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大学選手権4回戦 結果 … 明治大 同志社 日本大 慶応大が準々決勝へ

概要

2021-2022年の「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」4回戦が、12/18(土)に秩父宮ラグビー場で2試合、花園ラグビー場で2試合が行われた。

その結果、明治大学同志社大学日本大学慶應義塾大学が勝利し、12/26(日)に行われる準々決勝に進出することが決まった。

秩父宮ラグビー場
明治大学(対抗戦3位) 11:30 早稲田大学(対抗戦2位)
帝京大学(対抗戦1位) 14:00 同志社大学(関西4位)

熊谷ラグビー場
日本大学(関東リーグ戦2位) 11:30 京都産業大学(関西1位)
東海大学(関東リーグ戦1位) 14:00 慶應義塾大学(対抗戦4位)

トーナメント表や大会全体の情報は次の通り。

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12/18(土) 4回戦

近畿大(関西2位) 10-13 慶応大(対抗戦4位)

試合のほうは、両チームともなかなか得点できず迎えた前半23分、慶応大SO中楠一期(3年,國學院久我山)が約30mのPGを成功させる。対する近畿大は、直後の25分にWTB宮宗翔(4年,大阪桐蔭)が抜け出してゴールライン目前に迫るもトライならず。33分にも左の大外からWTB宮宗翔がゴールラインに迫るもノットリリースザボールでチャンスを逃す。前半の得点は慶応大のPGのみ、慶応大が3-0とリードして前半終了。

後半は3分の慶応大、敵陣でのラックからSH小城大和(1年,北嶺)は左側のFL今野勇久(3年,桐蔭学園)へ、その間に走り込んできたFB山田響(2年,報徳学園)へ折り返すと、相手ディフェンスを抜けてそのままインゴールに飛び込んだ。

追う近畿大は16分、ペナルティからのリスタートでキックパス、空いていた右のスペースでWTB植田和磨(1年,報徳学園)がキャッチしトライを決めた。慶応大は23分、PGを決めて13-5とリードを8点に広げるも、近畿大は23分にPR辻村翔平(4年,長崎南山)が左隅に押し込んだ。

残り時間がわずかとなった後半39分、近畿大CTB福山竜斗(4年,天理)はPGを狙う。ハーフウェイラインやや手前の距離のあるキック、成功し同点で試合が終わればトライ数で準々決勝進出が決まる。しかし、ゴールならず、慶応大が13-10で勝利し昨年に続いて関西勢を破っての準々決勝進出となった。

ポイント

近畿大は、前半にチャンスをつくるもトライを取り切れなかった。しかし、関西2位ながら初戦が秩父宮というアウェイでの戦いの中、慶応大の1トライを上回る2トライを決めて実力を示した。

近畿大の唯一の勝利は2002年で、明治大に対し前半を終えて12点のビハインドを逆転して48-45で勝利した。このときは4年連続の出場、2年生以上の全員が大学選手権を経験しているという年だった。No8ながらキックパスを繰り出すなど小技もこなす古寺直希(1年,石見智翠館)や関西のトライ王WTB植田和磨(1年,報徳学園)らルーキーの活躍もめざましく、来年も近畿大に注目したい。

慶応大のほうは、最初の交替が後半36分、早慶戦秩父宮の大観衆を経験しているだけに、心身ともに余力があったか。近畿大のラストプレイはスローフォワードとなりノーサイドを迎えたが、近畿大の単純なミスというより慶応大の出足のよいディフェンスが効いたように見えた。FL山本凱(4年,慶応)を欠いての戦いとなったが、ディフェンスは十分に機能した。

 

日本大(関東リーグ戦2位) 41-22 日体大(対抗戦5位)

試合は前半4分、日本大が22mライン上でのラックから右の狭いサイドをWTB水間夢翔(3年,佐賀工)がライン際を走り抜けて先制トライ。10分にはハーフウェイライン付近のマイボールラインアウトから展開、2人飛ばしのパスをCTBフレイザー・クワーク(4年,開志国際)がつかんで抜け出し、最後はNo8シオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)がインゴールに押さえた。

対する日体大は13分、相手ゴール前に攻め込むと、人数の少ない左サイドへつないでLO伊藤拓哉(2年,東京)がトライを返す。さらに15分にWTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)がハーフウェイラインから力強くもキレのある走りでディフェンスをかわしてトライ、20分にも相手陣10mライン付近でルーズボールを拾ったWTBクリスチャン・ラウイがトライを決めた。日本大は27分にラインアウトモールからトライを返して、17-17の同点で前半を折り返す。

後半に入ると、7分10分と日本大がラインアウトモールからトライでリード。追う日体大は18分、ゴール前に攻め込むとWTB鈴木颯(3年,豊多摩)がインゴールに飛び込んだ。日本大は21分、No8シオネ・ハラシリが左サイドライン際を走って大きくゲイン、内に折り返しFB普久原琉(3年,コザ)がトライ。さらに35分にもトライを加えた日本大が41-22で勝利、3年連続で初戦を突破した。

ポイント

日本大は、前半に逆転されてから後半にかけて3連続でラインアウトモールからのトライ、リーグ戦からの強みを発揮し逆転に成功した。また、個々の能力は高くとも個人技での突破は難しいものだが、柔軟な動きができるFB普久原琉(3年,コザ)が絡んでくるとタメや変化が生まれてトライに結びつく。

日体大のほうは、WTBクリスチャン・ラウイの活躍もあり一時はリードするも、日本大のモールを止めることができなかった。ただ、3本ともモールを内に寄せなかったために、結果的にコンバージョンキックによる追加得点を阻んだ格好になった。これで日体大の2021シーズンは終わったが、強力な4年生が揃う勝負の年に大学選手権出場を果たし、チームに貴重な経験をもたらした。

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大東大(関東リーグ戦3位) 29-31 同志社(関西4位)

試合のほうは同志社が先制、前半8分にラインアウトモールからHO西濱悠太(2年,東福岡)がトライ。さらに13分、今度は敵陣深くでのマイボールラインアウトからすぐに展開、逆サイドライン際のWTB大森広太郎(3年,茗溪学園)にパスが通りインゴールに飛び込んだ。17分には自陣からのカウンター、FB山口楓斗(4年,東海大福岡)がキレのあるステップでディフェンスをかわし相手陣22mへ、中央から左へ展開しWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)がトライ。さらにラインアウトモールからトライを加えた同志社は20-0とリードを広げる。

追う大東大はここから反撃、26分にラインアウトモールからサイドを突き最後はLO塩見成梧(3年,御所実)が押し込むも、コンバージョンキックに猛然とダッシュしたWTB大森広太郎がチャージ。しかし、続く32分には相手陣10mライン付近でパスを受けたCTB戸野部謙(3年,岐阜工)が抜け出し、相手ディフェンスを振り切り左中間にトライ。同志社が20-12とリードして前半を終える。

後半は13分の大東大ラインアウトモールからラックになるも、No8リサラ・キシナ・フィナウ(1年,青森山田)が持ち出し左隅へトライ。このあと同志社がPGを成功するも、大東大が26分に同志社ドロップアウトのキックのこぼれ球をPR松山青(2年,岐阜工)が押し込みゴールも決まって逆転。

