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【結果と注目ポイント】慶応vs京産 流経vs筑波など 大学選手権3回戦 … 第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

概要

「第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」の3回戦は、12/13(日)に3試合が行われベスト8が出揃った。なお、同志社大学は出場辞退により試合は中止、帝京大学の不戦勝となった。準々決勝は12/19(土)、秩父ラグビー場と花園ラグビー場で2試合ずつが予定されている。

準々決勝へは、3回戦で勝利した慶應義塾大学日本大学、不戦勝の帝京大学、引分抽選により出場権を得た流通経済大学がすすむ。

トーナメント

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大学選手権2020-2021

ラグビーマガジン 2021年 01 月号 [別冊付録:ラグビーカレンダー2021] 

 

12/13(日)

日本大学108-0福岡工業大学秩父宮

関東大学リーグ戦3位の日本大に対し、福岡工業大学は九州学生リーグ1位となり1回戦で八戸学院大学を2回戦で朝日大学を破って3回戦進出。

試合のほうは、開始早々から日本大学が畳みかける。前半4分にラインアウトからのモールで押しすすんでNo8シオネ・ハラシリが先制トライ、このあとWTBナサニエル・トゥポウの4つのトライなどで、前半だけで11トライの猛攻を見せて61-0と日本大学がリードして前半を終える。

後半も日本大学の勢いは止まらない。後半4分、CTBフレイザー・クワークが抜け出すと相手ディフェンスを引きずりながらインゴールに押さえた。防戦一方の福岡工業大学だったが、25分に自陣10mライン手前からつないでNo8鎌田凌が突破、ゴール前にキックで転がすもトライはならず。このほか、ゴール前ラックからFL平井喬士がインゴールに押さえようとするシーンもあったがタックルを受けてボールがこぼれてトライならず。さらにトライを加えた日本大学が108-0で勝利し、準々決勝へ駒をすすめた。

注目ポイント

日本大学は、リーグ第6節の大東大戦で88点を奪ったのに続き、108点と大量得点を奪った。ただ、コンバージョンはSO饒平名悠斗が7本中2本、FB普久原琉が4本中1本、さらにWTB呉尚俊は2本中1本との成功にとどまった。このあとSH前川李蘭が5本中5本を決めたが、CTB広瀬龍二とSH前川李蘭が不在時のキッカーにはやや不安を残した。

福岡工業大学のほうは、九州学生リーグから大学選手権1,2回戦でも試合の入りが課題となっていたが、相手のレベルが上がり会場も秩父宮ということで難しい面があったか。ただ、2回戦で朝日大学と好ゲームを繰り広げただけに、地域のリーグに希望を与えるような爪痕を残したかった。

 

慶應義塾大学47-14京都産業大学(花園)

ともにFWにこだわりがありひたむきなプレイをする慶應義塾大学(関東大学対抗戦2位)と京都産業大学(関西大学ラグビー3位)の一戦となった。

試合は慶應義塾大学が先制。前半4分、相手ゴール前ラックからPR竹内寛が押し込み先制トライを決める。対する京都産業大学は、19分に相手ゴール前でペナルティをもらうとNo8ヴェア・タモエフォラウが突進しそのままインゴールに押さえた。

しかし、慶応大は21分にFL山本凱がラックサイドを抜け出してトライ、27分にはパスを受けたPR大山祥平をLO北村裕輝がサポートしながらインゴールに飛び込み差を広げる。さらに42分にもHO原田衛が押し込んでトライを加え、28-7とリードして前半を折り返す。

後半先に得点したのは京都産業大学、7分にFWのアタックでゴール前に押し込むとSH廣田瞬がトライ。このあとも敵陣に攻め込むが、BK展開が乱れて慶應義塾大学CTBイサコ・エノサがボールを奪うとそのまま独走してトライ、得点差は再び21点に。このあともトライを加えた慶應義塾大学が47-14で勝利し、準々決勝で早稲田大学に挑む。

注目ポイント

慶應義塾大学は、これまで戦ってきた通りFWを軸にしたディフェンスでペースをつかみ、前半はFWで4つのトライを奪った。また、対抗戦最終節からサイズのあるCTBイサコ・エノサをスタメンにおくことで、BKにもためができる。

京都産業大学は前半途中から流れを奪われたが、後半早々のトライで流れをつかみかける。しかし、そのタイミングでマイボールを奪われてトライを決められると、徐々にスクラムでも劣勢に。また、今季は昨年リーグ7トライのWTB堀田礼恩を生かす形をつくれなかった。

 

流通経済大学19-19筑波大学秩父宮

茨城ダービーは、関東大学リーグ戦2位の流通経済大学関東大学対抗戦5位の筑波大学との対戦。

試合は前半4分、筑波大学が相手陣10mラインでFB松永貫汰がパスを受けて抜け出すと、最後はWTB植村陽彦が先制トライ。今度は流通経済大学、21分に相手ゴール前に迫るとパスを受けたLOタマ・カペネがインゴールに飛び込んだ。さらに、ピンチを主将FL坂本侑翼のタックルで凌ぐと、30分にCTB中川彪流が左サイドライン際にグラバーキック、FB河野竣太が足にかけてインゴールに転がったボールを押さえた。

追う筑波大学は、35分に自陣22mライン付近からCTB岡﨑航大が抜け出すと40m近く独走、ボールはSH鈴村淳史からWTB仁熊秀斗に渡りトライを決めて14-12と逆転。このまま前半終了となる。

後半先手を取ったのは筑波大学、11分に相手ゴール前でのマイボールスクラムからSH鈴村淳史が持ち出しサイドを突いてトライ。しかしすぐに反撃に出た流通経済大学は、14分に中央から左サイドへのグラバーキックをLOタマ・カペネが拾ってオフロードパスでWTBイノケ・ブルアにつなぎトライ、ゴールも決まって19-19の同点に。

トライ、ゴールとも同数のため準々決勝進出は抽選に、女神は流通経済大学に微笑んだ。

注目ポイント

流通経済大学は、爆発的に流れを持っていくことはできなかったが、グラバーキックからのトライやオフロードパスでつないでのトライなど「らしさ」を見せた。また、ディフェンスでも主将FL坂本侑翼の素晴らしいタックルなど随所でいいプレイを見せた。

筑波大学のほうは、対抗戦では後半に突き放されるケースもあったが、後半は粘りのディフェンスで1トライに抑えたことが引き分けにつながった。抽選という形でシーズンを終えることになったが、BKの展開力やひたむきなディフェンスを後輩たちに見せることができたのではないだろうか。

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