「関東大学春季大会」が2年ぶりに実施となった。Bグループは、関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦の前年秋の4〜6位の3チームずつ計6チーム。
関東大学対抗戦 :帝京大、筑波大、日体大
関東大学リーグ戦:法政大、中央大、大東大
2021年5月16日(日)から6月13日(日)までに全9試合が行われる。今大会は同一リーグ同士の対戦は行わず、各チーム3試合ずつを戦う。また、今大会は、順位付けをしないことになっていること、メンバー登録は26人まで認められることになっている。
試合結果は、随時更新予定。
過去の大会の結果は、次の通り。
勝敗表:6月13日(日)終了時
帝京 3勝0敗 57- 7大東 87-12中央 45- 5法政
法政 2勝1敗 34-12筑波 73-12日体 5-45帝京
大東 2勝1敗 7-57帝京 26-20筑波 76-17日体
筑波 1勝2敗 12-34法政 20-26大東 52-17中央
中央 0勝2敗 12-87帝京 17-52筑波
日体 0勝2敗 12-73法政 17-76大東
*対戦表、得失点、トライ数等の詳細は< 大学ラグビー.com >へ。
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試合結果
5月16日(日)
日体大 中止 中央大
試合は中止。延期を検討中。< 協会のお知らせ >
筑波大 12-34 法政大(公式記録)
新主将FB松永貫汰(4年,大阪産大附)率いる筑波大は、ルーキーのSO堀日向太(1年,中部大春日丘)らBKを中心としたフレッシュなメンバーを引っ張る。法政大の新主将はNo.8大澤蓮(4年,長崎南山)、こちらもSOにルーキー金侑悟(1年,大阪朝鮮)がはいった。
【FW平均体重】
筑波大: 99.1kg
法政大:100.8kg
先制は法政大、5分にFB石岡玲英の突破から右に展開、WTB坂田龍之介(4年,東海大仰星)がトライ。WTB坂田龍之介は33分、自陣ゴール前から相手パスをインターセプトすると、そのまま独走トライを決めた。さらに、法政大は前半終了間際、FB石岡玲英がハーフウェイライン手前の50m以上のPGを成功、前半を20-0とリードして終えた。
後半は筑波大が反撃、5分にFB松永貫汰が抜け出し、最後はWTB星野孔志朗(2年,福岡)がトライ。しかし、法政大は14分、左サイドライン際を走るNo8大澤蓮が小さく蹴ると、拾った見方から再度No.8大澤蓮がボールを受けるとインゴールに飛び込んだ。このあと、筑波大はラインアウトモールからHO肥田晃季(3年,中部大春日丘)がトライ、法政大はマイボールスクラムからNo8大澤蓮が持ち出し相手ディフェンスを引きずりながらトライ、法政大が34-12で勝利。
帝京大 57- 7 大東大(公式記録)
帝京大の新主将は細木康太郎(4年,桐蔭学園)、スタメンは3,4年生が13人を占めるが、ルーキーFL青木恵斗(1年,桐蔭学園)が先発起用となった。対する大東大は、HO酒木凛平(4年,御所実)が新主将、こちらも3,4年生が13人先発する中、189cm120kgのリサラ・キシナ・フィナウ(1年,青森山田)が唯一ルーキーとしてスタメンで出場。
【FW平均体重】
帝京大:104.8kg
大東大:104.8kg
試合は14分、帝京大が敵陣深くでのラインアウトからFL青木恵斗が抜け出して先制トライ。スクラムで優位に立つ帝京大は、さらにPR照内寿明(4年,國學院栃木)のスクラムトライなどでトライを重ねて26-0と大きくリードして折り返す。
後半も帝京大がFB小村健太(4年,ハミルトンボーイズ高)とWTB白國亮大(4年,摂津)のトライで差を広げる。しかし、後半14分、大東大はWTB松田武蔵(3年,ロトルアボーイズ高)が左サイドライン際を抜け、副将SH東海林拓実(4年,山形中央)からWTB鎌田進太郎(4年,石見智翠館)にわたり初トライを決めた。このあともトライを重ねた帝京大が57-7でシーズン初戦を勝利で飾った。
5月30日(日)
筑波大 20-26 大東大(公式記録)
筑波大は昨年の主力BK4人が卒業、新主将FB松永貫汰(4年,大阪産大附)とともに昨年からの主力WTB植村陽彦(3年,茗溪学園)が今季初スタメンとなった。大東大のスタメンは前節帝京戦と同じ、FW第一列3人の平均体重は113.7kgと迫力がある。
