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2021 関東リーグ戦 第6節 <直前チェック> … 東海大vs日本大の全勝対決 など

概要

2021年度の関東大学リーグ戦グループ1部リーグ第6節は、11/21(日)に全4試合が行われる。1部リーグは、東海大学流通経済大学日本大学法政大学中央大学大東文化大学関東学院大学専修大学の8チーム。

今季の順位決定方法は勝ち点制となる。勝ち4点、引き分け2点、負け0点、ボーナスポイントとして「勝敗関係なく3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」のチームに1点が与えられる。また、昨年行われなかった入替戦は、今季は実施予定。

第5節終了時の成績

第5節を終えての成績は次の通り。

東海大 5勝0敗 勝点25 得失点差+265
日本大 5勝0敗 勝点25 得失点差+166
大東大 3勝2敗 勝点14 得失点差+4
法政大 2勝3敗 勝点11 得失点差-7
中央大 2勝3敗 勝点  8 得失点差-84
流経大 2勝3敗 勝点  8 得失点差-46
関東学 1勝4敗 勝点  5 得失点差-107
専修大 0勝5敗 勝点  1 得失点差-191

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(11/7終了時)

14T 井上風雅/日本大
7T ナサニエル・トゥポウ/日本大
5T 5人

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(11/7終了時、PG含む)

22G 石岡玲英/法政大 75.9%
19G 津田寛汰/中央大 82.6%
17G 丸山凛太朗/東海大 77.3%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

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11/21(日)

法政大 11:30 流経大夢の島/有観客)

ここまで2勝3敗の法政大は勝点11で現在4位、3枠の大学選手権出場を狙う上では負けられない試合となる。流経大は2勝3敗で勝点は8、大学選手権出場の可能性を残すが、負ければ入替戦出場も現実味を帯びる。

昨年は、流経大が前半に3トライを奪って18点をリード、そのまま逃げ切り28-10で勝利。法政大に許したトライは試合終了間際の1トライのみだった。

今季の法政大は、開幕戦の専修大戦は16点差を逆転勝ち、2戦目の関東学院戦は14点差からの逆転負けと波の大きい試合をしてきた。また、今季はすでに11PGと効果的に得点を奪ってきたものの、後半の戦いぶりが課題となる。ここまでの5戦全て前半よりも後半にたくさんのトライを許しており、5戦合計では前半の6に対し後半は14のトライを奪われた。

流経大のほうは、開幕戦では大東大のディフェンスに阻まれ、2戦目の中央大には前半の終わり頃から流れをもっていかれて敗れた。以降は関東学院専修大に僅差で勝利するも、日本大には前半をリードして終えるも後半逆転されての敗戦。ただ、主将HO西山大樹(4年,流経大柏)や副将FB河野竣太(4年,常翔学園)らを中心に本来の力を取り戻しつつある。

接戦が予想される戦いだが、ここまで5戦で法政大は11PGと最多、一方の流経大はペナルティが73とこちらも最多。流経大のペナルティが増えると、法政大がリードを広げる。

メンバー表チェック

法政大のFWは、PR石母田健太(3年,國學院栃木)、LO佐々木康成(3年,大分舞鶴)が今季初スタメン、前節欠場のFL吉永昂生(3年,東福岡)はスタメン復帰。BKでは、SO熊田聖道(2年,大産大附)、WTB高橋達也(4年,目黒学院)、CTB有田闘志樹(4年,鹿児島実)と昨年の主力が今季初スタメンとなる。

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法政大 メンバー

流経大のほうは、HO西山大樹(4年,流経大柏)がメンバー外、HOに作田駿介(2年,流経大柏)、PRには吉川豪人(4年,大阪学院)が入る。BKではCTB土居大吾(3年,流経大柏)とWTB當眞寮(2年,流経大柏)がスタメン復帰、リザーブではPR石水健太(2年,流経大柏)は初のメンバー入りとなった。

