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対抗戦 2021 第6戦 / 結果とポイント … 帝京が明治に勝利 早慶戦は早稲田に軍配

概要

2021年度の関東大学対抗戦 第6戦は、11/20(土)に3試合、11/23(火・祝)に1試合が行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

11/23(火・祝)終了時点の成績は次の通り。

帝京大 6勝0敗 勝点27 得失点+252
明治大 5勝1敗 勝点26 得失点+207
早稲田 5勝1敗 勝点24 得失点+221
慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42
筑波大 3勝3敗 勝点14 得失点  -24
日体大 2勝4敗 勝点10 得失点-173
青学大 0勝6敗 勝点  1 得失点-193
立教大 0勝6敗 勝点  1 得失点-332

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(11/23終了時)

8T 槇瑛人/早稲田
8T 原田衛/慶応大
7T 松本純弥/明治大
7T 江良颯/帝京大
7T 鈴村淳史/筑波大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/23終了時、PG含む)

35G 高本幹也/帝京大 70.0%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
26G 廣瀬雄也/明治大 72.2%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

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11/20(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

筑波大(14) 27-20 立教大(1)

試合は筑波大が前半の半ばに攻勢に出る。18分25分といずれもにラインアウトモールからSH鈴村淳史(4年,中部大春日丘)がインゴールに押さえた。

対する立教大は、34分に約40mのPGをSO安藤海志(3年,京都成章)が成功、37分には自陣でLO守源(3年,立教新座)とFL羽間圭司(2年,東海大仰星)のダブルタックルによるこぼれ球をつなぎ、CTB中優人(1年,桐蔭学園)が大きく蹴ってゴール前に転がすと、両チームチェイスの末にトライにつなげた。筑波大が12-10とリードして前半終了。

後半は7分に立教大がPGを決めて逆転。しかし、筑波大は14分20分とまたもラインアウトモールからSH鈴村淳史がトライ、30分にはモールからNo8楢本鼓太朗(3年,修猷館)が抜け出してインゴールに飛び込み、27-13とリード。

ロスタイムの立教大、自陣からWTB舟橋広倫(4年,名古屋)が抜け出し右サイドライン際を駆け抜け、一旦安藤海志(3年,京都成章)に預けたボールを受け取るとそのままトライを決め試合終了、筑波大が27-20で勝利となった。筑波大は最終戦で大学選手権出場をかけての日体大戦、立教大は青学大と7,8位をかけて戦う。

注目ポイント

筑波大は、この日のトライ5本のうち全てがモールによるものとなった。これまで先発起用されていたWTB植村陽彦(3年,茗溪学園)、WTB大畑亮太(1年,東海大仰星)、FB松永貫汰(4年,大産大附)らが不在とはいえ、BK展開からのトライも見たかった。

立教大のほうは、後半14分にトライを奪われるまでリードしたが、モールは防ぎきれなかった。モールの対策も必要だが、13あったペナルティを減らし相手のラインアウトモールの機会を減らすことも重要になる。ただ、モール以外でのトライは許さなかったのは収穫。

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日体大(10) 32 -17 青学大(1)

試合は青学大が先制、前半5分に左サイドでのラックからCTB青沼駿昌(1年,仙台育英)が右サイドのコーナーフラッグ付近へキックパス、キャッチしたWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がそのままインゴールに押さえた。

対する日体大は13分、ハーフフェイライン付近からCTB皆川祥汰(4年,駒込)が抜け出し、WTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)へ、最後はPRミキロニ・リサラ(4年,日体大荏原)がトライ。20分には相手ゴール前からアタックしたNo8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)が、38分にはマイボールラインアウトからライン際を抜けたHO森屋颯太(4年,横須賀総合)がトライを決めた。青学大がPGを返すも、日体大が17-10とリードして前半を終えた。

後半は3分の日体大、WTBクリスチャン・ラウイがハーフウェイライン付近から相手ディフェンスをかいくぐり左サイドを駆け抜けてトライ。24分には5mスクラムからNo8ハラトア・ヴァイレアが持ち出しインゴールに飛び込んだ。

青学大は35分、相手陣22mライン手前からFL中谷玲於(4年,京都成章)が相手タックルに負けずに抜け出しトライを返した。しかし、日体大が32-17で勝利、日体大は大学選手権出場の可能性を残し、青学大は入替戦への出場が決まった。