同志社は29分にPGで再逆転すると、37分にはゴール正面のラックから左へ展開、WTB大森広太郎がライン際を駆け抜けてインゴールに飛び込んだ。同志社は31-24とリードを7点にする。そしてロスタイムの大東大ラインアウトモールからHO酒木凛平(4年,御所実)が押し込み2点差に迫る。入れば同点でゴール数で準々決勝へというコンバージョンキックはわずかに外れ、同志社が31-29で勝利、準々決勝進出となった。

ポイント

大東大は、関東リーグ戦ではディフェンスの改善から復活につなげてきただけに、序盤で4トライを奪われることは考えられなかっただろう。しかし、後半に一時は逆転、ロスタイムのコンバージョンキックで同点に追いつくチャンスを得るまで同志社を追い詰めた。昨年は関東リーグ戦6位に沈んだが、復活を印象づけた。

同志社のほうは、堅いモールでトライにつなげるなど、サイズで劣ることを感じさせないFWの頑張りが試合をつくった。また、WTB大森広太郎やFB山口楓斗などBK陣も躍動、課題はあるものの光るプレイも多い試合となった。同志社の準々決勝はベスト4となった2016以来、秩父宮での試合も2016以来、相手は昨年棄権でなし得なかった帝京大との対戦となる。

 

明治大(対抗戦3位) 27-17 天理大(関西3位)

試合は、開始直後から明治大が攻め込むもトライならず。前半9分、相手陣に入った天理大はPGを決めて先制、一方の明治大は12分にほぼ正面でのPGを失敗。

しかし、13分の明治大はマイボールスクラムからSH飯沼蓮(4年,日川)が持ち出しそのまま右中間にトライ。26分にはゴール中央に攻め込むと、CTB廣瀬雄也(2年,東福岡)がキックパス、WTB松本純弥(4年,佐賀工)がキャッチしてインゴールに押さえた。さらに41分にはゴール中央から左へ展開、CTB江藤良(4年,報徳学園)がトライ、17-3と明治大がリードして前半終了。

後半は17分、明治大がゴール中央のマイボールスクラムを押すと天理大がコラプシング、ペナルティトライにより24-3とリードを広げる。追う天理大は18分、相手陣22mライン付近からの連続攻撃で最後はFL服部航大(4年,天理)がトライを返す。21分には自陣10mライン手前からWTBナイバルワガ・トマシ(1年,秋田工)がディフェンスを次々にかわして走りきりトライ、ゴールも決まって7点差に迫る。

しかし、33分に明治大はCTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)がPGを成功。このあと天理大が相手ゴール寸前まで攻め込むもトライには至らず、明治大が27-17で勝利し準々決勝へと駒をすすめた。

ポイント

明治大はスクラムでプレッシャーをかけて優位に立ちリードを広げたが、後半は1トライにとどまった。前半のCTB廣瀬雄也のキックパスのように、変化をつけた攻撃を織り交ぜることでトライは増えるか。ハーフ団を中心に何かやってくるかもしれないと思わせられると、相手の穴が大きくなる。次は対抗戦で敗れている早稲田戦、5年連続の4強以上進出を目指す。

天理大のほうは、セットプレイで苦戦しながら一時は7点差まで追い上げた。LOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)を中心にFL小林真陽(4年,天理)やFL服部航大(4年,天理)の働きもあり終盤チャンスをつかんだが、トライはならなかった。昨年の歓喜の初優勝から約1年、ベスト4以上は3年連続で途切れたが、3年生以下には貴重な自身と経験になったはずだ。

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2021大学選手権4回戦/展望 … 大東大vs同志社 明治大vs天理大 など

概要

2021年度に行われる「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」の4回戦が、12/18(土)に秩父宮ラグビー場で2試合、花園ラグビー場で2試合が行われる。

4回戦は、次の4試合が予定されている。

秩父宮ラグビー場
近畿大学(関西2位) 11:30 慶應義塾大学(対抗戦4位)
日本大学(関東リーグ戦2位) 14:00 日本体育大学(対抗戦5位)

花園ラグビー場
大東文化大学(関東リーグ戦3位) 11:45 同志社大学(関西4位)
明治大学(対抗戦3位) 14:00 天理大学(関西3位)

トーナメント表や大会全体の情報は次の通り。

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12/18(土) 4回戦

近畿大(関西2位) 11:30 慶応大(対抗戦4位)/秩父宮

近畿大は、天理大、同志社に勝ち、6勝1敗で堂々の関西2位、9年ぶりの大学選手権出場となる。慶応大は、帝京大、早稲田、明治大のほか筑波大に敗れ3勝4敗で対抗戦4位、2年連続39回目の出場。

今季の近畿大は、PR紙森陽太(4年,大阪桐蔭)を中心とした強力FWに主将CTB福山竜斗(4年,天理)を起点として走り回るBK陣で白星を重ねた。とくにリーグ戦序盤はディフェンスがよく、京産大、天理大、同志社を1トライに抑えた。気になるのは9年ぶりの出場で完全アウェイの秩父宮ということだが、リーグ戦序盤の集中力をもって戦うことができれば十分勝利のチャンスがある。

慶応大のほうは、ラインアウトモールからのトライが得点源、堅い結束でモールをコントロールする。対抗戦32トライのうち21トライはFWによるものだった。ただ、3位だった昨年に比べて、得点は303から200に、失点は96から208と悪化。過去には同志社と天理大以外の関西勢には12戦全勝というデータがあるが、その通りの結果にするにはディフェンスがポイントとなる。

メンバー表チェック

近畿大は、関西のトライ王WTB植田和磨(1年,報徳学園)らリーグ戦を戦ってきたメンバーがそのままスタメンに入る。最終戦で今季初出場を果たしたLO山本秀(4年,京都成章)はリザーブに控える。

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近畿大 メンバー

慶応大のほうは、最終戦で前半途中で退いたFL山本凱(4年,慶応)がメンバー外。最終戦を欠場していたNo8福澤慎太郎(2年,本郷)、CTB鬼木崇(3年,修猷館)はスタメンに復帰。PR中尾亮介(4年,慶応)は対抗戦でのメンバー入りはなかったがリザーブに名を連ねた。

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慶応大 メンバー
過去の対戦

2010 近畿大  7-43慶応大

FW平均体重

近畿大 102.6kg
慶応大 100.6kg

FWの高身長選手(cm)

近畿大 LO松永正喜187,LO甲斐登生183
慶応大 LOアイザイア・マプスア190,LO村松龍之介180,FL髙武俊輔180

 

日本大(関東リーグ戦2位) 14:00 日体大(対抗戦5位)/秩父宮

日本大は、東海大と引き分けて6勝1敗、勝敗で並び得失点差で惜しくも関東リーグ戦2位となった。日体大は、最終戦で筑波大を破り3勝4敗とし、13年ぶり25回目の大学選手権出場を決めた。

日本大は強力FWでラインアウトモールからのトライが目を引いたが、リーグ戦後半はベスト15に選ばれたWTB水間夢翔(3年,佐賀工)やCTBフレイザー・クワーク(4年,開志国際)のほかFB普久原琉(3年,コザ)らのBK陣でトライをとるシーンが見られた。大学選手権は3年連続となり、会場の秩父宮はリーグ最終戦で戦ったばかり、力を発揮できる条件は揃っている。