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流経大 メンバー
過去の対戦

2018 法政大22-21流経大
2019 法政大25-43流経大
2020 法政大10-28流経大

FW平均体重

法政大 100.0kg
流経大 103.9kg

FW高身長選手(cm)

法政大 No8高城喜一186,LO竹部力185,PR河村龍成180,FL大澤蓮180
流経大 LOアピサロメ・ボギドラウ190,PRシンクル寛造189,LOタマ・カペネ188

 

大東大 11:30 専修大(AGF/有観客)

3勝2敗の大東大は勝点14で現在3位、4位以下の結果に関わらず、あと勝点7で大学選手権出場が確定する。専修大のほうは5戦全敗で勝点は1、入替戦回避のためには勝つしかない。昨年の対戦は、専修大が前半を22-19とリードして終えると、後半は両チーム得点なく迎えた40分に専修大が突き放して29-19で勝利となった。

今季の大東大は、開幕戦で流経大を終了間際の1トライに抑えて勝利、東海大や日本大には敗れたものの終盤までロースコアとなるなどディフェンス面で健闘した。4節までは4戦で9トライと攻撃面ではやや物足りなかったが、5節の関東学院戦は11トライの猛攻、とくにBKで9トライを奪った。

専修大のほうは、開幕戦で法政大に16点差から逆転負けを喫したせいか、元気がなく連敗中。ただ、4戦目の流経大戦では終盤に2トライを奪って追い上げて4点差に迫り、勝点1を手にした。ここまで5戦でトライは9と少なく、内訳は前半は1、後半に8、前半の得点力の低さが気になるところだ。

調子を上げる大東大が有利か。ただ、専修大が前半粘って引き離されなければ、接戦に持ち込める可能性が高くなる。

メンバー表チェック

大東大は、前節欠場のNo8シオシファ・ラベマイ・マウ・トル(3年,ニューイントンC)がスタメン復帰、前節リザーブのCTBハニテリ・フィラトア・ヴァイレア(1年,青森山田)とWTB朝倉健裕(4年,御所実)はスタメンで出場となる。

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大東大 メンバー

専修大のほうは、HO米沢豪真(4年,茗溪学園)がスタメンに戻り、FL折井慎斗(4年,尾道)は開幕戦以来のメンバー入りでスタメン出場。No8堀田南雄斗(4年,東福岡)は今季初スタメンとなる。これまで全戦スタメンだったFL西尾開登(4年,目黒学院)はリザーブに控える。

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専修大 メンバー
過去の対戦

2018 大東大53-21専修大
2019 大東大33-26専修大
2020 大東大19-29専修大

FW平均体重

大東大 102.0kg
専修大 101.5kg

FWの高身長選手(cm)

大東大 LO佐々木柚樹188,PR野口大貴184,LO塩見成梧184,PR小島燎成183
専修大 LO渡邉朝陽185,PR山口和明181,PR木原三四郎181

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日本大 14:00 東海大夢の島/有観客)

ともにここまで全勝、大学選手権出場は決定している。また、いずれかが勝点5を加え相手を勝点0に抑えて勝つと、その時点で優勝が決定する。日本大が優勝すると1985年以来36年ぶり、東海大は4連覇となる。昨年は東海大の辞退により、日本大が不戦勝となった。

今季の日本大は、1,2戦目は快勝、3戦目以降は大東大関東学院流経大には苦戦しながらの勝利となったが、勝点としては満点の25点を積み上げた。序盤はモールからのトライを重ねたが、この5戦のFWでのトライは5→9→4→2→2と減少している。逆に、この2戦はBKで4トライずつ奪っており、FB普久原琉(3年,コザ)らの動きがいい。

東海大のほうは、この5戦は全く危なげなく全勝ロードを突き進んできた。あえて言うなら、2戦目の大東大戦ではディフェンスに阻まれて前半が2トライのみだったこと、5戦目の法政大戦では序盤に2PGで先制されて後半に3トライを許したことぐらい。FWが強力なせいか、BKが余裕を持ってプレイできているように見える。

