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大学選手権 準々決勝 結果 … 明治大 帝京大 京産大 東海大が勝ち上がる

概要

2021-2022年の「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」準々決勝が、12/26(日)に秩父宮ラグビー場で2試合、熊谷ラグビー場で2試合が行われた。

その結果、明治大学帝京大学京都産業大学東海大学が勝利し、1/2(日)に行われる準々決勝に進出することが決まった。

<国立競技場>
東海大学(関東リーグ戦1位) 12:25 明治大学(対抗戦3位)
帝京大学(対抗戦1位) 14:40 京都産業大学(関西1位)

トーナメント表や大会全体の情報は次の通り。

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12/26(日) 準々決勝

明治大(対抗戦3位) 20-15 早稲田(対抗戦2位)

先制は明治大、前半2分に中央に攻め込むと左へ展開、速くフラットなパスでつなぎ最後はFL木戸大士郎(1年,常翔学園)が左隅へトライを決めた。対する早稲田は20分、自陣でLO桑田陽介(4年,明和)の好タックルでボールを奪うと左へ展開、SO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)が左サイドライン際を走り抜けてトライを返す。

このあと互いにPGを1本ずつ決めたあと、早稲田が37分にLO村田陣悟(2年,京都成章)のアタックでゴール目前、ここから左へ2人飛ばしのロングパスでPR小林賢太(4年,東福岡)へつなぐと相手ディフェンスを引きずりながらトライ、明治大は8-15とリードされて前半を終える。

後半に入ると明治大が攻める、ゴール前ラックでの攻防は一度は早稲田が守り切るも、10分にはPR大賀宗志(3年,報徳学園)がサイドを突いてねじ込んだ。さらに30分、ゴールライン目前でのマイボールスクラムからラックへ、再度PR大賀宗志が押し込む。明治大が20-15で勝利し、5年連続準決勝進出となった。

ポイント

明治大は、スクラムで優勢に立ったほか、相手ディフェンスの裏へのキックなどもあり逆転勝ち。少しでも前に出ることなど、地味ながらやるべきことをやりきり、早明戦での借りを返した形になった。これで、5年連続の4強以上、さらに高みを目指す。

早稲田のほうは、ミスによりチャンスを生かすことができなかったのが響いた。対抗戦では帝京、慶応、明治からは後半10-30分の間にトライを取れておらず、この試合でもこの時間帯にトライはなし。苦しい時間帯をどう乗り切るかも課題となってくるか。

 

帝京大(対抗戦1位) 76-24 同志社(関西4位)

先制は帝京大、前半3分にラインアウトモールからLO青木恵斗(1年,桐蔭学園)がインゴールに押さえた。さらにトライを重ねた帝京大は25分、SH李綿寿(1年,大阪朝鮮)がパスダミーから抜け出しPR照内寿明(4年,國學院栃木)につないでトライ、これが早くも6トライ目となる。

対する同志社は37分、ゴール中央に攻め込むとSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)が左サイドいっぱいへキックパス、ワンバウンドでWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)がキャッチしトライを返す。しかし、前半終了間際にもトライを加えた帝京大は45-5と大きくリードして前半を折り返した。

後半は帝京大が2分にNo8奥井章仁(2年,大阪桐蔭)のトライで先に点を取るが、8分の同志社はHO西濱悠太(2年,東福岡)のアタックでゴール目前、最後はFL梁本旺義(3年,常翔学園)がインゴールに飛び込んだ。

さらにトライを取り合ったあと、32分の同志社はFB山口楓斗(4年東海大福岡)がキレのあるランで大きくゲイン、右サイドのWTB大森広太郎(3年,茗溪学園)へつないでトライを決めた。このあともラインアウトモールからのトライを決めた帝京大は76-24で勝利、2年連続の準決勝へと駒をすすめた。

ポイント

帝京大はフィジカルで上回り、試合開始から優位にすすめた。さらに強力FWのおかげでBKが余裕を持ってプレイ、BKのトライも増えた。主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)不在での試合となったが、層が厚く不安を感じさせなかった。また、秋までSHで出場し、11月にWTBで出場していた谷中樹平(3年,御所実)がFBで活躍したのも好材料。4年ぶりの優勝へ挑む。

同志社のほうは、遠征や夏合宿もできず、帝京大レベルのFWと実際に体をぶつけた経験ができなかったことに尽きるだろう。さらに、4週連続の試合が今季初めての遠征ということもあったか大量失点となったが、同志社の魅力を見せることはできた。WTB和田悠一郎やFB山口楓斗ら4年生は卒業するが、WTB大森広太郎やWTB福田大河(2年,寝屋川)らが来季のトライゲッターとなるか。

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日本大(関東リーグ戦2位) 26-27 京産大(関西1位)

試合のほうは京産大が先制、前半9分に右へBK展開しWTB船曳涼太(2年,神戸科学技術)からCTB堀田礼恩(4年,京都成章)とつなぎゴールに迫ると、ラックから再びWTB船曳涼太へパスが通り右隅へトライを決めた。19分には相手陣22mライン付近のラックから、SH廣田瞬(4年,天理)がパスを出すと見せかけてディフェンスラインを抜け出し中央にトライ。

日本大のほうは28分、左サイドライン際でのラックからSH前川李蘭(2年,目黒学院)が狭いサイドを走り抜けてインゴールに飛び込んだ。京産大は前半終了間際にFB竹下拓己(3年,東福岡)がPGを決めて、15-7とリードして前半を終える。

後半の立ち上がり、京産大は4分6分とPGを決めて21-7とリードを広げる。一方の日本大は10分16分とラインアウトモールからトライ、2点差に迫る。さらに19分には、マイボールラインアウト展開、FB普久原琉(3年,コザ)がタックルを受けながらも粘って前に出ると、WTB水間夢翔(3年,佐賀工)につないで逆転トライ、ゴールも決まって5点をリード。

追う立場となった京産大は、24分にPGを成功させて2点差に迫ると、36分に相手陣でのマイボールスクラムでペナルティを得るとPGを決めて逆転、27-26で15年ぶりの準決勝進出となった。

ポイント

日本大は、ラインアウトモールから2つのトライを含め4つのトライを奪い、一時は逆転したものの勝利ならず。京産大の圧力を受けながらペナルティは13、5本のPGを決められる要因となった。要所で相手をひきつけてパスを出すFB普久原琉らの活躍もあったが、23年ぶりの準決勝進出はならなかった。

京産大のほうは、序盤に2本のトライを決めたあと、PGに徹して得点を積み重ねた。強風にもかかわらずFB竹下拓己が5本のPGを全て成功、僅差の勝負をものにした。しかし、ペナルティを得ることができたのはFWのプレッシャーがあってこそ、FWが生み出したPGとも言える。これまで7度準決勝で跳ね返されてきたが、8度目の挑戦で決勝進出となるか。

 

東海大(関東リーグ戦1位) 27-12 慶応大(対抗戦4位)

先制したのは東海大、前半4分に相手陣深く攻め込むと、最後はSH柴田凌光(4年,秋田工)から2人飛ばしの速いフラットなパスでWTB林隆広(4年,石見智翠館)へとわたりトライ。13分にはPR木村星南(4年,大産大附)の突進でゴール前に攻め上がると、SO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)からCTB谷口宜顕(2年,東海大仰星)へとつなぎインゴールに飛び込んだ。

