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対抗戦 2021 第7戦 / 結果とポイント … 帝京大が3年ぶりの優勝 早明戦は早稲田が勝利

概要

2021年度の関東大学対抗戦 第7戦は、11/27(土)に2試合、12/4(土)、12/5(日)にそれぞれ1試合が行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

終結

12/5(日)の早明戦を終え全試合終了。帝京大が3年ぶり10回目の優勝を決めた。また、帝京大 明治大 早稲田 慶応大 日体大が大学選手権出場、青学大 立教大が入替戦に出場する。

1位 帝京大 7勝0敗 勝点32 得失点+302 → 大学選手権へ
2位 早稲田 6勝1敗 勝点28 得失点+231 → 大学選手権へ
3位 明治大 5勝2敗 勝点26 得失点+197 → 大学選手権へ
4位 慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42 → 大学選手権へ
5位 日体大 3勝4敗 勝点15 得失点-155 → 大学選手権へ
6位 筑波大 3勝4敗 勝点14 得失点  -42
7位 青学大 1勝6敗 勝点  5 得失点-184 → 入替戦へ
8位 立教大 0勝7敗 勝点  1 得失点-341 → 入替戦へ

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング

9T原田衛/慶応大
8T 槇瑛人/早稲田
7T 5人

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(PG含む)

44G 高本幹也/帝京大 73.3%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
27G 廣瀬雄也/明治大 71.1%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/27(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

立教大(1) 25-34 青学大(5)

先制したのは青学大、前半10分に相手左サイドのゴール前に攻め込むと、SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)が逆サイドへ大きくキックパス、これをつかんだWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がトライを決めた。対する立教大は13分にPG成功、14分には右サイドをNo8紀伊雄介(3年,桐蔭学園)からCTB福壽佳生(2年,立教新座)とつないでトライを返す。

37分の青学大ハーフウェイライン付近でマイボールを奪われるも取り返すと、左サイドをPR田中創太郎(2年,國學院久我山)が抜け出し、WTB榎本拓真へつなぐとインゴールに飛び込んだ。前半のロスタイム、立教大はラインアウトモールからトライを加え、青学大は12-18とリードを許して折り返した。

後半は青学大が追い上げる。後半9分にラインアウトモールからHO相根大和(4年,京都成章)が押さえると、15分には相手ゴール前でのマイボールスクラムからWTB手島究(4年,東農大二)がディフェンスをかいくぐり押し込んだ。

立教大は26分、FB天羽秀太(2年,桐蔭学園)が抜け出し大きくゲイン、最後はSO安藤海志(3年,京都成章)がトライを決める。続いてチャンスをつくるもトライならず、さらにトライを追加した青学大が34-25で勝利。

注目ポイント

立教大は、トライとPGなどでリードを保ち、前半終了間際にトライで突き放す理想的な展開となったが勝利ならず。サポートが早かったことなどよかった面は、Bグループ1位の成蹊大との入替戦で生かす。

青学大のほうは、負けられない戦いでキックパスやPGを決めた主将SO桑田宗一郎が引っ張ったほか、POMに選出されたWTB榎本拓真のランも光った。残るはBグループ2位の明治学院大との入替戦のみ、今季のチームの集大成を見せる。

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日体大(15) 35 -17 筑波大(14)

試合は開始13分、筑波大が自陣ゴールを背にキック、10mライン付近で日体大SH梶田壮馬(4年,西陵)がキャッチ、ステップをきりながらディフェンスをかわし左隅へトライを決めた。このあと互いにPGを決めて、45分の日体大はBK展開するとWTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)が抜け出して左中間にトライ、日体大が15-3とリードして前半終了。

後半も勢いは日体大、後半5分にラックから狭いサイドをWTBクリスチャン・ラウイが抜けてトライ、17分にはSH梶田壮馬のインゴールへの小パントをWTB鈴木颯(3年,豊多摩)がつかんで押さえ、27-3とリードを広げる。

追う筑波大は21分、ラインアウトモールからHO肥田晃季(3年,中部大春日丘)がトライ、ロスタイムにもCTB松島聡(3年,大分舞鶴)がトライを決めるが、日体大が35-17で勝利、日体大が13年ぶり25回目の大学選手権出場を決めた。

注目ポイント

日体大は、前半終了間際と後半の入りと重要に時間帯にWTBクリスチャン・ラウイの突破がトライに結びついた。また、この日は2トライで、No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)と並んで6トライとなった。13年ぶりの大学選手権出場となり、秩父宮で日本大と戦う。

筑波大のほうは、BK展開でなかなかトライが取れない今季を象徴する試合となった。試合終了間際のようなBKが抜け出すシーンを数多くつくりたかった。前半戦はひたむきなディフェンスで台風の目を予感させたが、BKを生かす工夫が最後まで見つからなかった。

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12/4(土)

帝京大(32) 64-14 慶応大(16)

試合は開始早々に動く、前半1分に帝京大は自陣から展開、ハーフウェイライン付近でパスを受けたFB二村莞司(3年,京都成章)が相手に的を絞らせないランでインゴールまで走りきり先制トライ。対する慶応大は5分、ラインアウトモールからHO原田衛(4年,桐蔭学園)が押し込み、18分にはモールからHO原田衛が中央へ走り込みトライを決めた。

追う帝京大は23分、相手陣22mライン付近からPR奥野翔太(4年,常翔学園)が抜け出してそのままインゴールに飛び込んだ。37分にはSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)、CTB押川敦治(4年,京都成章)、CTB志和池豊馬(4年,日向)とオフロードパスでつないでトライ、帝京大が前半を21-14とリードして折り返す。

後半は帝京大がPGで差を広げると、11分にPR奥野翔太のバックフリップパスからLO江里口真弘(3年,大分東明)へとつないでトライ。さらに16分にはPR奥野翔太の突進を起点にトライ、18分にはSO高本幹也からスピードのあるフラットなパスでWTB高本とむ(2年,東福岡)、No8奥井章仁(2年,大阪桐蔭)とわたりトライを追加。

20分にもWTB高本とむのキックオフからのカウンターのトライを決めるなど、さらにトライを追加した帝京大が64-14で勝利、3年ぶり10回目の優勝を決めた。

注目ポイント

帝京大は、SO高本幹也からPR奥野翔太を起点に何度もチャンスをつくった。主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)に代わっての出場となったが、十分な活躍を見せた。前半は2トライを奪われたものの後半は完封、慶応大に3年ぶりの勝利で3年ぶりの優勝となった。

慶応大のほうは、前半はこれまで数多く奪ってきたモールからのトライを奪って互角の戦いとなったが、後半は得点できなかった。FL山本凱(4年,慶応)が前半途中に退いたことも響いたか。

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12/5(日)

明治大(26) 7-17 早稲田(28)

試合は明治大が先制トライ、前半6分に縦につなぎながら攻め込むとラックから展開、CTB廣瀬雄也(2年,東福岡)から内へ折り返しWTB石田吉平(3年,常翔学園)へ、相手ディフェンスを引きずりながらインゴールに押さえた。

対する早稲田は10分にPGを成功させると、24分には相手パスミスのこぼれ球をWTB小泉怜史(3年,早実)が足にかけると、拾ったSH宮尾昌典(1年,京都成章)が走りきりトライを決めた。このあと互いにPGのチャンスを得るもキックは失敗、早稲田が10-7とリードして前半終了。

後半は開始直後に早稲田がSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)の突破からチャンスをつくるもトライならず、明治大のほうもCTB廣瀬雄也のキックパスからWTB松本純弥(4年,佐賀工)がキャッチするもサイドラインへ押し出されてチャンスをものにできなかった。

以降は明治大が攻め込む時間帯が長く、LO山本嶺二郎(2年,京都成章)、WTB石田吉平、FB雲山弘貴(4年,報徳学園)らが再三アタックを試みるが、早稲田のディフェンスは出足が早く崩れずトライは生まれない。

