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関東リーグ戦 2021 第5節 / 結果とポイント … 昨年上位の直接対決は 東海大と日本大が勝利

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第5節は、11/7(日)に全4試合が行われた。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

第5節終了時の成績

第5節を終えての成績は次の通り。

東海大 5勝0敗 勝点25 得失点差+265
日本大 5勝0敗 勝点25 得失点差+166
大東大 3勝2敗 勝点14 得失点差+4
法政大 2勝3敗 勝点11 得失点差-7
中央大 2勝3敗 勝点  8 得失点差-84
流経大 2勝3敗 勝点  8 得失点差-46
関東学 1勝4敗 勝点  5 得失点差-107
専修大 0勝5敗 勝点  1 得失点差-191

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(11/7終了時)

14T 井上風雅/日本大
7T ナサニエル・トゥポウ/日本大
5T 5人

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(11/7終了時、PG含む)

22G 石岡玲英/法政大 75.9%
19G 津田寛汰/中央大 82.6%
17G 丸山凛太朗/東海大 77.3%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

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11/7(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

日本大(25) 34-22 流経大(8)

先制したのは流経大、前半6分にPGを決める。直後の日本大は左サイドを攻め込むと、速いパスまわしでWTBナサニエル・トゥポウ(3年,マリストB)へとつなぎトライ。続く12分、流経大が敵陣深くでマイボールラインアウトを得ると、モールからHO西山大樹(4年,流経大柏)が押し込んだ。

今度は日本大、21分にWTB水間夢翔(3年,佐賀工)が相手ボールをもぎとってゲイン、捕まるとすぐに展開しCTB広瀬龍二(3年,日川)が相手ディフェンスをかわしてインゴールに飛び込んだ。さらに32分、日本大が攻め込み流経大陣5mライン付近でパスをまわすが、FB河野竣太(4年,常翔学園)がインターセプト、およそ90mを独走し逆転トライとなった。日本大は12-15と3点のビハインドで前半を終える。

後半は日本大が勢いに乗る。後半2分にWTBナサニエル・トゥポウがトライを決めて逆転すると、16分にも展開から大外のFL飯田光紀(4年,日川)がインゴールに押さえた。さらに20分24分と連続トライを決めて突き放した。30分に流経大がトライを返すも、日本大が34-22で勝利し5連勝、大学選手権出場を決めた。

注目ポイント

日本大は、前節の関東学院戦に続き前半はリードを許す展開となったが、後半に逆転し突き放した。この2試合はBKが躍動し、トライのバリエーションが増えている。ただ、コンバージョンキックの成功は6本中2本のみ、ここまでの5戦でも成功は39本中20本と苦戦している。

流経大のほうは、前半をリードして終えるなどいい展開で試合をすすめるが、前半40分からのシンビンの間に逆転トライを、後半14分からのシンビンの間に3トライを奪われての逆転負け。また、この試合のペナルティは前後半あわせて18、悔やまれるものとなった。

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関東学院(5) 29-71 大東大(14)

試合は開始直後の前半1分、関東学院のキックをCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ(2年,セントピーターズS)がチャージ、自らボールを拾って右隅に先制トライを決める。このあと10分にWTB鎌田進太郎(4年,石見智翠館)、20分にはSO落和史(3年,石見智翠館)がトライを加えて19-0とリード。

対する関東学院は25分、左サイドに展開するとCTB長尾貴大(4年,北条)がライン際にグラバーキック、インゴールに飛び込んだWTB諸山佑祥(1年,長崎海星)が押さえてトライを返す。しかし、このあとも3トライを加えた大東大が40-7と大きくリードして前半終了。

後半も大東大の勢いは止まらず、4分にWTB松田武蔵(3年,ロトルアB)が左隅にトライを決めるなど、64-7とさらに突き放す。このままでは終われない関東学院は、27分にモールからHO米井翔啓(3年,松山聖陵)がトライ、終盤にも3トライを奪う。しかし、大東大が71-29で勝利し3勝目、暫定3位に浮上した。

注目ポイント

関東学院は、試合開始早々にチャージからトライを奪われるなど前半の失点が響いた。後半開始から選手を4人を入れ替えるなどテコ入れを試みるも、反撃は試合終盤になってからとなった。残る2戦は前半からのディフェンスが大切になる。

大東大のほうは、出足のよいディフェンスや素早いサポートなど、攻守とも動き出しの早さが相手を受けにまわらせたか。この出足のよいディフェンスが続けば、大学選手権出場のチャンスは大きくなる。

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中央大(8) 35-17 専修大(1)

試合は中央大が先制、前半5分にFWでゴールに迫ると最後はNo8山﨑成太(3年,東京)がインゴールに押し込んだ。9分には、マイボールラインアウトを起点にCTB水野陸(2年,東京)がトライ、26分にもCTB水野陸が、35分にはマイボールスクラムからスクラムトライを決める。中央大が28-0とリードして前半を折り返す。

後半、両チーム得点なく迎えた26分、専修大はモールを組んでLO小笠原颯(4年,日川)が押し込んだ。29分には自陣から展開、FB古里樹希(3年,東福岡)からWTB吉田賢蔵(3年,御所実)、再度FB古里樹希に折り返してトライを決める。

このあとロスタイムに中央大がHO光安喬平(1年,大阪桐蔭)がディフェンスをかいくぐってのトライ、専修大は中央から一気に大外へのパスでFB古里樹希がトライ。しかし、試合はここで終了、中央大が35-17で勝ち勝点を8に伸ばした。

注目ポイント

中央大は、前半で4トライと試合を優位にすすめての勝利となった。ただ、後半の得点は40分のトライとコンバージョンゴールのみ、しかも相手がシンビンで1人少ない状態となった時間帯のものだった。

専修大のほうは、前半に0-14とリードされたあとに相手のシンビンがあったが、得点するどころか逆にトライを許してしまう。後半は追い上げたものの、絶好の反撃のタイミングを逃したことが響いた。

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東海大(25) 64-26 法政大(11)

試合は、法政大学が2分13分とPGを決めて6点を先行。追う展開となった東海大は、18分25分とマイボールラインアウトからモールを組み、いずれもPR星野克之(3年,栄徳)が押し込みトライ。28分にはFLレキマ・ナサミラ(3年,ラトゥナブラ)の突進からチャンスを広げ、最後はCTB伊藤峻祐(3年,桐蔭学園)がトライを追加。

法政大はFB石岡玲英(2年,御所実)が今季11本目のPGを決めて3点を詰めるも、東海大は開幕戦以来の出場となったWTB林隆広(4年,石見智翠館)がトライを決めて28-9とリードして前半を終える。

後半は4分の東海大、モールを押し込みHO土一海人(4年,東海大相模)がトライ。対する法政大は9分、ゴールライン目前の攻防からLO竹部力(2年,大分舞鶴)がインゴールに押し込む。

法政大はFL佐野祐太(1年,目黒学院)の突破からSH山脇一真(2年,天理)がトライ、終盤にもFL大澤蓮(4年,長崎南山)がトライを決めるも、東海大が64-26で勝利、5連勝となった。

注目ポイント

東海大は、試合の入りではなかなかトライを奪えなかったものの、前半途中からラインアウトモールからの連続トライを決めてペースをつかんだ。3トライを許したが連続でのトライは許さず、危なげない試合運びで3位以内を確定させた。

法政大のほうは、前半は3PGで食らいついたが、前半の半ば以降に4トライを奪われた。前半の粘りが後半勝負につながるだけに、残る2戦も前半のディフェンスに注力し大学選手権出場を目指したい。

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