慶応大のほうは16分、マイボールラインアウトで近場に走り込むサインプレイでLOアイザイア・マプスア(3年,キングスC)からHO原田衛(4年,桐蔭学園)とつなぎトライを返す。このあと東海大ラインアウトモールからHO本橋純平(4年,東農大二)が、慶応大がハイパントからFB山田響(2年,報徳学園)がトライを決める。さらに36分には東海大に復帰戦となるWTB酒井亮治(4年,東海大相模)にトライが生まれ、24-12とリードして前半を終えた。

後半に入って4分の東海大、ゴール正面からのPGを成功。慶応大は21分、自陣から相手ディフェンスラインの裏へのキックのあとグラウンダーのキック、ボールはインゴールに転々とするも東海大が先に押さえトライならず。さらに24分37分にもゴール目前に迫るが、いずれもノットリリースザボール、東海大が27-12で勝利し2年ぶりの準決勝進出を決めた。

ポイント

東海大は、最後の公式戦から1ヶ月以上たったが、序盤に2つのトライを奪って試合を優位にすすめた。ラインアウトでのサインプレイでトライを許したが、慶応大得意のラインアウトモールからのトライは許さなかった。また、主力は揃わないものの、5月以来の出場となった酒井亮治の復帰し元気な姿を見せた。

慶応大のほうはFL山本凱(4年,慶応)が復帰、サイズで勝る東海大に対してもディフェンスが機能した。攻撃では何度かチャンスをつくったが、風上となった後半にトライを取り切れなかったのが悔やまれる。2014シーズン以来の準決勝進出はならなかったが、4年生のプレイは後輩たちに伝わったはずだ。

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大学選手権準々決勝/展望 … 明治vs早稲田 帝京vs同志社 など

概要

2021年度に行われる「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」の準々決勝が、12/26(日)に秩父宮ラグビー場で2試合、 熊谷ラグビー場で2試合が行われる。

準々決勝のカードは次の通り。

秩父宮ラグビー場
明治大学(対抗戦3位) 11:30 早稲田大学(対抗戦2位)
帝京大学(対抗戦1位) 14:00 同志社大学(関西4位)

熊谷ラグビー場
日本大学(関東リーグ戦2位) 11:30 京都産業大学(関西1位)
東海大学(関東リーグ戦1位) 14:00 慶應義塾大学(対抗戦4位)

トーナメント表や大会全体の情報は、以下記事に記載。

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12/26(日) 準々決勝

明治大(対抗戦3位) 11:30 早稲田(対抗戦2位)/秩父宮

明治大は対抗戦では帝京大と早稲田に敗れて5勝2敗の2位、早稲田のほうは帝京大に敗れたのみで6勝1敗で2位となった。過去の選手権での対戦は、明治大8勝、早稲田の6勝。しかし、今季の早明戦では、早稲田が明治大の攻撃を幾度も凌いで後半完封、17-7で勝利している。

明治大は大学選手権3回戦で天理大に27-17で勝利。ただ、早明戦に続いてハーフ団を始めBKの工夫があまり見られず、後半は1トライのみだった。対抗戦で封じられた早稲田に勝つには工夫が必要、CTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)の早めの投入やサインプレイなど、秘策を準備してくるか。

早稲田のほうは、この準々決勝から登場。対抗戦で敗れた帝京戦と早明戦ではスクラムでは苦戦、ディフェンスが機能していたとはいえスクラムで改善がなければ苦しい。また、PR小林賢太(4年,東福岡)やFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)らの活躍もあって早明戦に勝利したが、欠場した主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)が復帰できるとBKにタメができる。

メンバー表チェック

明治大は、3回戦でリザーブだった石田吉平(3年,常翔学園)がWTBに入った。また、早明戦で途中出場したCTB児玉樹(4年,秋田工)は2戦ぶりに、夏までスタメンだったFL福田大晟(1年,中部大春日丘)がリザーブとしてメンバー入り。

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明治大 メンバー

早稲田のほうは、早明戦を欠場した主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)がスタメン復帰。早明戦スクラムを押されたためか、左PRだった小林賢太(4年,東福岡)が右PRに、左PRには小沼宏太(4年,清真学園)が4戦ぶりに先発する。また、SO吉村紘(3年,東福岡)は3戦ぶりにリザーブとしてメンバー入り、対抗戦全戦スタメンのWTB槇瑛人(3年,國學院久我山)はリザーブスタートとなる。

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早稲田 メンバー
過去の対戦

明治大8勝、早稲田6勝

1970 明治大  9-26早稲田/準決勝
1972 明治大13-12早稲田/決勝
1973 明治大  6-29早稲田/決勝
1974 明治大  0-18早稲田/決勝
1975 明治大18-  7早稲田/決勝
1973 明治大  6-34早稲田/決勝
1981 明治大21- 12早稲田/決勝
1982 明治大13-  6早稲田/準決勝
1990 明治大16-13早稲田/決勝
1995 明治大43-  9早稲田/決勝
1996 明治大32-22早稲田/決勝
2010 明治大10-74早稲田/準決勝
2018 明治大31-27早稲田/準決勝
2019 明治大35-45早稲田/決勝

FW平均体重

明治大 103.5kg
早稲田   99.4kg

FWの高身長選手(cm)

明治大 LO山本嶺二郎191,LO武内慎191,FL木戸大士郎185,PR中村公星183,HO田森海音180
早稲田 LO村田陣悟185,LO桑田陽介185,PR小林賢太181,PR小沼宏太180,FL相良昌彦180

 

帝京大(対抗戦1位) 14:00 同志社(関西4位)/秩父宮

帝京大は、早稲田と明治大には7点差、筑波大には10点差と僅差の試合もあったが、全勝で3年ぶりの対抗戦優勝となった。同志社は4勝3敗で関西4位、京産大には3点差、天理大には2点差で敗れるなど接戦をものにできなかった。

帝京大の強みはFW、早稲田戦、明治大戦ともスクラムで優位にたった。また、昨年は前半健闘しながら後半にペナルティが増えるなどひっくり返されるケースがあったが、今季は冷静なプレイを続けてスキが少ない。主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)を中心にしたFWと、うまく球を散らすSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)がキーとなる。

同志社のほうは、4回戦では大東大と大接戦を演じ、31-29で勝ちきった。関西では接戦で敗れた試合もあり自信となったか。軽量ながらまとまりのよいモールでトライを奪うなど健闘しているが、帝京大のFWはこれまでで一番重い相手となる。ブレイクダウンで勝ち、WTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)やFB山口楓斗(4年,東海大福岡)ら学生トップクラスのBK陣にいいボールを供給したい。

メンバー表チェック

帝京大は、対抗戦全戦スタメンのFB二村莞司(3年,京都成章)と6戦スタメンのLO本橋拓馬(1年,京都成章)がメンバー外、FBにはSH登録の谷中樹平(3年,御所実)が、LOには青木恵斗(1年,桐蔭学園)がまわりFLには延原秀飛(2年,京都成章)が入る。なお、主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)は対抗戦最終戦に続いて欠場。

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帝京大 メンバー

同志社のほうは、4回戦を欠場した共同主将SH田村魁世(4年,桐蔭学園)がスタメン復帰、3回戦でスタメン出場したWTB福田大河(2年,寝屋川)はリザーブに入った。また、4回戦でリザーブだったLO依藤隆史(4年,東筑)がスタメン、LO小菅由一郎(4年,京都成章)はリザーブスタートとなる。

