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入替戦2021 直前チェック … 立教vs成蹊 中央vs東洋 専修vs立正 関学vs大体など

概要

2021年度の主要3リーグ最上位にあたるリーグの入替戦は、12/11(土)に関東大学リーグ戦の2試合と関西大学ラグビーの2試合、12/12(日)に関東大学対抗戦の2試合が行われる。なお、昨年度は各リーグとも入替戦は実施されなかった。

ラグビーマガジン 2022年 01 月号 [雑誌] 

 

関東大学対抗戦 12/12(日)

関東大学対抗戦では、2010-2019年の10年間において、7位チームが1度降格、8位チームが7度降格している。

青山学院大学(A7位) 11:30 明治学院大学(B2位) / 熊谷

青学大はディフェンス面で改善されたものの、1勝6敗で7位。筑波大には終盤追いつき同点とするもロスタイムにPGを決められて惜しくも敗戦、立教大に勝利した1勝にとどまった。創設以来Bグループで戦ったのは2008から2010の3シーズンのみ、二度と降格するつもりはない。

チームとしては軽量ながら、FL中谷玲於(4年,京都成章)のタックルなどで厳しいディフェンスをする。主将SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)はゲームメイクやアイデアのあるキックにも注目、トライゲッターWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)につなげる。

明学大のほうは、僅差の試合もあったが1位の成蹊大に敗れたのみで6勝1敗の2位でシーズンを終えた。2014年に1シーズンのみAグループを経験、8年ぶりの昇格を目指す。

2年前に対戦経験のあるメンバーはスタメンにはHO三好貫太(4年,東京)のみで、スタメンに4年生はわずか3人という若いメンバー構成となっている。FWの2,3列目は全員が2年生以下、軽量だが積極果敢なディフェンスが見られるか。

過去の対戦

2019秋 青学大54-33明学大 / 入替戦

FW平均体重

青学大   97.3kg
明学大   88.1kg

FW高身長選手(cm)

青学大 LO江金海188,LO清原裕揮187
明学大 LO仲元一斗177,LO森崇人176

 

立教大学(A8位) 14:00 成蹊大学(B1位) / 熊谷

立教大は0勝7敗で8位、勝点は1に終わった。2015〜2019年の5年連続で入替戦で成蹊大と対戦、2015に敗れて降格、2016は3点差、2017は8点差、2018は7点差で敗れ昇格できなかった。ついに2019年に2点差で勝利し昇格、この地位を手放すつもりはない。

主将PR麻生典宏(4年,桐蔭学園)を欠くほかは、終盤の主力メンバーが揃う。PR勝沼遼(4年,新潟明訓)らFWが圧力をかけて、SO安藤海志(3年,京都成章)やFB天羽秀太(2年,桐蔭学園)らが相手を撹乱する。

成蹊大のほうは、全ての試合で40点以上の差をつけてリーグ戦を終えた。春季大会では関東学院東洋大に大敗したが、秋のリーグ戦では7戦で31失点、1試合平均では5点にも満たない失点に抑えて守り抜いた。

スタメンのうち6人は、2019の入替戦で敗れた瞬間をフィールドで目の当たりにした。主将WTB諸藤陸(4年,茗溪学園)を中心に走るラグビーで勝機を見出す。

過去の対戦

2018春 立教大48-  5成蹊大 / 春季大会
2018秋 立教大12-19成蹊大 / 入替戦
2019春 立教大40-14成蹊大 / 春季大会
2019秋 立教大23-21成蹊大 / 入替戦

FW平均体重

立教大   97.8kg
成蹊大   93.4kg

FW高身長選手(cm)

立教大 LO守源184,LO村田裕太183,No8紀伊雄介182,PR大和大祐180
成蹊大 LO荒川紘章182,PR鈴木巽180,FL横山拓180

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エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 壁掛け CL-574 

 

関東大学リーグ戦 12/11(土)

関東大学リーグ戦では、2010-2019年の10年間において、7位チームが3度降格、8位チームが5度降格している。

中央大学(1部7位) 11:30 東洋大学(2部2位) / 熊谷

中央大は、流経大専修大に勝利するも2勝5敗で7位に終わった。1967年に関東大学リーグ戦創設以来2部降格がないのは法政大と中央大のみ、1部で戦い続ける歴史を刻み続けられるか。

序盤戦に比べてBKのトライが減ってしまったが、最終戦は昨年からの主力CTB山田翔平(2年,國學院栃木)が復帰したのは好材料。FB杉本崇馬(3年,佐野日大)が切れ込んでのトライなどBKが躍動するシーンが見られるか。また。SO津田貫汰(3年,桐蔭学園)のキックも見逃せない。

東洋大のほうは、立正大に5点差で敗れて6勝1敗で2位となった。今季の秋季大会では、青学大に6点差負けも立教大と成蹊大には快勝、対抗戦の3チームに対して力があるところを見せた。

入替戦のメンバーは、FW平均体重106.6kgと重く、FWに185cm以上が4人と上背もある。攻撃の核となるLO齋藤良明慈縁(3年,目黒学院)、FLタニエラ・ヴェア(2年,目黒学院)のほか、春季大会で3戦6トライと隙のないSH神田悠作(3年,東筑)が勝負の鍵を握る。

過去の対戦

2018以降は対戦なし

FW平均体重

中央大 102.6kg
東洋大 106.6kg

FW高身長選手(cm)

中央大 PR茂原隆由188,LO市川大喜182,LO山﨑祥希182
東洋大 LO葛見達哉192,LO齋藤良明慈縁186,FLタニエラ・ヴェア185,FL田中翔185,No8梅村柊羽182

 

