関西Aリーグ 2021 第3節 / 結果とポイント … 天理 同志社が快勝 近大は京産大に敗れる
概要
2021年度の関西大学ラグビーAリーグは第2節を迎え、10/16(土)に2試合、10/9(土)に2試合が行われる。
なお、2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「4トライ以上での勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。
ここまでの結果
10/17(日)終了時点での成績は次の通り。2チームの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差の準で順位決定。
同志社 2勝1敗 勝点10 得失点差+81
天理大 2勝1敗 勝点10 得失点差+72
京産大 2勝0敗 勝点 9 得失点差+25
近畿大 2勝1敗 勝点 9 得失点差+26
摂南大 1勝1敗 勝点 5 得失点差-29
立命館 1勝2敗 勝点 5 得失点差-30
関西大 1勝2敗 勝点 4 得失点差-110
関学大 0勝3敗 勝点 2 得失点差-35
対戦表詳細は → 関西Aリーグ対戦表
トライランキング
5T 内村祐介/天理大
4T 和田悠一郎/同志社
3T 4人
トライランキング詳細は → トライランキング
ゴールランキング
16G 嘉納一千/同志社 94.1%
11G 筒口允之/天理大 68.8%
10G 森駿太/立命館 90.9%
10G 奥谷友規/関学大 76.9%
ゴールランキング詳細は → ゴールランキング
ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑>
10/16(土)
大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。
関学大(2) 22-27 関西大(4)
試合は前半14分、関学大が22メートルライン付近まで攻め込んでBK展開すると、FB奥谷友規(4年,京都成章)がキレのあるステップで相手ディフェンスを抜き去り先制トライ。30分には、ラインアウトモールからLO藤井崇弘(1年,石見智翠館)が押し込んだ。対する関西大は、前半終了間際にマイボールラインアウトからHO今井虎太郎(3年,尾道)が飛び込みトライを返すも、7-12と5点のビハインドで前半を折り返す。
後半は互いにトライはなかなか生まれず、関西大が12分27分のPGで13-12と逆転。直後の関学大は30分、ラインアウトモールからLO野矢健太郎(2年,石見智翠館)がトライを奪うと、今度は関西大が37分にラインアウトモールからHO垣本大斗(2年,石見智翠館)がトライを決める。
迎えた後半40分、関学大がPGを決めて2点のリード奪い勝負あったかに思われたが、関西大がロスタイムにLO栗本勘司(4年,報徳学園)のトライで逆転し、27-22で関西大が今季初勝利。
注目ポイント
関学大は、後半39分のトライや後半40分のPGと、いい時間帯に得点できたが、気持ちが守りに入ったのか、関西大の気迫に押されたのか逆転を許した。春から僅差の勝負をあまり経験できなかったこともあるかもしれないが、経験を今後に生かすしかない。
関西大のほうは、3度リードされたが追いつき追い越した。この試合にかけていたところがあったのか気迫が前面に出ており、最後のトライはオフロードパスの連続でトライに結びつけた。
天理大(10) 40-0 摂南大(5)
試合開始から得点が動かず迎えた39分、天理大は左サイドでのマイボールスクラムから、SO筒口允之(1年,長崎南山)が右サイドにキックパス、キャッチしたWTBアントニオ・トゥイアキ(2年,ロトルア)がそのままインゴールに飛び込み先制トライとなった。さらに49分、相手パスミスのルーズボールをFL鄭兆毅(2年,竹園)がキックで転がしトライにつなげ、天理大が12-0とリードして前半終了。
後半も勢いは天理大、9分にハーフウェイライン付近から展開、CTB高部勇(4年,天理)、WTBアントニオ・トゥイアキが相手ディフェンスを引きつけながらパスを回し、最後はSO筒口允之がトライ。13分には、右サイドゴール前からSO筒口允之が左サイド大外へキックパス、WTB内村祐介(4年,天理)がトライを決めた。