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同志社 メンバー
過去の対戦

1983 帝京大  4-31同志社/準々決勝
1984 帝京大  6-52同志社/準々決勝
2001 帝京大20-46同志社/1回戦
2002 帝京大26-24同志社/1回戦
2003 帝京大  5-22同志社/グループ戦
2020 帝京大 - ×同志社/3回戦同志社棄権により帝京大不戦勝)

FW平均体重

帝京大 105.1kg
同志社   96.8kg

FWの高身長選手(cm)

帝京大 LO青木恵斗187,LO江里口真弘185,FL延原秀飛182
同志社 No8木原音弥184,LO南光希182,LO依藤隆史180,FL梁本旺義180

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日本大(関東リーグ戦2位) 11:30 京産大(関西1位)/熊谷

日本大は東海大に引き分けて6勝1分で関東リーグ戦2位、京産大は僅差の勝負をモノにしての全勝、23年ぶりに関西を制した。直近の両者の対戦は2年前の3回戦、互いの強力FWがぶつかり合う試合は日本大が24-19で逃げ切った。

日本大は、関東リーグ戦で4連覇を成し遂げた東海大と引き分けて自信をつけた。大学選手権3回戦では、日体大に連続トライを許すなど前半を17-17の同点で折り返すも、後半は突き放して41-22で勝利。強力FWやスピードに乗ると止められないWTB水間夢翔(3年,佐賀工)のほか、要所で巧みにつなぐFB普久原琉(3年,コザ)らに注目したい。

京産大のほうは、接戦を制して関西の頂点に立った。近畿大にはトライ数で上回られながらも16-12と4点差、同志社には終盤の逆転トライで3点差での勝利だった。PR平野叶翔(4年,西陵)らがFWを引っ張り、FB竹下拓己(3年,東福岡)は元祖ゴールデンブーツ廣瀬佳司新監督のもとでキックが進化した。2006年シーズン以来の準決勝進出を狙う。

メンバー表チェック

日本大は、PR鈴木哉斗(4年,開志国際)、HO林琉輝(3年,日本大学)、PR山内開斗(4年,佐賀工)と11/21の東海大戦以来の第一列を並べた。また、PR明光棟吾(3年,桐生第一)は初めてのメンバー入りとなる。

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日本大 メンバー

京産大のほうは、同志社戦や天理大戦と同様のスタメンを組む。また、リーグ戦全試合で途中出場のNo8ヴェア・タモエフォラウ(2年,札幌山の手)も同じくリザーブに名を連ねた。快速ランナーの堀田礼恩(4年,京都成章)は、今季はCTBを担う。

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京産大 メンバー
過去の対戦

1983 日本大  4-22京産大/準々決勝
1994 日本大10-32京産大/1回戦
1995 日本大21-15京産大/1回戦
2019 日本大24-19京産大/3回戦

FW平均体重

日本大 105.1kg
京産大 103.1kg

FW高身長選手(cm)

日本大 PR山内開斗188,LO趙誠悠185,LOテビタ・オト185
京産大 LOアサエリ・ラウシー188,LOフナキ・ソロモネ186,PR平野叶翔180

 

東海大(関東リーグ戦1位) 14:00 慶応大(対抗戦4位)/熊谷

東海大は日本大と引き分けて6勝1分で4連覇を達成、慶応大は早明帝と筑波大に敗れて3勝4敗で対抗戦4位となった。大学選手権での過去の勝率は、東海大が.583、慶応大が.553とほぼ互角。最後の対戦は2013シーズンで、このときは慶応大が10-7で勝利している。

東海大は、日本大に終盤追いついて引き分けたものの、ラインアウトモールからのトライはなく3トライに終わった。FWではHO土一海人(4年,東海大相模)、BKではCTB丸山凛太朗(4年,東福岡)らが欠場したことも響いたか。ただ、最終戦流経大戦には71-19と圧勝しており、状態は悪くはない。昨年は準優勝2回の天理大が初優勝、準優勝3回の東海大は今年こそ頂点を取るべく準備を整えてくるだろう。

慶応大のほうは、対抗戦では昨年に比べて攻守両面でやや苦戦した。大学選手権初戦の近畿大戦では、トライは1つのみだったが出足の早いディフェンスが機能した。初戦でFL山本凱(4年,慶応)が欠場したのは気がかりだが、攻めのディフェンスで初戦同様にロースコアの試合で接戦をモノにしたい。2014シーズン以来の準決勝進出を目指す。

メンバー表チェック

東海大は、昨年までFBで主力として出場していた酒井亮治(4年,東海大相模)が今季初めてメンバー入りし、WTBでスタメン出場。No8ノア・トビオ(4年,札幌山の手)がメンバー外、No8井島彰英(3年,熊本西)が初スタメンとなる。

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東海大 メンバー

慶応大のほうは、4回戦を欠場したFL山本凱(4年,慶応)がスタメン、チームの中核を担う選手が戻る。また、FB山田響(2年,報徳学園)がSHもこなすことから、この試合でもリザーブにはSHの選手は入れていない。

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慶応大 メンバー
過去の対戦

2007 東海大14-28慶応大/準々決勝
2009 東海大19-14慶応大/準決勝
2013 東海大  7-10慶応大/プール戦

FW平均体重

東海大 107.8kg
慶応大 101.1kg

FW高身長選手(cm)

東海大 LOワイサケ・ララトゥブア191,FLレキマ・ナサミラ190,LO小池隆成188,PR星野克之186,No8井島彰英181
慶応大 LOアイザイア・マプスア190,LO村松龍之介180

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

関連リンク

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大学選手権4回戦 結果 … 明治大 同志社 日本大 慶応大が準々決勝へ

概要

2021-2022年の「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」4回戦が、12/18(土)に秩父宮ラグビー場で2試合、花園ラグビー場で2試合が行われた。

その結果、明治大学同志社大学日本大学慶應義塾大学が勝利し、12/26(日)に行われる準々決勝に進出することが決まった。

秩父宮ラグビー場
明治大学(対抗戦3位) 11:30 早稲田大学(対抗戦2位)
帝京大学(対抗戦1位) 14:00 同志社大学(関西4位)

熊谷ラグビー場
日本大学(関東リーグ戦2位) 11:30 京都産業大学(関西1位)
東海大学(関東リーグ戦1位) 14:00 慶應義塾大学(対抗戦4位)

トーナメント表や大会全体の情報は次の通り。

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12/18(土) 4回戦

近畿大(関西2位) 10-13 慶応大(対抗戦4位)

試合のほうは、両チームともなかなか得点できず迎えた前半23分、慶応大SO中楠一期(3年,國學院久我山)が約30mのPGを成功させる。対する近畿大は、直後の25分にWTB宮宗翔(4年,大阪桐蔭)が抜け出してゴールライン目前に迫るもトライならず。33分にも左の大外からWTB宮宗翔がゴールラインに迫るもノットリリースザボールでチャンスを逃す。前半の得点は慶応大のPGのみ、慶応大が3-0とリードして前半終了。

後半は3分の慶応大、敵陣でのラックからSH小城大和(1年,北嶺)は左側のFL今野勇久(3年,桐蔭学園)へ、その間に走り込んできたFB山田響(2年,報徳学園)へ折り返すと、相手ディフェンスを抜けてそのままインゴールに飛び込んだ。

