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対抗戦 2021 第5週 / 結果とポイント … 早稲田 慶応が勝利、注目の明治vs筑波

概要

2021年度の関東大学対抗戦第5週は、10/23(土)に2試合、10/24(日)に2試合が行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

10/24(日)終了時点の成績は次の通り。

明治大 4勝0敗 勝点20 得失点+185
帝京大 4勝0敗 勝点19 得失点+238
早稲田 4勝0敗 勝点19 得失点+221
慶応大 3勝1敗 勝点15 得失点  +78
筑波大 1勝3敗 勝点  5 得失点  -34
青学大 0勝4敗 勝点  0 得失点-175
日体大 0勝4敗 勝点  0 得失点-243
立教大 0勝4敗 勝点  0 得失点-270

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(10/24日終了時)

7T 松本純弥/明治大
7T 槇瑛人/早稲田
6T 江良颯/帝京大
6T 奥井章仁/帝京大
5T 江藤良/明治大
5T 原田衛/慶応大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(10/24日終了時)

31G 高本幹也/帝京大 73.8%
27G 吉村紘/早稲田 75.0%
19G 廣瀬雄也/明治大 65.5%
  9G 浅見亮太郎/筑波大 81.8%
  9G 中楠一期/慶応大 50.0%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

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10/23(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

青学大(0) 13- 61 早稲田(19)

試合は早稲田が先制、前半5分に連続攻撃からPR小沼宏太(4年,清真学園)が抜け出し中央にトライ、12分にはSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)のキックパスをキャッチしたWTB槇瑛人(3年,國學院久我山)がトライを決める。

対する青学大は、16分に2本目のPGを決めると、33分にはマイボールスクラムNo8辻村康(2年,東海大仰星)からのパスをCTB金沢春樹(3年,流経大柏)が内へ切り返すとスピードに乗ったSO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)へ、ディフェンスラインを抜け出しそのままトライ。この試合初めてリードを奪う。

しかし、早稲田は40分、CTB長田智希(4年,東海大仰星)が相手ディフェンスを引きずりながらのトライで逆転、19-13とリードして前半を終える。

後半の早稲田は、SO吉村紘(3年,東福岡)、LO桑田陽介(4年,明和)を投入、後半2分に早稲田はテンポのよいパス回しからWTB松下怜央(3年,関東学院六浦)が左サイドを走りきってのトライで差を広げる。このあともSO吉村紘の大幅なゲインからのトライやラインアウトモールからのトライなどで突き放して、早稲田が61-13で4連勝を飾った。

注目ポイント

青学大の前半33分のサインプレーによるトライは見事、コツコツとPGを返していたこともあって一時は逆転となった。これが最後の得点シーンとなってしまうが、昨年の上位4チームとの対戦を終えて失点は205、昨年の329から大幅な改善となった。

早稲田は、青学大のディフェンスに手を焼きながらも前半終了間際に主将CTB長田智希が渾身のトライ、SO吉村紘が入った後半は突き放した。前半の苦戦は慢心もあるのか、青学大の研究の成果なのかはわからないが、つけ入るスキがあったのは確かだろう。

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立教大(0) 5-41 慶応大(15)

試合は前半4分、慶応大がマイボールラインアウトからモールを押し込みHO原田衛(4年,慶応大)が先制トライ。続く10分にもモールでトライを奪うと、18分には相手ゴール前でFL高武俊輔(3年,尾道)がターンオーバー、FL山本凱(4年,慶応)につなぎトライを奪う。慶応大は40分にもトライを加えて、26-0とリードして前半を終える。

後半も勢いは慶応大、6分にFL山本凱からパスを受けたFB山田響(2年,報徳学園)がトライ、10分にはSO中楠一期(3年,國學院久我山)のゴロパントをFB山田響がキャッチすると相手ディフェンスを抜き去りトライを決めた。

