概要
2020年は新型コロナの影響により約1ヶ月遅れでスタートとなり、10/4(日)に開幕、最後は12/6(日)まで。なお、およそ半数の試合が無観客となっている。
チームは、昨年の1位から7位である明治大、早稲田、帝京大、筑波大、日体大、慶応大、青学大に、 2部から昇格した立教大を加えた8チームで総当りのリーグ戦が行われる。
第1節は以下の通り、下記リンクに全日程を記載している。
慶応大 11:30 筑波大(秩父宮/有料)
明治大 13:00 立教大(明治大G/無観客)
日体大 13:00 帝京大(帝京大G/無観客)
早稲田 14:00 青学大(秩父宮/有料)
展望
優勝争い
昨年優勝の明治大、大学選手権優勝の早稲田、それに帝京大の争いか。しかし、ここまでどのチームも実戦を重ねることができていないため、昨年の穴をいかに埋めるかをポイントに見ていきたい。
明治大FWは、No8に主将となった箸本龍雅が入り、LOには新人の山本嶺二郎に期待がかかる。ポイントは昨年のレギュラーが全員4年生だった第1列、例年のように実戦を積めなかったことがどうでるか注目したい。BKでも抜けたポジションはあるが、大型CTB児玉樹が入って攻撃の核となると面白い。また、怪我で出遅れている山沢京平だが、その間に代わった選手の成長につなげられると、選手層に厚みが増し優勝が近づく。
早稲田のポイントは、4年間レギュラーだった3人の穴をどう埋めるか。主将でもありキッカーでもあったSH齋藤直人、アイデア豊富なSO岸岡智樹のハーフ団は学生トップクラスだった。しかし、優勝するためにはCTB中野将伍に代わる存在がでてくるか、大型CTBなしでの得点パターンを構築できるかどうかがポイントになりそうだ。
帝京大は、強いキャプテンシーを持った前主将本郷泰司の存在は大きかったが、多くの昨年のスタメンが残ったため、実戦を積めないことによるマイナスは他チームよりは少ないだろう。また、HO江良颯、No8奥井章仁といったすぐにでも活躍できそうな頼もしい新人がいることもプラスの要因になる。
この3チームについては、今年は昨年ほど力の差はなさそうだ。しかし、リーグ戦前半で第1列が自信をつけてくるようなら、明治大有利と見る。
大学選手権出場権
2020の大学選手権は、例年通りなら関東大学対抗戦から5チームが出場できる。
昨年6位の慶応大は、他チームに比べて抜けたポジションは少なく、順当にいけば大学選手権は固いと思われる。さらに、2年生になった留学生のLO/FLアイザイア・マスプア、CTBイサコ・エノサがフィットすると優勝争いの3強の一角を崩す可能性もありそうだ。
昨年4勝して4位の筑波大、昨年3勝で5位となった日体大は、例年教員免許取得する選手が多い。今年は新型コロナの影響で教育実習が秋に集中したため、両チームとも序盤戦は苦しい展開も予想される。
青学大は、2013年に慶応大を破って3勝し同率5位、2016年には筑波大に2点差で敗れて6位と大学選手権出場にあと一歩のシーズンもあった。ターゲットを絞って3勝すれば、1994年以来の大学選手権が見えてくる。
立教大は、FWは昨年から現4年生が中心、トライを取る形をつくることができれば大学選手権出場権争いに加わることができる。初の大学選手権出場を目指す。
*昨年順位は、勝敗が同じ場合に同順位とせず直接対決や得失点差で序列をつけた順位
関連リンク