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関東リーグ戦 2021 第3節 / 結果とポイント … 東海大 法政大 流経大 日本大が勝利

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第3節は、10/16(土)に2試合、10/17(日)に2試合が行われた。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

第3節を終えての成績は次の通り。

東海大 3勝0敗 勝点15 得失点差+160
日本大 3勝0敗 勝点15 得失点差+142
法政大 2勝1敗 勝点11 得失点差+39
大東大 1勝2敗 勝点  5 得失点差-46
関東学 1勝2敗 勝点  5 得失点差-53
中央大 1勝2敗 勝点  4 得失点差-35
流経大 1勝2敗 勝点  4 得失点差-38
専修大 0勝3敗 勝点  0 得失点差-169

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(10/17終了時)

13T 井上風雅/日本大
5T ナサニエル・トゥポウ/日本大
4T 谷口宜顕/東海大
4T レキマ・ナサミラ/東海大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(10/16終了時、PG含む)

14G 石岡玲英/法政大 82.4%
13G 津田寛汰/中央大 81.3%
11G 丸山凛太朗/東海大 78.6%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

10/16(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

専修大(0) 0-71 東海大(15)

試合は前半3分、東海大は相手ゴール前でアタック、ボールを持つPR木村星南(4年,大産大附)がFLジョーンズリチャード剛(4年,伏見工)へつなぎ、そのまま飛び込み先制トライとなった。

さらに7分21分とFLレキマ・ナサミラ(3年,ラトゥナブラ)がトライを追加、25分にはSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)の動きが相手ディフェンスを引きつけてWTB千葉真之亮(4年,仙台育英)がトライを決めた。このあとも2本のトライを奪った東海大が、40-0とリードして前半終了。

後半も勢いが止まらない東海大は、8分にBKラインに展開し最後はWTB照屋林治郎(3年,保善)がトライ、12分にはSO武藤ゆらぎのロングパスをFLレキマ・ナサミラがキャッチしてトライを決めた。さらにトライを重ねた東海大が71-0で3連勝となった。

注目ポイント

無得点に終わった専修大、ディフェンスでは出足の早い動きもあったが、サイズのある留学生を止めきれない場面があった。どうマークすべきかを再確認し、次戦の流経大戦に生かしたい。

東海大は、攻撃の選択肢が複数ある中で、マークが薄いほうを攻めるなどトライの確率が高い攻撃が見られた。各個人の能力の高さもあるが、SO武藤ゆらぎの判断力やチームとして連携が取れているということだろう。

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中央大(4) 13-40 法政大(11)

試合は前半6分、攻め込む法政大が左に展開、パスを受けたFB石岡玲英(2年,御所実)は左右に両WTBを従えパスダミーを交えて中央に回り込み先制トライ。法政大は、12分26分と2本のPGを決めるが、法政大もPGを決める。

法政大は、38分にマイボールラインアウトからモールを押し込みNo8大澤蓮(4年,長崎南山)がインゴールに押さえると、前半終了間際にはFB石岡玲英の突破からWTB坂田龍之介(3年,東海大仰星)がトライを決めた。法政大が24-6とリードを広げた。

後半開始すぐに、法政大が2本のPGで差を広げる。中央大は後半13分、相手ペナルティのリスタートからHO光安喬平(1年,大阪桐蔭)が突進でゴールライン寸前に迫ると、最後はFL松浦嵩(3年,日川)が押し込んだ。さらにLO竹部力(2年,大分舞鶴)のトライなどで得点を追加した法政大が40-13で勝利。

注目ポイント

中央大は、先制トライを奪われたあと、SO津田寛汰(3年,桐蔭学園)のPGで迫る展開も、逆に4PGを奪われての敗戦。とくに前半終了間際に奪われたトライや後半開始直後に許した2PGなど、防げるものであればきっちりと防ぎ失点を最小限にしたい。

法政大のほうは、逆転負けの翌週の試合となったが流れを渡すことなく勝ちきった。先制トライでは相手のマークを2人引きつけたり、2トライ目にはモールに加わるなど、CTB伊藤浩介(3年,愛知)の状況判断も効果的だった。

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10/17(日)

流経大(4) 31-27 関東学院(5)

先制は関東学院、前半4分にSO芳崎風太(4年,関東学院六浦)がPGを決める。流経大は10分にHO西山大樹(4年,流経大柏)のトライで逆転するも、関東学院は23分にPG成功、35分にはモールを押し込んでHO菊地喜希(4年,秋田工)がトライを奪う。対する流経大は39分にBK展開から最後はWTB當眞寮(2年,流経大柏)がトライを決めて、前半を14-13として折り返す。

後半は流経大が流れをつかむ。12分にLOキムギヒョン(3年,ソウル大附)の突破からWTB當眞寮がこの日2つ目のトライを決めると、17分にはモールからNo8篠澤輝(2年,流経大柏)が押し込み、24-13と差を広げる。

関東学院は23分、相手ミスから攻め込むとルーズボールをPR兒玉隆之介(2年,佐賀工)が押さえると、36分にはSO芳崎風太のキックパスをキャッチしたWTB阿部竜二(4年,黒沢尻工)がトライを決めて逆転。しかし、最後のチャンスをうかがう流経大は41分、SO荒木龍介(4年,湘南工大附)が裏へキックするとFB河野竣太(4年,常翔学園)が追いつき逆転トライ、31-27で今季初勝利となった。

注目ポイント

流経大はFB河野竣太のトライで勝負を決めた。これまでの秋のリーグと大学選手権で24トライを決めたFB河野竣太、そのうち8つが後半30分以降、疲れの出る終盤にランスキルと快足が効く。また、後半31分以降に14人となり集中力切らさなかったことも大きい。

関東学院のほうは、前節14点差から後半に逆転し勝利したのと同じく、後半に11点差を一旦は逆転した。敗れはしたものの、よい面は自信にして次につなげたい。

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大東大(5) 0-31 日本大(15)

試合は前半4分、大東大がゴール前に迫り展開するも、日本大はWTB水間夢翔(3年,佐賀工)のジャッカルで防ぐ。今度は日本大が攻め込むと、大東大HO酒木凛平(4年,御所実)がジャッカルでピンチを守りきった。日本大は15分、長い距離をモールで押してHO井上風雅(2年,東福岡)が先制トライ、前半を日本大が7-0とリードして終える。

後半も日本大がトライを奪う。17分に相手ゴール前に迫ると、ラックからの球出しはLOテビタ・オト(4年,トンガC)をスルーしてHO井上風雅へ、そのまま飛び込んだ。さらに日本大は、モールを起点に2トライを加え、42分にはNo8シオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)の巧みなキャッチとパスから最後はCTBナサニエル・トゥポウ(3年,マリストB)がトライを決めた。日本大が31-0で3連勝とした。

注目ポイント

2連敗となった大東大は、東海大戦では前半14失点、日本大戦では前半7失点と序盤のディフェンスは機能している。しかし、なかなか得点を積み重ねることができず、これでトライを取るという形を確立したい。

日本大はFWを軸に点差を広げて、勝利へとつなげた。ポジション変更で今季からHOを務める井上風雅は、開幕戦あたりから比べるとモールでは安定した動きが見られるようになっている。

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