【FW平均体重】
筑波大:100.1kg
大東大:104.8kg
試合のほうは、前半6分、ラックからの展開するとHO酒木凛平(4年,御所実)からLO塩見成梧(3年,御所実)とつないで先制トライ。筑波大は11分にPR木原優作(3年,東福岡)が相手ディフェンスの下に潜り込みトライを返すも、21分に大東大がラインアウトモールからHO酒木凛平が押し込み、大東大が14-7とリードして前半終了。
後半は筑波大がPGを返すも、大東大は23分にHO酒木凛平、31分にPR松山青(2年,岐阜工)がいずれもラックからサイドに飛び込みトライを重ねる。終了間際に筑波大が展開から2本のトライで差を縮めるが、大東大が26-20で勝利。
帝京大 87-12 中央大(公式記録)
帝京大は、メンバー入りした2019高校日本代表が4人のうち、WTB高本とむ(2年,東福岡)は初スタメン、No8延原秀飛(2年,京都成章)は初のメンバー入りとなった。今季の公式戦初戦となる中央大は、スタメンに昨年終盤の主力メンバーがわずか3人という布陣となった。
【FW平均体重】
帝京大:106.4kg
中央大: 99.4kg
序盤から圧倒する帝京大は、SO高本幹也(3年,大阪桐蔭)のロングパスなどで大きくボールを動かして、3分にFL青木恵斗(1年,桐蔭学園)、7分にWTB高本とむがトライを決める。その後は、FWを中心とした攻撃でトライを重ねると、前半終了間際には再びロングパスで大きく展開してのトライを決めるなど的を絞らせない。帝京大が42-0とリードして折り返す。
後半も帝京大の勢いは止まらず、後半20分に後半5本目となるトライを決める。一方の中央大は、28分、32分といずれもHO光安喬平(1年,大阪桐蔭)がモールから2本のトライを返す。しかし、さらにトライを加えた帝京大が87-12で勝利、春季大会2連勝となった。
日体大 12-73 法政大(公式記録)
日体大のスタメンは、4年生はLOミキロニ・リサラ(4年,)とCTBクリスチャン・ラウイの2名、ゲームキャプテンは3年生のFB福島脩登(3年,天理)が務める。法政大のほうは、前節リザーブの選手4人がスタメンとなるも、引き続きSOの先発はルーキーの金侑悟(1年,大阪朝鮮)。
【FW平均体重】
日体大:100.5kg
法政大:101.1kg
試合は、法政大が前半5分にマイボールスクラムから押し込みNo8大澤蓮(4年,長崎南山)がトライ、13分にはSO金侑悟のグラバーキックをつかんだ中島黎遂(4年,三好)がインゴールに押さえた。さらにトライを重ねた法政大は、前半だけで7トライを奪って47-0と大きくリードする。
後半先に点を取ったのは日体大、4分にラインアウトモールからHO藤田幹太(1年,筑紫)が押し込み、28分にはリスタートからLOミキロニ・リサラが突っ込んでのトライを返す。しかし、後半4トライを追加した法政大が73-12で勝利、前節に続いて連勝となった。また、プレースキッカーのSO金侑悟は8本中7本、代わって入ったSO熊田経道(2年,大産大附)も3本中2本を成功させた。
6月6日(日)
帝京大 45- 5 法政大(公式記録)
春季大会2連勝の帝京大は、主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)らを中心に、ハーフ団はSH谷中樹平(3年,御所実)とSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)が務める。ルーキーでは、FL青木恵斗(1年,桐蔭学園)が3戦連続、FB小村真也(1年,ハミルトンボーイズ)は初めてのスタメン出場。
同じく2連勝の法政大、力強い動きを見せる主将No8大澤蓮(4年,長崎南山)、BKで躍動するWTB坂田龍之介(3年,東海大仰星)、FB石岡玲英(2年,御所実)らが中心となる。昨年プレイスキッカーとして法政の成功率を大幅に引き上げたCTB有田闘志樹(4年,鹿児島実)は今季初スタメン。
【FW平均体重】
帝京大:105.5kg
法政大:102.4kg
試合が動いたのは前半20分、帝京大SO高本幹也が敵陣22mライン付近でパスを受けると、ディフェンスをかいくぐりインゴールに飛び込んだ。さらに36分、ラインアウトモールからHO江良颯(2年,大阪桐蔭) が押し込む。一方の法政大は、40分にWTB坂田龍之介が突破すると、パスを受けたWTB中島黎遂(4年,三好)が左ライン際を走りきり追撃のトライを決めた。帝京大が12-5と7点をリードして前半を終える。