日体大のほうは、上位チームには完敗するも、筑波大から5トライを奪っての勝利。チームの核となるPRミキロニ・リサラ(4年,日体大荏原)、No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)、WTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)の3人が4年生と勝負の年となる。日本大のFWに対抗しながらロースコアの試合になれば、No8ハラトア・ヴァイレアの遠い距離からのPGは脅威となる。

メンバー表チェック

日本大は、リーグ最終戦に欠場のSO饒平名悠斗(3年,コザ)がスタメン復帰、普久原琉(3年,コザ)はFBに戻る。No8にはシオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)が入り、PR春野星翔(1年,日大高)は初スタメンとなる。

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日本大 メンバー

日体大のほうは、対抗戦の終盤2戦と全く同じ陣容となり、ルーキーSO勝目龍馬(1年,佐賀工)は3戦連続のスタメン。また、プレイスキッカーは、No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)とFB貝森瞭太(4年,つくば秀英)の2人で役目を担う。

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日体大 メンバー
過去の対戦

対戦なし

FW平均体重

日本大 103.3kg
日体大 102.1kg

FW高身長選手(cm)

日本大 LO趙誠悠185,LOテビタ・オト185,FL板倉正矢183
日体大 PRミキロニ・リサラ186,No8ハラトア・ヴァイレア184,LO諏訪和希182,PR砂田優希180

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大東大(関東リーグ戦3位) 11:45 同志社(関西4位)/花園

昨年は6位に沈んだ大東大は、今季は5勝2敗で3位、3年ぶり27回目の大学選手権を果たした。同志社はリーグ戦で4勝3敗の4位、昨年は辞退により戦うことができず、2年越しの思いをぶつける。

直近の対戦は2015年度で、33-31で大東大が勝利。WTB松井千士(現キャノン)擁する同志社が終盤まで10点をリードするも、残り10分でWTBラトゥクルーガー(現相模原)の2トライなどで逆転勝利となった。

今季の大東大は、堅いディフェンスで昨年6位からの復活となった。失点は昨年の279から164へと大幅に改善した。ラインアウトではロングスローで奥へと投げるため、ラインアウトモールから中央寄りにトライすることが多く、7点を取れるラインアウトモールとなっている。ただ、選手権出場は3年ぶりで花園での同志社戦、いつもの力を出せるかが鍵になる。

同志社近畿大に敗れたほか、京産大には3点差、天理大には2点差での敗戦、いずれも終盤で痛恨のトライを許した。勝負弱いと言うべきか、実力差はほとんどないと言うべきか。軽量のFWの頑張りは不可欠だが、球際の強さを発揮してWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)ら学生トップレベルのBK陣によいボールを出したい。

メンバー表チェック

大東大は、リーグ最終戦に欠場していたFL吉瀬航太(3年,大東大一)、No8リサラ・キシナ・フィナウ(1年,青森山田)、SH稲葉聖馬(2年,御所実)がスタメンに戻る。最終戦No8で先発した西林勇登(2年,御所実)はHOのリザーブに入った。

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大東大 メンバー

同志社のほうは、3回戦の前半途中で退いたSH田村魁世(4年,桐蔭学園)がメンバー外、SH新和田錬(3年,尾道)がスタメンに入る。LO小菅由一郎(4年,京都成章)がスタメン復帰したほか、3回戦欠場のNo8木原音弥(4年,東福岡)とWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)はスタメンに戻った。

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同志社 メンバー
過去の対戦

1975 大東大28-38同志社
1987 大東大13-18同志社/準決勝
1988 大東大46-12同志社/準決勝
1989 大東大19-17同志社
1991 大東大50-12同志社
2011 大東大17-49同志社
2015 大東大33-31同志社/グループリーグ

FW平均体重

大東大 103.0kg
同志社   97.9kg

FW高身長選手(cm)

大東大 No8リサラ・キシナ・フィナウ189,LO佐々木柚樹188,PR小島燎成183,PR野口大貴183,LO塩見成梧182
同志社 LO小菅由一郎185,No8木原音弥184,南光希182,FL梁本旺義180

 

明治大(対抗戦3位) 14:00 天理大(関西3位)/花園

明治大は、帝京大と早稲田に敗れて5勝2敗の3位となった。天理大も5勝2敗の3位、近畿大京産大に敗れた。過去の対戦としては、2018は明治大が22年ぶりの優勝を果たした決勝戦、明治大が主将HO武井日向(現リコー)のトライなどで逃げ切った。2020は準決勝で対戦、天理大はCTBシオサイア・フィフィタ(現近鉄)の周りを生かすプレイなどで終始リードしての勝利、決勝も勝って天理大が初優勝を遂げた。

今季の明治大は、固いディフェンスの筑波大から9トライを奪うなど前半は好調も、帝京大と早稲田からはわずか1トライで敗れた。前へと攻めた帝京大戦と早稲田戦だったが、欲しいところでトライは取れず。少し工夫があればというところだったが、昨年敗れた天理大を相手にどう戦うか。前へと攻めながら、CTBからキックを織り交ぜた攻撃など工夫が見られるか。

天理大のほうは、メンバーはほぼ戻ってきているがミスやペナルティでトライを取り切れないことも多く、完成度としては十分でないままリーグ戦が終わった感がある。ただ、LOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)は突破力は抜群、主将HO佐藤康(4年,天理)はゴールライン目前の攻防で力を発揮する。接点で負けなければ、十分勝利のチャンスはある。

メンバー表チェック

明治大は、WTB石田吉平(3年,常翔学園)がリザーブにまわり、WTB秋濱悠太(1年,桐蔭学園)が3戦ぶりにスタメンに入る。また、CTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)が3戦ぶりにリザーブでメンバー入り、攻撃にスパイスを効かせるか。

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明治大 メンバー

天理大のほうは、リーグ最終戦でデビューし堂々たる働きを見せたSO福本優斗(2年,上宮太子)、最終戦リザーブだったLOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)もスタメン出場となる。また、リーグ戦に出場のなかったFL小林真陽(4年,天理)がスタメン、天理高校時代に主将を務めた頼れる選手が加わる。

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天理大 メンバー
過去の対戦

1971 明治大42-  9天理大
1977 明治大30-14天理大
1978 明治大34-  7天理大
1980 明治大71-  3天理大
2018 明治大22-17天理大/決勝
2020 明治大15-41天理大/準決勝

FW平均体重

明治大 103.5kg
天理大 100.9kg

FWの高身長選手(cm)

明治大 LO山本嶺二郎191,LO武内慎191,FL木戸大士郎185,PR中村公星183,HO田森海音180
天理大 LOアシペリ・モアラ185,LO亀沖泰輝184,PR金山忠次180

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入替戦2021 結果とポイント … 立正大,東洋大が昇格 関学大,摂南大はA残留

概要

2021年度の主要3リーグ最上位にあたるリーグの入替戦は、12/11(土)に関東大学リーグ戦の2試合と関西大学ラグビーの2試合、12/12(日)に関東大学対抗戦の2試合が行われた。

関東大学対抗戦は、青学大、立教大ともに勝ってAグループ残留。関東大学リーグ戦では立正大が8年ぶり、東洋大が29年ぶりの昇格を決めた。関西大学ラグビーの摂南大と関学大は勝利、Aリーグ残留となった。

