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関東リーグ戦 2021 第4節 / 結果とポイント … 大東大は法政大に勝利 流経大,日本大は辛勝

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第4節は、10/30(土)に2試合、10/31(日)に2試合が行われた。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

第4節終了時の成績

第4節を終えての成績は次の通り。

東海大 4勝0敗 勝点20 得失点差+227
日本大 4勝0敗 勝点20 得失点差+154
法政大 2勝2敗 勝点11 得失点差+31
大東大 2勝2敗 勝点  9 得失点差-38
流経大 2勝2敗 勝点  8 得失点差-34
関東学 1勝3敗 勝点  5 得失点差-65
中央大 1勝3敗 勝点  4 得失点差-102
専修大 0勝4敗 勝点  1 得失点差-173

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(10/31終了時)

14T 井上風雅/日本大
5T レキマ・ナサミラ/東海大
5T ナサニエル・トゥポウ/日本大
4T 3人

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(10/31終了時、PG含む)

18G 石岡玲英/法政大 78.3%
14G 津田寛汰/中央大 82.4%
13G 武藤ゆらぎ/東海大 68.4%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

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10/30(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

法政大(11) 21-29 大東大(9)

試合のほうは、前半16分に法政大がFB石岡玲英(2年,御所実)のPGで先制、さらに19分30分にもPGを決める。対する大東大は、前半終了間際に相手ゴールライン目前に攻め込むと、HO酒木凛平(4年,御所実)がサイドを突いて押し込みトライ、7-9と2点差に迫ったところで前半終了となる。

後半は5分、大東大は連続攻撃から最後はHO酒木凛平がゴールラインを超えてインゴールに押さえた。8分にはWTB松田武蔵(3年,ロトルアB)が抜け出してトライ、10分にはCTB戸野部謙(3年,岐阜工)が相手ディフェンスをかいくぐりながら大きくゲイン、最後はWTB鎌田進太郎(4年,石見智翠館)がトライを決めた。

対する法政大は、31分に自陣深くでFB石岡玲英が相手パスをインターセプト、およそ80mを走りきって中央にトライを返した。37分にも自陣からパスをまわし、WTB坂田龍之介(3年,東海大仰星)が右サイドライン際を走り抜けての独走トライを決めた。しかし、大東大はさらにPGを加えて29-21で勝利、今季2勝目となった。

注目ポイント

法政大は、前節は4トライ4ゴール4PGでの勝利したが、この日は前半に3PGを決めたあとは後半31分のトライまで得点を取ることができなかった。なお、トライはインターセプトからと自陣からまわしたもの、PGの増加により圧力をかけて攻め込む意識が薄れたのなら、意識改革は急を要する。

大東大のほうは、前半だけでペナルティ11と多くPGを決められたものの、後半はペナルティも減りリードを保つことができた。終盤2トライを奪われたものの、ディフェンスからプレッシャーを与えることができていた。

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流経大(8) 31 -27 専修大(1)

試合は開始3分、専修大がPGで先制する。前半15分の流経大、自陣からオフロードパスの連続でつなぐと、SH武井陽昌(2年,熊本工)がランでゲイン、さらにオフロードパスでWTB當眞寮(2年,流経大柏)につないでトライを決めた。

26分にはSO荒木龍介(4年,湘南工大附)の突破でチャンスをつくると、CTB杉崎晴人(2年,鹿児島工)のゴロパントをFB河野竣太(4年,常翔学園)がつかんでインゴールに押さえた。さらに、38分には相手パスをWTB永山大地(3年,流経大柏)がインターセプトし独走トライ。流経大が前半を17-3とリードして終えた。

後半は専修大が先に点を取る。3分にSO松尾東一郎(4年,桐蔭学園)がグラバーキック、流経大がキャッチするも専修大が奪い返してNo8山本凌士(2年,報徳学園)がトライ。一方の流経大は、14分にNo8篠澤輝(2年,流経大柏)が走り込んでのトライ、18分には自陣から抜け出したWTB永山大地のトライでリードを18点とする。

しかし諦めない専修大は、26分にモールからHO池田大地(2年,長崎南山)が、31分には敵陣ゴールライン目前でLO小笠原颯(4年,日川)がキックをチャージ、FL武井康太(3年,日川)が押さえた。さらに専修大はロスタイムにラインアウトからモールを組むもペナルティ、流経大が31-27で2勝目を手にした。