迎えた後半37分、明治大のパスミスのこぼれ球を拾って自陣からカウンター、最後はCTB松下怜央(3年,関東学院六浦)からパスを受けたWTB小泉怜史が40m以上を走ってトライ。早稲田が17-7で勝利、対抗戦2位を決めた。

注目ポイント

明治大は、スクラムで圧倒し再三攻め込むシーンが見られたが、終わってみれば得点は前半6分のトライとコンバージョンゴールのみ。一方で早稲田に奪われた2本のトライは、いずれもパスミスが起点となった。

敗因の一つはアタックに工夫が見られなかったこと、サインプレイやキックを織り交ぜることはほとんどなく、後半24分にはCTB廣瀬雄也が退いてからは相手は的を絞って守ることができたはずだ。また、勝負どころでマイボールラインアウトをクリーンキャッチできなかったことも反省点だろう。

早稲田のほうは、スクラムで押され、守る時間が長く、自らのアタックで取ったトライはなかったが、それでも勝った。勝因はディフェンス、出足がよくタックルがしっかり決まっていた。

ただ、明治大の攻撃が単調だったこともあったので、ディフェンスが万全だったのかどうかは判断できない。大学選手権に向けては、スクラムラインアウトの修正はもちろん、BKでラインブレイクしていくことが必要になる。

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2021 対抗戦 第7戦 <直前チェック> … 早明戦 慶応vs帝京 など

概要

2021年度の関東大学対抗戦、最終戦となる第7戦は、11/27(土)に2試合、12/4(土)に1試合、12/5(日)に1試合が行われる。Aグループは、明治大学早稲田大学慶應義塾大学帝京大学筑波大学日本体育大学立教大学青山学院大学の8チーム。

ここまでの成績

今季は勝ち点制、勝ち4、引き分け2、負け0のほか、「3トライ差をつけた場合」「7点差以内の負け」にボーナスポイントとして1点が加わる。

11/23(火・祝)終了時点の成績は次の通り。

帝京大 6勝0敗 勝点27 得失点+252
明治大 5勝1敗 勝点26 得失点+207
早稲田 5勝1敗 勝点24 得失点+221
慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42
筑波大 3勝3敗 勝点14 得失点  -24
日体大 2勝4敗 勝点10 得失点-173
青学大 0勝6敗 勝点  1 得失点-193
立教大 0勝6敗 勝点  1 得失点-332

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(11/23終了時)

8T 槇瑛人/早稲田
8T 原田衛/慶応大
7T 松本純弥/明治大
7T 江良颯/帝京大
7T 鈴村淳史/筑波大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/23終了時、PG含む)

35G 高本幹也/帝京大 70.0%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
26G 廣瀬雄也/明治大 72.2%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/27(土)

立教大 11:30 青学大(江戸川/有観客)

互いに勝点1の両チーム、この試合の結果によりそれぞれが7位または8位となる。7位はBグループ2位と、8位はBグループ1位との入替戦を戦うことになる。昨年の対戦は、立教大が先制し常にリードする展開、青学大が終盤のトライで追い上げるも立教大が22-17で勝利。

立教大は、昨年の上位4チームのほか5戦目の日体大にも大きく点差を広げられての完敗となった。しかし、6戦目の筑波大戦は後半7分のPGでリードを奪う場面もあるなど健闘、7点差で敗れ勝点1を手にした。ただ、一旦崩れると連続でトライを奪われることが多く、勝つためには修正が必要となる。

青学大のほうは、早稲田戦で前半の終わり頃までリードするなど健闘、5戦目の筑波大戦でも激しいディフェンスと終盤の追い上げで同点に追いつくなど粘りを見せた。今季は6戦までで261失点、昨年の6戦目までの441失点と比べて大幅に改善している。今季のディフェンスのよさが出せれば勝利は近づく。

メンバー表チェック

立教大のスタメンは、6戦目と全く同じ。また、5,6戦同様にSO安藤海志(3年,京都成章)、CTB中優人(1年,桐蔭学園)という布陣となる。リザーブのLO/FL鈴木惣史(4年,仙台育英)は4戦ぶりのメンバー入りとなった。

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立教大 メンバー

青学大のほうは、春以来のメンバー入りとなったPR安部駿亮(1年,大分舞鶴)、前の試合でリザーブに入ったCTB田口公暉(3年,桐蔭学園)らは初スタメンとなる。また、4戦ぶりにFL金原匡佑(3年,國學院久我山)がスタメンに戻った。

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青学大 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 対戦なし
2020 立教大22-17青学大

FW平均体重

立教大 97.8kg
青学大 97.3kg

FW高身長選手(cm)

立教大 LO守源184,LO村田裕太183,No8紀伊雄介182,PR大和大祐180
青学大 LO江金海188,LO清原裕揮187

 

日体大 14:00 筑波大(江戸川/有観客)

暫定6位の日体大は勝点10、暫定5位の筑波大は勝点14、日体大が大学選手権に出場するには勝点4の差を縮めて勝つ必要がある。昨年の対戦は、前半はPG合戦となり筑波大は3-6とリードを許すも、後半は途中出場のFB松永貫汰(4年,大産大附)のハットトリックなど6トライの猛攻で突き放し41-14で勝利となった。

ここまでの日体大は、昨年上位の4チームには完敗したものの、立教大から10トライを奪っての勝利、今季ディフェンスのよい青学大にも前半から3トライを奪って快勝している。No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)が6トライ、WTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)が4トライと留学生が力を発揮している。

筑波大のほうは、慶応大に勝利し、早稲田や帝京大にも健闘したが、4戦目以降は調子が上がらない。前半戦のようなディフェンスが見られれば、日体大の攻撃も封じることができるがどうか。また、今季はBKでのトライがやや影を潜めており、BK展開によるトライが見られるかも注目される。

メンバー表チェック

日体大は、リザーブも含めてメンバー全員が前の試合と同じとなる。先週の青学大戦からSO勝目龍馬(1年,佐賀工)、FB貝森瞭太(4年,つくば秀英)という布陣、貝森瞭太は先週はプレイスキッカーも務めた。

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日体大 メンバー

筑波大のほうは、先週欠場した主将FB松永貫汰(4年,大産大附)がリザーブで復帰、No8髙田風吾(4年,桐蔭学園)は5戦ぶりのメンバー入りで初スタメン。また、LO菅井奏良(3年,安積)はリザーブで今季初のメンバー入りとなる。

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筑波大 メンバー
過去の対戦

2018 日体大24-55筑波大
2019 日体大23-46筑波大
2020 日体大14-41筑波大

FW平均体重

日体大 102.1kg
筑波大 103.1kg

FWの高身長選手(cm)

日体大 PRミキロニ・リサラ186,No8ハラトア・ヴァイレア184,LO諏訪和希182,PR砂田優希180
筑波大 LO八木澤龍翔188,FL梁川賢吉188,LO小山峻哉180

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

12/4(土)

帝京大 13:00 慶応大(秩父宮/有観客)

全勝し暫定1位で勝点27の帝京大は、3年ぶりの優勝を狙う。慶応大は3勝3敗で4位が確定、大学選手権では関西2位との対戦が決まっている。昨年の対戦は、帝京大が先行する展開も、7点を追う慶応大はロスタイムに2つのトライを決めて30-27で逆転勝利。

今季の帝京大は、開幕戦で筑波大のディフェンスに苦しみながらも勝利、以降は順調に勝利を重ねた。5戦目の早稲田戦はFWで圧倒し逃げ切っての勝利、6戦目の明治大戦では後半は無得点も相手を1トライに抑えて逃げ切った。昨年は後半にペナルティからの失点が見られたが今季は改善、ペナルティが最小限に留められれば勝利に近づく。

慶応大のほうは、2戦目に筑波大に敗れると、昨年勝利した明治大にも先行されて追いつけなかった。前節の早慶戦では、前半で30点差をつけられながら後半は7点差まで追い上げた。状況がどうあってもひたむきさを失わない慶応大だけに、順位が確定したとはいえモチベーションが下がることはないだろう。