専修大学(1部8位) 14:00 立正大学(2部1位) / 熊谷

専修大は0勝7敗で8位。開幕戦の法政大戦で16点差を終盤に逆転されて勢いを失ったか、以降も連敗が続くこととなった。2000年以来の大学選手権出場を果たせぬまま降格するわけにはいかない。

終戦に欠場したHO米沢豪真(4年,茗溪学園)、SO松尾東一郎(4年,桐蔭学園)ら4年生がスタメン復帰、主将CTB平山壮太(4年,大分舞鶴)とともにチームの中核を担う。

立正大のほうは、昨年4点差で敗れた東洋大に今季は5点差で勝利、全勝で2部1位となった。2014年の入替戦に敗れて降格、2部で戦ったシーズンは早くも7シーズンを数える。8年ぶりの1部昇格を目指す。

今季は前半は拮抗しても後半に突き放す展開で勝ち星を積み上げてきた。No8エパラマ・ツヴュニボノ(3年,ジョンウェズレーC)を起点に攻撃を組み立てる。昨年の花園を経験したルーキーLO八木崇太(1年,日本航空石川)とSH越戸駿(1年,熊本西)がスタメンに入る。

過去の対戦

2018以降は対戦なし

FW平均体重

専修大 101.9kg
立正大 101.0kg

FW高身長選手(cm)

専修大 LO渡邉朝陽185,PR山口和明181,PR木原三四郎181
立正大 LO永田優大183,No8エパラマ・ツヴュニボノ183,PR金子元紀180,LO八木崇太180

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エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 卓上 CL-575 

 

関西大学ラグビー 12/11(土)

関西大学ラグビーでは、2010-2019年の10年間において、7位チームが1度降格、8位チームが5度降格している。

関西学院大学(A8位) 11:45 大阪体育大学(B1位) / 宝ヶ池

昨年4位の関学大は0勝7敗で8位、関西大にロスタイムで逆転負けを喫するなど惜しい試合もあったが、リーグ先の間にチーム状態を上げることができなかった。2003年のAリーグ復帰以来、優勝も最下位も経験したがAリーグで戦い続けただけに、簡単に落ちるわけにはいかない。

主将FL魚谷勇波(4年,東海大仰星)がディフェンスで鼓舞しながら、経験豊富なSH橋詰学(4年,天理)やFB奥谷友規(4年,京都成章)らがチームを支える。また、俊足WTB加藤匠朗(2年,関西学院)にも注目だ。

大体大のほうは、Bリーグでは危なげない試合を重ねて2連覇。2019年に降格し2020年はBリーグで優勝するも入替戦は実施されず、2年越しの思いをぶつける。

Bリーグで戦った2年の間にLOツポウ・マヘ(2年,高知中央)、No8マウ・シオネ(1年,高知中央)と留学生が加入し戦力に厚みを増した。主将FL吉田海(4年,大産大附)や1年から主力のSH三浦裕次郎(3年,御所実)が3年ぶりのAリーグ復帰に向けてチームを引っ張る。

過去の対戦

2018秋 関学大48-12大体大 / Aリーグ
2019秋 関学大42-14大体大 / Aリーグ
2021春 関学大64-  5大体大 / 春季トーナメント

FW平均体重

関学大   96.5kg
大体大 102.4kg

FW高身長選手(cm)

関学大 LO入江元気182,LO藤井崇弘182
大体大 PR角丸献之心185,PR柳川正秀182,LOツポウ・マヘ180,No8マウ・シオネ180

 

摂南大学(A7位) 14:00 龍谷大学(B2位) / 宝ヶ池

摂南大は、初戦で関学大に勝利するも以降は勝ち星なく1勝6敗で7位に。ルーキーSO大津直人(1年,常翔啓光学園)が溌剌とした動きを見せたが、チームとしてはFBヴィリアミ・ツイドラキ(4年,トンガC)ら留学生のポテンシャルを生かした戦いには至らなかった。

入替戦では、軽量の龍谷大にFWで押し勝ち、BKに余裕を持った動きをさせたい。また、3戦ぶりにメンバー入りしたFLアミニアシ・ショー(2年,マリストB)がリザーブに控える。

龍谷大は、2014年度以来8年連続でBリーグ2位、一昨年まで6年連続で入替戦で涙を飲んだ。今季は主力に主将LO亀川直哉(4年,伏見工)ら経験豊富な4年生が多く、入替戦ではスタメンのうち12人が4年生、勝負の年と言える。中でもCTB菊池健太郎(4年,東海大福岡)は春季トーナメントの立命館大戦で3トライ、その動きに注目したい。

過去の対戦

2019秋 摂南大66-21龍谷大 / 入替戦
2021春 摂南大50-21龍谷大 / 春季トーナメント

FW平均体重

摂南大   95.6kg
龍谷大   94.4kg

FW高身長選手(cm)

摂南大 No8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ187,LO徳永リオ吉平183,LO山﨑友誠181
龍谷大 PR田中慎太郎180,LO亀川直哉180

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ギルバート 2023年ラグビーワールドカップ レプリカボール 5号球 RWC2023 ラグビーボール GB-9011 

 

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関西Aリーグ 2021 第7節 / 結果とポイント … 京産大23年ぶり5回目の優勝

概要

2021年度の関西大学ラグビーAリーグ 第7節は、11/28(日)に2試合、12/4(土)に2試合が行われた。これで全試合が終了、入替戦を残すのみとなった。

なお、2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「4トライ以上での勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

ここまでの結果

全試合を終了後の成績は次の通り。2チームの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差の準で順位決定。