追う近畿大は16分、ペナルティからのリスタートでキックパス、空いていた右のスペースでWTB植田和磨(1年,報徳学園)がキャッチしトライを決めた。慶応大は23分、PGを決めて13-5とリードを8点に広げるも、近畿大は23分にPR辻村翔平(4年,長崎南山)が左隅に押し込んだ。

残り時間がわずかとなった後半39分、近畿大CTB福山竜斗(4年,天理)はPGを狙う。ハーフウェイラインやや手前の距離のあるキック、成功し同点で試合が終わればトライ数で準々決勝進出が決まる。しかし、ゴールならず、慶応大が13-10で勝利し昨年に続いて関西勢を破っての準々決勝進出となった。

ポイント

近畿大は、前半にチャンスをつくるもトライを取り切れなかった。しかし、関西2位ながら初戦が秩父宮というアウェイでの戦いの中、慶応大の1トライを上回る2トライを決めて実力を示した。

近畿大の唯一の勝利は2002年で、明治大に対し前半を終えて12点のビハインドを逆転して48-45で勝利した。このときは4年連続の出場、2年生以上の全員が大学選手権を経験しているという年だった。No8ながらキックパスを繰り出すなど小技もこなす古寺直希(1年,石見智翠館)や関西のトライ王WTB植田和磨(1年,報徳学園)らルーキーの活躍もめざましく、来年も近畿大に注目したい。

慶応大のほうは、最初の交替が後半36分、早慶戦秩父宮の大観衆を経験しているだけに、心身ともに余力があったか。近畿大のラストプレイはスローフォワードとなりノーサイドを迎えたが、近畿大の単純なミスというより慶応大の出足のよいディフェンスが効いたように見えた。FL山本凱(4年,慶応)を欠いての戦いとなったが、ディフェンスは十分に機能した。

 

日本大(関東リーグ戦2位) 41-22 日体大(対抗戦5位)

試合は前半4分、日本大が22mライン上でのラックから右の狭いサイドをWTB水間夢翔(3年,佐賀工)がライン際を走り抜けて先制トライ。10分にはハーフウェイライン付近のマイボールラインアウトから展開、2人飛ばしのパスをCTBフレイザー・クワーク(4年,開志国際)がつかんで抜け出し、最後はNo8シオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)がインゴールに押さえた。

対する日体大は13分、相手ゴール前に攻め込むと、人数の少ない左サイドへつないでLO伊藤拓哉(2年,東京)がトライを返す。さらに15分にWTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)がハーフウェイラインから力強くもキレのある走りでディフェンスをかわしてトライ、20分にも相手陣10mライン付近でルーズボールを拾ったWTBクリスチャン・ラウイがトライを決めた。日本大は27分にラインアウトモールからトライを返して、17-17の同点で前半を折り返す。

後半に入ると、7分10分と日本大がラインアウトモールからトライでリード。追う日体大は18分、ゴール前に攻め込むとWTB鈴木颯(3年,豊多摩)がインゴールに飛び込んだ。日本大は21分、No8シオネ・ハラシリが左サイドライン際を走って大きくゲイン、内に折り返しFB普久原琉(3年,コザ)がトライ。さらに35分にもトライを加えた日本大が41-22で勝利、3年連続で初戦を突破した。

ポイント

日本大は、前半に逆転されてから後半にかけて3連続でラインアウトモールからのトライ、リーグ戦からの強みを発揮し逆転に成功した。また、個々の能力は高くとも個人技での突破は難しいものだが、柔軟な動きができるFB普久原琉(3年,コザ)が絡んでくるとタメや変化が生まれてトライに結びつく。

日体大のほうは、WTBクリスチャン・ラウイの活躍もあり一時はリードするも、日本大のモールを止めることができなかった。ただ、3本ともモールを内に寄せなかったために、結果的にコンバージョンキックによる追加得点を阻んだ格好になった。これで日体大の2021シーズンは終わったが、強力な4年生が揃う勝負の年に大学選手権出場を果たし、チームに貴重な経験をもたらした。

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大東大(関東リーグ戦3位) 29-31 同志社(関西4位)

試合のほうは同志社が先制、前半8分にラインアウトモールからHO西濱悠太(2年,東福岡)がトライ。さらに13分、今度は敵陣深くでのマイボールラインアウトからすぐに展開、逆サイドライン際のWTB大森広太郎(3年,茗溪学園)にパスが通りインゴールに飛び込んだ。17分には自陣からのカウンター、FB山口楓斗(4年,東海大福岡)がキレのあるステップでディフェンスをかわし相手陣22mへ、中央から左へ展開しWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)がトライ。さらにラインアウトモールからトライを加えた同志社は20-0とリードを広げる。

追う大東大はここから反撃、26分にラインアウトモールからサイドを突き最後はLO塩見成梧(3年,御所実)が押し込むも、コンバージョンキックに猛然とダッシュしたWTB大森広太郎がチャージ。しかし、続く32分には相手陣10mライン付近でパスを受けたCTB戸野部謙(3年,岐阜工)が抜け出し、相手ディフェンスを振り切り左中間にトライ。同志社が20-12とリードして前半を終える。

後半は13分の大東大ラインアウトモールからラックになるも、No8リサラ・キシナ・フィナウ(1年,青森山田)が持ち出し左隅へトライ。このあと同志社がPGを成功するも、大東大が26分に同志社ドロップアウトのキックのこぼれ球をPR松山青(2年,岐阜工)が押し込みゴールも決まって逆転。

同志社は29分にPGで再逆転すると、37分にはゴール正面のラックから左へ展開、WTB大森広太郎がライン際を駆け抜けてインゴールに飛び込んだ。同志社は31-24とリードを7点にする。そしてロスタイムの大東大ラインアウトモールからHO酒木凛平(4年,御所実)が押し込み2点差に迫る。入れば同点でゴール数で準々決勝へというコンバージョンキックはわずかに外れ、同志社が31-29で勝利、準々決勝進出となった。

ポイント

大東大は、関東リーグ戦ではディフェンスの改善から復活につなげてきただけに、序盤で4トライを奪われることは考えられなかっただろう。しかし、後半に一時は逆転、ロスタイムのコンバージョンキックで同点に追いつくチャンスを得るまで同志社を追い詰めた。昨年は関東リーグ戦6位に沈んだが、復活を印象づけた。

同志社のほうは、堅いモールでトライにつなげるなど、サイズで劣ることを感じさせないFWの頑張りが試合をつくった。また、WTB大森広太郎やFB山口楓斗などBK陣も躍動、課題はあるものの光るプレイも多い試合となった。同志社の準々決勝はベスト4となった2016以来、秩父宮での試合も2016以来、相手は昨年棄権でなし得なかった帝京大との対戦となる。

 

明治大(対抗戦3位) 27-17 天理大(関西3位)

試合は、開始直後から明治大が攻め込むもトライならず。前半9分、相手陣に入った天理大はPGを決めて先制、一方の明治大は12分にほぼ正面でのPGを失敗。

しかし、13分の明治大はマイボールスクラムからSH飯沼蓮(4年,日川)が持ち出しそのまま右中間にトライ。26分にはゴール中央に攻め込むと、CTB廣瀬雄也(2年,東福岡)がキックパス、WTB松本純弥(4年,佐賀工)がキャッチしてインゴールに押さえた。さらに41分にはゴール中央から左へ展開、CTB江藤良(4年,報徳学園)がトライ、17-3と明治大がリードして前半終了。