ここまでの戦いぶりを見ると東海大に分がある。日本大は、原点に戻りFWで集中的に攻めていくか、それとも東海大戦用のスペシャルな策を用意してくるか、見ごたえのある一戦となりそうだ。

メンバー表チェック

日本大は、今季初めてHO林琉輝(3年,日本大学)がスタメン出場。留学生はFWに優先的に配置されており、LOテビタ・オト(4年,トンガC)、No8シオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)が入る。

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日本大 メンバー

東海大のほうは、全戦スタメン出場だったHO土一海人(4年,東海大相模)が欠場、HOには田中熙(4年,伏見工)が入る。そのほか、SH柴田凌光(4年,秋田工)がスタメン復帰、CTB佐藤粋(4年,東海大相模)は今季初のメンバー入りで先発出場となる。

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東海大 メンバー
過去の対戦

2018 日本大28-48東海大
2019 日本大  7-50東海大
2020 日本大 中止 東海大東海大辞退により日本大が不戦勝)

FW平均体重

日本大 105.5kg
東海大 109.4kg

FW高身長選手(cm)

日本大 PR山内開斗188,LO趙誠悠185,LOテビタ・オト,FL板倉正矢183
東海大 LOワイサケ・ララトゥブア191,FLレキマ・ナサミラ190,LO小池隆成188,PR星野克之186,No8ノア・トビオ184

 

中央大 14:00 関東学院(AGF/有観客)

中央大は2勝3敗で勝点8の5位、先に試合を終える大東大の結果次第では最終戦大東大と大学選手権出場をかけた直接対決となる可能性がある。関東学院のほうは1勝4敗で勝点5の7位、大学選手権出場の可能性はわずかに残るが、入替戦圏内でもある。

今季の中央大は、2戦目の流経大戦は前半の終わりに逆転、後半突き放して2002年以来19年ぶりの流経大戦の勝利(引分2をはさむ)となった。しかし、法政大、東海大には敗戦、前半で連続トライを許し追い上げることができなかった。頼れるキッカーSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)はいるが、トライを取る意識や相手にプレッシャーをかける意識が薄れてはいけない。

関東学院のほうは、2戦目に法政大に14点差を跳ね返しての逆転勝利となった。しかし、2戦目の流経大戦はロスタイムに逆転トライを許し、次の日本大戦では終盤まで同点だったが最後に突き放された。ただ、こちらもキッカーSO芳崎風太(4年,関東学院六浦)は頼もしい存在、ここまでPG含めて10本蹴って9本を成功させている。

今季は互いに終盤に動く試合を演じており、僅差で後半を迎えると何が起こるかわからない。

メンバー表チェック

中央大は、FWは不動のメンバー、WTB下村寛太(2年,報徳学園)は今季初スタメンとなる。また、WTB篠崎虎太郎(1年,昌平)は開幕戦以来のメンバー入りでリザーブに名を連ねた。

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中央大 メンバー

関東学院のほうは、法政大戦で逆転トライを決めたLO早瀬旦(3年,石見智翠館)が今季初スタメン、SO芳崎風太(4年,関東学院六浦)は3戦ぶりのメンバー入りでスタメン出場となる。PR最首郁也(3年,東京)とLO本多覚斗(4年,前橋育英)はリザーブで今季初のメンバー入り。

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関東学院 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 対戦なし
2020 中央大28-25関東学院

FW平均体重

中央大  103.6kg
関東学院 103.3kg

FW高身長選手(cm)

中央大 LO橋本吾郎190,PR茂原隆由188,LO山﨑祥希182,FL市川大喜182
関東学院 LO山﨑海187,No8小濱康嵩185,PR島津弘二朗183,FL内川朝陽182

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