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大学選手権 準々決勝 結果 … 明治大 帝京大 京産大 東海大が勝ち上がる

概要

2021-2022年の「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」準々決勝が、12/26(日)に秩父宮ラグビー場で2試合、熊谷ラグビー場で2試合が行われた。

その結果、明治大学帝京大学京都産業大学東海大学が勝利し、1/2(日)に行われる準々決勝に進出することが決まった。

<国立競技場>
東海大学(関東リーグ戦1位) 12:25 明治大学(対抗戦3位)
帝京大学(対抗戦1位) 14:40 京都産業大学(関西1位)

トーナメント表や大会全体の情報は次の通り。

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12/26(日) 準々決勝

明治大(対抗戦3位) 20-15 早稲田(対抗戦2位)

先制は明治大、前半2分に中央に攻め込むと左へ展開、速くフラットなパスでつなぎ最後はFL木戸大士郎(1年,常翔学園)が左隅へトライを決めた。対する早稲田は20分、自陣でLO桑田陽介(4年,明和)の好タックルでボールを奪うと左へ展開、SO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)が左サイドライン際を走り抜けてトライを返す。

このあと互いにPGを1本ずつ決めたあと、早稲田が37分にLO村田陣悟(2年,京都成章)のアタックでゴール目前、ここから左へ2人飛ばしのロングパスでPR小林賢太(4年,東福岡)へつなぐと相手ディフェンスを引きずりながらトライ、明治大は8-15とリードされて前半を終える。

後半に入ると明治大が攻める、ゴール前ラックでの攻防は一度は早稲田が守り切るも、10分にはPR大賀宗志(3年,報徳学園)がサイドを突いてねじ込んだ。さらに30分、ゴールライン目前でのマイボールスクラムからラックへ、再度PR大賀宗志が押し込む。明治大が20-15で勝利し、5年連続準決勝進出となった。

ポイント

明治大は、スクラムで優勢に立ったほか、相手ディフェンスの裏へのキックなどもあり逆転勝ち。少しでも前に出ることなど、地味ながらやるべきことをやりきり、早明戦での借りを返した形になった。これで、5年連続の4強以上、さらに高みを目指す。

早稲田のほうは、ミスによりチャンスを生かすことができなかったのが響いた。対抗戦では帝京、慶応、明治からは後半10-30分の間にトライを取れておらず、この試合でもこの時間帯にトライはなし。苦しい時間帯をどう乗り切るかも課題となってくるか。

 

帝京大(対抗戦1位) 76-24 同志社(関西4位)

先制は帝京大、前半3分にラインアウトモールからLO青木恵斗(1年,桐蔭学園)がインゴールに押さえた。さらにトライを重ねた帝京大は25分、SH李綿寿(1年,大阪朝鮮)がパスダミーから抜け出しPR照内寿明(4年,國學院栃木)につないでトライ、これが早くも6トライ目となる。

対する同志社は37分、ゴール中央に攻め込むとSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)が左サイドいっぱいへキックパス、ワンバウンドでWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)がキャッチしトライを返す。しかし、前半終了間際にもトライを加えた帝京大は45-5と大きくリードして前半を折り返した。

後半は帝京大が2分にNo8奥井章仁(2年,大阪桐蔭)のトライで先に点を取るが、8分の同志社はHO西濱悠太(2年,東福岡)のアタックでゴール目前、最後はFL梁本旺義(3年,常翔学園)がインゴールに飛び込んだ。

さらにトライを取り合ったあと、32分の同志社はFB山口楓斗(4年東海大福岡)がキレのあるランで大きくゲイン、右サイドのWTB大森広太郎(3年,茗溪学園)へつないでトライを決めた。このあともラインアウトモールからのトライを決めた帝京大は76-24で勝利、2年連続の準決勝へと駒をすすめた。

ポイント

帝京大はフィジカルで上回り、試合開始から優位にすすめた。さらに強力FWのおかげでBKが余裕を持ってプレイ、BKのトライも増えた。主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)不在での試合となったが、層が厚く不安を感じさせなかった。また、秋までSHで出場し、11月にWTBで出場していた谷中樹平(3年,御所実)がFBで活躍したのも好材料。4年ぶりの優勝へ挑む。

同志社のほうは、遠征や夏合宿もできず、帝京大レベルのFWと実際に体をぶつけた経験ができなかったことに尽きるだろう。さらに、4週連続の試合が今季初めての遠征ということもあったか大量失点となったが、同志社の魅力を見せることはできた。WTB和田悠一郎やFB山口楓斗ら4年生は卒業するが、WTB大森広太郎やWTB福田大河(2年,寝屋川)らが来季のトライゲッターとなるか。

