関西Aリーグ 2021 第1節 / 結果とポイント … 同志社 立命館 近畿大が勝利 天理は初戦黒星
概要
2021年度の関西大学ラグビーAリーグは、9/18(土)の「同志社vs関西大」で幕を開けた。第1節は、このあと9/19(日)に2試合、10/24(日)に1試合が行われる。
なお、2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「4トライ以上での勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。
ここまでの結果
9/19(日)終了時点での勝点は次の通り。
同志社 1勝0敗 勝点5
立命館 1勝0敗 勝点5
近畿大 1勝0敗 勝点4
天理大 0勝1敗 勝点0
関学大 0勝1敗 勝点0
関西大 0勝1敗 勝点0
京産大 0勝0敗 勝点-
摂南大 0勝0敗 勝点-
ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑>
9/18(土)
大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。
同志社(5) 75- 8 関西大(0)
先制は同志社、前半開始早々に関西大が攻め込むも同志社がターンオーバー、自陣ゴールを背にパスを受けたFB山口楓斗(4年,東海大福岡)がディフェンスをかわしそのまま相手ゴールまで走りきりトライ。前半10分に関西大はPGで3点を返すが、同志社は12分にCTB大森広太郎(3年,茗渓学園)、21分にはWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)がトライを追加するなど差を広げる。同志社が35-3とリードして前半を終える。
後半も、攻撃の手を緩めない同志社は、後半開始からどんどん展開しトライを重ねる。さらに後半10分には、ハーフウェイライン付近でボールを持ったPR山本敦輝(2年,常翔学園)が大きくゲインし相手ゴール前でLO依藤隆史(4年,東筑)へオフロードパスがつながりトライ。関西大は24分、マイボールのラインアウトからモールを押し込みHO垣本大斗(2年,石見智翠館)がチーム初トライを決める。試合は同志社が75-8と開幕戦をものにした。
注目ポイント
前後半とも早い時間帯でトライを重ねた同志社は、昨年の天理大のような試合展開で快勝した。昨年大学選手権を辞退した悔しさというよりも、昨年のチームから築いてきた「ひたむきなプレイ」が結実したか。また、プレイスキッカーのSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)は、10本中9本のコンバージョンキックを決めた。
昨年は先手を取って同志社と接戦を演じた関西大だが、今年は同志社の攻撃を止めきれなかった。若いメンバーが多かっただけに、この経験を次戦以降に生かす。
ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533)
9/19(日)
立命館(5) 43-24 関学大(0)
関学大は、前半3分にゴール正面のPGを決めて先制。対する立命館は、前半10分にラインアウトモールからNo8宮下大輝(4年,報徳学園)が押さえて逆転。22分に相手ゴール前ラックからSH北村瞬太郎(2年,國學院栃木)サイドをつきインゴールに飛び込むと、33分にはCTB森駿太(2年,東福岡)のキックパスを受けたWTB藤井健太郎(4年,伏見工)がトライ。41分に関学大WTB加藤匠朗(2年,関西学院)が左サイドを駆け抜けトライを返すも、立命館が22-10とリードして前半を折り返す。
後半は先に点をとったのは立命館、18分に敵陣での相手ボールラインアウトを奪って展開、WTB安井拓馬(3年,東海大仰星)がトライ、28分にもSO江良楓(4年,大阪桐蔭)がトライを決めて突き放す。このあと関学大が2本のトライを返すも、立命館が43-24で勝利となった。
注目ポイント
立命館は、SH北村瞬太郎がサイドを突いてトライを決めたり、SOもこなすCTB森駿太が場面によってSO的な働きをするなど的を絞らせなかったか。
関学大のプレイスキッカーは大学に残ったFB奥谷友規(4年,京都成章)、PGを含めた成功率は一昨年は91.2%、昨年は84.2%とトップレベル。最後の角度のないキックも決めてみせた。
才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方
近畿大(4) 23-7 天理大(0)
試合は無得点のまま迎えた22分、近畿大がマイボールラインアウトからモールを組まずに展開、逆サイドのライン際にWTB植田和磨(1年,報徳学園)が先制トライ。さらに38分、近畿大はCTB福山竜斗(4年,天理)がPGを決めて10-0とリード、天理大に得点を許さず前半をリードして終えた。
後半は、近畿大学のパスミスのこぼれ球を拾った天理大LOパトリク・ヴァカタ(1年,日本航空石川)が約60mを走りきりトライを返す。しかし後半10分、近畿大はテンポのよい球出しからBKに展開、最後はFB河井優(4年,日本航空石川)が抜け出しトライ、17分にもWTB宮宗翔(4年,大阪桐蔭)がトライを追加し突き放した。このまま天理大学得点を与えず、近畿大が5連覇中の天理大を23-7で破った。
注目ポイント
経験のある4年生が多い近畿大は、勝負の年として狙い通りの戦いで勝利を収めた。キレのある動きをしている選手が多く、相手を受けに回らせることができた。
天理大のほうは、夏までいた主力が抜けたことが響いたか、相手に脅威を与える動きができなかった。しかし、長丁場のリーグ戦、代わった選手が成長しながら試合を重ねるか主力が戻るか上積みも期待できる。まだ初戦、6連覇の可能性は十分にある。
10/24(日)
勝点は10/24(日)終了時
京産大(14) 44-14 摂南大(5)
試合は前半9分、摂南大が連続攻撃からHO正木陸久(4年,伏見工)が抜け出し先制トライ。対する京産大は、19分にLOアサエリ・ラウシ(3年,日本航空石川)がトライ、23分には相手ゴール前に迫ると最後はPR平野叶翔(4年,西陵)が押し込み逆転に成功する。さらに36分、ラインアウトモールからSH廣田瞬(4年,天理)がトライを決め、京産大が19-7とリードして折り返す。
後半も京産大の勢いが続き、ラインアウトモールからのトライを重ねて、終盤を迎えて39-7と引き離す。摂南大は31分にラインアウトモールでチャンスをつくると、途中出場の大津直人(1年,常翔啓光学園)がトライを決めた。しかし、試合終了間際にもトライを加えた京産大が44-14で勝利、開幕から3連勝となった。
注目ポイント
京産大は、先制トライを奪われたものの、自慢のFWを中心にトライを重ねての勝利となった。また、5連戦のうちの3戦目ということもあってか早めに選手交代をしながらも、突き放すことができた。
摂南大のほうは、前半は健闘したものの、後半は京産大のプレッシャーに耐えきれずペナルティが増えて突き放されることとなった。ルーキー大津直人が初トライ、今後につながるか。
エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 卓上 CL-575
関連リンク