メンバー表チェック

帝京大は、主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)が欠場、スタメンにPR奥野翔太(4年,常翔学園)、リザーブには今季初のメンバー入りとなるPR山本渓太(4年,國學院久我山)が入った。前節欠場だったFL上山黎哉(4年,大阪桐蔭)がスタメン復帰、ゲームキャプテンを務める。

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帝京大 メンバー

慶応大のほうは、前節リザーブで復帰したFL今野勇久(3年,桐蔭学園)、前節リザーブから初出場となったCTB菅涼介(4年,慶応)がそれぞれ先発する。SHは前節同様に小城大和(1年,北嶺)がスタメンとなる。

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慶応大 メンバー
過去の対戦

2018 帝京大24-19慶応大
2019 帝京大24-29慶応大
2020 帝京大27-30慶応大

FW平均体重

帝京大 107.3kg
慶応大 101.3kg

FW高身長選手(cm)

帝京大 LO本橋拓馬192,FL青木恵斗187,LO江里口真弘185
慶応大 LOアイザイア・マプスア193,LO村松龍之介180,No8高武俊輔180

 

12/5(日)

明治大 14:00 早稲田(秩父宮/有観客)

ともに帝京大に敗れて5勝1敗、勝点は明治大が26、早稲田が24となっている。帝京大の結果によっては1-3位の可能性が残されている。昨年の対戦は、明治大が先に3トライを奪い21-0とリード、早稲田は2トライを返すも、明治大が34-14で勝利となった。

ここまでの明治大は、開幕から危なげなく勝利を重ね、4戦目の筑波大、5戦目の慶応大にも前半からリードを保ち勝利。6戦目の帝京大戦では、前半を0-14のビハインドで終えると、後半は再三チャンスをつくるも1トライのみ、7-14で敗れた。

早稲田のほうは開幕から4連勝、筑波大に終盤7点差に追い上げられたり、青学大戦でも前半終了間際までリードを許すシーンもあったが勝利をものにした。次の帝京大戦はFWで圧倒され敗戦、6戦目の早慶戦では前半の大量リードで逃げ切った。

明治大はCTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)、早稲田は主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)が欠場、ともにBKで変化を生み出せる選手を欠く。ブレイクダウンの攻防が鍵を握るほか、BKでテンポとメリハリをつけられたほうのトライが増えていくか。

なお、前日に帝京大が優勝を決めると、両者はそれぞれ2位か3位が確定する。12/26には大学選手権4回戦「対抗戦3位と関西3位の勝者vs対抗戦2位」というカードが組まれており、大学選手権の早い段階で再戦する可能性がある。

なお、これまでの詳しいデータは ↓ ↓ ↓

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メンバー表チェック

明治大は、PR中村公星(3年,國學院栃木)が今季初スタメン、PR山本耕生(4年,桐蔭学園)はリザーブにまわる。192cm103kgのCTB児玉樹(4年,秋田工)はリザーブから入って、BK陣の核となる。

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明治大 メンバー

早稲田のほうは、ここまで全戦スタメンだった主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)を欠く。早慶戦に続いてSOに伊藤大祐(2年,桐蔭学園)が入り、WTB小泉怜史(3年,早実)は今季初スタメン、FB遠山拓(4年,國學院久我山)は初のメンバー入りとなった。

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早稲田 メンバー
過去の対戦

2018 明治大27-31早稲田
2019 明治大36-  7早稲田
2020 明治大34-14早稲田

FW平均体重

明治大 103.5kg
早稲田 101.6kg

FW高身長選手(cm)

明治大 LO山本嶺二郎191,LO武内慎191,FL木戸大士郎185,PR中村公星183
早稲田 LO村田陣悟185,LO桑田陽介185,PR小林賢太181,FL相良昌彦180

[カンタベリー] ジャパンマスク AA00679 10 L 

 

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2021 関西Aリーグ 第7節 <直前チェック> … 同志社vs天理大 京産大vs関学大 など

概要

関西大学ラグビーAリーグ第7節は、11/28(日)に2試合、12/4(土)に2試合が行われる。Aリーグは、天理大学同志社大学京都産業大学関西学院大学立命館大学摂南大学関西大学近畿大学の8チーム。

今季の順位決定方法は勝ち点制となる。勝ち4点、引き分け2点、負け0点、ボーナスポイントとして「7点差以内の負け」「勝敗関係なく4トライ以上」のチームに1点が与えられる。また、昨年行われなかった入替戦は、今季は実施予定。

ここまでの結果

11/21(日)終了時点での成績は次の通り。2チームの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差の準で順位決定。

京産大 6勝0敗 勝点27 得失点差+102
近畿大 5勝1敗 勝点24 得失点差+100
同志社 4勝2敗 勝点21 得失点差+186
天理大 4勝2敗 勝点20 得失点差+112
関西大 2勝4敗 勝点10 得失点差-145
立命館 2勝4敗 勝点  9 得失点差-74
摂南大 1勝5敗 勝点  6 得失点差-130
関学大 0勝6敗 勝点  3 得失点差-151

対戦表詳細は → 関西Aリーグ対戦表

トライランキング(11/21終了時)

8T アサエリ・ラウシ/京産大
8T 植田和磨/近畿大
6T 内村祐介/天理大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/21終了時、PG含む)

30G 嘉納一千/同志社 85.7%
23G 筒口允之/天理大 76.7%
16G 3人

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/28(日)

関西大 11:45 近畿大(ヤンマー長居/有観客)

2勝4敗で暫定5位の関西大は、2017以来のリーグ戦3勝を目指す。5勝1敗の暫定2位で初優勝の可能性を残す近畿大、勝って京産大の結果を待ちたい。昨年は近畿大が辞退し、対戦していない。

ここまでの関西大は、1,2戦と失点が多く完敗するが、3戦目の関学大にはロスタイムの逆転トライで劇的勝利を収めた。5,6戦目はロースコアの僅差の試合、摂南大に勝利するも立命館には敗れた。天理大から3トライ、京産大から4トライを奪い健闘したが、後半戦はロースコアの戦いとなっている。近畿大に対しては、FWの頑張りが欠かせない。

近畿大のほうは、開幕から天理大、同志社を1トライに抑えての勝利、後半はやや失トライが増えるもそれ以上の攻撃力を見せて勝利を重ねてきた。強力FWとコンビネーションのよいBKは簡単に止めることはできない。

メンバー表チェック

関西大は、前節欠場の主将PR龍田恭佑(4年,京都成章)はリザーブで復帰する。また、HO今井虎太郎(3年,尾道)が3戦ぶりにスタメン復帰、FB石田航希(3年,関大一)は初スタメン。

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関西大 メンバー

近畿大のほうは、基本的なメンバーは変わらないが、HO宮崎賢輝(3年,長崎南山)が初スタメン、ルーキーCTB/FB藤岡竜也(1年,浪速)は初めてのメンバー入りとなる。

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近畿大 メンバー
過去の対戦

2018 関西大22-36近畿大
2019 対戦なし
2020 関西大 中止 近畿大近畿大が棄権、関西大が不戦勝)

FW平均体重

関西大   95.9kg
近畿大 100.3kg

FWの高身長選手(cm)

関西大 LO篠田昂征183,LO栗本勘司181,No8池原自恩180
近畿大 LO山本秀190,LO甲斐登生183

 

摂南大 14:00 立命館(ヤンマー長居/有観客)

摂南大は1勝5敗で勝点6の暫定7位、立命館は2勝4敗で勝点10、いずれか負けたほうが入替戦へとまわる可能性が高くなる。昨年の対戦は、前半を19-19の同点で終え、後半開始から立命館が3連続トライなどで優勢に試合をすすめて55-33で勝利となった。

ここまでの摂南大は、初戦で関学大に勝利したあとは5連敗となった。5戦目の関西大戦では、終盤に2点差に詰め寄るも逃げ切られた。今季は試合序盤のディフェンスが機能しているものの、6戦で13トライと思うようにトライが取れていない。今節はテビタ・タイ(4年,トゥポウC)をWTBに配置、効果はあるか。