注目ポイント

流経大は、序盤のトライはFW,BKが一体となりボールをつなぐダイナミックラグビーの片鱗が見られた。昨年までリーグ戦で11年連続で3位以内だが、今年のチームでの自信が必要となる。このひとつひとつの勝利が自信となり、強い流経大が帰ってくるか。

専修大のほうは、4点差に迫ったあとに何度かチャンスがあったが、あと一歩及ばなかった。僅差で終盤を迎えて逆転された開幕戦に続き、逆転できなかった試合となったが、ヒリヒリする場面を何度も経験して乗り越えるものかもしれない。まだ3試合ある。

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10/31(日)

関東学院(5) 22-34 日本大(20)

試合は関東学院が先制、18分に敵陣深くでFWで勝負するが、アドバンテージがでた瞬間に展開、CTB長尾貴大(4年,北条)がトライを決めた。直後の日本大は、相手キックをWTB高野謙人(4年,静岡聖光学院)がチャージし自ら拾ってトライ、29分にもモールからHO井上風雅(2年,東福岡)がトライを決めた。

逆転された関東学院は32分、FB川崎清純(4年,盛岡工)からパスを受けたWTB阿部竜二(4年,黒沢尻工)が左サイドを駆け抜ると、再びFB川崎清純に折り返してトライ。日本大は、10-17と7点のビハインドで前半終了となる。

後半の日本大、13分に相手ゴール前に攻め込むと左へ展開しCTB広瀬龍二(3年,日川)がトライ、28分には連続攻撃からSH前川李欄(2年,目黒学院)が突進し最後はCTBフレイザー・クワーク(4年,開志国際)がトライを決めて22-17と逆転する。

対する関東学院は33分、SO立川大輝(2年,佐賀工)のキックパスをWTB田代蓮(3年,秋田工)がインゴールで押さえて同点に。しかし、日本大は38分にFB普久原琉(3年,コザ)のゴロパントをWTB廣瀬和哉(4年,本郷)がトライ、41分にはFB普久原琉が相手を十分に引きつけ、最後はFL飯田光紀(4年,日川)がトライを決めた。日本大は34-22で勝利、4連勝となった。

注目ポイント

関東学院は、ここまで危なげなく勝利してきた日本大に対し、後半33分に追いつく粘りを見せたが、4点差で敗れた流経大戦同様に勝ち切ることはできなかった。しかし、今季の関東リーグ戦の3位以下は混戦模様、ここまでの経験を糧に11年ぶりの大学選手権出場を狙う。

日本大のほうは、モールからのトライはわずかに一つとこれまでになく少なかったが、後半はBKの活躍もありトライを重ねることができた。狙ったものではないだろうが、僅差の勝負でBKが活躍したことは今後の上位との戦いの中で生きてきそうだ。

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東海大(20) 74 -7 中央大(4)

試合のほうは、東海大が前半4分にラインアウトモールからのトライで先制すると、序盤からモールからのトライなどで主導権を握る。さらにマイボールラインアウトからの攻撃を中心に、29分以降にも3つのトライを加えて、東海大が前半を38-0とリードして折り返す。

後半も東海大、5分にはラインアウトから展開、SO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)が相手をひきつけてFB野口幹太(4年,東京)がトライ、10分にはラインアウトモールからHO田中熙(4年,伏見工)がトライを決めて突き放す。

対する中央大は、38分にWTB若松大智(4年,桐蔭学園)が抜け出し、最後はPR中村陵雅(3年,東京)がゴールポスト下に飛び込んだ。しかし、さらにトライを追加した東海大が74-7で勝利、4連勝を飾った。

注目ポイント

東海大は、前後半ともに10分までに2トライ、理想的な試合運びで試合を優位にすすめた。また、前半はペナルティ0とスキを与えなかったことも快勝の要因、ここまで4戦でのペナルティは33と関東リーグ戦最少となっている。

中央大のほうは、わずか1トライに終わったこともあるが、ラインアウトからの攻撃に手を焼いた。今後も長身選手が揃うチームとの対戦もあり、ラインアウトの対策も重要なものになる。

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