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関東リーグ戦 2021 第6節 / 結果とポイント … 東海大と日本大の全勝対決はドロー

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第6節は、11/21(日)に全4試合が行われた。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

第6節終了時の成績

第6節を終えての成績は次の通り。

東海大 5勝1分 勝点27 得失点差+265
日本大 5勝1分 勝点27 得失点差+166
大東大 4勝2敗 勝点19 得失点差+28
流経大 3勝3敗 勝点12 得失点差-45
法政大 2勝4敗 勝点12 得失点差-8
関東学 2勝4敗 勝点10 得失点差-84
中央大 2勝4敗 勝点  8 得失点差-107
専修大 0勝6敗 勝点  1 得失点差-215

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(11/21終了時)

14T 井上風雅/日本大
8T 酒木凛平/大東大
7T レキマ・ナサミラ/東海大
7T ナサニエル・トゥポウ/日本大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(11/21終了時、PG含む)

25G 石岡玲英/法政大 78.1%
21G 戸野部謙/大東大 72.4%
20G 津田寛汰/中央大 80.0%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

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11/21(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

法政大(12) 17-18 流経大(12)

先制したのは法政大、前半20分に相手ゴール前で大東大がペナルティを犯すと、すかさずFL大澤蓮(4年,長崎南山)がアタックするとそのまま押し込みトライを決めた。

対する流経大は29分、自陣からパスをまわすとCTB永山大地(3年,流経大柏)が突破、FB河野竣太(4年,常翔学園)へとつなぎトライを返す。さらに38分、モールでゴールライン直前まで攻め込むと、最後はLOアピサロメ・ボギドラウ(ラトゥカンダブレブS)が押し込み勝ち越し、流経大が12-7とリードして折り返す。

後半は両チームとも得点できず迎えた24分、流経大がPGを成功させて15-7とリードを広げる。追う法政大は、31分に攻め込むとラックからLO竹部力(2年,大分舞鶴)が突進しゴールラインに迫ると、LO渡部創太郎(2年,桐蔭学園)が押し込み、ゴールも決まって1点差に迫る。さらに36分にはFB石岡玲英(2年,御所実)がPGを決めて、ついに逆転。

そして、ロスタイムに入った45分に法政大がペナルティ、やや右より30mほどの位置からSO中澤響(4年,東農大二)が成功、流経大が18-17で勝利となった。これにより互いに勝点は12、最終戦の結果によりともに4-7位の可能性を残す。

注目ポイント

法政大は、前節まで2勝3敗と苦しい状況にあって、この試合は昨年主力SO熊田聖道(2年,大産大附)、WTB高橋達也(4年,目黒学院)、CTB有田闘志樹(4年,鹿児島実)の3人を今季初めて先発で起用したが実らず。BKが躍動する場面をつくれなかった。

流経大のほうは、今季は昨年の主力を多数欠き、さらに主将HO西山大樹(4年,流経大柏)も欠くこととなった。そんな中でどこからでもトライを取るダイナミックラグビーはなかなか見せられないが、泥臭くても勝つ姿は来季につながるはずだ。

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大東大(19) 45-21 専修大(1)

試合は専修大が先制、前半12分に相手ゴール前でFWがアタック、最後は左サイドの大外で待つHO米沢豪真(4年,茗溪学園)にロングパスが通り左隅にトライを決めた。対する大東大は、21分にモールからHO酒木凛平(4年,御所実)が押し込むと、26分には自陣でのマイボールスクラムからSH稲葉聖馬(2年,御所実)が持ち出し、パスを受けたWTB朝倉健裕(4年,御所実)が50m以上を独走してトライ、31分にもトライを加えた。

対する専修大は、前半ロスタイムにラインアウトモールからトライを返すも、大東大が19-14とリードして前半を折り返す。

後半に入ると、大東大が5分10分とラインアウトモールを起点にトライを追加、22分にもLO佐々木柚樹(1年,八戸工)のトライで突き放し40-14と差を広げる。専修大は32分、マイボールラインアウトから走り込んできたLO小笠原颯(4年,日川)へパス、そのままインゴールに飛び込んだ。しかし、41分にもラインアウトモールからトライを追加した大東大が45-21で勝利。