立命館のほうも、開幕戦で関学大を破るも波に乗れない。昨年の上位チームには、前半は互角の戦いを見せるも後半は突き放される展開が目立った。ポテンシャルを考えると、とくに攻撃面では物足りない。最終戦でうっぷんを晴らせるか。

メンバー表チェック

摂南大は、前節欠場のLO徳永リオ吉平(3年,上宮)がスタメンで復帰、前節リザーブのCTB河波風太(4年,和歌山工)もスタメンに戻る。

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摂南大 メンバー

立命館のほうは、メンバー23人とも前節同様となる。CTB江川剛人(2年,桐蔭学園)は3戦連続でのスタメン。

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立命館 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 摂南大19-43立命館
2020 摂南大33-55立命館(順位決定戦)

FW平均体重

摂南大 96.0kg
立命館 97.1kg

FW高身長選手(cm)

摂南大 No8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ187,LO徳永リオ吉平183,西本泰樹180
立命館 LO宮城雄真186,LO阿部孔哉181,Mo8宮下大輝181

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

12/4(土)

京産大 11:45 関学大たけびし京都/有観客)

6戦全勝で勝点27の京産大は、近畿大が11/28に勝点29に積み上げたため、引き分け以上で優勝が決まる。関学大は6戦全敗で勝点3、入替戦出場は確定しているが勝てば最下位を免れる。昨年の対戦は、京産大が前半に逆転すると後半は終始リードする展開、京産大が28-21で僅差の試合をものにした。

ここまでの京産大は、上位チームが敗れた近畿大を僅差で破ると、5週連戦となった同志社戦では終了間際のトライで逆転で勝利。続く天理大戦でも、後半にPGを4本決めて逆転勝ちを収めた。強力FWは健在だがトライにこだわりすぎず、ここまで6戦で10PGを決めてきた。

関学大のほうは、開幕戦で立命館に敗れると、2戦目の摂南大戦では8点リードからの逆転負け、3戦目の関西大戦でもロスタイムに逆転トライを許しての敗戦となった。徐々にチーム力は上がっているが、勝負どころでの守りきれなかった結果が現在の成績につながっている。

勝負はもちろん大切だが、大学選手権を戦う京産大、入替戦を戦う関学大とも次の戦いにつながる試合をしたい。

メンバー表チェック

京産大は、SO西仲隼(3年,近大附属)が入り、ここまで5戦でSOを務めた家村健太(3年,流経大柏)はメンバー外。リザーブには、HO桝屋直杜(4年,常翔啓光)、SO/CTB辻野隼大(1年,京都成章)、CTB北田駆(3年,常翔学園)の3人は今季初のメンバー入りとなる。

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京産大 メンバー

関学大のほうは、前節リザーブのPR坂野龍太郎(4年,関西学院)、HO山田哲平(3年,東海大仰星)、FL兪瑛士(2年,関西学院)がスタメン出場。また、FB泉谷尚輝(2年,東海大仰星)は今季初のメンバー入りでスタメンに名を連ねた。

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関学大 メンバー
過去の対戦

2018 京産大52-  0関学大
2019 京産大17-28関学大
2020 京産大28-21関学大(順位決定戦)

FW平均体重

京産大 103.6kg
関学大   97.3kg

FW高身長選手(cm)

京産大 LOアサエリ・ラウシ188,LOフナキ・ソロモネ186,PR平野叶翔180
関学大 LO入江元気182,藤井崇弘182

 

同志社 14:00 天理大(たけびし京都/有観客)

ともに4勝2敗で迎えた最終戦、勝ったほうが3位、負けたほうが4位となる。昨年は優勝決定戦で対戦、前半は26-0と天理大が大きくリード、後半は同志社が3トライを返すが天理大が54-21で勝利した。

ここまでの同志社は、2戦目に近畿大に敗戦、相手FWのプレッシャーから自慢のBKを走らせることができなかった。5戦目の京産大戦では終盤に逆転トライを許し2敗目を喫したが、前節は関学大に68-0を完勝している。

天理大のほうは、開幕戦で近畿大に敗戦、以降は徐々にメンバーが戻るが課題の多い試合が続いた。そして6戦目の京産大戦は、前半を10-7とリードして折り返すも、後半はミスなどからトライを取り切れず4PGを許して敗れた。

ここまで同じ近畿大京産大に敗れた両チーム、同志社は接点での攻防で勝つこと、天理大はミスを少なく引き締まった試合ができるかがポイントとなるか。

メンバー表チェック

同志社は、前節欠場のSH田村魁世(4年,桐蔭学園)がスタメンで復帰、リザーブのLO小菅由一郎(4年,京都成章)は3戦ぶりのメンバー入りとなった。

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同志社 メンバー

天理大のほうは、LOに亀沖泰輝(4年,市立尼崎)が入り、LOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)はリザーブに控える。また、SO福本優斗(2年,上宮太子)、WTBナイバルワガ・トマシ(1年,秋田工)は今季初めてのメンバー入りでスタメン出場となる。

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天理大 メンバー
過去の対戦

2018 同志社  0-59天理大
2019 同志社  6-55天理大
2020 同志社21-54天理大(順位決定戦)

FW平均体重

同志社   96.5kg
天理大 101.4kg

FWの高身長選手(cm)

同志社 No8木原音弥184,LO南光希182,PR李優河180,LO依藤隆史180,FL梁本旺義180
天理大 LOナイバルワガ・セタ188,FL鄭兆毅185,LO亀沖泰輝184,PR金山忠次180

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

関連リンク

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関東リーグ戦 2021 第7節 / 結果とポイント … 東海大 日本大 ともに勝利も 東海大4連覇

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第7節は、11/28(日)に全4試合が行われ全日程終了、残すは入替戦を残すのみとなった。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

第7節終了時の成績

第7節を終えての成績は次の通り。

1位 東海大 6勝1分 勝点32 得失点差+317 → 大学選手権へ
2位 日本大 6勝1分 勝点32 得失点差+225 → 大学選手権へ
3位 大東大 5勝2敗 勝点24 得失点差+65 → 大学選手権へ
4位 関東学 3勝4敗 勝点15 得失点差-43
5位 流経大 3勝4敗 勝点12 得失点差-97
6位 法政大 2勝5敗 勝点12 得失点差-67
7位 中央大 2勝5敗 勝点  8 得失点差-144 → 入替戦へ
8位 専修大 0勝7敗 勝点  1 得失点差-256 → 入替戦へ

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(全日程終了)

15T 井上風雅/日本大
9T ナサニエル・トゥポウ/日本大
8T レキマ・ナサミラ/東海大
8T 酒木凛平/大東大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(全日程終了、PG含む)

25G 石岡玲英/法政大 75.8%
23G 武藤ゆらぎ/東海大 67.6%
22G 戸野部謙/大東大 66.7%
21G 津田寛汰/中央大 72.4%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

 

なお、最終戦終了後にベスト15が発表された。

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ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/28(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

法政大(12) 12-71 日本大(32)

試合は開始5分、日本大が中央から右へ展開すると、FBナサニエル・トゥポウ(3年,マリストB)が右隅に先制トライを決めた。12分には左サイドに攻め込み右へ展開、CTB広瀬龍二(3年,日川)が相手ディフェンスを引きずりながら手を伸ばしインゴールに押さえた。

日本大は17分にもトライを加えるが、法政大は24分にペナルティのリスタートからHO井口龍太郎(3年,静岡聖光学院)がインゴールに飛び込む。しかし、41分に日本大のトライシーンで法政大のタックルが首にかかりペナルティトライ、26-5とリードして前半終了。

後半も勢いは日本大、5分に右サイドラックからWTB水間夢翔(3年,佐賀工)が抜け出しそのままトライ、7分にもWTB水間夢翔が左サイドライン際を走りトライを加える。さらにトライを加える日本大に対し、法政大は29分にゴールライン目前の攻防からNo8大澤蓮(4年,長崎南山)が押し込みトライを返す。

このあともトライを重ねた日本大が71-12で勝利、日本大は勝敗や勝点で東海大に並ぶも得失点差で優勝ならず2年ぶりの2位となった。法政大は2勝にとどまり6位でシーズンを終えた。