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関東大学対抗戦 12/12(日)

青山学院大学(A7位) 73-19 明治学院大学(B2位)

試合は、前半6分に青学大ラインアウトモール、20mほど押し続けてHO相根大和(4年,京都成章)がディフェンスをすり抜け先制トライ。対する明学大は14分、ゴール前に攻め込むとSH笹本陽太(2年,日川)が抜け出しトライを返す。

19分の青学大、自陣でパスをまわすとFL金原匡佑(3年,國學院久我山)が抜け出し、WTB手島究(4年,東農大二)へつないでトライ。このあとさらにトライを加えた青学大が35-7とリードして前半を折り返す。

後半も青学大の勢いが続く。後半5分にはゴール目前から左へ展開、大外のWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がインゴールに飛び込んだ。15分には明学大が攻め込むもパスミス青学大のカウンターからのトライを許す。

明学大は終盤に意地を見せる。35分にラインアウトモールからHO中川築(3年,國學院久我山)がインゴールに押さえた。41分にはFL吉田隼輔(1年,國學院栃木)がアタック、最後はLO小澤太一(4年,日大藤沢)がトライを決める。しかし、青学大が73-19で勝利し、Aグループ残留となった。

注目ポイント

青学大は、序盤は堅実に戦い、前半の半ばあたりからトライを重ねて突き放した。描いていた通りの試合運びができたのではないだろうか。今季はディフェンス力が向上、来季以降にもつながるはずだ。しかし、1年生からの主力SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)が卒業となり、来季のチームづくりが注目される。

明学大のほうは、やりたいことをさせてもらえずに終わったか。青学大とは2019入替戦の再戦となったが、リベンジならず。Aグループとの差を感じた試合となったかもしれないが、来季に生きる経験となるはずだ。

立教大学(A8位) 37-5 成蹊大学(B1位)

試合は立教大が先制、8分14分とSO安藤海志(3年,京都成章)が2本のPGを成功させる対する成蹊大は18分、SO糊谷憲信(3年,佐野日大)が中央から右サイドライン際へキックパス、WTB鈴木康太(4年,静岡聖光学院)がキャッチしそのままトライを決めた。

差を詰められた立教大は、34分に相手ゴール前での攻防からHO三村真嶺(1年,東海大仰星)がインゴールに飛び込んだ。40分にはハーフウェイラインでのマイボールスクラムから展開、WTB舟橋広倫(4年,名古屋)からWTB太田匠海(2年,京都成章)へとつないでトライを決め、20-5とリードして前半を終えた。

後半も開始すぐに立教大が得点、後半4分にモールでゴールに迫ると、LO村田裕太(函館ラ・サール)が相手ディフェンスに絡まれながらもトライを決める。以降は両者得点なく時間が経過するが、28分にSO安藤海志が中央からドロップゴールを成功、30-5とリードを広げた。

ロスタイムには、立教大が敵陣ゴール前でマイボールスクラム、そのまま押しすすんでNo8紀伊雄介(3年,桐蔭学園)がインゴールに押さえた。立教大が37-5で勝利、Aグループ残留を決めた。

注目ポイント

立教大は、序盤にPGを2本成功し、前半はペナルティがわずか2つ、堅実な試合で勝利につなげた。成蹊大とは、2015から2019まで5年続けて入替戦で接戦を演じてきたが、今回は相手にスキを与えなかった。

成蹊大のほうは、前半を堅く試合をすすめる立教大に対し、SO糊谷憲信のキックパスは見事だった。後半は相手が14人になった時間帯に得点ならず、立教大を慌てさせることができなかった。

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関東大学リーグ戦 12/11(土) 

中央大学(1部7位) 21-26 東洋大学(2部2位)

試合は東洋大が先制、前半2分に相手ゴールライン前のラックからFLタニエラ・ヴェア(2年,目黒学院)が押し込んだ。12分にはマイボールラインアウトから逆サイドいっぱいまで展開、大外のWTB杉本海斗(2年,東京)がインゴールに飛び込んだ。

追う中央大は17分、相手陣10mライン付近でBK展開、CTB水野陸(2年,東京)が抜け出してそのままトライ。一方の東洋大は27分にSH神田悠作(3年,東筑)がラックサイドを抜け出して中央へトライを決める。前半終了間際の中央大はNo8山﨑成太(3年,東京)がトライを返すも、東洋大が19-14とリードして前半終了。

後半は中央大が先手、18分に相手ゴール前のラックから、LO市川大喜(4年,九州学院)がサイドにアタック、すぐにHO光安喬平(1年,大阪桐蔭)ボールを受け取りインゴールに飛び込み同点。さらにSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)がゴールを決めて逆転に成功する。

そして後半25分、中央大は自陣のインゴールでパスをまわすも東洋大CTB大島暁(3年,目黒学院)が絡む、こぼれたボールをWTB杉本海斗が押さえた。これが決勝点となり東洋大が26-21で勝利、29年ぶりの1部昇格を果たした。

注目ポイント

中央大は、悔やまれる決勝点となったが、勝負どころで勝ち切れるよう1年かけて精進するしかない。初めての降格となり来季は2部で戦うことになるが、この日トライを決めたCTB水野陸、No8山﨑成太、HO光安喬平のほか、SO津田貫汰、CTB山田翔平(2年,國學院栃木)、FB杉本崇馬(3年,佐野日大)ら楽しみな下級生が多数残る。

東洋大のほうは、FLタニエラ・ヴェアのパワーとSH神田悠作が抜け目のない動きと組み合わさって的が絞りづらい。昨年は2部で優勝しながら入替戦は実施されず、2年越しの思いをぶつけての勝利となった。

専修大学(1部8位) 47-53 立正大学(2部1位)

先制したのは立正大、前半12分に相手ゴール目前ラックからNo8エパラマ・ツヴュニボノ(3年,ジョンウェズレーC)が押し込み先制トライ。直後の専修大は15分、マイボールラインアウトからSH友池瞭汰(3年,東福岡)が抜け出しインゴールに飛び込んだ。

立正大は20分に約40mのPGをFB五十嵐拓星(4年,新潟工)が成功。今度は専修大、37分にゴールライン寸前まで攻め込むと、CTB平山壮太(4年,大分舞鶴)にロングパス、ディフェンスをかわしてトライを決めた。全半終了間際にPGを決めた立正大は、13-14と1点差に迫り前半終了。

後半は立正大の流れとなる。後半4分にハイパントからこぼれたボールをLO永田優大(4年,鹿児島玉龍)がトライ、9分13分にもNo8エパラマ・ツヴュニボノが抜け出しトライを追加。さらにトライを加えた立正大は、46-14とリードを32点に広げた。

追う専修大は、22分にHO米沢豪真(4年,茗溪学園)が後半最初のトライを決めると、29分にWTB飯塚稜介(2年,桐蔭学園)からのオフロードパスをつかんだSH友池瞭汰がトライ。さらにトライを加え、ロスタイムにFB古里樹希(3年,東福岡)がトライしゴールも成功するも、ここでノーサイド。立正大が53-47で勝利、8年ぶりの1部昇格を決めた。