1位 京産大 7勝0敗 勝点32 得失点差+130 → 大学選手権へ
2位 近畿大 6勝1敗 勝点29 得失点差+143 → 大学選手権へ
3位 天理大 5勝2敗 勝点24 得失点差+114 → 大学選手権へ
4位 同志社 4勝3敗 勝点22 得失点差+184 → 大学選手権へ
5位 立命館 3勝4敗 勝点14 得失点差-54
6位 関西大 2勝5敗 勝点10 得失点差-188
7位 摂南大 1勝6敗 勝点  6 得失点差-150 → 入替戦へ
8位 関学大 0勝7敗 勝点  3 得失点差-179 → 入替戦へ

対戦表詳細は → 関西Aリーグ対戦表

トライランキング(全試合終了)

11T 植田和磨/近畿大
9T アサエリ・ラウシ/京産大
7T 和田悠一郎/同志社

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(全試合終了、PG含む)

33G 嘉納一千/同志社 82.5%
23G 筒口允之/天理大 76.7%
20G竹下拓己/京産大 76.9%
20G 森駿太/立命館 76.9%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/28(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

関西大(10) 14-57 近畿大(29)

開始直後の前半3分、近畿大が中央に攻め込むと、SO半田裕己(2年,天理)が右サイド大外で待つWTB植田和磨(1年,報徳学園)にロングパス、そのままインゴールに飛び込んだ。対する関西大は12分、ハーフウェイライン付近でSO高桑基生(4年,常翔学園)がディフェンスの裏へキック、つかんだCTB立石和馬(1年,東福岡)がそのまま走りきりトライを返した。

近畿大は26分にルーズボールの奪い合いからCTB福山竜斗(4年,天理)が抜け出しWTB植田和磨につないでトライ、30分にはラックサイドを攻めてLO甲斐登生(3年,石見智翠館)がトライ決めるなど差を広げ、近畿大が33-7とリードして前半終了。

後半も近畿大の勢いは止まらず、ラインアウトモールからのトライなどで突き放す。関西大は24分にラインアウトのこぼれ球を拾ったCTB立石和馬からNo8雨谷悠雅(4年,東海大仰星)がトライを返すも、近畿大がさらにトライを重ねて57-14で勝利、過去最高タイとなる2位でリーグ戦を終えた。

注目ポイント

関西大は、少ないチャンスをものにして2トライを奪ったが、前半26分から前半終了までに許した4トライが響いた。強力FWを前に苦しい時間帯だが、ここをしのげると上位との差が縮まる。2トライともに絡んだルーキーCTB立石和馬はユーティリティプレイヤー、来季はどのような形でチームに貢献するか楽しみだ。

近畿大のほうは、FWのプレッシャーやCTB福山竜斗らの強さもあって外側に人を余らせることができた。WTB植田和磨のトライが増えるのは、全員でスペースをつくったものと言えそうだ。さらに、190cmのLO山本秀(4年,京都成章)が復帰、大学選手権に向けて心強い選手が戻ってきた。

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摂南大(6) 21-41 立命館(14)

試合は開始早々に動く。摂南大は相手陣22mラインからSO大津直人(1年,常翔啓光学園)がディフェンスラインを破って中央にトライ。対する立命館は12分にPGで差を詰めると、24分には5mスクラムからNo8宮下大輝(4年,報徳学園)が持ち出しインゴールに飛び込んだ。

立命館は、31分にSH北村瞬太郎(2年,國學院栃木)が中央から右サイドいっぱいまでロングパス、CTB森駿太(2年,東福岡)がつかんでトライを決めた。さらにトライを重ねた立命館が29-7とリードして前半終了。

後半は立命館が先に得点、6分にWTB木田晴斗(4年,関西大倉)がディフェンスをかいくぐってトライを決める。追う摂南大は13分21分と、いずれもNo8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ(3年,トンガC)がゴール前密集から押し込みトライを返す。しかし、さらにトライを加えた立命館が41-21で勝利、5位でリーグ戦を終えた。

注目ポイント

摂南大は、前半だけで8つのペナルティを犯し、4トライを奪われ相手に流れを渡してしまった。後半は、立命館の9つのペナルティに対して奪ったトライは2つに終わり、差を詰めるには至らなかった。チームが連動する動きが増えると、トライも増えていくはずだ。

立命館のほうは、今季は前半の失点が少なく1試合平均10.9点、この試合でも7点に抑えて流れをつかんだ。今季の前半戦はトライをとる形がはっきりしていなかったが、後半3戦は木田晴斗がCTBからWTBに移って3戦連続でトライを決めるなど形が見えてきた。

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

12/4(土) 

京産大(32) 33-5 関学大(3)

先にチャンスをつくったのは関学大、前半8分にゴールラインを目前にノットリリースザボールでトライならず。一方の京産大は14分、相手ゴールライン手前でのラックからLOフナキ・ソロモネ(1年,目黒学院)が突進し、そのままゴールポスト下に飛び込んだ。

両者得点なく迎えた前半のロスタイム、関学大はマイボールラインアウトから逆サイドへ展開、WTB加藤匠朗(2年,関西学院)が相手ディフェンスをかいくぐってトライ。京産大が7-5とわずか2点のリードで前半を折り返す。

後半は12分、京産大のマイボールスクラムからテンポよく展開、WTB船曳涼太(2年,神戸科学技術)がステップをきりながら抜け出して中央へトライ。29分にはゴールまであと1mというところでのラックからLOアサエリ・ラウシ(3年,日本航空石川)が近場をついてそのままトライを決めた。

