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2020 関東大学リーグ戦 第6節 <結果と注目ポイント> … 東海大vs流経大の全勝対決ほか

概要

関東大学リーグ戦の第6節は、11/21(土)と11/22(日)に2試合ずつが行われた。最終戦となる第7節は、1週間あけて12/5(土)に全4試合が行われる。

6連勝は東海大のみ、5勝1敗の流経大日本大が続き、この3チームが大学選手権に出場する。その他、3勝目をあげた法政大は4位確定、中央大は今季初勝利となった。第5節までのボーナスポイントを含めた勝点は次の通り。

30 東海大
26 流経大
25 日本大
16 法政大
10 中央大
  8 大東大関東学院
  5 専修大 

関東大学リーグ戦 対戦表

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11/21(土)

日本大(25) 88-5 大東大(8)

流経大に敗れたものの負けは1つの日本大に対し、まだ1勝と苦しい大東大との対戦。

試合は、日本大が前半から畳みかける。8分にNo8シオネ・ハラシリがゲインしオフロードパスでつなぎSO饒平名悠斗が先制トライ、続く12分にはモールからNo8シオネ・ハラシリがトライ。17分には大東大に攻め込まれるものの、ボールを奪いWTBナサニエル・トゥポウが90mを走りきってトライを追加。さらにトライを加えて、前半7トライの日本大が45-0とリードして前半終了。

後半も日本大の勢いは止まらない。2分にSH村上陽平、9分にはモールからNo8シオネ・ハラシリがトライ、さらに20分過ぎからも連続トライを奪う。防戦一方の大東大は、34分に途中出場のWTB朝倉健裕がトライを決めて一矢報いるが、試合は88-5で日本大の勝利となった。

注目ポイント

日本大は5節までの1試合平均得点が32.2点にとどまっていたが、この日は大暴れ。88得点は、日本大として関東大学リーグ戦1部リーグでは2番目に多い得点となった。とくに、CTBフレイザー・クワークが突破し、WTBナサニエル・トゥポウやWTB水間夢翔にボールが渡ると迫力がある。しかし、この段階で一喜一憂せず、気を引き締め直して最終戦に臨むはずだ。

日本大の最多得点は1990年のvs東京農業大の90-0。

大東大は相手のアタックを止めきれず、サポートにまわると外が空くなど悪循環となった。サイモニ・ヴニランギやシオペ・ロロ・タヴォらの不在も響いた。ただ、体力や技術の面よりも精神面やチームの意思統一などが十分なのかが気にかかる。胸の3つの星から勇気と誇りを授かりたい。

東海大(30) 55-38 流経大(26)

5戦全勝同士の対決は、2連覇中の東海大と昨年3位の流経大との戦いとなった。

試合は開始早々に動く。前半3分、東海大はSO武藤ゆらぎが抜け出しオフロードパス、つかんだCTB杉浦拓実がトライ。今度は流経大、6分にパスをつなぎFL篠澤輝がトライを返す。しかし、ここから東海大が突き放す。18分にNo8吉田大亮、21分にはCTB杉浦拓実、24分にWTB谷口宜顕と3本のトライを加えて26-7。流経大は、34分に粘ってつなぎCTBヴィリアメ・タカヤワがトライを決めるも、足を痛めて交替となった。さらにトライを加えた東海大が前半を33-12とリードして折り返す。

後半は4分、SO武藤ゆらぎの長いオフロードパスからFLノア・トビオが相手ディフェンスを倒しながらトライ。流経大は7分に展開からLOアピサロメ・ボギドラウが抜け出しトライ、ここから12分にFB河野竣太、15分にCTB土井大吾、18分にはイノケ・ブルアのゲインからSH野村悠がトライを奪って38-38、同点に追いつく。東海大は直後の20分、相手キックのチャージからLOワイサケ・ララトゥブアが押さえると、35分にSO丸山凛太朗、42分にはモールからFLレキマ・ナサミラがトライ。東海大が55-38で勝利し全勝を守った。