注目ポイント

専修大は、後半開始早々に逆転トライを許したあとに、続けて4本のトライを奪われた。キープ時にテンポを下げて落ち着かせるなどして、流れを断ち切りたかった。しかし、このあとはトライを返して6点差に、敗れはしたがこの粘りは来年に向けて意味のあるものになったはずだ。

立正大のほうは、2年前の中央大との入替戦ではSO侭田洋翔(現クボタ)のハイパントなどのキックに苦しめられて敗戦。当時SOとして出場していた主将FB五十嵐拓星は、人一倍悔しい思いをしただろう。この試合では、立正大のハイパントからのトライで流れをつかみ、連続トライをにつながった。2年前の教訓が生きた勝利だったのかもしれない。

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関西大学ラグビー 12/11(土) 

関西学院大学(A8位) 48-17 大阪体育大学(B1位)

試合は関学大が先制、前半6分にラインアウトモールからHO山田哲平(3年,東海大仰星)がサイドを突き、最後はLO藤井崇弘(1年,石見智翠館)が押し込んだ。続く11分にも、10mライン付近でのマイボールラインアウトから展開、WTB加藤匠朗(2年,関西学院)が巧みなステップでディフェンスをかいくぐり中央にトライを決めた。

追う大体大は16分、相手ゴールライン目前の攻防でNo8マウ・シオネ(1年,高知中央)が押し込みトライを返す。しかし、関学大は24分にLO藤井崇弘がトライ、19-5とリードして前半終了。

後半も関学大が先手を取る。10分にPG成功、15分にはBK展開からSH橋詰学(4年,天理)が密集のサイドに押し込んだ。さらに22分には縦につないでLO入江元気(3年,八幡)が、33分には横に展開してLO野矢健太郎(2年,石見智翠館)がトライ、41-5と差を広げる。

大体大は37分に中央に押し込み、44分にもモールからいずれもHO清水頼仁(3年,京都成章)がトライを決めるもゴール失敗後に試合終了。関学大が48-17で勝利し、Aリーグ残留となった。

注目ポイント

関学大は、負けられない試合を堅い試合運びで勝ちきった。とくに前半のペナルティはゼロ、高い集中力で相手にスキを与えなかった。2トライの藤井崇弘はルーキー、キレのあるランを見せたWTB加藤匠朗は2年生、多くの下級生が経験を積み成長した。悔しいシーズンとなったが、来季に向けての好材料は多い。

大体大は健闘したものの、ディフェンスの出足がよくないときに突破され、トライを許してしまった。今季のAリーグで優勝は京産大、ともに2006年の大学選手権ベスト4に進出し国立競技場で戦ったチーム。明暗が別れたが、京産大の活躍はモチベーションになるはず、来季こそAリーグへの切符を勝ち取りたい。

 

摂南大学(A7位) 69-29 龍谷大学(B2位)

試合は開始1分、摂南大がマイボールラインアウトから速い球回しで展開、CTB東将吾(3年,芦屋学園)が抜け出して中央にトライ。さらに9分24分にもトライを加えて21-0トリードを広げる。対する龍谷大は29分、ゴールライン目前のラックから速いフラットパスがWTB森岡宏文(4年,大産大附)に渡りインゴールに押さえた。

摂南大は、40分にWTBテビタ・タイ(4年,トゥポウC)の突破からFBヴィリアミ・ツイドラキ(4年,ラトゥナブラ)がトライを決めるなど得点を加える。追う龍谷大は44分に中央から左へ展開、大外で待つWTB森岡宏文につないでトライを返した。摂南大が31-12とリードして前半を折り返す。

後半は龍谷大が攻勢に出る。後半2分、モールをコントロールしながらHO大畑龍平(4年,桃山学院)が抜け出してトライ、11分にもトライとゴールも決まって14点差に迫る。

しかし、摂南大は後半20分以降にWTBテビタ・タイの2トライなど、さらにトライを加えて突き放す。龍谷大はロスタイムにFB嶋大輝(4年,大阪桐蔭)がトライを返すも、摂南大が69-29で勝利、Aリーグ残留を決めた。

注目ポイント

摂南大は、WTBテビタ・タイをスルーしてCTB東将吾が先制トライを決めたが、中盤以降は留学生にボールを持たせてのトライが増えた。なお、Aリーグ残留を置き土産として、主将FL隈本添太(4年,京都成章)や副将FBヴィリアミ・ツイドラキらスタメン9人を含む4年生が去る。PR梁起繁(1年,大阪朝鮮)やSO大津直人(1年,常翔啓光学園)らルーキーの活躍もあったが、メンバーの底上げが急務となる。

龍谷大のほうは、常にリードされる苦しい展開となった。15年ぶりのAリーグ昇格は逃したが、速いフラットパスは効果的で今後も使っていきたい。ただ、この試合のスタメンのうち12人が4年生、来年は世代交代の重要な年となる。

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大学選手権3回戦 結果 … 同志社が朝日大に快勝、4回戦へ

概要

2021-2022年の「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」3回戦が、12/12(日)に東大阪市花園ラグビー場で行われた。

関西4位の「同志社大学」が、東海北陸中国四国代表「朝日大学」に勝利、同志社大学は12/18(土)に予定されている4回戦で大東文化大学と対戦する。

ラグビーマガジン 2022年 01 月号 [雑誌] 

 

12/12(日)

同志社大学 46-7 朝日大学

試合は同志社が先制、前半10分にラインアウトモールから塊となって前進、HO西濱悠太(2年,東福岡)が押さえた。19分にはSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)が抜け出しWTB大森広太郎(3年,茗溪学園)へ、右サイドライン際を走り抜けてトライ。27分にも大外で待つWTB大森広太郎にパスが通りトライを重ねた。

朝日大は38分にPGを狙うも失敗、逆に攻め込む同志社は41分にマイボールラインアウトからトライを追加し、24-0とリードして前半を終えた。

後半も先手は同志社、4分にLO依藤隆史(4年,東筑)からのオフロードパスをつかんだCTB岡野喬吾(2年,常翔学園)がインゴールに押さえた。一方の朝日大、20分にPR原渕拓人(4年,浪速)の突進でゴール前に迫ると、最後はSH鈴木大気(3年,札幌山の手)がインゴールに飛び込みトライを返す。

しかし、同志社は26分にラインアウトモールからHO鈴木優輔(4年,磐城)が押し込み、30分にはPR西口聖一郎(4年,同志社)の突進から最後はWTB大森広太郎がインゴールに飛び込むなど、トライを重ねて46-7で勝利、4回戦へと駒をすすめた。

ポイント

同志社は、モールで3トライ、塊となってよくコントロールされていた。また、PR西口聖一郎ががむしゃらに突進する姿が見られたが、今後も途中出場で流れを変えてくれる貴重な存在となりそうだ。ただ、優勢に戦いながらもミスは多かったか、個人的な反省としてミスを減らすことと場面によってミスが起きやすいプレイを避けることの両面で対策したい。

朝日大のほうは、ディフェンスでやや受けにまわってしまったか。唯一のトライでは、LOシオネ・アフェムイ(4年,セントトーマス)がアタックに行こうとしたところでSH鈴木大気が抜け出した。留学生をうまく使う場面が増えるとトライも増えていく。

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大学選手権3回戦 … 同志社vs朝日大 13:00 花園ラグビー場