注目ポイント

法政大は、日本大のアタックを止めきれずにゲインを許す場面が多く、タックルの甘さが大量失点につながったか。また、2枚のイエローカードも響き、14人の間に5つのトライを奪われている。これで4年連続で大学選手権出場を逃すことになったが、2024年の創部100周年に向けても強い法政を取り戻したい。

日本大のほうは、フィジカルの強さを生かしてチャンスでトライを取りきった。SO饒平名悠斗(3年,コザ)が不在となったが、FBからSOにまわった普久原琉(3年,コザ)の相手を引きつけてのパスは効果的だった。苦戦した試合もあったがこの日は快勝、大学選手権に向けていい流れをつくった。

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専修大(1) 27-68 関東学院(15)

試合は専修大のノーホイッスルトライから、キックオフのボールをキープし展開、WTB吉田賢蔵(3年,御所実)が先制トライ。直後の4分、関東学院はFL内川朝陽(1年,佐賀工)がトライを返すも、専修大は11分に相手ペナルティからの素早いリスタートからSH友池瞭汰(3年,東福岡)が、17分にはCTB江口恵太郎(3年,長崎北)がトライを決める。

追う関東学院は、32分にNo8小濱康嵩(4年,鹿児島実)、39分にLO山﨑海(4年,佐賀工)がトライ、21-20とわずか1点をリードして前半を終える。

後半は開始から関東学院が攻勢に出る。後半2分にSO芳崎風太(4年,関東学院六浦)、8分にFB川崎清純(4年,盛岡工)と最初の10分で2トライを決めて35-20とリードを広げた。

さらにトライを重ねる関東学院に対し、専修大は30分にFL折居慎斗(4年,尾道)がトライを返すも、終わってみれば68-27と突き放した関東学院が勝利し4位、専修大は8位となり入替戦を戦う。

注目ポイント

専修大は、前半は互角の戦い見せたが、後半に突き放された。後半の関東学院のペナルティはわずかに1つ、相手にプレッシャーを掛けられず楽にプレイをさせてしまったか。入替戦の相手は立正大、今季の集大成を見せたい。

関東学院のほうは、スキをつかれたようなトライを奪われたが、我慢して逆転し、突き放しての勝利。今季のペナルティは7戦で57と東海大と並んでリーグ最少、PGを決められた数はわずかに1と失点を防ぐことにつながった。2011年以来の4位以上を決めて、今シーズンを終えた。

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流経大(12) 19-71 東海大(32)

先制したのは東海大、前半4分にラインアウトモールを崩さず進み、HO本橋純平(4年,東農大二)がトライ。8分にはSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がディフェンスラインを突破、LO小池隆成(4年,東京)がつないでインゴールに押さえた。17分にはBK展開からCTB横田大輝(4年,深谷)が切れ込み抜け出すと、約40mを走りきりトライを追加。

流経大は27分、相手ゴール前に攻め込むとFWでアタック、最後はFLリクアタ・テアウパ(3年,トゥポウC)が押し込みトライを返した。しかし、さらにトライを追加した東海大が38-7と前半をリードして終える。

後半も東海大の勢いは止まらない。3分にはラインアウトモールからHO本橋純平が押さえ、22分にはマイボールスクラムからNo8井島彰英(3年,熊本西)が押さえた。意地を見せたい流経大は42分、WTBイノケ・ブルア(4年,スバGS)のランでチャンスをつくって展開、No8星野竜輝(3年,流経大柏)がインゴールに飛び込んだ。さらに48分、自陣からオフロードパスでつなぎ、WTB永山大地(3年,流経大柏)が抜け出してトライを決めた。

試合は東海大が71-19で勝利、4年連続の優勝を決めた。流経大は3勝4敗で5位、2007年以来14年ぶりに大学選手権を逃した。

注目ポイント

流経大はペナルティが14と多く、ラインアウトモールからのトライを奪われるきっかけをつくってしまう。苦しい状況から徐々にチーム状態は良くなったが、今季の7戦で97のペナルティは関東リーグ戦では突出した数字となった。ただ、試合終了間際には流経大らしいトライ、ダイナミックラグビーは後輩に受け継がれる。

東海大のほうは、前節の日本大戦ではなかなかトライを取り切れなかったが、この日はテンポのよい攻撃などで着実にトライを重ねた。リーグ4連覇で大学選手権へと進むが、昨年は準優勝2回の天理大が初優勝、準優勝3回の東海大は先を越されたが初優勝を狙う力はある。

ラグビーマガジン 2021年 11 月号 [雑誌] 

 

大東大(24) 50-13 中央大(8)

先制は中央大、前半5分に相手陣10mライン付近からSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)がPG成功。直後の大東大は、6分にCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ(2年,セントピーターズ)がトライを決める。しばらく両者得点なく迎えた30分、中央大がハーフウェイライン付近のマイボールラインアウトから展開すると、CTB水野陸(2年,東京)が抜け出しそのままトライ。大東大は前半を5-8とビハインドで折り返す。

後半は大東大が先に得点、15分にFB青木拓己(3年,御所実)、17分にLO塩見成梧(3年,御所実)の連続トライなどで17-8と逆転に成功。さらに23分からの10分間に4トライを奪う猛攻を見せて、43-8と突き放した。

終盤の39分、中央大が攻め込み相手ゴールライン直前でペナルティを得ると、リスタートからFL久松春陽大(2年,桐蔭学園)が押し込みトライを返す。しかし、さらにトライを加えた大東大が50-13で勝利、3年ぶりの大学選手権に挑む。中央大は7位、入替戦へ。

注目ポイント

大東大は、2トライ目が後半15分と時間がかかったが、その後は突き放して完勝。1トライ4ゴールを決めたCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥがPOMとなった。大学選手権の相手は、関西4位(天理大or同志社)と朝日大の勝者、引き締まった試合が見られそうだ。

中央大のほうは、前半は大東大を1トライに抑えたが、後半15分以降に7トライを許した。前節の関東学院戦でも終盤の後半30分以降に3トライを奪われている。フィジカル、メンタルとものスタミナが課題となる。入替戦の相手は東洋大、侮れる相手ではないので十分な対策が必要だ。

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関連リンク

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早明戦 2021 データ比較 … 明治 早稲田 ともに1敗で迎える最終戦

概要

2021年12月5日(日)、秩父宮ラグビー場において第97回の早明戦が行われる。ここまでの両者の成績はともに5勝1敗、勝点は明治大が26、早稲田が24、全勝で勝点27の帝京大の結果によってはともに優勝の可能性を残している。昨年は早明戦では明治大が前半からのリードを守って34-14と逃げ切った。

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今季の明治大

序盤の明治大は危なげなく勝利を重ねながらも、反省点も見られた。4戦目の相手は筑波大、早稲田や帝京大が筑波大ディフェンスに苦労したが、前半だけで4トライを奪っての快勝となった。さらに慶応大に勝利したあと、6戦目の帝京大戦はロースコアの接戦、なかなかトライを取り切れず7-14での敗戦となった。

  9/12 明治大52-  3青学大
  9/18 明治大68-  7立教大
10/  9 明治大46-10日体大
10/24 明治大53-14筑波大
11/  3 明治大46-17慶応大
11/20 明治大  7-14帝京大

今季の早稲田

序盤は順調だった早稲田だが、3戦目は追い上げる筑波大振り切り21-14での勝利、4戦目の青学大は前半終了間際までリードされる場面もあった。帝京大戦は後半に入って突き放され、終盤の追い上げは届かず。6戦目の早慶戦は、前半だけで30点をリードするも後半は追い上げられて7点差での勝利となった。

  9/12 早稲田70-  0立教大
  9/25 早稲田96-  0日体大
10/  9 早稲田21-14筑波大
10/23 早稲田61-13青学大
11/  3 早稲田22-29帝京大
11/23 早稲田40-33慶応大