後半は17分、明治大がゴール中央のマイボールスクラムを押すと天理大がコラプシング、ペナルティトライにより24-3とリードを広げる。追う天理大は18分、相手陣22mライン付近からの連続攻撃で最後はFL服部航大(4年,天理)がトライを返す。21分には自陣10mライン手前からWTBナイバルワガ・トマシ(1年,秋田工)がディフェンスを次々にかわして走りきりトライ、ゴールも決まって7点差に迫る。

しかし、33分に明治大はCTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)がPGを成功。このあと天理大が相手ゴール寸前まで攻め込むもトライには至らず、明治大が27-17で勝利し準々決勝へと駒をすすめた。

ポイント

明治大はスクラムでプレッシャーをかけて優位に立ちリードを広げたが、後半は1トライにとどまった。前半のCTB廣瀬雄也のキックパスのように、変化をつけた攻撃を織り交ぜることでトライは増えるか。ハーフ団を中心に何かやってくるかもしれないと思わせられると、相手の穴が大きくなる。次は対抗戦で敗れている早稲田戦、5年連続の4強以上進出を目指す。

天理大のほうは、セットプレイで苦戦しながら一時は7点差まで追い上げた。LOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)を中心にFL小林真陽(4年,天理)やFL服部航大(4年,天理)の働きもあり終盤チャンスをつかんだが、トライはならなかった。昨年の歓喜の初優勝から約1年、ベスト4以上は3年連続で途切れたが、3年生以下には貴重な自身と経験になったはずだ。

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関連リンク

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2021大学選手権4回戦/展望 … 大東大vs同志社 明治大vs天理大 など

概要

2021年度に行われる「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」の4回戦が、12/18(土)に秩父宮ラグビー場で2試合、花園ラグビー場で2試合が行われる。

4回戦は、次の4試合が予定されている。

秩父宮ラグビー場
近畿大学(関西2位) 11:30 慶應義塾大学(対抗戦4位)
日本大学(関東リーグ戦2位) 14:00 日本体育大学(対抗戦5位)

花園ラグビー場
大東文化大学(関東リーグ戦3位) 11:45 同志社大学(関西4位)
明治大学(対抗戦3位) 14:00 天理大学(関西3位)

トーナメント表や大会全体の情報は次の通り。

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12/18(土) 4回戦

近畿大(関西2位) 11:30 慶応大(対抗戦4位)/秩父宮

近畿大は、天理大、同志社に勝ち、6勝1敗で堂々の関西2位、9年ぶりの大学選手権出場となる。慶応大は、帝京大、早稲田、明治大のほか筑波大に敗れ3勝4敗で対抗戦4位、2年連続39回目の出場。

今季の近畿大は、PR紙森陽太(4年,大阪桐蔭)を中心とした強力FWに主将CTB福山竜斗(4年,天理)を起点として走り回るBK陣で白星を重ねた。とくにリーグ戦序盤はディフェンスがよく、京産大、天理大、同志社を1トライに抑えた。気になるのは9年ぶりの出場で完全アウェイの秩父宮ということだが、リーグ戦序盤の集中力をもって戦うことができれば十分勝利のチャンスがある。

慶応大のほうは、ラインアウトモールからのトライが得点源、堅い結束でモールをコントロールする。対抗戦32トライのうち21トライはFWによるものだった。ただ、3位だった昨年に比べて、得点は303から200に、失点は96から208と悪化。過去には同志社と天理大以外の関西勢には12戦全勝というデータがあるが、その通りの結果にするにはディフェンスがポイントとなる。

メンバー表チェック

近畿大は、関西のトライ王WTB植田和磨(1年,報徳学園)らリーグ戦を戦ってきたメンバーがそのままスタメンに入る。最終戦で今季初出場を果たしたLO山本秀(4年,京都成章)はリザーブに控える。

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近畿大 メンバー

慶応大のほうは、最終戦で前半途中で退いたFL山本凱(4年,慶応)がメンバー外。最終戦を欠場していたNo8福澤慎太郎(2年,本郷)、CTB鬼木崇(3年,修猷館)はスタメンに復帰。PR中尾亮介(4年,慶応)は対抗戦でのメンバー入りはなかったがリザーブに名を連ねた。

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慶応大 メンバー
過去の対戦

2010 近畿大  7-43慶応大

FW平均体重

近畿大 102.6kg
慶応大 100.6kg

FWの高身長選手(cm)

近畿大 LO松永正喜187,LO甲斐登生183
慶応大 LOアイザイア・マプスア190,LO村松龍之介180,FL髙武俊輔180

 

日本大(関東リーグ戦2位) 14:00 日体大(対抗戦5位)/秩父宮

日本大は、東海大と引き分けて6勝1敗、勝敗で並び得失点差で惜しくも関東リーグ戦2位となった。日体大は、最終戦で筑波大を破り3勝4敗とし、13年ぶり25回目の大学選手権出場を決めた。

日本大は強力FWでラインアウトモールからのトライが目を引いたが、リーグ戦後半はベスト15に選ばれたWTB水間夢翔(3年,佐賀工)やCTBフレイザー・クワーク(4年,開志国際)のほかFB普久原琉(3年,コザ)らのBK陣でトライをとるシーンが見られた。大学選手権は3年連続となり、会場の秩父宮はリーグ最終戦で戦ったばかり、力を発揮できる条件は揃っている。

日体大のほうは、上位チームには完敗するも、筑波大から5トライを奪っての勝利。チームの核となるPRミキロニ・リサラ(4年,日体大荏原)、No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)、WTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)の3人が4年生と勝負の年となる。日本大のFWに対抗しながらロースコアの試合になれば、No8ハラトア・ヴァイレアの遠い距離からのPGは脅威となる。

メンバー表チェック

日本大は、リーグ最終戦に欠場のSO饒平名悠斗(3年,コザ)がスタメン復帰、普久原琉(3年,コザ)はFBに戻る。No8にはシオネ・ハラシリ(4年,目黒学院)が入り、PR春野星翔(1年,日大高)は初スタメンとなる。

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日本大 メンバー

日体大のほうは、対抗戦の終盤2戦と全く同じ陣容となり、ルーキーSO勝目龍馬(1年,佐賀工)は3戦連続のスタメン。また、プレイスキッカーは、No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)とFB貝森瞭太(4年,つくば秀英)の2人で役目を担う。

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日体大 メンバー
過去の対戦

対戦なし

FW平均体重

日本大 103.3kg
日体大 102.1kg

FW高身長選手(cm)

日本大 LO趙誠悠185,LOテビタ・オト185,FL板倉正矢183
日体大 PRミキロニ・リサラ186,No8ハラトア・ヴァイレア184,LO諏訪和希182,PR砂田優希180

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大東大(関東リーグ戦3位) 11:45 同志社(関西4位)/花園

昨年は6位に沈んだ大東大は、今季は5勝2敗で3位、3年ぶり27回目の大学選手権を果たした。同志社はリーグ戦で4勝3敗の4位、昨年は辞退により戦うことができず、2年越しの思いをぶつける。

直近の対戦は2015年度で、33-31で大東大が勝利。WTB松井千士(現キャノン)擁する同志社が終盤まで10点をリードするも、残り10分でWTBラトゥクルーガー(現相模原)の2トライなどで逆転勝利となった。

