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2020 関西大学ラグビー 第3節 <結果と注目ポイント> … 同志社vs京産大 関学大vs天理大など4試合

概要

関西大学ラグビーAリーグの第3節は、11/21(土)に昨年の偶数順位グループ(even)の各2試合、11/22(日)に昨年の奇数順位グループ(odd)が行われた。この結果を受けての順位決定戦は、11/29(日)に1-4位決定戦の2試合、12/6(日)に5-8位決定戦の2試合がいずれも宝ヶ池球技場で行われる。

第3節の4試合を終えてodd、evenそれぞれの順位が確定、各フループの同順位同士で順位決定戦を行う。odd1位天理大とeven1位同志社大学選手権出場決定、リーグ優勝を争う。2位の関学大京産大大学選手権出場をかけて3,4位決定戦に挑む。そのほか、3位同士、4位同士の順位決定戦が行われる。

11/22(日)終了時点での成績は次の通り。

odd
1位 天理大 3勝0敗
2位 関学大 2勝1敗
3位 近畿大 1勝2敗
4位 摂南大 0勝3敗

even
1位 同志社 3勝0敗
2位 京産大 2勝1敗
3位 立命館 1勝2敗
4位 関西大 0勝3敗

また、順位決定戦は全て宝ヶ池球技場で行われ、次の通りの予定となっている。

11/29(日)
odd2位  関学大  12:00 京産大 even2位
odd1位 天理大 14:05 同志社 even1位

12/6(日)
odd4位 摂南大 12:00 関西大 even4位
odd3位 近畿大 14:00 立命館 even3位

関西リーグ 対戦表

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11/21(土)

even:立命館(1勝2敗) 38-0 関西大(3敗)

先制したのは立命館、前半2分に敵陣深くに攻め込むと、SO西仲隼が中央から右サイドライン際にキックパス、キャッチしたWTB藤井健太郎がトライ。関西大もチャンスをつくり、WTB勝又佑介が右サイドライン際を抜けてインゴールに飛び込むも、立命館WTB間瀬陽紀のタックルでトライを阻止。立命館は、17分にラックからパス受けたCTB木田晴斗がトライ、43分にも自陣からCTB木田晴斗がゴールまで95mを走りきり、19-0として前半終了。

後半は膠着状態が続くも、立命館が19分にラインアウトからモールを組みHO中川魁が押し込んでトライを決める。29分にはCTB山口魁生がタックルを受けながらもすり抜けてトライを決めると、さらに37分には相手ゴール前のラックのサイドを突いてNo8庄司拓馬がトライ。38-0で立命館の完封勝利となった。

注目ポイント

試合開始からチャンスをものにした立命館に対し、攻め込みながらもトライを取れない関西大という展開から、立命館の完封勝利となった。CTB木田晴斗のラン、ラインアウトモールなど強みを押し出した立命館に対し、関西大はこれでトライを取るという形つくりきれなかったことが4位という結果につながった。

 

even:同志社(3勝) 49-19 京産大(2勝1敗) 

勝てばevenグループ1位となり、大学選手権が確定するという一戦。

先に点をとったのは京産大、前半9分にラインアウトからモールで押し込みFL三木皓生がトライ。すぐに同志社が攻め込むと、ラックからパスを受けたSO田村魁世がトライを返す。今度は京産大、15分にCTB家村健太が大きくゲインしWTB吉松玲於がトライ。同志社は19分にWTB和田悠一郎がグラバーキックを拾って50mの独走トライ、さらにWTB和田悠一郎のゲインからFB桑山太一、WTB和田悠一郎がもう1本トライを追加し28-12とリードして折り返す。

後半も同志社の勢いが続く。5分にラックから飛び出したSH人羅奎太郎がオフロードパスでFL木原音弥につなぎそのまま抜け出してトライし、ゴールも決まって35-12。ここから両者無得点のまま時間がすぎるが、次のトライも同志社。31分、京産大のキックをチャージしCTB稲吉渓太がトライ、34分にもWTB山口楓斗がトライを追加。京産大は終了間際にSH廣田瞬がトライを返すも、49-19で同志社の勝利となった。