概要

2021-2022年に行われる「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」の3回戦が、12/12(日)に東大阪市花園ラグビー場で行われる。

3回戦は、関西4位の「同志社大学」と2回戦を勝ちすすんできた東海北陸中国四国代表「朝日大学」との対戦となる。

ラグビーマガジン 2022年 01 月号 [雑誌] 

 

12/12(日)

同志社大学 13:00 朝日大学 / 花園

同志社は、関西Aリーグを4勝3敗の4位で終えた。リーグでは最多得点、最小失点、最少ペナルティという結果だったが、京産大や天理大には終盤の1プレイで逆転負けを喫するなど勝ちきれなかった。大学選手権は昨年辞退しており、2年越しの思いを持っての出場となる。

朝日大のほうは、中京大を19-14の僅差で破り東海リーグを制した。大学選手権1回戦では八戸学院大学に60-7と快勝、2回戦の福岡大学には前半14点のビハインドをひっくり返し36-21で勝利して3回戦に進出を決めた。

関西Aリーグでしのぎを削ってきた同志社が優勢、学生トップレベルのBKにいいボールが渡ればトライを量産する。朝日大はFWの留学生2人で同志社FWを消耗させられるなら、チャンスは増えるか。

メンバー表チェック

同志社は、FL久保太陽(1年,報徳学園)が初スタメン、梁本旺義(3年,常翔学園)はNo8にまわる。また、WTB福田大河(2年,寝屋川)を抜擢、初のメンバー入りで初スタメンとなる。HO鈴木優輔(4年,磐城)、FL石井伶央(2年,國學院久我山)も初のメンバー入り。

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同志社 メンバー

朝日大のほうは、LOシオネ・アフェムイ(4年,セントトーマス)のほか2回戦で2トライのNo8サムエラ・ワカヴァカ(2年,セントグレゴリー)、プレイスキッカーを務めるWTBプスパコム・ピーラナツ(3年,目黒学院)と3人の留学生がスタメン。

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朝日大 メンバー
FW平均体重

同志社   96.8kg
朝日大 101.0kg

FW高身長選手(cm)

同志社 FL久保太陽183,LO南光希182,LO依藤隆史180,No8梁本旺義180
朝日大 LOシオネ・アフェムイ192,PR原渕拓人182,No8サムエラ・ワカヴァカ181

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入替戦2021 直前チェック … 立教vs成蹊 中央vs東洋 専修vs立正 関学vs大体など

概要

2021年度の主要3リーグ最上位にあたるリーグの入替戦は、12/11(土)に関東大学リーグ戦の2試合と関西大学ラグビーの2試合、12/12(日)に関東大学対抗戦の2試合が行われる。なお、昨年度は各リーグとも入替戦は実施されなかった。

ラグビーマガジン 2022年 01 月号 [雑誌] 

 

関東大学対抗戦 12/12(日)

関東大学対抗戦では、2010-2019年の10年間において、7位チームが1度降格、8位チームが7度降格している。

青山学院大学(A7位) 11:30 明治学院大学(B2位) / 熊谷

青学大はディフェンス面で改善されたものの、1勝6敗で7位。筑波大には終盤追いつき同点とするもロスタイムにPGを決められて惜しくも敗戦、立教大に勝利した1勝にとどまった。創設以来Bグループで戦ったのは2008から2010の3シーズンのみ、二度と降格するつもりはない。

チームとしては軽量ながら、FL中谷玲於(4年,京都成章)のタックルなどで厳しいディフェンスをする。主将SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)はゲームメイクやアイデアのあるキックにも注目、トライゲッターWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)につなげる。

明学大のほうは、僅差の試合もあったが1位の成蹊大に敗れたのみで6勝1敗の2位でシーズンを終えた。2014年に1シーズンのみAグループを経験、8年ぶりの昇格を目指す。

2年前に対戦経験のあるメンバーはスタメンにはHO三好貫太(4年,東京)のみで、スタメンに4年生はわずか3人という若いメンバー構成となっている。FWの2,3列目は全員が2年生以下、軽量だが積極果敢なディフェンスが見られるか。

過去の対戦

2019秋 青学大54-33明学大 / 入替戦

FW平均体重

青学大   97.3kg
明学大   88.1kg

FW高身長選手(cm)

青学大 LO江金海188,LO清原裕揮187
明学大 LO仲元一斗177,LO森崇人176

 

立教大学(A8位) 14:00 成蹊大学(B1位) / 熊谷

立教大は0勝7敗で8位、勝点は1に終わった。2015〜2019年の5年連続で入替戦で成蹊大と対戦、2015に敗れて降格、2016は3点差、2017は8点差、2018は7点差で敗れ昇格できなかった。ついに2019年に2点差で勝利し昇格、この地位を手放すつもりはない。

主将PR麻生典宏(4年,桐蔭学園)を欠くほかは、終盤の主力メンバーが揃う。PR勝沼遼(4年,新潟明訓)らFWが圧力をかけて、SO安藤海志(3年,京都成章)やFB天羽秀太(2年,桐蔭学園)らが相手を撹乱する。

成蹊大のほうは、全ての試合で40点以上の差をつけてリーグ戦を終えた。春季大会では関東学院東洋大に大敗したが、秋のリーグ戦では7戦で31失点、1試合平均では5点にも満たない失点に抑えて守り抜いた。

スタメンのうち6人は、2019の入替戦で敗れた瞬間をフィールドで目の当たりにした。主将WTB諸藤陸(4年,茗溪学園)を中心に走るラグビーで勝機を見出す。

過去の対戦

2018春 立教大48-  5成蹊大 / 春季大会
2018秋 立教大12-19成蹊大 / 入替戦
2019春 立教大40-14成蹊大 / 春季大会
2019秋 立教大23-21成蹊大 / 入替戦

FW平均体重

立教大   97.8kg
成蹊大   93.4kg

FW高身長選手(cm)

立教大 LO守源184,LO村田裕太183,No8紀伊雄介182,PR大和大祐180
成蹊大 LO荒川紘章182,PR鈴木巽180,FL横山拓180

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エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 壁掛け CL-574 

 

関東大学リーグ戦 12/11(土)

関東大学リーグ戦では、2010-2019年の10年間において、7位チームが3度降格、8位チームが5度降格している。

中央大学(1部7位) 11:30 東洋大学(2部2位) / 熊谷

中央大は、流経大専修大に勝利するも2勝5敗で7位に終わった。1967年に関東大学リーグ戦創設以来2部降格がないのは法政大と中央大のみ、1部で戦い続ける歴史を刻み続けられるか。

序盤戦に比べてBKのトライが減ってしまったが、最終戦は昨年からの主力CTB山田翔平(2年,國學院栃木)が復帰したのは好材料。FB杉本崇馬(3年,佐野日大)が切れ込んでのトライなどBKが躍動するシーンが見られるか。また。SO津田貫汰(3年,桐蔭学園)のキックも見逃せない。

東洋大のほうは、立正大に5点差で敗れて6勝1敗で2位となった。今季の秋季大会では、青学大に6点差負けも立教大と成蹊大には快勝、対抗戦の3チームに対して力があるところを見せた。

入替戦のメンバーは、FW平均体重106.6kgと重く、FWに185cm以上が4人と上背もある。攻撃の核となるLO齋藤良明慈縁(3年,目黒学院)、FLタニエラ・ヴェア(2年,目黒学院)のほか、春季大会で3戦6トライと隙のないSH神田悠作(3年,東筑)が勝負の鍵を握る。