さらに35分にはCTB堀田礼恩(4年,京都成章)がディフェンスラインを破りトライを加えるなどし、京産大が33-5で勝利、23年ぶりの優勝となった。

注目ポイント

京産大は、優勝を意識して硬さが見られたか前半はトライ1つのみ、後半も終盤の連続トライまでは接戦となった。しかし、今季の勝負強さを発揮しての完勝、23年ぶりの優勝につながった。WTBとして出場した2年時に7トライを決めたCTB堀田礼恩が今季初トライ、大学選手権に向けて彼を生かしたトライパターンを見たい。

関学大のほうは、終盤に3トライを奪われたものの、それまでは2トライでしのぎ、関西大戦の27失点に次ぎ今季2番目に失点の少ない試合となった。また、今季5つ目のトライを決めたWTB加藤匠朗のランは見事、入替戦や来季以降に向けても楽しみな存在だ。

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

同志社(22) 25-27 天理大(24)

試合は同志社が前半4分、天理大は23分に互いにPGを決める。続く29分、天理大はラインアウトモールからHO佐藤康(4年,天理)が先制トライ。一方の同志社は32分、自陣22mライン付近からFB山口楓斗(4年,東海大福岡)が切れのよいランを見せると、ハーフウェイライン付近でWTB和田悠一郎(4年,東海大仰星)へパスでつなぎ、そのまま左サイドライン際を走り抜けてトライを返し10-10の同点に。

さらに同志社は35分、天理大のパスミスの浮き球をNo8木原音弥(4年,東福岡)がキャッチしWTB和田悠一郎へパス、そのまま走りきりインゴールに飛び込んだ。天理大は10-15とリードを許して前半を終える。

後半は天理大が先手を取る。相手ゴールライン上の密集からHO佐藤康がサイドを突いて押し込んだ。同志社のほうは6分にPGを返すと、11分にはSO嘉納一千(2年,大阪桐蔭)が相手をひきつけてWTB和田悠一郎へ、そのまま抜け出し相手ペナルティを受けてPTとなった。

追う天理大は34分、マイボールラインアウトからすぐに展開、CTBマナセ・ハビリ(2年,高知中央)がディフェンスを破りトライ、ゴールも決まって1点差に迫る。そしてロスタイム、天理大がPGを成功、27-25で勝利しAリーグ3位となった。

注目ポイント

同志社は、5節の京産大戦に続いて試合終了間際に逆転されての僅差の敗戦となった。スキルの問題というよりも、メンタル面でのスタミナや意識付けもポイントか。なお、これまで全試合でスタメン出場し貢献度の高いSO嘉納一千、この試合では悔しい部分はあったかもしれないが、挽回し成長するための次のステージは残されている。

天理大のほうは、今季初のメンバー入りでスタメン出場のSO福本優斗(2年,上宮太子)が十分な働きを見せた。また、昨年の大学選手権準決勝の明治大戦でも見せたが、主将HO佐藤康の密集からトライを奪うようすは職人芸に見える。今季の大学選手権では、その明治大と初戦で激突する。

エンスカイ ラグビー日本代表 2022年 カレンダー 卓上 CL-575 

 

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対抗戦 2021 第7戦 / 結果とポイント … 帝京大が3年ぶりの優勝 早明戦は早稲田が勝利

概要

2021年度の関東大学対抗戦 第7戦は、11/27(土)に2試合、12/4(土)、12/5(日)にそれぞれ1試合が行われた。

2021年シーズンは勝点制を導入。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつける」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

終結

12/5(日)の早明戦を終え全試合終了。帝京大が3年ぶり10回目の優勝を決めた。また、帝京大 明治大 早稲田 慶応大 日体大が大学選手権出場、青学大 立教大が入替戦に出場する。

1位 帝京大 7勝0敗 勝点32 得失点+302 → 大学選手権へ
2位 早稲田 6勝1敗 勝点28 得失点+231 → 大学選手権へ
3位 明治大 5勝2敗 勝点26 得失点+197 → 大学選手権へ
4位 慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42 → 大学選手権へ
5位 日体大 3勝4敗 勝点15 得失点-155 → 大学選手権へ
6位 筑波大 3勝4敗 勝点14 得失点  -42
7位 青学大 1勝6敗 勝点  5 得失点-184 → 入替戦へ
8位 立教大 0勝7敗 勝点  1 得失点-341 → 入替戦へ

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング

9T原田衛/慶応大
8T 槇瑛人/早稲田
7T 5人

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(PG含む)

44G 高本幹也/帝京大 73.3%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
27G 廣瀬雄也/明治大 71.1%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/27(土)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

立教大(1) 25-34 青学大(5)

先制したのは青学大、前半10分に相手左サイドのゴール前に攻め込むと、SO桑田宗一郎(4年,桐蔭学園)が逆サイドへ大きくキックパス、これをつかんだWTB榎本拓真(1年,桐蔭学園)がトライを決めた。対する立教大は13分にPG成功、14分には右サイドをNo8紀伊雄介(3年,桐蔭学園)からCTB福壽佳生(2年,立教新座)とつないでトライを返す。

37分の青学大ハーフウェイライン付近でマイボールを奪われるも取り返すと、左サイドをPR田中創太郎(2年,國學院久我山)が抜け出し、WTB榎本拓真へつなぐとインゴールに飛び込んだ。前半のロスタイム、立教大はラインアウトモールからトライを加え、青学大は12-18とリードを許して折り返した。

後半は青学大が追い上げる。後半9分にラインアウトモールからHO相根大和(4年,京都成章)が押さえると、15分には相手ゴール前でのマイボールスクラムからWTB手島究(4年,東農大二)がディフェンスをかいくぐり押し込んだ。

