概要
2019年はワールドカップと重なりやや早めに開幕したが、2020年の開幕は例年の1ヶ月遅れ。10/4(日)に開幕し、12/5(土)に最終戦を迎える。また、全28試合のうち、16試合が無観客試合となる。
チームは、昨年の1位から6位と8位の東海大、日本大、流経大、大東大、専修大、法政大、中央大と7位拓殖大に入替戦で勝利した関東学院を加えた8チーム。総当たりのリーグ戦が行われる。
第1節は次の通りで、以降の日程は下記リンクに記載している。
流経大 1300 法政大(流経大G/無観客)
専修大 1300 大東大(熊谷B/無観客)
中央大 1300 日本大(日本大G/無観客)
関東学 1300 東海大(東海大G/無観客)
展望
優勝争い
2連覇中の東海大を中心に、昨年の2,3位の日本大、流経大が追う展開となるか。今年はチームごとに実戦を積んだ量に差はあるが、昨年とのメンバーの違いなどを中心に見ていきたい。
優勝候補筆頭の東海大だが、9/21に帝京大に7-84と大敗した。2018年春は帝京大に7-69で敗れながら秋までには仕上げてきたが、今年はどうか。山田生真がFLからHOへ、主将の吉田大亮はCTBからNo8とチームの総合力を上げるべくポジションチェンジが行われた。昨年から活躍しているLOノア・トビオ、FLナサミラ・レキマ、BKではSO丸山凛太朗、FB酒井亮治も健在、190cm105kgのWTB望月裕貴がいくつトライを決めるかにも注目だ。
日本大は、一昨年の5位から昨年2位に躍進。FWでは、昨年No8でベスト15に選出されたシオネ・ハラシリはPRもこなし、昨年活躍したHO藤村琉士、PR新井真魚、LOテビタ・オトらに新戦力が加わる。BKもタレントが揃うが、昨年チームとして成功率6割を下回ったゴールキックは改善し、確実に得点を重ねたい。
過去10年間3位以上と安定した成績を残す流経大。昨年は関東大学リーグ戦で2敗するも、大学選手権では帝京大を下した。昨年のスタメンに4年生は少なく、LOタマ・カペネ、主将のFL坂本侑翼、CTBヴィリアメ・タカヤワ、WTBイノケ・ブルア、FB河野竣太らを中心に優勝を狙う。接戦を勝ち抜くための課題の一つは、昨年リーグ最多だったペナルティ数があげられる。
大学選手権出場権
大学選手権が例年通り開催されれば、関東大学リーグ戦からは3チームが出場する。
上記の3チームに食い込む第1候補は大東大。しかし、2017に優勝して以来、2018は2位、2019は4位と順位を下げている。昨年は、28トライ187得点で1試合平均26.7点と物足りない結果だった。CTBシオペ・ロロ・タヴォを中心にBKで得点を重ねられるか。
専修大は2009年には2部で5位だったが、2019年には1部で3勝し5位。昨年各ポジションを引っ張ってきたPR石田楽人、LO山極大貴、SO片岡領、CTB郡司健吾ら4年生が抜けた。主将のCTB夏井大樹、PR栗山塁らを中心に、新メンバーは新型コロナによる経験不足を走り勝つことで補えるか。
過去5年は5位、7位、4位、4位、6位という法政大だが、創部100年を大学選手権優勝で飾ることを目指し、レジェンド伊藤剛臣がコーチに戻るなど体制強化がすすむ。また、今年の中心選手には2人の主将FL吉永純也とCTB/WTB/FB根塚洸雅を始め4年生が多く期待が高まる。ただ、接戦をものにしていくには、昨年5割程度の成功率だったゴールキックも課題。
2年連続最下位の中央大は、FWで上級生が抜けた穴は大きいが、BKは昨年のスタメンが多く残る。最下位を脱出して大学選手権を狙うには、主将のFL川勝自然、SO侭田洋翔らの活躍が欠かせない。
昇格した関東学院は、昨年のスタメンが多数残る。主将のWTB/FB萬田開人のもと、FWではHO岡輝剛、BKではNo8も経験したサイズのあるWTB/CTB福士萌起が攻撃の起点となる。1部の舞台が選手を一層育てるなら、2011年以来の大学選手権出場も見えてくる。
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