過去の対戦

2018以降は対戦なし

FW平均体重

中央大 102.6kg
東洋大 106.6kg

FW高身長選手(cm)

中央大 PR茂原隆由188,LO市川大喜182,LO山﨑祥希182
東洋大 LO葛見達哉192,LO齋藤良明慈縁186,FLタニエラ・ヴェア185,FL田中翔185,No8梅村柊羽182

 

専修大学(1部8位) 14:00 立正大学(2部1位) / 熊谷

専修大は0勝7敗で8位。開幕戦の法政大戦で16点差を終盤に逆転されて勢いを失ったか、以降も連敗が続くこととなった。2000年以来の大学選手権出場を果たせぬまま降格するわけにはいかない。

終戦に欠場したHO米沢豪真(4年,茗溪学園)、SO松尾東一郎(4年,桐蔭学園)ら4年生がスタメン復帰、主将CTB平山壮太(4年,大分舞鶴)とともにチームの中核を担う。

立正大のほうは、昨年4点差で敗れた東洋大に今季は5点差で勝利、全勝で2部1位となった。2014年の入替戦に敗れて降格、2部で戦ったシーズンは早くも7シーズンを数える。8年ぶりの1部昇格を目指す。

今季は前半は拮抗しても後半に突き放す展開で勝ち星を積み上げてきた。No8エパラマ・ツヴュニボノ(3年,ジョンウェズレーC)を起点に攻撃を組み立てる。昨年の花園を経験したルーキーLO八木崇太(1年,日本航空石川)とSH越戸駿(1年,熊本西)がスタメンに入る。

過去の対戦

2018以降は対戦なし

FW平均体重

専修大 101.9kg
立正大 101.0kg

FW高身長選手(cm)

専修大 LO渡邉朝陽185,PR山口和明181,PR木原三四郎181
立正大 LO永田優大183,No8エパラマ・ツヴュニボノ183,PR金子元紀180,LO八木崇太180

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エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 卓上 CL-575 

 

関西大学ラグビー 12/11(土)

関西大学ラグビーでは、2010-2019年の10年間において、7位チームが1度降格、8位チームが5度降格している。

関西学院大学(A8位) 11:45 大阪体育大学(B1位) / 宝ヶ池

昨年4位の関学大は0勝7敗で8位、関西大にロスタイムで逆転負けを喫するなど惜しい試合もあったが、リーグ先の間にチーム状態を上げることができなかった。2003年のAリーグ復帰以来、優勝も最下位も経験したがAリーグで戦い続けただけに、簡単に落ちるわけにはいかない。

主将FL魚谷勇波(4年,東海大仰星)がディフェンスで鼓舞しながら、経験豊富なSH橋詰学(4年,天理)やFB奥谷友規(4年,京都成章)らがチームを支える。また、俊足WTB加藤匠朗(2年,関西学院)にも注目だ。

大体大のほうは、Bリーグでは危なげない試合を重ねて2連覇。2019年に降格し2020年はBリーグで優勝するも入替戦は実施されず、2年越しの思いをぶつける。

Bリーグで戦った2年の間にLOツポウ・マヘ(2年,高知中央)、No8マウ・シオネ(1年,高知中央)と留学生が加入し戦力に厚みを増した。主将FL吉田海(4年,大産大附)や1年から主力のSH三浦裕次郎(3年,御所実)が3年ぶりのAリーグ復帰に向けてチームを引っ張る。

過去の対戦

2018秋 関学大48-12大体大 / Aリーグ
2019秋 関学大42-14大体大 / Aリーグ
2021春 関学大64-  5大体大 / 春季トーナメント

FW平均体重

関学大   96.5kg
大体大 102.4kg

FW高身長選手(cm)

関学大 LO入江元気182,LO藤井崇弘182
大体大 PR角丸献之心185,PR柳川正秀182,LOツポウ・マヘ180,No8マウ・シオネ180

 

摂南大学(A7位) 14:00 龍谷大学(B2位) / 宝ヶ池

摂南大は、初戦で関学大に勝利するも以降は勝ち星なく1勝6敗で7位に。ルーキーSO大津直人(1年,常翔啓光学園)が溌剌とした動きを見せたが、チームとしてはFBヴィリアミ・ツイドラキ(4年,トンガC)ら留学生のポテンシャルを生かした戦いには至らなかった。

入替戦では、軽量の龍谷大にFWで押し勝ち、BKに余裕を持った動きをさせたい。また、3戦ぶりにメンバー入りしたFLアミニアシ・ショー(2年,マリストB)がリザーブに控える。

龍谷大は、2014年度以来8年連続でBリーグ2位、一昨年まで6年連続で入替戦で涙を飲んだ。今季は主力に主将LO亀川直哉(4年,伏見工)ら経験豊富な4年生が多く、入替戦ではスタメンのうち12人が4年生、勝負の年と言える。中でもCTB菊池健太郎(4年,東海大福岡)は春季トーナメントの立命館大戦で3トライ、その動きに注目したい。

過去の対戦

2019秋 摂南大66-21龍谷大 / 入替戦
2021春 摂南大50-21龍谷大 / 春季トーナメント

FW平均体重

摂南大   95.6kg
龍谷大   94.4kg

FW高身長選手(cm)

摂南大 No8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ187,LO徳永リオ吉平183,LO山﨑友誠181
龍谷大 PR田中慎太郎180,LO亀川直哉180

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ギルバート 2023年ラグビーワールドカップ レプリカボール 5号球 RWC2023 ラグビーボール GB-9011 

 

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関西Aリーグ 2021 第7節 / 結果とポイント … 京産大23年ぶり5回目の優勝

概要

2021年度の関西大学ラグビーAリーグ 第7節は、11/28(日)に2試合、12/4(土)に2試合が行われた。これで全試合が終了、入替戦を残すのみとなった。

なお、2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「4トライ以上での勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

全試合を終了後の成績は次の通り。2チームの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差の準で順位決定。

1位 京産大 7勝0敗 勝点32 得失点差+130 → 大学選手権へ
2位 近畿大 6勝1敗 勝点29 得失点差+143 → 大学選手権へ
3位 天理大 5勝2敗 勝点24 得失点差+114 → 大学選手権へ
4位 同志社 4勝3敗 勝点22 得失点差+184 → 大学選手権へ
5位 立命館 3勝4敗 勝点14 得失点差-54
6位 関西大 2勝5敗 勝点10 得失点差-188
7位 摂南大 1勝6敗 勝点  6 得失点差-150 → 入替戦へ
8位 関学大 0勝7敗 勝点  3 得失点差-179 → 入替戦へ

対戦表詳細は → 関西Aリーグ対戦表

トライランキング(全試合終了)

11T 植田和磨/近畿大
9T アサエリ・ラウシ/京産大
7T 和田悠一郎/同志社

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(全試合終了、PG含む)

33G 嘉納一千/同志社 82.5%
23G 筒口允之/天理大 76.7%
20G竹下拓己/京産大 76.9%
20G 森駿太/立命館 76.9%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/28(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

関西大(10) 14-57 近畿大(29)