立教大は26分、FB天羽秀太(2年,桐蔭学園)が抜け出し大きくゲイン、最後はSO安藤海志(3年,京都成章)がトライを決める。続いてチャンスをつくるもトライならず、さらにトライを追加した青学大が34-25で勝利。

注目ポイント

立教大は、トライとPGなどでリードを保ち、前半終了間際にトライで突き放す理想的な展開となったが勝利ならず。サポートが早かったことなどよかった面は、Bグループ1位の成蹊大との入替戦で生かす。

青学大のほうは、負けられない戦いでキックパスやPGを決めた主将SO桑田宗一郎が引っ張ったほか、POMに選出されたWTB榎本拓真のランも光った。残るはBグループ2位の明治学院大との入替戦のみ、今季のチームの集大成を見せる。

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

日体大(15) 35 -17 筑波大(14)

試合は開始13分、筑波大が自陣ゴールを背にキック、10mライン付近で日体大SH梶田壮馬(4年,西陵)がキャッチ、ステップをきりながらディフェンスをかわし左隅へトライを決めた。このあと互いにPGを決めて、45分の日体大はBK展開するとWTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)が抜け出して左中間にトライ、日体大が15-3とリードして前半終了。

後半も勢いは日体大、後半5分にラックから狭いサイドをWTBクリスチャン・ラウイが抜けてトライ、17分にはSH梶田壮馬のインゴールへの小パントをWTB鈴木颯(3年,豊多摩)がつかんで押さえ、27-3とリードを広げる。

追う筑波大は21分、ラインアウトモールからHO肥田晃季(3年,中部大春日丘)がトライ、ロスタイムにもCTB松島聡(3年,大分舞鶴)がトライを決めるが、日体大が35-17で勝利、日体大が13年ぶり25回目の大学選手権出場を決めた。

注目ポイント

日体大は、前半終了間際と後半の入りと重要に時間帯にWTBクリスチャン・ラウイの突破がトライに結びついた。また、この日は2トライで、No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)と並んで6トライとなった。13年ぶりの大学選手権出場となり、秩父宮で日本大と戦う。

筑波大のほうは、BK展開でなかなかトライが取れない今季を象徴する試合となった。試合終了間際のようなBKが抜け出すシーンを数多くつくりたかった。前半戦はひたむきなディフェンスで台風の目を予感させたが、BKを生かす工夫が最後まで見つからなかった。

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

12/4(土)

帝京大(32) 64-14 慶応大(16)

試合は開始早々に動く、前半1分に帝京大は自陣から展開、ハーフウェイライン付近でパスを受けたFB二村莞司(3年,京都成章)が相手に的を絞らせないランでインゴールまで走りきり先制トライ。対する慶応大は5分、ラインアウトモールからHO原田衛(4年,桐蔭学園)が押し込み、18分にはモールからHO原田衛が中央へ走り込みトライを決めた。

追う帝京大は23分、相手陣22mライン付近からPR奥野翔太(4年,常翔学園)が抜け出してそのままインゴールに飛び込んだ。37分にはSO高本幹也(3年,大阪桐蔭)、CTB押川敦治(4年,京都成章)、CTB志和池豊馬(4年,日向)とオフロードパスでつないでトライ、帝京大が前半を21-14とリードして折り返す。

後半は帝京大がPGで差を広げると、11分にPR奥野翔太のバックフリップパスからLO江里口真弘(3年,大分東明)へとつないでトライ。さらに16分にはPR奥野翔太の突進を起点にトライ、18分にはSO高本幹也からスピードのあるフラットなパスでWTB高本とむ(2年,東福岡)、No8奥井章仁(2年,大阪桐蔭)とわたりトライを追加。

20分にもWTB高本とむのキックオフからのカウンターのトライを決めるなど、さらにトライを追加した帝京大が64-14で勝利、3年ぶり10回目の優勝を決めた。

注目ポイント

帝京大は、SO高本幹也からPR奥野翔太を起点に何度もチャンスをつくった。主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)に代わっての出場となったが、十分な活躍を見せた。前半は2トライを奪われたものの後半は完封、慶応大に3年ぶりの勝利で3年ぶりの優勝となった。

慶応大のほうは、前半はこれまで数多く奪ってきたモールからのトライを奪って互角の戦いとなったが、後半は得点できなかった。FL山本凱(4年,慶応)が前半途中に退いたことも響いたか。

[カンタベリー] ジャパンマスク AA00679 10 L 

 

12/5(日)

明治大(26) 7-17 早稲田(28)

試合は明治大が先制トライ、前半6分に縦につなぎながら攻め込むとラックから展開、CTB廣瀬雄也(2年,東福岡)から内へ折り返しWTB石田吉平(3年,常翔学園)へ、相手ディフェンスを引きずりながらインゴールに押さえた。

対する早稲田は10分にPGを成功させると、24分には相手パスミスのこぼれ球をWTB小泉怜史(3年,早実)が足にかけると、拾ったSH宮尾昌典(1年,京都成章)が走りきりトライを決めた。このあと互いにPGのチャンスを得るもキックは失敗、早稲田が10-7とリードして前半終了。

後半は開始直後に早稲田がSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)の突破からチャンスをつくるもトライならず、明治大のほうもCTB廣瀬雄也のキックパスからWTB松本純弥(4年,佐賀工)がキャッチするもサイドラインへ押し出されてチャンスをものにできなかった。

以降は明治大が攻め込む時間帯が長く、LO山本嶺二郎(2年,京都成章)、WTB石田吉平、FB雲山弘貴(4年,報徳学園)らが再三アタックを試みるが、早稲田のディフェンスは出足が早く崩れずトライは生まれない。

