(前半3-3)詳細
12/22(日)
大阪・花園ラグビー場
京都産業大学31-24大阪体育大学(前半7-12)詳細
埼玉・熊谷ラグビー場
早稲田大学57-7中央大学(前半36-0)詳細
ファイナルステージ
プール戦1位となった4校によるトーナメント。1位チーム4校の勝点や得失点などから順位付けをして、準決勝では1位vs4位、2位vs3位となるよう対戦が組まれる。
準決勝
1/2(土)
東京・国立競技場
帝京大学45-14慶應義塾大学(前半10-7)詳細
早稲田大学29-11筑波大学(前半10-8)詳細
決勝
1/10(日)
東京・国立競技場
関連リンク