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下剋上はあるか 筑波大 大東大 近畿大に注目 … 大学ラグビー2021開幕

2021年度の大学ラグビーはいよいよ秋シーズンを迎え、関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部、関西大学ラグビーAリーグとも9月中旬に幕を開ける。

いずれのリーグも、前半戦は前年上位4チームと前年下位4チームの対戦が組まれているが、波乱を起こしそうなチームはどこか、また波乱はどの程度起こっているのかを見ていきたい。

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 

 

波乱を起こしそうなチームは?

関東大学対抗戦Aグループ

昨年の順位は、明治大、早稲田、慶応大、帝京大、筑波大、日体大、立教大、青学大の順。昨年の大学選手権では、早稲田が準優勝、明治大と帝京大がベスト4に入った。

注目チーム:筑波大学

昨年5位の筑波大学は、BKの巧みなアタックが魅力的なチーム。主将FB松永貫汰(4年,大産大附)とWTB植村陽彦(3年,茗溪学園)に加え、夏合宿の関学大戦で3トライを決めたルーキーWTB大畑亮太(1年,東海大仰星)も楽しみな存在だ。また、昨年の開幕戦では、昨年3位と復活した慶応大に勝利している。

開幕カード

9/12(日)
帝京大 12:30 筑波大/熊谷
早稲田 15:00 立教大/熊谷
青学大 15:00 明治大/明治大G

9/18(土)
立教大 15:00 明治大/群馬敷島
慶応大 15:00 日体大/秋葉台

  

関東大学リーグ戦1部

昨年の順位は、1位から東海大流経大、日本大、法政大、中央大、大東大関東学院専修大となった。東海大は3連覇中、流経大は11年連続で3位以上となっている。

注目チーム:大東文化大学

昨年は1勝5敗1分で6位に沈んだ大東大だが、今季は春季大会で筑波大を、練習試合では日本大を破るなど結果を出した。主将HO酒木凛平(4年,御所実)、PR小島燎成(4年,秋田工)ら強力な第一列のほか、FWではサイモニ・ヴニランギ(3年,マッセイ)、BKではペニエリ・ジュニア・ラトゥ(2年,セントピーターズ)ら留学生が核となり圧力をかける。

開幕カード

9/11(土)
中央大 15:00 法政大/秋葉台

9/12(日)
専修大 15:00 東海大東海大G
流経大 15:00 関東学院流経大G
大東大 15:00 日本大/日本大G 

 

関西大学ラグビーAリーグ 

昨年は8チームを2つに分けた変則リーグ戦となったが、天理大、同志社京産大関学大立命館、摂南大、関西大、近畿大という順位となった。5連覇中の天理大は、昨年の大学選手権では初優勝を遂げた。

注目チーム :近畿大学

昨年は順位決定戦辞退のため8位となった近畿大だが、昨年も力はあった。今季は天理大や同志社に破れはしたが、終盤まで僅差で戦うなど自信をつけている。PR紙森陽太(4年,大阪桐蔭)を中心としたFWに強さがあり、SO河井優(4年,日本航空石川)から強くてうまいCTB福山竜斗(4年,天理)へとつなぐと何かが起きる。 

開幕カード

9/18(土)
京産大 11:45 摂南大/宝ヶ池
同志社 14:00 関西大/宝ヶ池

9/19(日) 
立命館 11:45 関学大/ヤンマー長居
近畿大 14:00 天理大/ヤンマー長居

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過去の下剋上は?

下剋上 」を前年下位4チームが前年上位4チームに勝つこととして、「 下剋上 」はどの程度起こるのか。過去5年の各リーグの状況を調べた。グラフにすると次の通り。

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年度別リーグ別下剋上回数

過去5年の下剋上の概要

過去5年に起きた下剋上は30.5回、引き分けが1試合あったので0.5でカウントした。1年平均では約6試合で下剋上が起きていることになる。

また、上位4チームと下位4チームの対戦は各リーグ16試合、1年に48試合となる。ただし、2020年は関西リーグが変則リーグだったため40試合。比べてみるとこうなる。

2016   7   /48試合 平均14.58%
2017   5   /48試合 平均10.42%
2018   2   /48試合 平均  4.17%
2019 12   /48試合 平均25.00%
2020   4.5/40試合 平均11.25%

5年計 30.5/232試合 平均13.15%

リーグ別下剋上

過去5年の下剋上をリーグ別に見ると、次の通り。対抗戦、関東リーグ戦、関西リーグの順で回数が1回ずつ増えていく。

関東対抗戦  1→0→0→2→2 計5回 平均1回
関東リーグ戦 1→1→1→5→2.5  計10.5 平均2.1回
関西リーグ  5→4→1→5→0 計15回 平均3回

年度別下剋上

最も下剋上したのは2019年の日本大、上位3チームを破り前年5位から2位へと躍進した。逆に最も下剋上されたのは、2016年の関西大と2019年の立命館、ともに順位を大きく落とした。

2020年

関東対抗戦では、前年6位に沈んだ慶応大が明治大と帝京大を破って3位と復活。関東リーグ戦は、不振の大東大が下位に2敗1分で、前年4位から6位へと転落した。

2019年

関東リーグ戦の日本大は、上位4チーム中3チームを破り2位となった。逆に、立命館は下位に3敗、慶応大、大東大、法政大、関学大はそれぞれ下位に2敗。

2018年

この年は、専修大が法政大に、同志社立命館に勝った2試合のみ。

2017年

関西大が同志社近畿大を破り、前年8位から5位へと順位を上げた。

2016年

関西リーグでは、京産大近畿大が上位にそれぞれ2勝。下位に3敗した関西大は前年4位から8位へ、立命館は下位に2敗したものの3位となった。 

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