 

注目ポイント

東海大は、3戦連続スタメンの1年生SO武藤ゆらぎ(東海大仰星)は多少距離があってもオフロードパスでつなぐ。また、FLノア・トビオの強さやFB酒井亮治の飛び出し、1年生WTB谷口宜顕(東海大仰星)は重心の低いランでのきれのいいステップなど個々の持ち味を出した。後半に4連続トライを奪われたところは、相手の流れを止める工夫が必要になる。

流経大のほうは、つかまりながらもパスをつないでトライに結びつけた。しかし、後半20分にチャージされてトライを奪われてから流れを取り戻すことはできなかった。チャージやターンオーバーなどボールを保持している状態からトライを奪われると精神的なダメージは大きいが、高みを目指すには乗り越えなければならない。

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11/22(日)

法政大(16) 33-6 関東学院(8)

上位3チームを除いて、最少失点の法政大と最高得点の関東学院との一戦。

試合開始から互いに決め手なく時間がすぎるが、前半20分、法政大は1年生SO熊田経道が抜け出すと最後はCTB有田闘志樹が先制トライを決める。29分には相手のパスをインターセプトしたWTB髙橋達也が独走しトライを追加。関東学院が36分にPGを返すも、法政大が14-3とリードして折り返した。

後半は、11分に関東学院がCTB芳崎風太がPGを決めて差を詰めるが、20分に法政大がハイパントからチャンスをつくるとSO熊田経道のキックパスを受けたWTB髙橋達也がトライ。さらに、25分にはラックでつないだあと外で待っていたFL山下憲太がトライ、31分にも敵陣でのフリーキックからの速攻でFL山下憲太がトライを追加した。関東学院をノートライに抑えた法政大が33-6で勝利。

注目ポイント

法政大は、粘り強いディフェンスで相手をノートライに抑えたことが最大の勝因となった。攻撃では、1年生ながらSO熊田経道(大産大附)は欠かせないメンバーとなっておりトライを演出。また、今季初先発のWTB髙橋達也は、全試合先発出場していたWTB斉藤大智の穴を十分に埋める活躍を見せた。

関東学院のほうは、序盤の相手がもたついていた時間帯にトライを奪えなかったのが響いた。3年ぶりの1部リーグの終盤戦、心身ともに消耗する部分はあったかもしれない。ただ、最終戦の結果如何で5-8位の可能性があるので、なんとしても勝って入替戦を回避したい。

 

専修大(5) 10-21 中央大(10)

開幕戦で勝利のあと4連敗の専修大と1引き分けで勝ち星のない中央大との戦いとなった。

試合が動いたのは前半19分、中央大は敵陣での連続攻撃からLO青木智成が抜け出して先制トライを奪う。35分にはSO津田貫汰のショートパントをCTB綿引寛人がつかむと、CTB青山真がパスを受けてトライ。コンバージョンゴールも成功し、中央大が14-0とリードして前半を終える。

後半最初の得点も中央大、後半9分にBK展開からFB山田翔平が抜け出して中央にトライ。ここまで無得点の専修大は終盤に意地を見せる。31分にラインアウトモールからPR米沢豪真が押し込みトライ、43分にもFB檜山成希が抜け出してトライを決めるもここで試合終了。中央大が21-10で勝利となった。

注目ポイント

中央大の不動のSOとして活躍していた侭田洋翔が不在だが、この2戦で先発のSO津田貫汰が十分な活躍を見せており、プレイスキックでもコンバージョンとPGを含めて8本全てを成功させている。また、1年生HO藤原能(報徳学園)は全戦スタメンで気を吐く。

専修大のほうは、昨年の主力FB檜山成輝の復帰や今季初めてSOに松尾東一郎を据えるなど対策は施してはいるが、これで第3節以降の4戦連続で前半にトライなし。最終戦は勝てば入替戦回避の可能性はあるので、前半から勝負に出たい。

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関連リンク

関東大学リーグ戦 チーム情報

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