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対抗戦 2021 第6,7週 / 結果とポイント … 帝京が早稲田に勝利

概要

2021年度の関東大学対抗戦 第6,7週は、11/3(水・祝)に2試合が行われ、残り2試合は11/7(日)に行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

11/7(日)終了時点の成績は次の通り。

明治大 5勝0敗 勝点25 得失点+214
帝京大 5勝0敗 勝点23 得失点+245
早稲田 4勝1敗 勝点20 得失点+214
慶応大 3勝2敗 勝点15 得失点  +49
筑波大 2勝3敗 勝点  9 得失点  -31
日体大 1勝4敗 勝点  5 得失点-188
青学大 0勝5敗 勝点  1 得失点-178
立教大 0勝5敗 勝点  0 得失点-325

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(11/7終了時)

8T 槇瑛人/早稲田
7T 松本純弥/明治大
7T 江良颯/帝京大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/7終了時、PG含む)

33G 高本幹也/帝京大 68.8%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
25G 廣瀬雄也/明治大 71.4%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

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11/3(水・祝)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

早稲田(20) 22- 29 帝京大(23)

先制したのは帝京大、前半5分にFWでつなぐと最後はHO江良颯(2年,大阪桐蔭)が体を一回転させながら相手ディフェンスをかわしてインゴールにグラウンディング。さらに23分、早稲田ボールのスクラムを押し込むと、こぼれたボールをSH李綿寿(1年,大阪朝鮮)がひろってトライを決めた。早稲田は前半終了間際にPGを返すが、帝京大が12-3とリードして前半を終えた。

後半は早稲田が先に得点する。後半7分、CTB岡﨑颯馬(2年,長崎北陽台)が抜け出すと、PR小林賢太(4年,東福岡)、SH宮尾昌典(1年,京都成章)とつなぎトライを返した。帝京大は20分、相手ゴールライン目前でアタックを繰り返し、最後はWTBミティエリ・ツイナカウヴァドラ(3年,SジョセフC)が右隅にトライ。26分にもゴール前の攻防から最後はNo8延原秀飛(2年,京都成章)がトライ。32分にはラインアウトモールを起点にLOリッチモンド・トンガタマ(4年,オタフフC)が押し込みゴールも決まって29-10とする。

粘る早稲田は34分、マイボールラインアウトから逆サイドへ展開、FB河瀬諒介(4年,東海大仰星)、WTB槇瑛人(3年,國學院久我山)とつなぎ反撃のトライを決める。38分にはハーフウェイライン手前でパスを受けたFB河瀬諒介が抜け出すと、そのまま走りきりトライ。しかし、帝京大が29-22で勝利、開幕から5連勝となった。

注目ポイント

早稲田は、スクラムで圧倒されるなど受けにまわっての敗戦となった。ただ、最大19点のビハインドから、終盤の2トライで勝点1を手にした。

これまで、CTB長田智希(4年,東海大仰星)、WTB槇瑛人、FB河瀬諒介らの個人技によりトライを取ってきた部分もあるが、今後は何らかの戦術やサインプレーなども準備してくるだろう。次の試合は約3週間後、残る早慶戦早明戦に向けて進化した早稲田を見られるか。

帝京大のほうは、後半早稲田に先にトライを許すとWTBミティエリ・ツイナカウヴァドラをいつもより早めに投入。過去にリードしながら後半逆転された試合も多く、その対策もあるだろう。

また、特筆すべきはペナルティが5と少なかったこと、ここまでの1試合平均は5.2と対抗戦でも群を抜く少なさ(2番目に少ない早稲田が7.4)になっている。ちなみに、昨年は対抗戦で2番目に多い1試合平均11.1、連覇最終年の2017は1試合平均5.9をも上回る数字となっている。

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慶応大(15) 17-46 明治大(25)

試合は明治大が先制トライを奪う。前半4分、LO山本嶺二郎(2年,京都成章)の突進からSO伊藤耕太郎(2年,國學院栃木)へ、ダミーパスから抜け出してそのまま約40mを走りきり中央へトライ。対する慶応大は21分、SO中楠一期(3年,國學院久我山)のハイパントをWTB佐々木隼(3年,桐蔭学園)がキャッチしそのままトライ。

前半24分の明治大はラックから展開、CTB江藤良(4年,報徳学園)が抜け出し最後はWTB秋濱悠太(1年,桐蔭学園)がトライを決めた。35分には、マイボールスクラムからSO伊藤耕太郎が抜け出し、パスを受けたWTB石田吉平(3年,常翔学園)がインゴールに飛び込んだ。明治大が前半を24-5とリードして終える。

後半は、明治大がCTB廣瀬雄也(2年,東福岡)の約45mのPGで先に点を取ると、8分にはラックからSH飯沼蓮(4年,日川)が持ち出し、走り込んできたWTb石田吉平につなぎそのままトライ。

