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関東リーグ戦 2021 第7節 / 結果とポイント … 東海大 日本大 ともに勝利も 東海大4連覇

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第7節は、11/28(日)に全4試合が行われ全日程終了、残すは入替戦を残すのみとなった。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

第7節終了時の成績

第7節を終えての成績は次の通り。

1位 東海大 6勝1分 勝点32 得失点差+317 → 大学選手権へ
2位 日本大 6勝1分 勝点32 得失点差+225 → 大学選手権へ
3位 大東大 5勝2敗 勝点24 得失点差+65 → 大学選手権へ
4位 関東学 3勝4敗 勝点15 得失点差-43
5位 流経大 3勝4敗 勝点12 得失点差-97
6位 法政大 2勝5敗 勝点12 得失点差-67
7位 中央大 2勝5敗 勝点  8 得失点差-144 → 入替戦へ
8位 専修大 0勝7敗 勝点  1 得失点差-256 → 入替戦へ

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(全日程終了)

15T 井上風雅/日本大
9T ナサニエル・トゥポウ/日本大
8T レキマ・ナサミラ/東海大
8T 酒木凛平/大東大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(全日程終了、PG含む)

25G 石岡玲英/法政大 75.8%
23G 武藤ゆらぎ/東海大 67.6%
22G 戸野部謙/大東大 66.7%
21G 津田寛汰/中央大 72.4%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

 

なお、最終戦終了後にベスト15が発表された。

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11/28(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

法政大(12) 12-71 日本大(32)

試合は開始5分、日本大が中央から右へ展開すると、FBナサニエル・トゥポウ(3年,マリストB)が右隅に先制トライを決めた。12分には左サイドに攻め込み右へ展開、CTB広瀬龍二(3年,日川)が相手ディフェンスを引きずりながら手を伸ばしインゴールに押さえた。

日本大は17分にもトライを加えるが、法政大は24分にペナルティのリスタートからHO井口龍太郎(3年,静岡聖光学院)がインゴールに飛び込む。しかし、41分に日本大のトライシーンで法政大のタックルが首にかかりペナルティトライ、26-5とリードして前半終了。

後半も勢いは日本大、5分に右サイドラックからWTB水間夢翔(3年,佐賀工)が抜け出しそのままトライ、7分にもWTB水間夢翔が左サイドライン際を走りトライを加える。さらにトライを加える日本大に対し、法政大は29分にゴールライン目前の攻防からNo8大澤蓮(4年,長崎南山)が押し込みトライを返す。

このあともトライを重ねた日本大が71-12で勝利、日本大は勝敗や勝点で東海大に並ぶも得失点差で優勝ならず2年ぶりの2位となった。法政大は2勝にとどまり6位でシーズンを終えた。

注目ポイント

法政大は、日本大のアタックを止めきれずにゲインを許す場面が多く、タックルの甘さが大量失点につながったか。また、2枚のイエローカードも響き、14人の間に5つのトライを奪われている。これで4年連続で大学選手権出場を逃すことになったが、2024年の創部100周年に向けても強い法政を取り戻したい。

日本大のほうは、フィジカルの強さを生かしてチャンスでトライを取りきった。SO饒平名悠斗(3年,コザ)が不在となったが、FBからSOにまわった普久原琉(3年,コザ)の相手を引きつけてのパスは効果的だった。苦戦した試合もあったがこの日は快勝、大学選手権に向けていい流れをつくった。

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専修大(1) 27-68 関東学院(15)

試合は専修大のノーホイッスルトライから、キックオフのボールをキープし展開、WTB吉田賢蔵(3年,御所実)が先制トライ。直後の4分、関東学院はFL内川朝陽(1年,佐賀工)がトライを返すも、専修大は11分に相手ペナルティからの素早いリスタートからSH友池瞭汰(3年,東福岡)が、17分にはCTB江口恵太郎(3年,長崎北)がトライを決める。

追う関東学院は、32分にNo8小濱康嵩(4年,鹿児島実)、39分にLO山﨑海(4年,佐賀工)がトライ、21-20とわずか1点をリードして前半を終える。

後半は開始から関東学院が攻勢に出る。後半2分にSO芳崎風太(4年,関東学院六浦)、8分にFB川崎清純(4年,盛岡工)と最初の10分で2トライを決めて35-20とリードを広げた。

