概要
2021年度の関東大学対抗戦第2週は、4チームによる2試合が行われた。
2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。
ここまでの結果
第2週を終えての勝点は次の通り。明治大と立教大は2試合消化、その他のチームは1試合。
明治大 10 得失点差+110
早稲田 5 得失点差 +70
慶応大 5 得失点差 +38
帝京大 4 得失点差 +10
筑波大 0 得失点差 -10
日体大 0 得失点差 -38
青学大 0 得失点差 -49
立教大 0 得失点差-131
ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑>
9/18(土)
大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。
立教大(0) 7- 68 明治大(10)
明治大は、前半4分にモールからHO田森海音(4年,長崎北陽台)が押し込み先制すると、13分にはマイボールラインアウトからモールを組まずに展開しCTB江藤良(4年,報徳学園)がトライ。さらに、17分にはSH飯沼蓮(4年,日川)がラックサイドを抜け出しインゴールに飛び込んだ。
対する立教大は、21分に相手陣22メートルライン付近でのラックからFB江田優太(1年,川越東)がゲイン、最後はPR勝沼遼(4年,新潟明訓)がトライを返す。しかし、このあとトライを重ねた明治大が40-7とリードして前半終了。
後半は8分、明治大がスクラムから展開、WTB松本純弥(4年,佐賀工)が左サイドライン際を走り抜けてそのままトライ。11分にもハーフウェイライン付近で相手パスをインターセプトしたWTB松本純弥が独走し連続トライとなった。このあと、30分にFB安田昂平(1年,御所実)、35分にはCTB児玉樹(4年,秋田工)にもトライが生まれ、明治大が68-7で勝利し開幕2連勝となった。
注目ポイント
明治大は、前半の早い時間帯にトライを重ねて優位に試合をすすめた。トライシーンは、モールから、マイボールラインアウトでモールを組まずに展開、SHのサイドへの飛び出しと的を絞らせなかった。また、プレイスキッカーのCTB廣瀬雄也(2年,東福岡)は、この日は10本中9本成功、初戦と合わせると16本中14本成功し成功率は87.5%となっている。
立教大のほうは、前半21分のトライはテンポよい動きでフィニッシュまでもっていった。得点を与えずに凌ぐ場面も見られたが、前後半とも開始10分以内にトライを喫した。出足の時間帯で得点を与えないことで相手を焦らせたい。
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慶応大(5) 43- 5 日体大(0)
前半9分、右サイドでモールを組んだ慶応大は中央にずらしながら最後はHO田中慶伸(4年,桐蔭学園)が先制トライ。その直後の日体大、ハーフウェイライン付近でのハイパントのこぼれ球がWTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)に渡るとそのまま独走しトライを返す。
しかし、28分にFW勝負でFL高武俊輔()が押し込み、36分にはマイボールスクラムから狭い右サイドへ展開しCTBアイザイア・マプスア(3年,キングスC)がトライ。さらに、前半終了間際の39分にはマイボールラインアウトからモールを組んでHO田中慶伸が押し込み、慶応大が24-5と突き放して前半を終えた。
後半も先に点をとったのは慶応大、後半2分にラックからパスを受けたCTBイサコ・エノサ(3年,キングスC)が相手ディフェンスを引きずりながら中央にトライ。しばらく得点は動かなかったが、慶応大が21分にラインアウトモールでトライを追加、ロスタイムにはWTB鬼木崇(3年,修猷館)がトライを決めた。慶応大は43-5で開幕戦に勝利。
注目ポイント
慶応大は、主将HO原田衛(4年,桐蔭学園)不在も、こぼれ球を拾われてのトライ1つに押さえての勝利となった。BKにはやや小さい選手の多い慶応大にあって、CTBにはイサコ・エノサとこれまでFWで出場していた193cm109kgのアイザイア・マプスアが並んだ。2人とも相手ディフェンスを振り切ってのトライを決めるなど決定力が増したか。
日体大は、ここにきて主将FL髙橋泰地(4年,秋田工)ら春季大会に出場できなかった主力が数人戻ったが、まだ実戦不足か。次戦はもう間近だが、この日の経験を生かしたい。
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関連リンク
関東大学対抗戦対戦表
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