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【結果と注目ポイント】明治vs日大など3試合 大学選手権準々決勝vol.2 … 第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

概要

「第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」準々決勝は、12/19(土)に4試合が行われた。準決勝に進出した4チームは、1/2(土)に秩父宮ラグビー場で 決勝進出をかけて戦う。

準決勝に進出するのは、明治大学(4年連続)、早稲田大学(3年連続)、天理大学(3年連続)、帝京大学(2年ぶり)の4チーム。組み合わせは「明治大学vs天理大学」「帝京大学vs早稲田大学」となった。

この記事では、準々決勝「東海大学vs帝京大学」「流通経済大学vs天理大学」「明治大学vs日本大学」について記載。「慶應義塾大学vs早稲田大学」はvol.1に記載済み。

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トーナメント 

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大学選手権 2020-2021

ラグビーマガジン 2021年 02 月号 [雑誌] 12/25発売 

 

 

12/19(土)

 

東海大学8-14帝京大学

東海大学は関東大学リーグ戦最終戦辞退から練習を再開して1週間、4週間ぶりの公式戦となった。帝京大学は3回戦を不戦勝で勝ち上がり、2年ぶりの準決勝進出を狙う。

試合は、前半5分に東海大学WTB杉山祐太がゴール正面約30mのPGを成功させて先制。このあと、互いに決め手なく時間がすぎるが、スクラムでは帝京大学が優位に立つ。迎えた38分、相手ゴール前に攻め込む帝京大学はペナルティトライで逆転、7-3とリードして前半を終えた。

後半先に点を取ったのは帝京大学、14分に左サイドでのラックから右に展開しPR細木康太郎が外に走りながらつなぐと最後はWTB木村朋也がインゴールに飛び込んだ。コンバージョンも決まり帝京大学が14-3とリード。追う東海大学は、26分に敵陣深くでマイボールラインアウトを得ると、モールを組みFL土一海人が押し込んだ。このあと両チーム得点なく、帝京大学が14-8で勝利し準決勝にすすむ。

注目ポイント

東海大学は、リーグ戦全試合で前後半の立ち上がりにトライを奪ってきたが、この試合は後半26分の初トライが唯一のトライとなった。選手たちは言い訳にはしないだろうが、11/21(土)以来の公式戦であり練習できない期間もあったのは響いているだろう。ただ、これで帝京大学に7連敗、この壁を超えて東海大学の新たな歴史を刻みたい。

帝京大学のほうは3回戦は不戦勝、勝てば3週連続の真ん中の関西遠征となる試合がなくなったことで余裕が出たか。前半からスクラムで優位に立つものの点差をつけらなかったが、後半6分にSH土永雷が入りテンポが上がりトライが生まれた。しかし、以降は得点できなかったことは対抗戦から引き続いての課題となる。

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慶應義塾大学14-29早稲田大学 

vol.1に記載。

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流通経済大学17-78天理大学

流通経済大学は、筑波大学との3回戦を引き分け抽選により準々決勝へとすすんだ。天理大学はシードで準々決勝が大学選手権初戦となる。昨年は天理大学が58-28で勝利している。

試合は前半8分、天理大学が攻め込みWTB市川敬太がインゴールわずか手前に持ち込むと、LOアシペリ・モアラが先制トライを決めた。さらに11分、CTBシオサイア・フィフィタが突破からWTBマナセ・ハビリにつないでトライ、14分には左サイドから右に展開しPR小鍛冶悠太がトライを追加した。このあともターンオーバーやインターセプトからトライを決めるなど、天理大学のペースは変わらず、38-0とリードして折り返す。

後半も天理大の勢いは止まらない。3分にゴール前中央に攻め込むとSO松永拓朗が右サイドインゴールにキックパス、キャッチしたWTB土橋源之助がトライを決めるなどトライを重ねる。

反撃を期す流通経済大学は、15分にキックパスを右サイドでLOタマ・カペネがキャッチしWTB中西海斗につないでトライ、26分にはモールからHO松田一真が押し込む。終了間際にもFB河野竣太が自陣22mラインからキック、自ら追いついて足にかけてそのままトライを決めた。しかし、天理大学が78-17で勝利して3年連続の準決勝進出となった。

注目ポイント

流通経済大学は、大東大と雨中の激闘、筑波大学と引き分けた3回戦から中5日、3週連続の試合が関西遠征となった。心身ともに疲れのある中でマイボールをターンオーバーやインターセプトからトライを奪われると精神的にはきついところだが、後半は盛り返して奪った3つのトライは価値あるものとなった。

天理大学のほうは、関西Aリーグで4週連続の試合を終え、そこから3週間ぶりの試合となった。出足の早いディフェンスやキレのあるアタックなど、力を出し切った試合となった。とくにWTBマナセ・ハビリがいい動きを見せており、CTBシオサイア・フィフィタが無理をしなくなったのは無理をする必要がなくなったこともあるかもしれない。

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明治大学34-7日本大学

早明戦に勝利して関東大学対抗戦を制した明治大学に対して、3回戦で福岡工業大学に圧勝した日本大学との対戦となった。

試合はすぐに動いた。前半5分、明治大学が相手陣22mラインまで攻め込むと左サイドから右へ展開、CTB廣瀬雄也からオフロードパスでCTB児玉樹へとつないで先制トライ。さらに、21分にターンオーバーからチャンスをつくるとBKに展開、数が余って最後はWTB石川貴大がトライを追加する。

このあと日本大学は2度ほど相手ゴール寸前まで攻め込むなど前半は押していながら、トライにつなげることはできなかった。少ないチャンスをものにした明治大学が前半を12-0とリードして終えた。

後半開始早々、日本大学は相手ゴール前でマイボールラインアウトを得ると、モールからNo8シオネ・ハラシリが押し込みトライを返す。しかし、13分に明治大学が攻め込み、ラックからSO森勇登、内に切れ込んだFB雲山弘貴にパスが渡りトライ。さらに相手ボールスクラムのこぼれ球をFL福田陸人が拾ってトライを決めるなどトライを重ね、明治大学が34-7で勝利。

注目ポイント

明治大学は、前半から後半途中まで受けにまわってしまいペースをつかむことができなかったが、少ないチャンスをものにして後半突き放し地力を見せつけた。ただ、相手を崩してのトライはほとんど見られなかったことは課題だろう。

日本大学のほうは、前半は攻め込みながらトライを取れず後半初トライのあとにトライを奪われたことで、精神的な面で消耗があったのかもしれない。しかし、試合開始直後から高い集中力で明治大学に圧力をかけ、昨年今年と進化していることを証明した。

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