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対抗戦 2021 第7戦 / 結果とポイント … 帝京大が3年ぶりの優勝 早明戦は早稲田が勝利

概要

2021年度の関東大学対抗戦 第7戦は、11/27(土)に2試合、12/4(土)、12/5(日)にそれぞれ1試合が行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

終結

12/5(日)の早明戦を終え全試合終了。帝京大が3年ぶり10回目の優勝を決めた。また、帝京大 明治大 早稲田 慶応大 日体大が大学選手権出場、青学大 立教大が入替戦に出場する。

1位 帝京大 7勝0敗 勝点32 得失点+302 → 大学選手権へ
2位 早稲田 6勝1敗 勝点28 得失点+231 → 大学選手権へ
3位 明治大 5勝2敗 勝点26 得失点+197 → 大学選手権へ
4位 慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42 → 大学選手権へ
5位 日体大 3勝4敗 勝点15 得失点-155 → 大学選手権へ
6位 筑波大 3勝4敗 勝点14 得失点  -42
7位 青学大 1勝6敗 勝点  5 得失点-184 → 入替戦へ
8位 立教大 0勝7敗 勝点  1 得失点-341 → 入替戦へ

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング

9T原田衛/慶応大
8T 槇瑛人/早稲田
7T 5人

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(PG含む)

44G 高本幹也/帝京大 73.3%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
27G 廣瀬雄也/明治大 71.1%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

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11/27(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

立教大(1) 25-34 青学大(5)

先制したのは青学大、前半10分に相手左サイドのゴール前に攻め込むと、SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)が逆サイドへ大きくキックパス、これをつかんだWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がトライを決めた。対する立教大は13分にPG成功、14分には右サイドをNo8紀伊雄介(3年,桐蔭学園)からCTB福壽佳生(2年,立教新座)とつないでトライを返す。

37分の青学大ハーフウェイライン付近でマイボールを奪われるも取り返すと、左サイドをPR田中創太郎(2年,國學院久我山)が抜け出し、WTB榎本拓真へつなぐとインゴールに飛び込んだ。前半のロスタイム、立教大はラインアウトモールからトライを加え、青学大は12-18とリードを許して折り返した。

後半は青学大が追い上げる。後半9分にラインアウトモールからHO相根大和(4年,京都成章)が押さえると、15分には相手ゴール前でのマイボールスクラムからWTB手島究(4年,東農大二)がディフェンスをかいくぐり押し込んだ。

立教大は26分、FB天羽秀太(2年,桐蔭学園)が抜け出し大きくゲイン、最後はSO安藤海志(3年,京都成章)がトライを決める。続いてチャンスをつくるもトライならず、さらにトライを追加した青学大が34-25で勝利。

注目ポイント

立教大は、トライとPGなどでリードを保ち、前半終了間際にトライで突き放す理想的な展開となったが勝利ならず。サポートが早かったことなどよかった面は、Bグループ1位の成蹊大との入替戦で生かす。

青学大のほうは、負けられない戦いでキックパスやPGを決めた主将SO桑田宗一郎が引っ張ったほか、POMに選出されたWTB榎本拓真のランも光った。残るはBグループ2位の明治学院大との入替戦のみ、今季のチームの集大成を見せる。

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日体大(15) 35 -17 筑波大(14)

試合は開始13分、筑波大が自陣ゴールを背にキック、10mライン付近で日体大SH梶田壮馬(4年,西陵)がキャッチ、ステップをきりながらディフェンスをかわし左隅へトライを決めた。このあと互いにPGを決めて、45分の日体大はBK展開するとWTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)が抜け出して左中間にトライ、日体大が15-3とリードして前半終了。

後半も勢いは日体大、後半5分にラックから狭いサイドをWTBクリスチャン・ラウイが抜けてトライ、17分にはSH梶田壮馬のインゴールへの小パントをWTB鈴木颯(3年,豊多摩)がつかんで押さえ、27-3とリードを広げる。

追う筑波大は21分、ラインアウトモールからHO肥田晃季(3年,中部大春日丘)がトライ、ロスタイムにもCTB松島聡(3年,大分舞鶴)がトライを決めるが、日体大が35-17で勝利、日体大が13年ぶり25回目の大学選手権出場を決めた。

注目ポイント

日体大は、前半終了間際と後半の入りと重要に時間帯にWTBクリスチャン・ラウイの突破がトライに結びついた。また、この日は2トライで、No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)と並んで6トライとなった。13年ぶりの大学選手権出場となり、秩父宮で日本大と戦う。