迎えた後半37分、明治大のパスミスのこぼれ球を拾って自陣からカウンター、最後はCTB松下怜央(3年,関東学院六浦)からパスを受けたWTB小泉怜史が40m以上を走ってトライ。早稲田が17-7で勝利、対抗戦2位を決めた。

注目ポイント

明治大は、スクラムで圧倒し再三攻め込むシーンが見られたが、終わってみれば得点は前半6分のトライとコンバージョンゴールのみ。一方で早稲田に奪われた2本のトライは、いずれもパスミスが起点となった。

敗因の一つはアタックに工夫が見られなかったこと、サインプレイやキックを織り交ぜることはほとんどなく、後半24分にはCTB廣瀬雄也が退いてからは相手は的を絞って守ることができたはずだ。また、勝負どころでマイボールラインアウトをクリーンキャッチできなかったことも反省点だろう。

早稲田のほうは、スクラムで押され、守る時間が長く、自らのアタックで取ったトライはなかったが、それでも勝った。勝因はディフェンス、出足がよくタックルがしっかり決まっていた。

ただ、明治大の攻撃が単調だったこともあったので、ディフェンスが万全だったのかどうかは判断できない。大学選手権に向けては、スクラムラインアウトの修正はもちろん、BKでラインブレイクしていくことが必要になる。

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関連リンク

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2021 対抗戦 第7戦 <直前チェック> … 早明戦 慶応vs帝京 など

概要

2021年度の関東大学対抗戦、最終戦となる第7戦は、11/27(土)に2試合、12/4(土)に1試合、12/5(日)に1試合が行われる。Aグループは、明治大学早稲田大学慶應義塾大学帝京大学筑波大学日本体育大学立教大学青山学院大学の8チーム。

ここまでの成績

今季は勝ち点制、勝ち4、引き分け2、負け0のほか、「3トライ差をつけた場合」「7点差以内の負け」にボーナスポイントとして1点が加わる。

11/23(火・祝)終了時点の成績は次の通り。

帝京大 6勝0敗 勝点27 得失点+252
明治大 5勝1敗 勝点26 得失点+207
早稲田 5勝1敗 勝点24 得失点+221
慶応大 3勝3敗 勝点15 得失点  +42
筑波大 3勝3敗 勝点14 得失点  -24
日体大 2勝4敗 勝点10 得失点-173
青学大 0勝6敗 勝点  1 得失点-193
立教大 0勝6敗 勝点  1 得失点-332

対戦表詳細は → 関東大学対抗戦対戦表

トライランキング(11/23終了時)

8T 槇瑛人/早稲田
8T 原田衛/慶応大
7T 松本純弥/明治大
7T 江良颯/帝京大
7T 鈴村淳史/筑波大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/23終了時、PG含む)

35G 高本幹也/帝京大 70.0%
29G 吉村紘/早稲田 76.3%
26G 廣瀬雄也/明治大 72.2%

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/27(土)

立教大 11:30 青学大(江戸川/有観客)

互いに勝点1の両チーム、この試合の結果によりそれぞれが7位または8位となる。7位はBグループ2位と、8位はBグループ1位との入替戦を戦うことになる。昨年の対戦は、立教大が先制し常にリードする展開、青学大が終盤のトライで追い上げるも立教大が22-17で勝利。

立教大は、昨年の上位4チームのほか5戦目の日体大にも大きく点差を広げられての完敗となった。しかし、6戦目の筑波大戦は後半7分のPGでリードを奪う場面もあるなど健闘、7点差で敗れ勝点1を手にした。ただ、一旦崩れると連続でトライを奪われることが多く、勝つためには修正が必要となる。

青学大のほうは、早稲田戦で前半の終わり頃までリードするなど健闘、5戦目の筑波大戦でも激しいディフェンスと終盤の追い上げで同点に追いつくなど粘りを見せた。今季は6戦までで261失点、昨年の6戦目までの441失点と比べて大幅に改善している。今季のディフェンスのよさが出せれば勝利は近づく。

メンバー表チェック

立教大のスタメンは、6戦目と全く同じ。また、5,6戦同様にSO安藤海志(3年,京都成章)、CTB中優人(1年,桐蔭学園)という布陣となる。リザーブのLO/FL鈴木惣史(4年,仙台育英)は4戦ぶりのメンバー入りとなった。

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立教大 メンバー

青学大のほうは、春以来のメンバー入りとなったPR安部駿亮(1年,大分舞鶴)、前の試合でリザーブに入ったCTB田口公暉(3年,桐蔭学園)らは初スタメンとなる。また、4戦ぶりにFL金原匡佑(3年,國學院久我山)がスタメンに戻った。

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青学大 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 対戦なし
2020 立教大22-17青学大

FW平均体重

立教大 97.8kg
青学大 97.3kg

FW高身長選手(cm)

立教大 LO守源184,LO村田裕太183,No8紀伊雄介182,PR大和大祐180
青学大 LO江金海188,LO清原裕揮187

 

日体大 14:00 筑波大(江戸川/有観客)

暫定6位の日体大は勝点10、暫定5位の筑波大は勝点14、日体大が大学選手権に出場するには勝点4の差を縮めて勝つ必要がある。昨年の対戦は、前半はPG合戦となり筑波大は3-6とリードを許すも、後半は途中出場のFB松永貫汰(4年,大産大附)のハットトリックなど6トライの猛攻で突き放し41-14で勝利となった。

ここまでの日体大は、昨年上位の4チームには完敗したものの、立教大から10トライを奪っての勝利、今季ディフェンスのよい青学大にも前半から3トライを奪って快勝している。No8ハラトア・ヴァイレア(4年,日体大柏)が6トライ、WTBクリスチャン・ラウイ(4年,日体大柏)が4トライと留学生が力を発揮している。