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両者の比較 

過去20年の勝敗

以下は年度ごとの対戦結果、その年の対抗戦勝敗分の順、丸数字は対抗戦の最終順位(勝敗が並んだ場合に同順位としたもの)。

2001 早36-34明 早7-0① 明5-2③
2002 早24-  0明 早7-0① 明5-2③
2003 早29-17明 早7-0① 明4-3③
2004 早49-19明 早7-0① 明5-2②
2005 早40-  3明 早7-0① 明4-3④

2006 早43-21明 早7-0① 明5-2②
2007 早71-  7明 早7-0① 明5-1-1②
2008 早22-24明 早5-2② 明3-4⑤
2009 早16-14明 早6-0-1① 明3-4⑤
2010 早31-15明 早6-1① 明6-1③

2011 早18-16明 早5-2② 明5-2②
2012 早32-33明 早4-3④ 明6-1①
2013 早15-  3明 早6-1② 明3-4⑤
2014 早37-24明 早5-1-1② 明5-2③
2015 早24-32明 早4-3④ 明6-1①

2016 早24-22明 早6-1② 明5-2③
2017 早19-29明 早5-2② 明5-2②
2018 早31-27明 早6-1① 明5-2③
2019 早  7-36明 早6-1② 明7-0①
2020 早14-34明 早6-1② 明6-1①

2001-2010の10年間は、7年連続全勝優勝を達成した早稲田が9勝、明治大は1勝のみ。2011-2020の10年間は、明治大5勝、早稲田5勝となっており、とくに2014以降の6年間は交互に勝利している。また、この間は接戦が多く、一方が4位や5位に沈んだ年でも僅差の試合が行われており、予想のつかない戦いであることがわかる。

<参考>早明戦全記録

daigakurugby.nobody.jp

 

今季の6戦目までのデータ比較

ここまで6戦の明治大と早稲田、参考に帝京大も含めたデータを見てみると、大きな差がないことがわかる。

明治大 勝点26 得点272 失点65 42T 28G 2PG
早稲田 勝点24 得点310 失点89 47T 36G 1PG

帝京大 勝点27 得点306 失点54 47T 34G 1PG

 

FW平均体重

FW平均体重については、まだメンバーが発表されていないため、前節のFW平均体重を見てみたい。今季は両チームとも試合ごとに変化が少ないので、最終戦でも大きく変わらないものと考えられる。いずれにしても、両者ともに1kg程度の差しかなく、勝敗のポイントにはなりそうにない。

明治大 102.1kg
早稲田 101.6kg

ラグビーマガジン 2021年 01 月号 [別冊付録:ラグビーカレンダー2021] 

 

時間帯別トライ数

ここまでの6戦の時間帯別トライ数、失トライ数を調べた。それぞれ大きな差はないが、前後半とも終盤に特徴が見られる。

トライ数
明治大43(前半21、後半22)
早稲田47(前半23、後半24)

失トライ数
明治大  8(前半  4、後半  4)
早稲田13(前半  4、後半  9)→後半は帝京大に3慶応大に4

明治大

明治大が数多くトライを奪ったのは、前半後半ともに終盤の31分以降だった。失トライのほうは、前半21分からの10分間に3トライを許しており、その時間帯は自らのトライも少なくなっている。また、前後半とも開始10分以内にはトライを与えていない。

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時間帯別トライ数2021 明治大

 

早稲田

早稲田のトライは、後半20分以降に最も少なくなり、後半30分以降に10トライと最多となっている。相手やメンバー交替の状況によるが、際立つ特徴と言える。失トライのほうは大きな偏りは見られないが、後半31分以降が多く、帝京1慶応2筑波1と4つのトライを奪われた。

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時間帯別トライ数2021 早稲田
 エンスカイ ラグビー日本代表 2021年 カレンダー 壁掛け B2 CL-573 

 

まとめ

伝統的には、早稲田にBKのイメージ、明治大にはFWのイメージがあるが、近年の両チームは、FW、BKともにレベルが高く特別に偏りは見られず体格も差はない。また、各種のデータで見ても、互いに大きな差はなく拮抗した試合が予想される。

明治大は、序盤はややメンバーを入れ替えながらの戦いとなったが、11月からFB雲山弘貴(4年,報徳学園)もスタメン復帰しベストに近いメンバーとなっている。ただ、前の試合の帝京大にはプレッシャーを受けたこともあってトライが遠かった。キックで変化を生み出せるCTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)を起用するのも一つの策か。

早稲田のほうは、このところSO吉村紘(3年,東福岡)とSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)を交互にスタメン起用しているが、どちらでいくかも注目される。早慶戦の前半のようなFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)らのBKの躍動が勝利には欠かせないため、BKを生かせる布陣で勝負するものと思われる。

今季の早明戦は、12/5(日)の試合を前に、2日前の12/3(金)に発表予定のメンバーも気になるところだ。


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早明戦

 

2021 関東リーグ戦 第7節 <直前チェック> … 東海大vs流経大 日本大vs法政大 など

概要

2021年度の関東大学リーグ戦グループ1部リーグ第7節は、11/28(日)に全4試合が行われる。1部リーグは、東海大学流通経済大学日本大学法政大学中央大学大東文化大学関東学院大学専修大学の8チーム。

今季の順位決定方法は勝ち点制となる。勝ち4点、引き分け2点、負け0点、ボーナスポイントとして「勝敗関係なく3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」のチームに1点が与えられる。また、昨年行われなかった入替戦は、今季は実施予定。

第6節終了時の成績

第6節を終えての成績は次の通り。

東海大 5勝1分 勝点27 得失点差+265
日本大 5勝1分 勝点27 得失点差+166
大東大 4勝2敗 勝点19 得失点差+28
流経大 3勝3敗 勝点12 得失点差-45
法政大 2勝4敗 勝点12 得失点差-8
関東学 2勝4敗 勝点10 得失点差-84
中央大 2勝4敗 勝点  8 得失点差-107
専修大 0勝6敗 勝点  1 得失点差-215

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(11/21終了時)

14T 井上風雅/日本大
8T 酒木凛平/大東大
7T レキマ・ナサミラ/東海大
7T ナサニエル・トゥポウ/日本大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(11/21終了時、PG含む)

25G 石岡玲英/法政大 78.1%
21G 戸野部謙/大東大 72.4%
20G 津田寛汰/中央大 80.0%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/28(日)

法政大 11:30 日本大(秩父宮/有観客)

2勝4敗で勝点12の法政大は4-7位までの可能性を残し、5勝1分で勝点27の日本大は36年ぶりの優勝を狙う。昨年の対戦は、法政大が先制するも前半のうちに日本大が逆転、後半も突き放した日本大が法政大の終盤の追い上げを振り切って35-22で勝利。

今季の法政大は、開幕戦では専修大に大逆転での勝利、2戦目の関東学院戦では大逆転での敗戦など、不安定な戦いが続いた。前節は流経大にリードして終盤を迎えたが、ロスタイムにPGを決められて4敗目を喫した。今季は調子の波が大きく、やや失点が多いため、メンタル面でのきっかけや工夫がほしいところ。

日本大のほうは、関東学院流経大には前半をリードされるなど競った試合もあったが、開幕から5連勝となった。前節の東海大との全勝対決は、互いに一歩も譲らず19-19の引き分けとなった。モールから多数のトライを奪ってきたが、ここへ来て少なくなっている。

日本大はモールからのトライが多く難しいキックが多かったせいか、ここまで42トライに対して22ゴールに留まる。法政大は今季12PG、日本大が5点ずつ奪うのに対し、法政大が3点ずつ返す展開になれば終盤勝負ということもある。

メンバー表チェック

法政大は、LO兼森大輔(4年,報徳学園)が開幕戦以来のメンバー入りでスタメン出場、リザーブが多かったSO金侑悟(1年,大阪朝鮮)は2戦目以来のスタメンとなる。また、前節と入れ替わり高城喜一(2年,金光藤蔭)はFLに、No8大澤蓮(4年,長崎南山)はNo8に戻る。

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法政大 メンバー

日本大のほうは、前節試合開始早々に退いたSO饒平名悠斗(3年,コザ)は欠場、代わって普久原琉(3年,コザ)がSOに、ナサニエル・トゥポウ(3年,マリストB)がFBに入る。また、前節初めてリザーブにまわったHO井上風雅(2年,東福岡)はスタメンに戻った。