後半も帝京大が先にトライを決める。後半7分、相手ゴール前のラックからFWで推し進めて、最後はHO江良颯が押さえた。さらに19分には、敵陣ゴール前での相手ボールスクラムを押し込むと、こぼれ球をSO高本幹也が押さえてゴールも成功、26-5と差を広げる。このあと、3本のトライを重ねた帝京大は、やや運動量が落ちたように見えた法政大を後半完封し、45-5で勝利。
春季大会を3連勝で締めくくった帝京大は、3試合でトライ29、失トライ4と攻守にいい数字を残した。2勝1敗の法政大は、合計16トライ、失トライ11で終えた。
6月13日(日)
筑波大 57-17 中央大(公式記録)
筑波大は、主将FB松永貫汰(4年,大産大附)がメンバー外、SH鈴村淳史(4年,中部大春日丘)がリザーブとなり、SH白栄拓也(2年,高鍋)、SO堀日向太(1年,中部大春日丘)というハーフ団でスタートする。
中央大も、前節のスタメンからFW4人とBK1人の計5人が入れ替わる。ルーキーのLO鈴木英次郎(1年,東京)が初スタメン、PR関聡憲(1年,仙台育英)はリザーブとして初のメンバー入りとなった。
【FW平均体重】
筑波大:101.3kg
中央大: 97.1kg
先制は中央大、昨秋リーグ戦で12本全てのゴールを成功させたSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)が確実に決める。前半21分、ゴール中央でチャンスをつくった筑波大は、SO津田貫汰から2人飛ばして大外のWTB一口直貴(3年,星陵)がインゴールに飛び込んだ。32分にはラインアウトモールからHO肥田晃季(3年,中部大春日丘)がトライ、前半終了間際には相手のパントをキャッチしてFB松島聡()につなぐと自陣から走りきりそのままトライ。筑波大が19-3とリードして前半を終えた。
後半は3分5分と筑波大がトライを重ね、33-3とリードを広げる。中央大は後半12分、相手ゴール前でFWによるアタックを重ね最後はPR中村陵雅(3年,東京)が押し込み、この試合初トライを決めた。このあとさらに筑波大はSH白栄拓也(2年,高鍋)のトライなどでリードを広げ、中央大がロスタイムにFB杉本崇馬(3年,佐野日大)のトライで粘りを見せるも、57-17で筑波大の勝利となった。
日体大 17-76 大東大(公式記録)
日体大は、前節LOで先発したミキロニ・リサラがPRに入るなど、ややスタメンが入れ替わる。ハラトア・ヴァイレアは前節に続きリザーブスタート、ルーキーのLO當山恭佑(1年,名護)、No8粟田駿也(1年,高鍋)は初スタメンとなった。
→直前のメンバー変更により、ハラトア・ヴァイレアはCTBでスタメン出場
大東大のほうは、前節からスタメンが8人入れ替わった。これまでLOを担ったミキロニ・リサラはNo8で出場、ルーキーではLO佐々木柚樹(1年,八戸工)、CTBハニテリ・フィラトア・ヴァイレア(1年,青森山田)が初スタメン。
【FW平均体重】
日体大: 94.4kg
大東大:100.6kg
試合のほうは、日体大CTBハラトア・ヴァイレアのキックを大東大SH稲葉聖馬(2年,御所実)がチャージ、チャンスをつくるとLO塩見成梧(3年,御所実)が中央にトライ。対する日体大は、8分に相手陣22メートルライン付近からCTBハラトア・ヴァイレアがディフェンスラインを抜けてトライを返す。しかし、大東大は17分24分とラインアウトモールからいずれもHO酒木凛平(4年,御所実)が押し込むと、39分にはSO青木拓己(3年,御所実)のキックパスのこぼれ球をNo8サイモニ・ヴニランギ(3年,マッセイ高)が押さえて、24-10とリードして前半終了。
後半は、大東大が3分にスクラムトライを決めると、相手のミスやインターセプトなどからトライを重ねる。後半36分、日体大は相手のパスが乱れからSO小田晴陽(2年,東海大福岡)が自陣10メートルライン付近から独走トライを決めるが、これが後半唯一のトライとなった。後半だけで8つのトライを奪った大東大が76-17で勝利。
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