今季の大東大は、堅いディフェンスで昨年6位からの復活となった。失点は昨年の279から164へと大幅に改善した。ラインアウトではロングスローで奥へと投げるため、ラインアウトモールから中央寄りにトライすることが多く、7点を取れるラインアウトモールとなっている。ただ、選手権出場は3年ぶりで花園での同志社戦、いつもの力を出せるかが鍵になる。

同志社近畿大に敗れたほか、京産大には3点差、天理大には2点差での敗戦、いずれも終盤で痛恨のトライを許した。勝負弱いと言うべきか、実力差はほとんどないと言うべきか。軽量のFWの頑張りは不可欠だが、球際の強さを発揮してWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)ら学生トップレベルのBK陣によいボールを出したい。

メンバー表チェック

大東大は、リーグ最終戦に欠場していたFL吉瀬航太(3年,大東大一)、No8リサラ・キシナ・フィナウ(1年,青森山田)、SH稲葉聖馬(2年,御所実)がスタメンに戻る。最終戦No8で先発した西林勇登(2年,御所実)はHOのリザーブに入った。

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大東大 メンバー

同志社のほうは、3回戦の前半途中で退いたSH田村魁世(4年,桐蔭学園)がメンバー外、SH新和田錬(3年,尾道)がスタメンに入る。LO小菅由一郎(4年,京都成章)がスタメン復帰したほか、3回戦欠場のNo8木原音弥(4年,東福岡)とWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)はスタメンに戻った。

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同志社 メンバー
過去の対戦

1975 大東大28-38同志社
1987 大東大13-18同志社/準決勝
1988 大東大46-12同志社/準決勝
1989 大東大19-17同志社
1991 大東大50-12同志社
2011 大東大17-49同志社
2015 大東大33-31同志社/グループリーグ

FW平均体重

大東大 103.0kg
同志社   97.9kg

FW高身長選手(cm)

大東大 No8リサラ・キシナ・フィナウ189,LO佐々木柚樹188,PR小島燎成183,PR野口大貴183,LO塩見成梧182
同志社 LO小菅由一郎185,No8木原音弥184,南光希182,FL梁本旺義180

 

明治大(対抗戦3位) 14:00 天理大(関西3位)/花園

明治大は、帝京大と早稲田に敗れて5勝2敗の3位となった。天理大も5勝2敗の3位、近畿大京産大に敗れた。過去の対戦としては、2018は明治大が22年ぶりの優勝を果たした決勝戦、明治大が主将HO武井日向(現リコー)のトライなどで逃げ切った。2020は準決勝で対戦、天理大はCTBシオサイア・フィフィタ(現近鉄)の周りを生かすプレイなどで終始リードしての勝利、決勝も勝って天理大が初優勝を遂げた。

今季の明治大は、固いディフェンスの筑波大から9トライを奪うなど前半は好調も、帝京大と早稲田からはわずか1トライで敗れた。前へと攻めた帝京大戦と早稲田戦だったが、欲しいところでトライは取れず。少し工夫があればというところだったが、昨年敗れた天理大を相手にどう戦うか。前へと攻めながら、CTBからキックを織り交ぜた攻撃など工夫が見られるか。

天理大のほうは、メンバーはほぼ戻ってきているがミスやペナルティでトライを取り切れないことも多く、完成度としては十分でないままリーグ戦が終わった感がある。ただ、LOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)は突破力は抜群、主将HO佐藤康(4年,天理)はゴールライン目前の攻防で力を発揮する。接点で負けなければ、十分勝利のチャンスはある。

メンバー表チェック

明治大は、WTB石田吉平(3年,常翔学園)がリザーブにまわり、WTB秋濱悠太(1年,桐蔭学園)が3戦ぶりにスタメンに入る。また、CTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)が3戦ぶりにリザーブでメンバー入り、攻撃にスパイスを効かせるか。

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明治大 メンバー

天理大のほうは、リーグ最終戦でデビューし堂々たる働きを見せたSO福本優斗(2年,上宮太子)、最終戦リザーブだったLOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)もスタメン出場となる。また、リーグ戦に出場のなかったFL小林真陽(4年,天理)がスタメン、天理高校時代に主将を務めた頼れる選手が加わる。

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天理大 メンバー
過去の対戦

1971 明治大42-  9天理大
1977 明治大30-14天理大
1978 明治大34-  7天理大
1980 明治大71-  3天理大
2018 明治大22-17天理大/決勝
2020 明治大15-41天理大/準決勝

FW平均体重

明治大 103.5kg
天理大 100.9kg

FWの高身長選手(cm)

明治大 LO山本嶺二郎191,LO武内慎191,FL木戸大士郎185,PR中村公星183,HO田森海音180
天理大 LOアシペリ・モアラ185,LO亀沖泰輝184,PR金山忠次180

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関連リンク

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入替戦2021 結果とポイント … 立正大,東洋大が昇格 関学大,摂南大はA残留

概要

2021年度の主要3リーグ最上位にあたるリーグの入替戦は、12/11(土)に関東大学リーグ戦の2試合と関西大学ラグビーの2試合、12/12(日)に関東大学対抗戦の2試合が行われた。

関東大学対抗戦は、青学大、立教大ともに勝ってAグループ残留。関東大学リーグ戦では立正大が8年ぶり、東洋大が29年ぶりの昇格を決めた。関西大学ラグビーの摂南大と関学大は勝利、Aリーグ残留となった。

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関東大学対抗戦 12/12(日)

青山学院大学(A7位) 73-19 明治学院大学(B2位)

試合は、前半6分に青学大ラインアウトモール、20mほど押し続けてHO相根大和(4年,京都成章)がディフェンスをすり抜け先制トライ。対する明学大は14分、ゴール前に攻め込むとSH笹本陽太(2年,日川)が抜け出しトライを返す。

19分の青学大、自陣でパスをまわすとFL金原匡佑(3年,國學院久我山)が抜け出し、WTB手島究(4年,東農大二)へつないでトライ。このあとさらにトライを加えた青学大が35-7とリードして前半を折り返す。

後半も青学大の勢いが続く。後半5分にはゴール目前から左へ展開、大外のWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がインゴールに飛び込んだ。15分には明学大が攻め込むもパスミス青学大のカウンターからのトライを許す。

明学大は終盤に意地を見せる。35分にラインアウトモールからHO中川築(3年,國學院久我山)がインゴールに押さえた。41分にはFL吉田隼輔(1年,國學院栃木)がアタック、最後はLO小澤太一(4年,日大藤沢)がトライを決める。しかし、青学大が73-19で勝利し、Aグループ残留となった。

注目ポイント

青学大は、序盤は堅実に戦い、前半の半ばあたりからトライを重ねて突き放した。描いていた通りの試合運びができたのではないだろうか。今季はディフェンス力が向上、来季以降にもつながるはずだ。しかし、1年生からの主力SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)が卒業となり、来季のチームづくりが注目される。

明学大のほうは、やりたいことをさせてもらえずに終わったか。青学大とは2019入替戦の再戦となったが、リベンジならず。Aグループとの差を感じた試合となったかもしれないが、来季に生きる経験となるはずだ。

立教大学(A8位) 37-5 成蹊大学(B1位)

試合は立教大が先制、8分14分とSO安藤海志(3年,京都成章)が2本のPGを成功させる対する成蹊大は18分、SO糊谷憲信(3年,佐野日大)が中央から右サイドライン際へキックパス、WTB鈴木康太(4年,静岡聖光学院)がキャッチしそのままトライを決めた。

