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同志社 京産大 立命館 の「じゃんけん対決」は成立しているのか?

概要

関西大学ラグビーAリーグでしのぎを削る京都の3チーム、同志社京産大立命館。近年は直接対決の勝敗から、一部で「じゃんけんの関係」と言われることがある。同志社京産大が苦手とし、京産大立命館に相性が悪く、立命館同志社になかなか勝てないというものである。実際のところはどうなのかを確かめてみた。

また、2020シーズンは4チームごとのリーグ戦が行われているが、同志社京産大立命館とも昨年の奇数順位であり、奇しくも同じグループで戦っている。すでに、同志社京産大がそれぞれ立命館に勝っており、第3節はグループ1位を決める「同志社vs京産大」が控える。

立命館大学の本部は京都だが、ラグビー部の活動拠点は1998年から滋賀県草津市の「びわこ・くさつキャンパス」。

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じゃんけん関係は成立しているのか

過去20年の対戦結果

まずは、立命館が上位に顔を出すようになった2000年以降の直接対決の対戦結果を確認しておきたい。

2000 同志社98-19京産大28-19立命館  0-61同志社

2001 同志社80-17京産大12-55立命館40-31同志社
2002 同志社50-46京産大18-22立命館  5-40同志社
2003 同志社22-20京産大80-10立命館14-48同志社
2004 同志社54-38京産大45-46立命館25-35同志社
2005 同志社75-12京産大45-20立命館26-36同志社

2006 同志社12-17京産大44-22立命館17-33同志社
2007 同志社17-  6京産大12-22立命館12-38同志社
2008 同志社71-  5京産大22-17立命館45-36同志社
2009 同志社42-12京産大15-17立命館21-26同志社
2010 同志社14-17京産大39-12立命館36-19同志社

2011 同志社32-12京産大27-22立命館10-33同志社
2012 同志社22-26京産大13-62立命館24-21同志社
2013 同志社49-15京産大  5-31立命館40-26同志社
2014 同志社27-29京産大15-28立命館19-27同志社
2015 同志社40-24京産大17-20立命館15-22同志社

2016 同志社33-31京産大44-26立命館23-24同志社
2017 同志社19-72京産大17-  7立命館33-64同志社
2018 同志社26-28京産大19-24立命館10-24同志社
2019 同志社19-27京産大14-28立命館17-32同志社

2020 同志社 ? - ? 京産大33-27立命館19-53同志社

ラグビーマガジン 2020年 12 月号 [雑誌] 

 

対戦成績

同志社vs京産大

京産大が相性がいいと言われるカードだが、過去20年で京産大の7勝13敗。2000年から2009年までの10年間は同志社が9勝1敗と圧倒しているものの、2010年以降の10年間は京産大が6勝4敗と勝ち越し、ここ3年は3連勝している。2017年と2018年は同志社が下位に沈んだが、2019年は同志社が2位、京産大が4位ながら京産大が勝利し順位と勝敗が逆転することとなった。

2020シーズンはともに2連勝、evenグループ1位をかけて11月21(土) 13:00に布引グリーンスタジアムでホイッスルが鳴る。

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京産大vs立命館

立命館が得意とすると言われる対戦は、2000年頃からしばらく互角の戦いであったが、2012年から立命館が4連勝している。その後は2勝2敗だが、片方が4連勝すると相性があるように思えるのは当然だ。とくに、2014年は5位の立命館が2位の京産大に勝つなど、2012年以降の6勝のうち2勝が順位と勝敗が逆転したものだ。

しかし、2020シーズンは、京産大がロスタイムに逆転トライを決めて33-27で3年ぶりの勝利となった。

 

立命館vs同志社

相性としては同志社がよいとされるカード。20年間の通算では同志社が15勝5敗と圧倒しているが、立命館は2008〜2013年の6年間で4勝、2014年以降は同志社が6連勝と時期により特徴が見られる。印象深いのは2017,2018年、同志社が6位、5位、対する立命館は3位、2位というシーズンにも関わらず同志社が連勝を続けた。

対戦を終えたばかりの2020シーズンは、立命館の戦力も充実しており接戦が予想されたが同志社が53-19で勝利し7連勝となった。

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まとめ 

いわゆる「じゃんけん関係」が成立したのは過去20年で3回のみだった。しかし、その3回は2014、2018、2019と直近の2年が含まれていることや順位と勝敗が逆転するケースがあることから強い印象を加えていると思われる。

メンバーは毎年変わるとはいえ、チームカラーは引き継がれるものが大きい。そのため、この先もこの傾向は続くのかもしれない。いずれにしても、1992年に立命館Aリーグに昇格して以降は毎年戦うチーム同士でもあるので、この先も戦いながら互いに力をつけてもらいたい。

天理大が4連覇中の関西大学ラグビーAリーグ、切磋琢磨する京都の3チームから覇権を奪回するチームが現れるか。

 

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