筑波大のほうは、慶応大に勝利し、早稲田や帝京大にも健闘したが、4戦目以降は調子が上がらない。前半戦のようなディフェンスが見られれば、日体大の攻撃も封じることができるがどうか。また、今季はBKでのトライがやや影を潜めており、BK展開によるトライが見られるかも注目される。

メンバー表チェック

日体大は、リザーブも含めてメンバー全員が前の試合と同じとなる。先週の青学大戦からSO勝目龍馬(1年,佐賀工)、FB貝森瞭太(4年,つくば秀英)という布陣、貝森瞭太は先週はプレイスキッカーも務めた。

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日体大 メンバー

筑波大のほうは、先週欠場した主将FB松永貫汰(4年,大産大附)がリザーブで復帰、No8髙田風吾(4年,桐蔭学園)は5戦ぶりのメンバー入りで初スタメン。また、LO菅井奏良(3年,安積)はリザーブで今季初のメンバー入りとなる。

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筑波大 メンバー
過去の対戦

2018 日体大24-55筑波大
2019 日体大23-46筑波大
2020 日体大14-41筑波大

FW平均体重

日体大 102.1kg
筑波大 103.1kg

FWの高身長選手(cm)

日体大 PRミキロニ・リサラ186,No8ハラトア・ヴァイレア184,LO諏訪和希182,PR砂田優希180
筑波大 LO八木澤龍翔188,FL梁川賢吉188,LO小山峻哉180

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

12/4(土)

帝京大 13:00 慶応大(秩父宮/有観客)

全勝し暫定1位で勝点27の帝京大は、3年ぶりの優勝を狙う。慶応大は3勝3敗で4位が確定、大学選手権では関西2位との対戦が決まっている。昨年の対戦は、帝京大が先行する展開も、7点を追う慶応大はロスタイムに2つのトライを決めて30-27で逆転勝利。

今季の帝京大は、開幕戦で筑波大のディフェンスに苦しみながらも勝利、以降は順調に勝利を重ねた。5戦目の早稲田戦はFWで圧倒し逃げ切っての勝利、6戦目の明治大戦では後半は無得点も相手を1トライに抑えて逃げ切った。昨年は後半にペナルティからの失点が見られたが今季は改善、ペナルティが最小限に留められれば勝利に近づく。

慶応大のほうは、2戦目に筑波大に敗れると、昨年勝利した明治大にも先行されて追いつけなかった。前節の早慶戦では、前半で30点差をつけられながら後半は7点差まで追い上げた。状況がどうあってもひたむきさを失わない慶応大だけに、順位が確定したとはいえモチベーションが下がることはないだろう。

メンバー表チェック

帝京大は、主将PR細木康太郎(4年,桐蔭学園)が欠場、スタメンにPR奥野翔太(4年,常翔学園)、リザーブには今季初のメンバー入りとなるPR山本渓太(4年,國學院久我山)が入った。前節欠場だったFL上山黎哉(4年,大阪桐蔭)がスタメン復帰、ゲームキャプテンを務める。

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帝京大 メンバー

慶応大のほうは、前節リザーブで復帰したFL今野勇久(3年,桐蔭学園)、前節リザーブから初出場となったCTB菅涼介(4年,慶応)がそれぞれ先発する。SHは前節同様に小城大和(1年,北嶺)がスタメンとなる。

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慶応大 メンバー
過去の対戦

2018 帝京大24-19慶応大
2019 帝京大24-29慶応大
2020 帝京大27-30慶応大

FW平均体重

帝京大 107.3kg
慶応大 101.3kg

FW高身長選手(cm)

帝京大 LO本橋拓馬192,FL青木恵斗187,LO江里口真弘185
慶応大 LOアイザイア・マプスア193,LO村松龍之介180,No8高武俊輔180

 

12/5(日)

明治大 14:00 早稲田(秩父宮/有観客)

ともに帝京大に敗れて5勝1敗、勝点は明治大が26、早稲田が24となっている。帝京大の結果によっては1-3位の可能性が残されている。昨年の対戦は、明治大が先に3トライを奪い21-0とリード、早稲田は2トライを返すも、明治大が34-14で勝利となった。

ここまでの明治大は、開幕から危なげなく勝利を重ね、4戦目の筑波大、5戦目の慶応大にも前半からリードを保ち勝利。6戦目の帝京大戦では、前半を0-14のビハインドで終えると、後半は再三チャンスをつくるも1トライのみ、7-14で敗れた。

早稲田のほうは開幕から4連勝、筑波大に終盤7点差に追い上げられたり、青学大戦でも前半終了間際までリードを許すシーンもあったが勝利をものにした。次の帝京大戦はFWで圧倒され敗戦、6戦目の早慶戦では前半の大量リードで逃げ切った。

明治大はCTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)、早稲田は主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)が欠場、ともにBKで変化を生み出せる選手を欠く。ブレイクダウンの攻防が鍵を握るほか、BKでテンポとメリハリをつけられたほうのトライが増えていくか。

なお、前日に帝京大が優勝を決めると、両者はそれぞれ2位か3位が確定する。12/26には大学選手権4回戦「対抗戦3位と関西3位の勝者vs対抗戦2位」というカードが組まれており、大学選手権の早い段階で再戦する可能性がある。

なお、これまでの詳しいデータは ↓ ↓ ↓

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メンバー表チェック

明治大は、PR中村公星(3年,國學院栃木)が今季初スタメン、PR山本耕生(4年,桐蔭学園)はリザーブにまわる。192cm103kgのCTB児玉樹(4年,秋田工)はリザーブから入って、BK陣の核となる。