追う慶応大は、23分に相手ゴール前のラックからNo8福澤慎太郎(2年,本郷)へ、相手ディフェンスをかいくぐって中央にトライを返す。29分の明治大、相手ゴール前ラックから走り込んできたWTB石田吉平にパスが渡りトライ。

36分には、慶応大が相手ゴール前ラックから左へ展開、CTB鬼木崇(3年,修猷館)がインゴールに飛び込む。しかし、38分にもトライを加えた明治大が46-17で勝利し5連勝。

注目ポイント

慶応大は、LO今野勇久(3年,桐蔭学園)がメンバー外となり、LOアイザイア・マプスア(3年,キングスC)を起用。しかし、相手にプレッシャーを与えるに至らず、これまで多数のトライをラインアウトモールから奪ってきたが、この試合ではゼロとなった。

ただ、次の試合は11/23(火)と時間があり、また早慶戦というモチベーションが高まる舞台、立て直してくるだろう。

明治大のほうは、FWの突進からの球出しのテンポがよくトライを重ねた。この試合の6つのトライは全てBKによるものだが、FWが圧力を与えたり相手をひきつけてこそ、FW,BKが一体となって取ったトライといえる。

また、リザーブにSO/CTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)やCTB児玉樹(4年,秋田工)ら主力として経験豊富なBKが控えるなど選手層の厚いことも強みとなっている。

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11/7(日)

筑波大(9) 24-21 青学大(1)

先制したのは青学大、前半15分に攻め込むと相手ゴール手前5mのラックから右へ展開、最後はWTB手島究(4年,東農大二)が右サイドライン際に飛び込んだ。20分の筑波大は、ラインアウトモールからHO肥田晃季(3年,中部大春日丘)が押し込みトライを返す。互いにコンバージョンキックも決まり、7-7の同点のまま前半終了。

後半は4分、筑波大は相手ゴール前ラックからPR木原優作(3年,東福岡)がアタック、さらにSH鈴村淳史(4年,中部大春日丘)のパスはダミーでそのままインゴールに押さえた。8分にはペナルティのリスタートでSH鈴村淳史が抜け出しトライ、ゴールも決まって21-7とリードする。

このあと22分、筑波大が自陣インゴールでパスをまわすと、青学大が捕まえてボールを奪いそのままトライ。37分には青学大がモールを押し込みトライを追加、SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)が角度のないところからコンバージョンキックを決めて、土壇場で21-21の同点とする。

しあkし、ロスタイムに入った48分、筑波大が攻め込むとゴール正面で待つFB松永貫汰(4年,大産大附)にパスを送りドロップゴール成功、大接戦の試合は筑波大が24-21で制した。

注目ポイント

筑波大は、青学大のディフェンスにやや受けにまわったのか、前半は1トライ、後半も2トライの計3トライに終わった。今季は上位チームに対するディフェンスでは結果を出したが、攻撃面ではここまで5試合で12トライと物足りない。自慢のBKが走りまわるシーンをつくりたい。

青学大のほうは、ディフェンスから試合をつくり接戦に持ち込んだが一歩及ばす。未だ勝利なく勝点も1止まりだが、目指すものは形になりつつある。残る2戦も楽しみだ。

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日体大(5) 65-10 立教大(0)

日体大のキックオフで試合開始、キックオフのルーズボールNo8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)がキャッチ、一旦FL髙橋泰地(4年,日川)に預けて再度No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)に渡って抜け出しそのまま先制トライ。

さらに日体大は、このあとWTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)とNo8ハラトア・ヴァイレアが2トライづつを加える。30分には、自陣深くからのCTB松尾峻祐(4年,長崎北陽台)のロングキックに追いついたWTB鈴木颯(3年,豊多摩)はキックで転がし自ら拾ってトライ。日体大が36-3とリードして前半を折り返す。

後半最初の得点も日体大、5分に137kgのPRミキロニ・リサラ(4年,日体大荏原)が立教大ディフェンスを数人弾き飛ばしながらインゴールに押さえる。さらに日体大は2トライを加えたあと、26分に立教大のルーキーSH伊藤光希(1年,桐蔭学園)に対抗戦初トライが生まれる。しかし、日体大が65-10で勝利、今季初勝利となった。

注目ポイント

日体大は、前節の帝京大に大敗するも2トライを奪い、この日は10トライの猛攻。そのうち、WTBクリスチャン・ラウイが2トライ、WTB鈴木颯(3年,豊多摩)が3トライ、人数を余らせてのWTBのトライがいくつか見られた。

立教大のほうは、ペナルティが15とやや多く、自分たちのペースをつくることができなかった。また、昨年は明治大から2トライを奪うなど11トライだったが、今季はここまでわずか3トライ、トライセンスのあるWTB天羽秀太(2年,桐蔭学園)らを生かしたい。

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