注目ポイント

日体大は、No8ハラトア・ヴァイレアやWTBクリスチャン・ラウイらを中心に縦へつないで突破しトライを奪うという形を見せた。一方の青学大は、先制トライは見事だったが、前の試合で筑波大に健闘した勢いを見せることはできなかった。

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明治大(26) 7-14 帝京大(27)

試合は前半4分、帝京大はFB二村莞司(3年,京都成章)が抜け出すも明治大WTB石田吉平(3年,常翔学園)がタックルで止めると、すぐさま起き上がりサポートに入ったSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)もタックルで押し返して窮地を逃れた。

15分の帝京大は敵陣深くのスクラムで大きく押し込むと、SO高本幹也(3年,大阪桐蔭)が左サイドいっぱいにキックパス、WTB高本とむ(2年,東福岡)がキャッチしそのままトライを決めた。

さらに帝京大は28分、明治大のハイパントを自陣でWTB白國亮大(4年,摂津)がキャッチして抜け出し、敵陣22mライン手前でPR照内寿明(4年,國學院栃木)へパスをつなぐと、そのまま走りきりゴールポスト下に飛び込んだ。このまま両者得点なく前半終了、帝京大が14-0とリード。

後半は4分、明治大が相手ゴールライン付近でピックアンドゴーを繰り返し、最後はPR大賀宗志(3年,報徳学園)が押し込みトライを返す。このあとも明治大は相手ゴール前まで攻め上がるがトライはならず、以降は両チームとも得点なく試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

帝京大が14-7で勝利、最終戦を前に勝点1の差で暫定1位となった。勝点1差を追うこととなった明治大は最終戦早明戦に挑む。

注目ポイント

明治大は、攻め込みながらもトライを取りきることができなかった。自分たちのラグビーをしながらも、変化をつけて揺さぶるという意味ではリザーブにSO/CTB齊藤誉哉(4年,桐生第一)がいれば面白かったか。

帝京大のほうは、昨年は前半リードしながら後半に逆転されたが、今季は守り切った。昨年に続いて後半は得点はできなかったが、焦りからペナルティを重ねた昨年とは違い、出足のよいディフェンスが続けることができた。

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11/23(火・祝)

早稲田(24) 40-33 慶応大(15)

先制は早稲田、前半6分にPR小林賢太(4年,東福岡)が抜け出すと、相手ゴール前ラックからNo8佐藤健次(1年,桐蔭学園)にパスが渡るとディフェンスをかいくぐりインゴールに押さえた。17分には、ハーフウェイライン付近からFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)がディフェンスをかわして大きくゲイン、FL相良昌彦(3年,早実)につないでトライを決める。

対する慶応大は、21分にラインアウトモールからHO原田衛(4年,桐蔭学園)が押し込みトライを返す。しかし、早稲田は29分にHO原朋輝(4年,桐蔭学園)が抜け出しトライ、さらに2つのトライを加えた早稲田は前半を35-5と大きくリードして前半を折り返す。

後半の流れは慶応大へ、後半7分にマイボールラインアウトからモールを組むと一気にすすみNo8福澤慎太郎(2年,本郷)が押さえた。14分にもラインアウトモールからHO原田衛が押さえる。早稲田はSOに入った久富連太郎(2年,石見智翠館)が抜け出しゴールライン直前へ、SH宮尾昌典(1年,京都成章)がサイドを突いてトライを決めて40-19に。

追う慶応大は36分にもラインアウトモールからトライ、43分にはSO中楠一期(3年,國學院久我山)のキックパスを敵陣10mラインを過ぎたところでキャッチすると、そのままディフェンスをかわしてインゴールに飛び込んだ。試合は早稲田が40-33で勝利し、1-3位までの可能性を残して早明戦へ。慶応大は4,5位をかけて最終戦に臨む。

注目ポイント

早稲田は、前半からFB河瀬諒介らBKのアタックにキレがあり、再三ゲインするシーンが見られた。しかし、主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)が後半スタートから退き、その後はPR小林賢太やSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)ら核になる選手が次々に退いたが、なんとか逃げ切った。

慶応大のほうは、前半は早稲田BKをとらえきれなかったが、後半は完成度の高いモールでトライを取りきった。また、相手からのつっかけに対し、抜擢されたSH小城大和(1年,北嶺)とFB山田響(2年,報徳学園)がポジションを場面により入れ替えるなど工夫が見られた。なお、角度のないコンバージョンキックが多かったが、SO中楠一期がきっちり決めたことが勝点1を加えることにつながった。

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