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日本大 メンバー
過去の対戦

2018 法政大41-31日本大
2019 法政大12-34日本大
2020 法政大22-35日本大

FW平均体重

法政大 100.1kg
日本大 103.5kg

FW高身長選手(cm)

法政大 No8高城喜一186,LO竹部力185,LO兼森大輔185,PR河村龍成180,FL大澤蓮180
日本大 PR山内開斗188,LO趙誠悠185,LOテビタ・オト185,FL板倉正矢183,No8佐川奨茉180

 

専修大 11:30 関東学院(セナリオH三郷/有観客)

ここまで全敗で最下位が決まっている専修大関東学院は2勝4敗で勝点10とし最終戦の結果如何で4-7位までの可能性を残している。昨年の対戦は、関東学院が前半に4トライを奪って28-0とリード、後半は専修大が追い上げるも48-21で関東学院の勝利となった。

今季の専修大は、開幕戦で法政大に16点リードからの逆転負けを喫したあと、4戦目の流経大戦では追い上げならず4点差で敗戦、惜しい試合をものにできなかった。ただ、2強との対戦を除く4試合では全て3トライを奪っており、攻撃面では悪くない。

関東学院のほうは、2戦目で法政大に逆転勝利、3戦目の流経大戦はロスタイムに逆転されたが終盤までリード、日本大にも前半をリードするなど昨年の上位チームと堂々と渡り合った。ここへ来てBKでのトライが増えてきており、攻撃の幅が広がっている。

要所でFWで勝負する専修大に対し、BK展開で打開する関東学院、前半からの激しい攻防が予想される。

メンバー表チェック

専修大は、SO市野湧大(3年,中部大春日丘)が4戦ぶり、WTB飯塚稜介(2年,桐蔭学園)は5戦ぶりのスタメンとなる。また、前節リザーブからリーグ戦初出場を果たしたHO松下海斗(1年,報徳学園)は初先発。

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専修大 メンバー

関東学院のほうは、前節同様に芳崎風太(4年,関東学院六浦)はSOに入る。前節リザーブから出場の190cmのLO本多覚斗(4年,前橋育英)は初スタメン、リザーブには2戦ぶりにLO矢彦沢洋平(4年,東京)が入った。

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関東学院 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 対戦なし
2020 専修大21-48関東学院

FW平均体重

専修大  100.3kg
関東学院 101.8kg

FWの高身長選手(cm)

専修大 LO渡邉朝陽185,PR山口和明181,PR木原三四郎181,LO小笠原颯180
関東学院 LO本多覚斗190,LO山﨑海187,No8小濱康嵩185,PR島津弘二朗183,FL内川朝陽182

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流経大 14:00 東海大秩父宮/有観客)

流経大は3勝3敗で勝点12、4位を狙うが入替戦の可能性も残る。5勝1分の東海大は日本大と並び勝点27、4連覇を狙う。昨年の対戦は、前半は東海大が33-12とリードするも後半は流経大の連続トライで追いつき38-38、終盤に東海大が突き放して55-38で勝利。

ここまでの流経大は、大東大、中央大に連敗スタート、3,4戦目は関東学院専修大に僅差で勝利、以降は日本大に善戦するも敗戦、法政大にはロスタイムのPGでサヨナラ勝ちとなった。メンバーを固定できない中で、FB河野竣太(4年,常翔学園)の存在感が増した。

東海大のほうは、危なげない試合を続けて5連勝。しかし、6戦目の日本大戦は攻めきれずに引き分け、やや受けにまわったか、ペナルティは今季最多の11となった。ただ、FWでプレッシャーをかけてSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がBKを操ることに変わりはない、やるべきことをやれば勝利はついてくる。

ここまでの戦いぶりから東海大が優位に立つが、接戦になれば流経大は5戦ぶりにメンバー入りしているWTBイノケ・ブルア(4年,スバGS)が控える。

メンバー表チェック

流経大は、主将HO西山大樹(4年,流経大柏)が戻り、WTBイノケ・ブルアは5戦ぶりにメンバー入り。また、今季はBKで出場していたリクアタ・テアウパ(3年,トゥポウC)はFLで先発、LO中根輝(2年,栄徳)は初スタメンとなる。

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流経大 メンバー

東海大は、HO本橋純平(4年,東農大二)が初スタメン、CTB横田大輝(4年,深谷)は3戦ぶりのスタメンとなる。HO土一海人(4年,東海大相模)とCTB丸山凛太朗(4年,東福岡)は前節に続いてメンバー外。

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東海大 メンバー
過去の対戦

2018 流経大33-33東海大
2019 流経大21-26東海大
2020 流経大38-55東海大

FW平均体重

流経大 105.8kg
東海大 108.9kg

FW高身長選手(cm)

流経大 PRシンクル寛造189,LOタマ・カペネ188,FLリクアタ・テアウパ188,FL當眞真180,No8キムギヒョン180
東海大 LOワイサケ・ララトゥブア191,FLレキマ・ナサミラ190,LO小池隆成188,PR星野克之186,No8ノア・トビオ184

 

大東大 14:00 中央大(セナリオH三郷/有観客)

大東大は4勝2敗で勝点19、すでに3位が確定している。中央大のほうは、暫定7位も最終戦の結果により4位の可能性も残されている。昨年の対戦は、前半は互角も後半は大東大が抜け出し10点をリード、終盤に粘りを見せた中央大が追いつき試合終了となった。

今季の大東大は、開幕戦の流経大を1トライに、2戦目の東海大は前半を2トライに抑えるなど、素晴らしいディフェンスで好ゲームを繰り広げた。3戦目あたりからは失トライが増えたが、それ以上に得点をることができており攻撃面で本領を発揮し始めた。

中央大のほうは、2戦目に流経大に勝利するなど出だしは順調だったが、3戦目に法政大に敗れて以降は波に乗れない。5戦目に専修大には勝ったものの、6戦目の関東学院には終盤突き放された。当日11:30開始の2試合の状況にもよるが、入替戦を回避するには勝点5を取って勝利したい。

メンバー表チェック

大東大は、No8西林勇登(2年,御所実)は今季初、SH髙田尚太(2年,秋田工)は自身初のスタメン、FL松川宙(4年,正智深谷)は4戦ぶりのスタメンとなる。また、前節欠場のCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ(2年,セントピーターズS)がスタメン、CTBハニテリ・フィラトア・ヴァイレア(1年,青森山田)がリザーブに入った。

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大東大 メンバー

中央大のほうは、昨年ルーキーで全試合スタメン出場のCTB山田翔平(2年,國學院栃木)がスタメンで今季初めてのメンバー入り。FL吉田幸司(2年,報徳学園)は開幕戦以来のスタメン、FL久松春陽大(2年,桐蔭学園)は自身初のメンバー入りとなる。

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中央大 メンバー
過去の対戦

2018 大東大81-17中央大
2019 大東大36-17中央大
2020 大東大29-29中央大

FW平均体重

大東大   99.1kg
中央大 102.6kg

FW高身長選手(cm)

大東大 LO佐々木柚樹188,PR野口大貴184,LO塩見成梧184,PR小島燎成183
中央大 PR茂原隆由188,LO市川大喜182,LO山﨑祥希182

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対抗戦 2021 第6戦 / 結果とポイント … 帝京が明治に勝利 早慶戦は早稲田に軍配

概要

2021年度の関東大学対抗戦 第6戦は、11/20(土)に3試合、11/23(火・祝)に1試合が行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

11/23(火・祝)終了時点の成績は次の通り。

帝京大 6勝0敗 勝点27 得失点+252
明治大 5勝1敗 勝点26 得失点+207
早稲田 5勝1敗 勝点24 得失点+221
慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42
筑波大 3勝3敗 勝点14 得失点  -24
日体大 2勝4敗 勝点10 得失点-173
青学大 0勝6敗 勝点  1 得失点-193
立教大 0勝6敗 勝点  1 得失点-332