さらにトライを重ねる関東学院に対し、専修大は30分にFL折居慎斗(4年,尾道)がトライを返すも、終わってみれば68-27と突き放した関東学院が勝利し4位、専修大は8位となり入替戦を戦う。

注目ポイント

専修大は、前半は互角の戦い見せたが、後半に突き放された。後半の関東学院のペナルティはわずかに1つ、相手にプレッシャーを掛けられず楽にプレイをさせてしまったか。入替戦の相手は立正大、今季の集大成を見せたい。

関東学院のほうは、スキをつかれたようなトライを奪われたが、我慢して逆転し、突き放しての勝利。今季のペナルティは7戦で57と東海大と並んでリーグ最少、PGを決められた数はわずかに1と失点を防ぐことにつながった。2011年以来の4位以上を決めて、今シーズンを終えた。

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流経大(12) 19-71 東海大(32)

先制したのは東海大、前半4分にラインアウトモールを崩さず進み、HO本橋純平(4年,東農大二)がトライ。8分にはSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がディフェンスラインを突破、LO小池隆成(4年,東京)がつないでインゴールに押さえた。17分にはBK展開からCTB横田大輝(4年,深谷)が切れ込み抜け出すと、約40mを走りきりトライを追加。

流経大は27分、相手ゴール前に攻め込むとFWでアタック、最後はFLリクアタ・テアウパ(3年,トゥポウC)が押し込みトライを返した。しかし、さらにトライを追加した東海大が38-7と前半をリードして終える。

後半も東海大の勢いは止まらない。3分にはラインアウトモールからHO本橋純平が押さえ、22分にはマイボールスクラムからNo8井島彰英(3年,熊本西)が押さえた。意地を見せたい流経大は42分、WTBイノケ・ブルア(4年,スバGS)のランでチャンスをつくって展開、No8星野竜輝(3年,流経大柏)がインゴールに飛び込んだ。さらに48分、自陣からオフロードパスでつなぎ、WTB永山大地(3年,流経大柏)が抜け出してトライを決めた。

試合は東海大が71-19で勝利、4年連続の優勝を決めた。流経大は3勝4敗で5位、2007年以来14年ぶりに大学選手権を逃した。

注目ポイント

流経大はペナルティが14と多く、ラインアウトモールからのトライを奪われるきっかけをつくってしまう。苦しい状況から徐々にチーム状態は良くなったが、今季の7戦で97のペナルティは関東リーグ戦では突出した数字となった。ただ、試合終了間際には流経大らしいトライ、ダイナミックラグビーは後輩に受け継がれる。

東海大のほうは、前節の日本大戦ではなかなかトライを取り切れなかったが、この日はテンポのよい攻撃などで着実にトライを重ねた。リーグ4連覇で大学選手権へと進むが、昨年は準優勝2回の天理大が初優勝、準優勝3回の東海大は先を越されたが初優勝を狙う力はある。

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大東大(24) 50-13 中央大(8)

先制は中央大、前半5分に相手陣10mライン付近からSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)がPG成功。直後の大東大は、6分にCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ(2年,セントピーターズ)がトライを決める。しばらく両者得点なく迎えた30分、中央大がハーフウェイライン付近のマイボールラインアウトから展開すると、CTB水野陸(2年,東京)が抜け出しそのままトライ。大東大は前半を5-8とビハインドで折り返す。

後半は大東大が先に得点、15分にFB青木拓己(3年,御所実)、17分にLO塩見成梧(3年,御所実)の連続トライなどで17-8と逆転に成功。さらに23分からの10分間に4トライを奪う猛攻を見せて、43-8と突き放した。

終盤の39分、中央大が攻め込み相手ゴールライン直前でペナルティを得ると、リスタートからFL久松春陽大(2年,桐蔭学園)が押し込みトライを返す。しかし、さらにトライを加えた大東大が50-13で勝利、3年ぶりの大学選手権に挑む。中央大は7位、入替戦へ。

注目ポイント

大東大は、2トライ目が後半15分と時間がかかったが、その後は突き放して完勝。1トライ4ゴールを決めたCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥがPOMとなった。大学選手権の相手は、関西4位(天理大or同志社)と朝日大の勝者、引き締まった試合が見られそうだ。

中央大のほうは、前半は大東大を1トライに抑えたが、後半15分以降に7トライを許した。前節の関東学院戦でも終盤の後半30分以降に3トライを奪われている。フィジカル、メンタルとものスタミナが課題となる。入替戦の相手は東洋大、侮れる相手ではないので十分な対策が必要だ。

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