開始直後の前半3分、近畿大が中央に攻め込むと、SO半田裕己(2年,天理)が右サイド大外で待つWTB植田和磨(1年,報徳学園)にロングパス、そのままインゴールに飛び込んだ。対する関西大は12分、ハーフウェイライン付近でSO高桑基生(4年,常翔学園)がディフェンスの裏へキック、つかんだCTB立石和馬(1年,東福岡)がそのまま走りきりトライを返した。

近畿大は26分にルーズボールの奪い合いからCTB福山竜斗(4年,天理)が抜け出しWTB植田和磨につないでトライ、30分にはラックサイドを攻めてLO甲斐登生(3年,石見智翠館)がトライ決めるなど差を広げ、近畿大が33-7とリードして前半終了。

後半も近畿大の勢いは止まらず、ラインアウトモールからのトライなどで突き放す。関西大は24分にラインアウトのこぼれ球を拾ったCTB立石和馬からNo8雨谷悠雅(4年,東海大仰星)がトライを返すも、近畿大がさらにトライを重ねて57-14で勝利、過去最高タイとなる2位でリーグ戦を終えた。

注目ポイント

関西大は、少ないチャンスをものにして2トライを奪ったが、前半26分から前半終了までに許した4トライが響いた。強力FWを前に苦しい時間帯だが、ここをしのげると上位との差が縮まる。2トライともに絡んだルーキーCTB立石和馬はユーティリティプレイヤー、来季はどのような形でチームに貢献するか楽しみだ。

近畿大のほうは、FWのプレッシャーやCTB福山竜斗らの強さもあって外側に人を余らせることができた。WTB植田和磨のトライが増えるのは、全員でスペースをつくったものと言えそうだ。さらに、190cmのLO山本秀(4年,京都成章)が復帰、大学選手権に向けて心強い選手が戻ってきた。

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摂南大(6) 21-41 立命館(14)

試合は開始早々に動く。摂南大は相手陣22mラインからSO大津直人(1年,常翔啓光学園)がディフェンスラインを破って中央にトライ。対する立命館は12分にPGで差を詰めると、24分には5mスクラムからNo8宮下大輝(4年,報徳学園)が持ち出しインゴールに飛び込んだ。

立命館は、31分にSH北村瞬太郎(2年,國學院栃木)が中央から右サイドいっぱいまでロングパス、CTB森駿太(2年,東福岡)がつかんでトライを決めた。さらにトライを重ねた立命館が29-7とリードして前半終了。

後半は立命館が先に得点、6分にWTB木田晴斗(4年,関西大倉)がディフェンスをかいくぐってトライを決める。追う摂南大は13分21分と、いずれもNo8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ(3年,トンガC)がゴール前密集から押し込みトライを返す。しかし、さらにトライを加えた立命館が41-21で勝利、5位でリーグ戦を終えた。

注目ポイント

摂南大は、前半だけで8つのペナルティを犯し、4トライを奪われ相手に流れを渡してしまった。後半は、立命館の9つのペナルティに対して奪ったトライは2つに終わり、差を詰めるには至らなかった。チームが連動する動きが増えると、トライも増えていくはずだ。

立命館のほうは、今季は前半の失点が少なく1試合平均10.9点、この試合でも7点に抑えて流れをつかんだ。今季の前半戦はトライをとる形がはっきりしていなかったが、後半3戦は木田晴斗がCTBからWTBに移って3戦連続でトライを決めるなど形が見えてきた。

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12/4(土) 

京産大(32) 33-5 関学大(3)

先にチャンスをつくったのは関学大、前半8分にゴールラインを目前にノットリリースザボールでトライならず。一方の京産大は14分、相手ゴールライン手前でのラックからLOフナキ・ソロモネ(1年,目黒学院)が突進し、そのままゴールポスト下に飛び込んだ。

両者得点なく迎えた前半のロスタイム、関学大はマイボールラインアウトから逆サイドへ展開、WTB加藤匠朗(2年,関西学院)が相手ディフェンスをかいくぐってトライ。京産大が7-5とわずか2点のリードで前半を折り返す。

後半は12分、京産大のマイボールスクラムからテンポよく展開、WTB船曳涼太(2年,神戸科学技術)がステップをきりながら抜け出して中央へトライ。29分にはゴールまであと1mというところでのラックからLOアサエリ・ラウシ(3年,日本航空石川)が近場をついてそのままトライを決めた。

さらに35分にはCTB堀田礼恩(4年,京都成章)がディフェンスラインを破りトライを加えるなどし、京産大が33-5で勝利、23年ぶりの優勝となった。

注目ポイント

京産大は、優勝を意識して硬さが見られたか前半はトライ1つのみ、後半も終盤の連続トライまでは接戦となった。しかし、今季の勝負強さを発揮しての完勝、23年ぶりの優勝につながった。WTBとして出場した2年時に7トライを決めたCTB堀田礼恩が今季初トライ、大学選手権に向けて彼を生かしたトライパターンを見たい。

関学大のほうは、終盤に3トライを奪われたものの、それまでは2トライでしのぎ、関西大戦の27失点に次ぎ今季2番目に失点の少ない試合となった。また、今季5つ目のトライを決めたWTB加藤匠朗のランは見事、入替戦や来季以降に向けても楽しみな存在だ。

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同志社(22) 25-27 天理大(24)

試合は同志社が前半4分、天理大は23分に互いにPGを決める。続く29分、天理大はラインアウトモールからHO佐藤康(4年,天理)が先制トライ。一方の同志社は32分、自陣22mライン付近からFB山口楓斗(4年,東海大福岡)が切れのよいランを見せると、ハーフウェイライン付近でWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)へパスでつなぎ、そのまま左サイドライン際を走り抜けてトライを返し10-10の同点に。

さらに同志社は35分、天理大のパスミスの浮き球をNo8木原音弥(4年,東福岡)がキャッチしWTB和田悠一郎へパス、そのまま走りきりインゴールに飛び込んだ。天理大は10-15とリードを許して前半を終える。

後半は天理大が先手を取る。相手ゴールライン上の密集からHO佐藤康がサイドを突いて押し込んだ。同志社のほうは6分にPGを返すと、11分にはSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)が相手をひきつけてWTB和田悠一郎へ、そのまま抜け出し相手ペナルティを受けてPTとなった。

追う天理大は34分、マイボールラインアウトからすぐに展開、CTBマナセ・ハビリ(2年,高知中央)がディフェンスを破りトライ、ゴールも決まって1点差に迫る。そしてロスタイム、天理大がPGを成功、27-25で勝利しAリーグ3位となった。

注目ポイント

同志社は、5節の京産大戦に続いて試合終了間際に逆転されての僅差の敗戦となった。スキルの問題というよりも、メンタル面でのスタミナや意識付けもポイントか。なお、これまで全試合でスタメン出場し貢献度の高いSO嘉納一千、この試合では悔しい部分はあったかもしれないが、挽回し成長するための次のステージは残されている。

天理大のほうは、今季初のメンバー入りでスタメン出場のSO福本優斗(2年,上宮太子)が十分な働きを見せた。また、昨年の大学選手権準決勝の明治大戦でも見せたが、主将HO佐藤康の密集からトライを奪うようすは職人芸に見える。今季の大学選手権では、その明治大と初戦で激突する。

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