差を詰められた立教大は、34分に相手ゴール前での攻防からHO三村真嶺(1年,東海大仰星)がインゴールに飛び込んだ。40分にはハーフウェイラインでのマイボールスクラムから展開、WTB舟橋広倫(4年,名古屋)からWTB太田匠海(2年,京都成章)へとつないでトライを決め、20-5とリードして前半を終えた。

後半も開始すぐに立教大が得点、後半4分にモールでゴールに迫ると、LO村田裕太(函館ラ・サール)が相手ディフェンスに絡まれながらもトライを決める。以降は両者得点なく時間が経過するが、28分にSO安藤海志が中央からドロップゴールを成功、30-5とリードを広げた。

ロスタイムには、立教大が敵陣ゴール前でマイボールスクラム、そのまま押しすすんでNo8紀伊雄介(3年,桐蔭学園)がインゴールに押さえた。立教大が37-5で勝利、Aグループ残留を決めた。

注目ポイント

立教大は、序盤にPGを2本成功し、前半はペナルティがわずか2つ、堅実な試合で勝利につなげた。成蹊大とは、2015から2019まで5年続けて入替戦で接戦を演じてきたが、今回は相手にスキを与えなかった。

成蹊大のほうは、前半を堅く試合をすすめる立教大に対し、SO糊谷憲信のキックパスは見事だった。後半は相手が14人になった時間帯に得点ならず、立教大を慌てさせることができなかった。

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関東大学リーグ戦 12/11(土) 

中央大学(1部7位) 21-26 東洋大学(2部2位)

試合は東洋大が先制、前半2分に相手ゴールライン前のラックからFLタニエラ・ヴェア(2年,目黒学院)が押し込んだ。12分にはマイボールラインアウトから逆サイドいっぱいまで展開、大外のWTB杉本海斗(2年,東京)がインゴールに飛び込んだ。

追う中央大は17分、相手陣10mライン付近でBK展開、CTB水野陸(2年,東京)が抜け出してそのままトライ。一方の東洋大は27分にSH神田悠作(3年,東筑)がラックサイドを抜け出して中央へトライを決める。前半終了間際の中央大はNo8山﨑成太(3年,東京)がトライを返すも、東洋大が19-14とリードして前半終了。

後半は中央大が先手、18分に相手ゴール前のラックから、LO市川大喜(4年,九州学院)がサイドにアタック、すぐにHO光安喬平(1年,大阪桐蔭)ボールを受け取りインゴールに飛び込み同点。さらにSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)がゴールを決めて逆転に成功する。

そして後半25分、中央大は自陣のインゴールでパスをまわすも東洋大CTB大島暁(3年,目黒学院)が絡む、こぼれたボールをWTB杉本海斗が押さえた。これが決勝点となり東洋大が26-21で勝利、29年ぶりの1部昇格を果たした。

注目ポイント

中央大は、悔やまれる決勝点となったが、勝負どころで勝ち切れるよう1年かけて精進するしかない。初めての降格となり来季は2部で戦うことになるが、この日トライを決めたCTB水野陸、No8山﨑成太、HO光安喬平のほか、SO津田貫汰、CTB山田翔平(2年,國學院栃木)、FB杉本崇馬(3年,佐野日大)ら楽しみな下級生が多数残る。

東洋大のほうは、FLタニエラ・ヴェアのパワーとSH神田悠作が抜け目のない動きと組み合わさって的が絞りづらい。昨年は2部で優勝しながら入替戦は実施されず、2年越しの思いをぶつけての勝利となった。

専修大学(1部8位) 47-53 立正大学(2部1位)

先制したのは立正大、前半12分に相手ゴール目前ラックからNo8エパラマ・ツヴュニボノ(3年,ジョンウェズレーC)が押し込み先制トライ。直後の専修大は15分、マイボールラインアウトからSH友池瞭汰(3年,東福岡)が抜け出しインゴールに飛び込んだ。

立正大は20分に約40mのPGをFB五十嵐拓星(4年,新潟工)が成功。今度は専修大、37分にゴールライン寸前まで攻め込むと、CTB平山壮太(4年,大分舞鶴)にロングパス、ディフェンスをかわしてトライを決めた。全半終了間際にPGを決めた立正大は、13-14と1点差に迫り前半終了。

後半は立正大の流れとなる。後半4分にハイパントからこぼれたボールをLO永田優大(4年,鹿児島玉龍)がトライ、9分13分にもNo8エパラマ・ツヴュニボノが抜け出しトライを追加。さらにトライを加えた立正大は、46-14とリードを32点に広げた。

追う専修大は、22分にHO米沢豪真(4年,茗溪学園)が後半最初のトライを決めると、29分にWTB飯塚稜介(2年,桐蔭学園)からのオフロードパスをつかんだSH友池瞭汰がトライ。さらにトライを加え、ロスタイムにFB古里樹希(3年,東福岡)がトライしゴールも成功するも、ここでノーサイド。立正大が53-47で勝利、8年ぶりの1部昇格を決めた。

注目ポイント

専修大は、後半開始早々に逆転トライを許したあとに、続けて4本のトライを奪われた。キープ時にテンポを下げて落ち着かせるなどして、流れを断ち切りたかった。しかし、このあとはトライを返して6点差に、敗れはしたがこの粘りは来年に向けて意味のあるものになったはずだ。

立正大のほうは、2年前の中央大との入替戦ではSO侭田洋翔(現クボタ)のハイパントなどのキックに苦しめられて敗戦。当時SOとして出場していた主将FB五十嵐拓星は、人一倍悔しい思いをしただろう。この試合では、立正大のハイパントからのトライで流れをつかみ、連続トライをにつながった。2年前の教訓が生きた勝利だったのかもしれない。

エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 卓上 CL-575 

 

関西大学ラグビー 12/11(土) 

関西学院大学(A8位) 48-17 大阪体育大学(B1位)

試合は関学大が先制、前半6分にラインアウトモールからHO山田哲平(3年,東海大仰星)がサイドを突き、最後はLO藤井崇弘(1年,石見智翠館)が押し込んだ。続く11分にも、10mライン付近でのマイボールラインアウトから展開、WTB加藤匠朗(2年,関西学院)が巧みなステップでディフェンスをかいくぐり中央にトライを決めた。

追う大体大は16分、相手ゴールライン目前の攻防でNo8マウ・シオネ(1年,高知中央)が押し込みトライを返す。しかし、関学大は24分にLO藤井崇弘がトライ、19-5とリードして前半終了。

後半も関学大が先手を取る。10分にPG成功、15分にはBK展開からSH橋詰学(4年,天理)が密集のサイドに押し込んだ。さらに22分には縦につないでLO入江元気(3年,八幡)が、33分には横に展開してLO野矢健太郎(2年,石見智翠館)がトライ、41-5と差を広げる。

大体大は37分に中央に押し込み、44分にもモールからいずれもHO清水頼仁(3年,京都成章)がトライを決めるもゴール失敗後に試合終了。関学大が48-17で勝利し、Aリーグ残留となった。

注目ポイント

関学大は、負けられない試合を堅い試合運びで勝ちきった。とくに前半のペナルティはゼロ、高い集中力で相手にスキを与えなかった。2トライの藤井崇弘はルーキー、キレのあるランを見せたWTB加藤匠朗は2年生、多くの下級生が経験を積み成長した。悔しいシーズンとなったが、来季に向けての好材料は多い。