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(11/23終了時)

8T 槇瑛人/早稲田
8T 原田衛/慶応大
7T 松本純弥/明治大
7T 江良颯/帝京大
7T 鈴村淳史/筑波大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/23終了時、PG含む)

35G 高本幹也/帝京大 70.0%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
26G 廣瀬雄也/明治大 72.2%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/20(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

筑波大(14) 27-20 立教大(1)

試合は筑波大が前半の半ばに攻勢に出る。18分25分といずれもにラインアウトモールからSH鈴村淳史(4年,中部大春日丘)がインゴールに押さえた。

対する立教大は、34分に約40mのPGをSO安藤海志(3年,京都成章)が成功、37分には自陣でLO守源(3年,立教新座)とFL羽間圭司(2年,東海大仰星)のダブルタックルによるこぼれ球をつなぎ、CTB中優人(1年,桐蔭学園)が大きく蹴ってゴール前に転がすと、両チームチェイスの末にトライにつなげた。筑波大が12-10とリードして前半終了。

後半は7分に立教大がPGを決めて逆転。しかし、筑波大は14分20分とまたもラインアウトモールからSH鈴村淳史がトライ、30分にはモールからNo8楢本鼓太朗(3年,修猷館)が抜け出してインゴールに飛び込み、27-13とリード。

ロスタイムの立教大、自陣からWTB舟橋広倫(4年,名古屋)が抜け出し右サイドライン際を駆け抜け、一旦安藤海志(3年,京都成章)に預けたボールを受け取るとそのままトライを決め試合終了、筑波大が27-20で勝利となった。筑波大は最終戦で大学選手権出場をかけての日体大戦、立教大は青学大と7,8位をかけて戦う。

注目ポイント

筑波大は、この日のトライ5本のうち全てがモールによるものとなった。これまで先発起用されていたWTB植村陽彦(3年,茗溪学園)、WTB大畑亮太(1年,東海大仰星)、FB松永貫汰(4年,大産大附)らが不在とはいえ、BK展開からのトライも見たかった。

立教大のほうは、後半14分にトライを奪われるまでリードしたが、モールは防ぎきれなかった。モールの対策も必要だが、13あったペナルティを減らし相手のラインアウトモールの機会を減らすことも重要になる。ただ、モール以外でのトライは許さなかったのは収穫。

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日体大(10) 32 -17 青学大(1)

試合は青学大が先制、前半5分に左サイドでのラックからCTB青沼駿昌(1年,仙台育英)が右サイドのコーナーフラッグ付近へキックパス、キャッチしたWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がそのままインゴールに押さえた。

対する日体大は13分、ハーフフェイライン付近からCTB皆川祥汰(4年,駒込)が抜け出し、WTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)へ、最後はPRミキロニ・リサラ(4年,日体大荏原)がトライ。20分には相手ゴール前からアタックしたNo8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)が、38分にはマイボールラインアウトからライン際を抜けたHO森屋颯太(4年,横須賀総合)がトライを決めた。青学大がPGを返すも、日体大が17-10とリードして前半を終えた。

後半は3分の日体大、WTBクリスチャン・ラウイがハーフウェイライン付近から相手ディフェンスをかいくぐり左サイドを駆け抜けてトライ。24分には5mスクラムからNo8ハラトア・ヴァイレアが持ち出しインゴールに飛び込んだ。

青学大は35分、相手陣22mライン手前からFL中谷玲於(4年,京都成章)が相手タックルに負けずに抜け出しトライを返した。しかし、日体大が32-17で勝利、日体大は大学選手権出場の可能性を残し、青学大は入替戦への出場が決まった。

注目ポイント

日体大は、No8ハラトア・ヴァイレアやWTBクリスチャン・ラウイらを中心に縦へつないで突破しトライを奪うという形を見せた。一方の青学大は、先制トライは見事だったが、前の試合で筑波大に健闘した勢いを見せることはできなかった。

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明治大(26) 7-14 帝京大(27)

試合は前半4分、帝京大はFB二村莞司(3年,京都成章)が抜け出すも明治大WTB石田吉平(3年,常翔学園)がタックルで止めると、すぐさま起き上がりサポートに入ったSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)もタックルで押し返して窮地を逃れた。

15分の帝京大は敵陣深くのスクラムで大きく押し込むと、SO高本幹也(3年,大阪桐蔭)が左サイドいっぱいにキックパス、WTB高本とむ(2年,東福岡)がキャッチしそのままトライを決めた。

さらに帝京大は28分、明治大のハイパントを自陣でWTB白國亮大(4年,摂津)がキャッチして抜け出し、敵陣22mライン手前でPR照内寿明(4年,國學院栃木)へパスをつなぐと、そのまま走りきりゴールポスト下に飛び込んだ。このまま両者得点なく前半終了、帝京大が14-0とリード。

後半は4分、明治大が相手ゴールライン付近でピックアンドゴーを繰り返し、最後はPR大賀宗志(3年,報徳学園)が押し込みトライを返す。このあとも明治大は相手ゴール前まで攻め上がるがトライはならず、以降は両チームとも得点なく試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

帝京大が14-7で勝利、最終戦を前に勝点1の差で暫定1位となった。勝点1差を追うこととなった明治大は最終戦早明戦に挑む。

注目ポイント

明治大は、攻め込みながらもトライを取りきることができなかった。自分たちのラグビーをしながらも、変化をつけて揺さぶるという意味ではリザーブにSO/CTB齊藤誉哉(4年,桐生第一)がいれば面白かったか。

帝京大のほうは、昨年は前半リードしながら後半に逆転されたが、今季は守り切った。昨年に続いて後半は得点はできなかったが、焦りからペナルティを重ねた昨年とは違い、出足のよいディフェンスが続けることができた。

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11/23(火・祝)

早稲田(24) 40-33 慶応大(15)

先制は早稲田、前半6分にPR小林賢太(4年,東福岡)が抜け出すと、相手ゴール前ラックからNo8佐藤健次(1年,桐蔭学園)にパスが渡るとディフェンスをかいくぐりインゴールに押さえた。17分には、ハーフウェイライン付近からFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)がディフェンスをかわして大きくゲイン、FL相良昌彦(3年,早実)につないでトライを決める。

対する慶応大は、21分にラインアウトモールからHO原田衛(4年,桐蔭学園)が押し込みトライを返す。しかし、早稲田は29分にHO原朋輝(4年,桐蔭学園)が抜け出しトライ、さらに2つのトライを加えた早稲田は前半を35-5と大きくリードして前半を折り返す。

後半の流れは慶応大へ、後半7分にマイボールラインアウトからモールを組むと一気にすすみNo8福澤慎太郎(2年,本郷)が押さえた。14分にもラインアウトモールからHO原田衛が押さえる。早稲田はSOに入った久富連太郎(2年,石見智翠館)が抜け出しゴールライン直前へ、SH宮尾昌典(1年,京都成章)がサイドを突いてトライを決めて40-19に。

追う慶応大は36分にもラインアウトモールからトライ、43分にはSO中楠一期(3年,國學院久我山)のキックパスを敵陣10mラインを過ぎたところでキャッチすると、そのままディフェンスをかわしてインゴールに飛び込んだ。試合は早稲田が40-33で勝利し、1-3位までの可能性を残して早明戦へ。慶応大は4,5位をかけて最終戦に臨む。

注目ポイント

早稲田は、前半からFB河瀬諒介らBKのアタックにキレがあり、再三ゲインするシーンが見られた。しかし、主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)が後半スタートから退き、その後はPR小林賢太やSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)ら核になる選手が次々に退いたが、なんとか逃げ切った。

慶応大のほうは、前半は早稲田BKをとらえきれなかったが、後半は完成度の高いモールでトライを取りきった。また、相手からのつっかけに対し、抜擢されたSH小城大和(1年,北嶺)とFB山田響(2年,報徳学園)がポジションを場面により入れ替えるなど工夫が見られた。なお、角度のないコンバージョンキックが多かったが、SO中楠一期がきっちり決めたことが勝点1を加えることにつながった。

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