さらに、WTBアントニオ・トゥイアキの自陣からの独走トライとマイボールスクラムからNo8山村勝悟(3年,天理)のトライを加えて、天理大が40-0で今季2勝目を手にした。
注目ポイント
天理大は守る時間帯が長かった前半、主将HO佐藤康(4年,天理)が鼓舞することで守りきり、先制トライへとつながった。苦しい場面を乗り切る精神面の支えとしては、第一列にいる主将のほか、第三列のVメンバーFL服部航大(4年,天理)やNo8山村勝悟(3年,天理)にも期待したい。
摂南大のほうは、序盤のピンチを守ったあと攻め込む時間が長く、天理大を慌てさせるところまであと一歩だった。
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10/17(日)
京産大(9) 16-12 近畿大(9)
試合は近畿大が先制、前半6分にゴール前に攻め込むとBK展開、CTB中洲晴陽(4年,筑紫)が相手ディフェンスを引きずりながらインゴールに押さえた。追う京産大は26分、FB竹下拓己(3年,東福岡)がPGを決めると、続く28分にはマイボールラインアウトからモールをコントロールしHO梅基天翔(4年,高岡第一)がトライを決めた。京産大が10-5と5点のリードで後半へ。
後半は、徐々にスクラムでも優位に立つ京産大が、12分24分とPGを決めて16-5とリードを広げる。終盤に攻め込んだ近畿大は、39分に相手ゴール前から展開、CTB中洲晴陽がつかまりラックになるかと思われたが、WTB宮宗翔(4年,大阪桐蔭)にオフロードパスが通りトライを決めた。しかし、反撃もここまで、京産大が16-12で2連勝、近畿大の連勝を止めた。
注目ポイント
京産大は、春から不動のFW陣が徐々に優位に立った。長く組むメンバーだけに、どこをどう修正すべきかが見えていたり、コミュニケーションもとれているということもあるだろう。また、トライにこだわることなくPGで得点を重ねたことが功を奏した。
近畿大のペナルティ13に対し、京産大は3つのPGを決めた。一方の京産大のペナルティは17とさらに多かったが、2トライ1ゴールに終わった。結果論ではあるものの、他にペナルティを生かす方法はあったのかもしれない。
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立命館(5) 14-42 同志社(10)
試合は前半10分、同志社がハーフウェイライン付近左サイドから一旦右へ球出しするも、すぐに左サイドに切り返して狭いサイドをWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)が抜け出し、最後はSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)が先制トライを決める。立命館は14分、左サイドライン際でモールを組むと、No8宮下大輝(4年,報徳学園)が押し込んだ。前半を7-7の同点で終える。
後半は開始早々に同志社が流れをつくる。2分にはWTB和田悠一郎の突破からLO南光希(4年,東海大仰星)が、5分には自陣でハイパントをキャッチしたNo8木原音弥(4年,東福岡)が大きくゲインし最後はSH田村魁世(4年,桐蔭学園)がトライ、21-7と差を広げる。
追う立命館は16分、マイボールラインアウトからモールでFL中村壮(4年,東海大仰星)がトライを返す。しかし、同志社は25分にWTB和田悠一郎、31分にはFB山口楓斗(4年,東海大福岡)、36分のFL梁本旺義(3年,常翔学園)とディフェンスをかいくぐってのトライを重ねて42-14で勝利。
注目ポイント
立命館は、前半を1トライ1ゴールずつの同点で終えたが、後半2分にトライを奪われた直後のハイパントをキャッチされてのトライを追加された場面がやや悔やまれるか。風上とはいえ、ボールを保持して味方を落ち着かせてからの攻撃も考えられた。
同志社のほうは、前半こそ1トライに終わったが、後半はスキを逃さず5トライを奪った。LO小菅由一郎(4年,京都成章)やWTB稲吉渓太(4年,東福岡)らも戻り、前節近畿大に敗れたムードを払拭する試合となった。
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