注目ポイント

同志社は、前節は復帰のWTB山口楓斗が活躍、今節も復帰のWTB和田悠一郎が活躍といい流れとなった。この日は7トライのうち6トライがBKだったが、FWの頑張りがあってこそ。FWとBKが噛み合った試合運びで、優勝を決する戦いに挑む。

序盤にラインアウトモールでトライを奪うなど得意の形を見せた京産大だったが、前半15分のトライのあとは後半43分までトライを取ることができなかった。3試合を終えて41のペルティを受けた京産大はやはりFWの圧力が効いている証拠、大学選手権をかけた3位決定戦でもFWにこだわっていきたい。

*3試合でペナルティを受けた数:同志社20、京産大41、立命館20、関西大24

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11/22(日)

odd:摂南大(3敗) 13-47 近畿大(1勝2敗)

試合は、前半7分に近畿大がPGで先制すると、10分に摂南大がPGを返す。このまま両者トライがなく時間がすぎるが、33分に近畿大がゴール前に攻め込むと、ラックから左サイドライン際でパスを受けたFB中洲晴陽がトライ。摂南大が前半終了間際にPGを返すも、近畿大が10-6とリードして前半を終える。

後半も先に点をとったのは近畿大、5分13分とCTB福山竜斗が2本のPGを決め16-6と差を10点に広げる。さらに19分にはWTB宮宗翔のゲインからLO沈尚勇につないでトライ、21分には10メートルラインでパスを受けたFB中洲晴陽が抜け出しトライ、このあとも2本のトライを加えて40-6とリード。迎えた後半38分、摂南大は敵陣22メートルライン付近でターンオーバーすると最後はCTBヴィリアミ・ツイドラキがトライを決めるも、47-13で近畿大の勝利。

注目ポイント

摂南大は前半は善戦したものの後半に突き放されたが、これは3節までの3戦とも共通する展開。3戦の失点を前後半それぞれ合計すると、前半48失点に対し、後半は115失点にもなった。この日は、後半5分にスクラムで反則をしたあとのPGを決められて流れを取り戻せなかった。主将SH三田村直輝が前半いっぱいで退いたことも響いたか。

近畿大はどんどんPGを狙っており、後半開始早々に2本決めたのは効果的だった。ただ、大学選手権出場の可能性は消え入替戦もないことから、トライを狙いにいくなど自分たちのラグビーをすることも選択肢としてはあった。PR紙森陽太不在が影響していた可能性はあるが。

 

odd:関学大(2勝1敗) 17-43 天理大(3勝)

2連勝同士の対戦は、勝ったほうが大学選手権出場となる。 

試合は前半7分、天理大ラインアウトモールからHO佐藤康が持ち出しWTB土橋源之助がトライ。関学大はすぐにPGを返したあと、27分に中央から右サイドに展開しWTB坂原春光がトライを決めて逆転。35分にもFB奥谷友規が抜け出し最後はCTB塩谷大稀がトライ、ゴールも決まって関学大が10点のリードとなる。天理大は39分にCTBシオサイア・フィフィタがトライを返し14-17の3点のビハインドで前半を折り返す。

後半17分にシンビンで関学大が14人になると、直後の18分にNo8山村勝悟、CTBシオサイア・フィフィタからFB江本洸志の怪我でFBにまわっていた松永拓朗が逆転トライ。さらに27分にはラックからSH藤原忍が抜け出しトライ、29分には自陣から展開しFB松永拓朗、34分にもWTB土橋源之助がトライを追加、天理大が43-17で勝利し大学選手権出場を決めた。

注目ポイント

天理大が前半をビハインドで終えるのは2017年の同志社戦以来となるが、前半は僅差でも後半に突き放すパターンが多いため焦りはなかっただろう。昨年も同志社戦は前半19-3(結果:55-6)、京産大戦は17-7(結果:50-12)と上位チームとの前半は差が広がらなかった。

関学大のほうは、結果的には後半17分のシンビンから崩れたことにはなるが、この一戦は体力も精神力もこれまでの試合以上に消耗したはずだ。心身ともにギリギリのところでプレイしていたところに糸が切れるきっかけがあったということかもしれない。

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