大東大は最終節を待たずに3位確定、専修大は最下位が確定した。

注目ポイント

大東大は、7つのトライのうち半数以上をモールに寄って奪い、強固なモールを見せた。ディフェンス面でも、相手に連続で得点されることなく流れを渡さなかった。また、プレイスキッカーのCTB戸野部謙(3年,岐阜工)にあたりが戻ってきたもの心強い。

専修大のほうは、モールによるトライを防ぐことは難しかったが、自陣で相手ボールラインアウトとならないような工夫が必要となる。最下位は決まったが、前後半とも終盤にトライを取ったことは今後につながる。

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日本大(27) 19-19 東海大(27)

全勝同士の注目の一戦は、両チーム譲らず20分以上が経過。前半23分に、東海大がラックから展開、CTB伊藤峻祐(3年,桐蔭学園)がゴールライン手前まで運ぶとオフロードパスでFLレキマ・ナサミラ(3年,ラトゥナブラC)につなぎトライを決めた。

対する日本大は33分、マイボールラインアウトからのモールをNo8シオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)が押し込みトライ、7-7の同点で前半終了となる。

後半も先手を取ったのは東海大、5分にマイボールラインアウトからモールを組まずにFLレキマ・ナサミラがブラインドサイトを走りインゴールに飛び込む。追う日本大は直後の8分、ラックの後方から飛び出してきたWTB水間夢翔(3年,佐賀工)が抜け出しトライ、27分にはラックから左サイドに展開しWTB髙野謙人(4年,静岡聖光学院)がトライを決めた。

東海大は37分、ラックからSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がディフェンスを十分にひきつけてFB野口幹太(4年,東京)へパス、ゴール中央に飛び込んだ。試合はこのまま終了、19-19の引き分けとなった。勝点27で並ぶ両チームは最終戦の結果により1,2位のいずれかとなる。

注目ポイント

日本大は、FWを中心に留学生を配置したパワーを最大限にかせる布陣で、東海大に引けを取らなかった。終わってみると、今季はゴール成功率が上がらないSH前川李蘭(2年,目黒学院)が前半に角度のないコンバージョンゴールを決めたのが効いた。

東海大のほうは、17のペナルティを犯した日本大をとらえきれなかった。HO土一海人(4年,東海大相模)やCTB丸山凛太朗(4年,東福岡)ら主力を欠いたこともあるが、リザーブにFLアフ・オフィナ(2年,東海大福岡)がいなかったことも響いたか。

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中央大(8) 12-35 関東学院(10)

先制は関東学院、前半9分にゴールライン付近での攻防からFL内川朝陽(1年,佐賀工)が押し込みトライを決めた。さらに24分、相手タックルで止められながらもテンポよくBKでつなぎ、最後はCTB長尾貴大(4年,北条)がインゴールに押さえた。中央大は前半に得点できず、関東学院が14-0とリードして前半を終える。

後半は両チームとも得点のないまま迎えた23分、中央大が相手ゴール直前まで攻め込むとLO山﨑祥希(1年,國學院栃木)が中央に押さえた。26分にはハーフウェイライン付近からFB杉本崇馬(3年,佐野日大)へ、さらにWTB志賀雄太(4年,東海大相模)が相手ディフェスをくぐり抜けて左隅にトライ、12-14と2点差に迫る。

関東学院は31分にSO芳崎風太(4年,関東学院六浦)が右サイドから左サイドライン際までキックパス、キャッチした阿部竜二(4年,黒沢尻工)がそのままトライ。ロスタイムにも2トライを加えた関東学院が35-12で勝ちをつかんだ。互いに最終戦の結果によって、4-7位までの可能性を残している。

注目ポイント

中央大は、後半の半ばに流れをつかみかけたが追いつくことはできなかった。今季はいい試合もあったが、良くも悪くも試合によって時間帯によって波が大きい。メンタル面の影響もあるはずなので、悪い流れになったときに断ち切る工夫を考えたい。

関東学院のほうは、後半は追い上げられて2点差まで詰め寄られるも、突き放してダメ押しトライをとることができた。また、中央大にはSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)のキックがあるので、ペナルティを少なくとどめたことも大きかった。

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