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日本大(関東リーグ戦2位) 26-27 京産大(関西1位)

試合のほうは京産大が先制、前半9分に右へBK展開しWTB船曳涼太(2年,神戸科学技術)からCTB堀田礼恩(4年,京都成章)とつなぎゴールに迫ると、ラックから再びWTB船曳涼太へパスが通り右隅へトライを決めた。19分には相手陣22mライン付近のラックから、SH廣田瞬(4年,天理)がパスを出すと見せかけてディフェンスラインを抜け出し中央にトライ。

日本大のほうは28分、左サイドライン際でのラックからSH前川李蘭(2年,目黒学院)が狭いサイドを走り抜けてインゴールに飛び込んだ。京産大は前半終了間際にFB竹下拓己(3年,東福岡)がPGを決めて、15-7とリードして前半を終える。

後半の立ち上がり、京産大は4分6分とPGを決めて21-7とリードを広げる。一方の日本大は10分16分とラインアウトモールからトライ、2点差に迫る。さらに19分には、マイボールラインアウト展開、FB普久原琉(3年,コザ)がタックルを受けながらも粘って前に出ると、WTB水間夢翔(3年,佐賀工)につないで逆転トライ、ゴールも決まって5点をリード。

追う立場となった京産大は、24分にPGを成功させて2点差に迫ると、36分に相手陣でのマイボールスクラムでペナルティを得るとPGを決めて逆転、27-26で15年ぶりの準決勝進出となった。

ポイント

日本大は、ラインアウトモールから2つのトライを含め4つのトライを奪い、一時は逆転したものの勝利ならず。京産大の圧力を受けながらペナルティは13、5本のPGを決められる要因となった。要所で相手をひきつけてパスを出すFB普久原琉らの活躍もあったが、23年ぶりの準決勝進出はならなかった。

京産大のほうは、序盤に2本のトライを決めたあと、PGに徹して得点を積み重ねた。強風にもかかわらずFB竹下拓己が5本のPGを全て成功、僅差の勝負をものにした。しかし、ペナルティを得ることができたのはFWのプレッシャーがあってこそ、FWが生み出したPGとも言える。これまで7度準決勝で跳ね返されてきたが、8度目の挑戦で決勝進出となるか。

 

東海大(関東リーグ戦1位) 27-12 慶応大(対抗戦4位)

先制したのは東海大、前半4分に相手陣深く攻め込むと、最後はSH柴田凌光(4年,秋田工)から2人飛ばしの速いフラットなパスでWTB林隆広(4年,石見智翠館)へとわたりトライ。13分にはPR木村星南(4年,大産大附)の突進でゴール前に攻め上がると、SO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)からCTB谷口宜顕(2年,東海大仰星)へとつなぎインゴールに飛び込んだ。

慶応大のほうは16分、マイボールラインアウトで近場に走り込むサインプレイでLOアイザイア・マプスア(3年,キングスC)からHO原田衛(4年,桐蔭学園)とつなぎトライを返す。このあと東海大ラインアウトモールからHO本橋純平(4年,東農大二)が、慶応大がハイパントからFB山田響(2年,報徳学園)がトライを決める。さらに36分には東海大に復帰戦となるWTB酒井亮治(4年,東海大相模)にトライが生まれ、24-12とリードして前半を終えた。

後半に入って4分の東海大、ゴール正面からのPGを成功。慶応大は21分、自陣から相手ディフェンスラインの裏へのキックのあとグラウンダーのキック、ボールはインゴールに転々とするも東海大が先に押さえトライならず。さらに24分37分にもゴール目前に迫るが、いずれもノットリリースザボール、東海大が27-12で勝利し2年ぶりの準決勝進出を決めた。

ポイント

東海大は、最後の公式戦から1ヶ月以上たったが、序盤に2つのトライを奪って試合を優位にすすめた。ラインアウトでのサインプレイでトライを許したが、慶応大得意のラインアウトモールからのトライは許さなかった。また、主力は揃わないものの、5月以来の出場となった酒井亮治の復帰し元気な姿を見せた。

慶応大のほうはFL山本凱(4年,慶応)が復帰、サイズで勝る東海大に対してもディフェンスが機能した。攻撃では何度かチャンスをつくったが、風上となった後半にトライを取り切れなかったのが悔やまれる。2014シーズン以来の準決勝進出はならなかったが、4年生のプレイは後輩たちに伝わったはずだ。

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