大体大は健闘したものの、ディフェンスの出足がよくないときに突破され、トライを許してしまった。今季のAリーグで優勝は京産大、ともに2006年の大学選手権ベスト4に進出し国立競技場で戦ったチーム。明暗が別れたが、京産大の活躍はモチベーションになるはず、来季こそAリーグへの切符を勝ち取りたい。

 

摂南大学(A7位) 69-29 龍谷大学(B2位)

試合は開始1分、摂南大がマイボールラインアウトから速い球回しで展開、CTB東将吾(3年,芦屋学園)が抜け出して中央にトライ。さらに9分24分にもトライを加えて21-0トリードを広げる。対する龍谷大は29分、ゴールライン目前のラックから速いフラットパスがWTB森岡宏文(4年,大産大附)に渡りインゴールに押さえた。

摂南大は、40分にWTBテビタ・タイ(4年,トゥポウC)の突破からFBヴィリアミ・ツイドラキ(4年,ラトゥナブラ)がトライを決めるなど得点を加える。追う龍谷大は44分に中央から左へ展開、大外で待つWTB森岡宏文につないでトライを返した。摂南大が31-12とリードして前半を折り返す。

後半は龍谷大が攻勢に出る。後半2分、モールをコントロールしながらHO大畑龍平(4年,桃山学院)が抜け出してトライ、11分にもトライとゴールも決まって14点差に迫る。

しかし、摂南大は後半20分以降にWTBテビタ・タイの2トライなど、さらにトライを加えて突き放す。龍谷大はロスタイムにFB嶋大輝(4年,大阪桐蔭)がトライを返すも、摂南大が69-29で勝利、Aリーグ残留を決めた。

注目ポイント

摂南大は、WTBテビタ・タイをスルーしてCTB東将吾が先制トライを決めたが、中盤以降は留学生にボールを持たせてのトライが増えた。なお、Aリーグ残留を置き土産として、主将FL隈本添太(4年,京都成章)や副将FBヴィリアミ・ツイドラキらスタメン9人を含む4年生が去る。PR梁起繁(1年,大阪朝鮮)やSO大津直人(1年,常翔啓光学園)らルーキーの活躍もあったが、メンバーの底上げが急務となる。

龍谷大のほうは、常にリードされる苦しい展開となった。15年ぶりのAリーグ昇格は逃したが、速いフラットパスは効果的で今後も使っていきたい。ただ、この試合のスタメンのうち12人が4年生、来年は世代交代の重要な年となる。

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大学選手権3回戦 結果 … 同志社が朝日大に快勝、4回戦へ

概要

2021-2022年の「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」3回戦が、12/12(日)に東大阪市花園ラグビー場で行われた。

関西4位の「同志社大学」が、東海北陸中国四国代表「朝日大学」に勝利、同志社大学は12/18(土)に予定されている4回戦で大東文化大学と対戦する。

ラグビーマガジン 2022年 01 月号 [雑誌] 

 

12/12(日)

同志社大学 46-7 朝日大学

試合は同志社が先制、前半10分にラインアウトモールから塊となって前進、HO西濱悠太(2年,東福岡)が押さえた。19分にはSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)が抜け出しWTB大森広太郎(3年,茗溪学園)へ、右サイドライン際を走り抜けてトライ。27分にも大外で待つWTB大森広太郎にパスが通りトライを重ねた。

朝日大は38分にPGを狙うも失敗、逆に攻め込む同志社は41分にマイボールラインアウトからトライを追加し、24-0とリードして前半を終えた。

後半も先手は同志社、4分にLO依藤隆史(4年,東筑)からのオフロードパスをつかんだCTB岡野喬吾(2年,常翔学園)がインゴールに押さえた。一方の朝日大、20分にPR原渕拓人(4年,浪速)の突進でゴール前に迫ると、最後はSH鈴木大気(3年,札幌山の手)がインゴールに飛び込みトライを返す。

しかし、同志社は26分にラインアウトモールからHO鈴木優輔(4年,磐城)が押し込み、30分にはPR西口聖一郎(4年,同志社)の突進から最後はWTB大森広太郎がインゴールに飛び込むなど、トライを重ねて46-7で勝利、4回戦へと駒をすすめた。

ポイント

同志社は、モールで3トライ、塊となってよくコントロールされていた。また、PR西口聖一郎ががむしゃらに突進する姿が見られたが、今後も途中出場で流れを変えてくれる貴重な存在となりそうだ。ただ、優勢に戦いながらもミスは多かったか、個人的な反省としてミスを減らすことと場面によってミスが起きやすいプレイを避けることの両面で対策したい。

朝日大のほうは、ディフェンスでやや受けにまわってしまったか。唯一のトライでは、LOシオネ・アフェムイ(4年,セントトーマス)がアタックに行こうとしたところでSH鈴木大気が抜け出した。留学生をうまく使う場面が増えるとトライも増えていく。

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大学選手権3回戦 … 同志社vs朝日大 13:00 花園ラグビー場

概要

2021-2022年に行われる「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」の3回戦が、12/12(日)に東大阪市花園ラグビー場で行われる。

3回戦は、関西4位の「同志社大学」と2回戦を勝ちすすんできた東海北陸中国四国代表「朝日大学」との対戦となる。

ラグビーマガジン 2022年 01 月号 [雑誌] 

 

12/12(日)

同志社大学 13:00 朝日大学 / 花園

同志社は、関西Aリーグを4勝3敗の4位で終えた。リーグでは最多得点、最小失点、最少ペナルティという結果だったが、京産大や天理大には終盤の1プレイで逆転負けを喫するなど勝ちきれなかった。大学選手権は昨年辞退しており、2年越しの思いを持っての出場となる。

朝日大のほうは、中京大を19-14の僅差で破り東海リーグを制した。大学選手権1回戦では八戸学院大学に60-7と快勝、2回戦の福岡大学には前半14点のビハインドをひっくり返し36-21で勝利して3回戦に進出を決めた。

関西Aリーグでしのぎを削ってきた同志社が優勢、学生トップレベルのBKにいいボールが渡ればトライを量産する。朝日大はFWの留学生2人で同志社FWを消耗させられるなら、チャンスは増えるか。

メンバー表チェック

同志社は、FL久保太陽(1年,報徳学園)が初スタメン、梁本旺義(3年,常翔学園)はNo8にまわる。また、WTB福田大河(2年,寝屋川)を抜擢、初のメンバー入りで初スタメンとなる。HO鈴木優輔(4年,磐城)、FL石井伶央(2年,國學院久我山)も初のメンバー入り。

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同志社 メンバー

朝日大のほうは、LOシオネ・アフェムイ(4年,セントトーマス)のほか2回戦で2トライのNo8サムエラ・ワカヴァカ(2年,セントグレゴリー)、プレイスキッカーを務めるWTBプスパコム・ピーラナツ(3年,目黒学院)と3人の留学生がスタメン。

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朝日大 メンバー
FW平均体重

同志社   96.8kg
朝日大 101.0kg

FW高身長選手(cm)

同志社 FL久保太陽183,LO南光希182,LO依藤隆史180,No8梁本旺義180
朝日大 LOシオネ・アフェムイ192,PR原渕拓人182,No8サムエラ・ワカヴァカ181

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