対する立教大は、試合終了間際にゴール正面でのラックからCTB福壽佳生(2年,立教新座)が大外のWTB天羽秀太(2年,桐蔭学園)にロングパス、そのまま左サイドを走り抜け意地のトライ。しかし、試合はこのまま終了、慶応大が41-5で今季3勝目となった。

注目ポイント

立教大は、序盤からトライを奪われる展開も、時間帯によってはディフェンスが機能した。また、試合終了間際のトライは、次戦以降の昨年の下位4チーム同士の戦いにつながるものだろう。

慶応大のほうは、前半はモールなどでFWでトライを重ねたが、後半はBKでのトライも見られた。ここまで22トライのうちBKによるものは8本のみ、BKでもトライを取っていける形をつくり幅を広げたい。

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10/24(日)

明治大(20) 53-14 筑波大(5)

試合が動いたのは前半6分、明治大がマイボールラインアウトからモールをずらしてインゴールになだれ込み、LO山本嶺二郎(2年,京都成章)が先制トライ。13分もラインアウトモール、今度は力で押し切りHO田森海音(4年,長崎北陽台)が押さえた。さらには、WTB松本純弥(4年,佐賀工)、FB石田吉平(3年,常翔学園)にもトライが生まれ、明治大が24-0とリードして前半を折り返す。

後半は7分、明治大FL福田陸人(4年,國學院栃木)がトライを決めるも、筑波大は12分にWTB植村陽彦(3年,茗溪学園)が突破しFK岩田真樹(4年,明大中野八王子)がトライを返した。その直後の15分、明治大はCTB江藤良(4年,報徳学園)のトライで引き離すも、18分の筑波大は10→15→14→CTB谷山隼大(2年,)とつないでトライを決める。

しかし、明治大は41分にはSO伊藤耕太郎(2年,國學院栃木)、44分にはFB雲山弘貴(4年,報徳学園)のキックパスからいずれもWTB松本純弥がトライを決めてダメ押し。明治大が53-14で開幕から4連勝となった。

注目ポイント

明治大は、序盤にモールから2本のトライでペースをつかむと、以降はBKも一体となりながらトライを重ねた。さまざまな形でトライを奪うことができ、強敵と対戦する後半戦にいい弾みとなった。

筑波大のほうは、開幕から1ヶ月、素晴らしいディフェンスを見せてきたが、勝点5止まりで勢いを失いつつあるか、もしくはこれまでの3戦のディフェンスを研究されたということもあるかもしれない。

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帝京大(19) 91-18 日体大(0)

試合開始から帝京大が攻め込むが、4分に日体大No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)が自陣で相手パスをインターセプト、そのまま走りきりゴール右隅へ先制トライを決めた。しあkし、帝京大は8分にFL山添圭祐(3年,長崎北陽台)、10分にはHO江良颯(2年,大阪桐蔭)がトライを決めて逆転。

さらにトライを重ねる帝京大に対し、日体大No8ハラトア・ヴァイレアの2本のPGで追いすがる。帝京大が35-13とリードして前半終了。

後半も、帝京大がCTB押川敦治(4年,京都成章)のゴロパントからのトライなどでトライを重ねるが、日体大は14分にキックオフのこぼれ球を拾ったHO森屋颯太(4年,横須賀総合)が相手ディフェンスをハンドオフでかわしながらインゴールに飛び込みトライを返す。しかし、さらにトライを奪った帝京大が91-18で4連勝を飾った。

注目ポイント

帝京大は、インターセプトによる先制トライを奪われる展開も、ペナルティもわずか4つと焦ることなくペースを渡さなかった。この日の13トライで前半戦は40トライ、うちわけはFWで26、BKで14、およそ2/3をFWでトライを取ってきたことになる。

日体大のほうは、先制トライもあり、また、前半18分に2本目のPGで8点差に迫るなど、後半途中までは集中力をもって戦えた。終盤は帝京大の強力FWに消耗し運動量が落ちたのか、連続トライを浴びたがもう少しディフェンスで粘りたかった。

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