筑波大のほうは、BK展開でなかなかトライが取れない今季を象徴する試合となった。試合終了間際のようなBKが抜け出すシーンを数多くつくりたかった。前半戦はひたむきなディフェンスで台風の目を予感させたが、BKを生かす工夫が最後まで見つからなかった。

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12/4(土)

帝京大(32) 64-14 慶応大(16)

試合は開始早々に動く、前半1分に帝京大は自陣から展開、ハーフウェイライン付近でパスを受けたFB二村莞司(3年,京都成章)が相手に的を絞らせないランでインゴールまで走りきり先制トライ。対する慶応大は5分、ラインアウトモールからHO原田衛(4年,桐蔭学園)が押し込み、18分にはモールからHO原田衛が中央へ走り込みトライを決めた。

追う帝京大は23分、相手陣22mライン付近からPR奥野翔太(4年,常翔学園)が抜け出してそのままインゴールに飛び込んだ。37分にはSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)、CTB押川敦治(4年,京都成章)、CTB志和池豊馬(4年,日向)とオフロードパスでつないでトライ、帝京大が前半を21-14とリードして折り返す。

後半は帝京大がPGで差を広げると、11分にPR奥野翔太のバックフリップパスからLO江里口真弘(3年,大分東明)へとつないでトライ。さらに16分にはPR奥野翔太の突進を起点にトライ、18分にはSO高本幹也からスピードのあるフラットなパスでWTB高本とむ(2年,東福岡)、No8奥井章仁(2年,大阪桐蔭)とわたりトライを追加。

20分にもWTB高本とむのキックオフからのカウンターのトライを決めるなど、さらにトライを追加した帝京大が64-14で勝利、3年ぶり10回目の優勝を決めた。

注目ポイント

帝京大は、SO高本幹也からPR奥野翔太を起点に何度もチャンスをつくった。主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)に代わっての出場となったが、十分な活躍を見せた。前半は2トライを奪われたものの後半は完封、慶応大に3年ぶりの勝利で3年ぶりの優勝となった。

慶応大のほうは、前半はこれまで数多く奪ってきたモールからのトライを奪って互角の戦いとなったが、後半は得点できなかった。FL山本凱(4年,慶応)が前半途中に退いたことも響いたか。

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12/5(日)

明治大(26) 7-17 早稲田(28)

試合は明治大が先制トライ、前半6分に縦につなぎながら攻め込むとラックから展開、CTB廣瀬雄也(2年,東福岡)から内へ折り返しWTB石田吉平(3年,常翔学園)へ、相手ディフェンスを引きずりながらインゴールに押さえた。

対する早稲田は10分にPGを成功させると、24分には相手パスミスのこぼれ球をWTB小泉怜史(3年,早実)が足にかけると、拾ったSH宮尾昌典(1年,京都成章)が走りきりトライを決めた。このあと互いにPGのチャンスを得るもキックは失敗、早稲田が10-7とリードして前半終了。

後半は開始直後に早稲田がSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)の突破からチャンスをつくるもトライならず、明治大のほうもCTB廣瀬雄也のキックパスからWTB松本純弥(4年,佐賀工)がキャッチするもサイドラインへ押し出されてチャンスをものにできなかった。

以降は明治大が攻め込む時間帯が長く、LO山本嶺二郎(2年,京都成章)、WTB石田吉平、FB雲山弘貴(4年,報徳学園)らが再三アタックを試みるが、早稲田のディフェンスは出足が早く崩れずトライは生まれない。

迎えた後半37分、明治大のパスミスのこぼれ球を拾って自陣からカウンター、最後はCTB松下怜央(3年,関東学院六浦)からパスを受けたWTB小泉怜史が40m以上を走ってトライ。早稲田が17-7で勝利、対抗戦2位を決めた。

注目ポイント

明治大は、スクラムで圧倒し再三攻め込むシーンが見られたが、終わってみれば得点は前半6分のトライとコンバージョンゴールのみ。一方で早稲田に奪われた2本のトライは、いずれもパスミスが起点となった。

敗因の一つはアタックに工夫が見られなかったこと、サインプレイやキックを織り交ぜることはほとんどなく、後半24分にはCTB廣瀬雄也が退いてからは相手は的を絞って守ることができたはずだ。また、勝負どころでマイボールラインアウトをクリーンキャッチできなかったことも反省点だろう。

早稲田のほうは、スクラムで押され、守る時間が長く、自らのアタックで取ったトライはなかったが、それでも勝った。勝因はディフェンス、出足がよくタックルがしっかり決まっていた。

ただ、明治大の攻撃が単調だったこともあったので、ディフェンスが万全だったのかどうかは判断できない。大学選手権に向けては、スクラムラインアウトの修正はもちろん、BKでラインブレイクしていくことが必要になる。

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