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明治大 メンバー

早稲田のほうは、ここまで全戦スタメンだった主将CTB長田智希(4年,東海大仰星)を欠く。早慶戦に続いてSOに伊藤大祐(2年,桐蔭学園)が入り、WTB小泉怜史(3年,早実)は今季初スタメン、FB遠山拓(4年,國學院久我山)は初のメンバー入りとなった。

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早稲田 メンバー
過去の対戦

2018 明治大27-31早稲田
2019 明治大36-  7早稲田
2020 明治大34-14早稲田

FW平均体重

明治大 103.5kg
早稲田 101.6kg

FW高身長選手(cm)

明治大 LO山本嶺二郎191,LO武内慎191,FL木戸大士郎185,PR中村公星183
早稲田 LO村田陣悟185,LO桑田陽介185,PR小林賢太181,FL相良昌彦180

[カンタベリー] ジャパンマスク AA00679 10 L 

 

関連リンク

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2021 関西Aリーグ 第7節 <直前チェック> … 同志社vs天理大 京産大vs関学大 など

概要

関西大学ラグビーAリーグ第7節は、11/28(日)に2試合、12/4(土)に2試合が行われる。Aリーグは、天理大学同志社大学京都産業大学関西学院大学立命館大学摂南大学関西大学近畿大学の8チーム。

今季の順位決定方法は勝ち点制となる。勝ち4点、引き分け2点、負け0点、ボーナスポイントとして「7点差以内の負け」「勝敗関係なく4トライ以上」のチームに1点が与えられる。また、昨年行われなかった入替戦は、今季は実施予定。

ここまでの結果

11/21(日)終了時点での成績は次の通り。2チームの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差の準で順位決定。

京産大 6勝0敗 勝点27 得失点差+102
近畿大 5勝1敗 勝点24 得失点差+100
同志社 4勝2敗 勝点21 得失点差+186
天理大 4勝2敗 勝点20 得失点差+112
関西大 2勝4敗 勝点10 得失点差-145
立命館 2勝4敗 勝点  9 得失点差-74
摂南大 1勝5敗 勝点  6 得失点差-130
関学大 0勝6敗 勝点  3 得失点差-151

対戦表詳細は → 関西Aリーグ対戦表

トライランキング(11/21終了時)

8T アサエリ・ラウシ/京産大
8T 植田和磨/近畿大
6T 内村祐介/天理大

トライランキング詳細は → トライランキング

ゴールランキング(11/21終了時、PG含む)

30G 嘉納一千/同志社 85.7%
23G 筒口允之/天理大 76.7%
16G 3人

ゴールランキング詳細は → ゴールランキング

 

ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] 別冊付録/大学ラグビー選手名鑑 

 

11/28(日)

関西大 11:45 近畿大(ヤンマー長居/有観客)

2勝4敗で暫定5位の関西大は、2017以来のリーグ戦3勝を目指す。5勝1敗の暫定2位で初優勝の可能性を残す近畿大、勝って京産大の結果を待ちたい。昨年は近畿大が辞退し、対戦していない。

ここまでの関西大は、1,2戦と失点が多く完敗するが、3戦目の関学大にはロスタイムの逆転トライで劇的勝利を収めた。5,6戦目はロースコアの僅差の試合、摂南大に勝利するも立命館には敗れた。天理大から3トライ、京産大から4トライを奪い健闘したが、後半戦はロースコアの戦いとなっている。近畿大に対しては、FWの頑張りが欠かせない。

近畿大のほうは、開幕から天理大、同志社を1トライに抑えての勝利、後半はやや失トライが増えるもそれ以上の攻撃力を見せて勝利を重ねてきた。強力FWとコンビネーションのよいBKは簡単に止めることはできない。

メンバー表チェック

関西大は、前節欠場の主将PR龍田恭佑(4年,京都成章)はリザーブで復帰する。また、HO今井虎太郎(3年,尾道)が3戦ぶりにスタメン復帰、FB石田航希(3年,関大一)は初スタメン。

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関西大 メンバー

近畿大のほうは、基本的なメンバーは変わらないが、HO宮崎賢輝(3年,長崎南山)が初スタメン、ルーキーCTB/FB藤岡竜也(1年,浪速)は初めてのメンバー入りとなる。

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近畿大 メンバー
過去の対戦

2018 関西大22-36近畿大
2019 対戦なし
2020 関西大 中止 近畿大近畿大が棄権、関西大が不戦勝)

FW平均体重

関西大   95.9kg
近畿大 100.3kg

FWの高身長選手(cm)

関西大 LO篠田昂征183,LO栗本勘司181,No8池原自恩180
近畿大 LO山本秀190,LO甲斐登生183

 

摂南大 14:00 立命館(ヤンマー長居/有観客)

摂南大は1勝5敗で勝点6の暫定7位、立命館は2勝4敗で勝点10、いずれか負けたほうが入替戦へとまわる可能性が高くなる。昨年の対戦は、前半を19-19の同点で終え、後半開始から立命館が3連続トライなどで優勢に試合をすすめて55-33で勝利となった。

ここまでの摂南大は、初戦で関学大に勝利したあとは5連敗となった。5戦目の関西大戦では、終盤に2点差に詰め寄るも逃げ切られた。今季は試合序盤のディフェンスが機能しているものの、6戦で13トライと思うようにトライが取れていない。今節はテビタ・タイ(4年,トゥポウC)をWTBに配置、効果はあるか。

立命館のほうも、開幕戦で関学大を破るも波に乗れない。昨年の上位チームには、前半は互角の戦いを見せるも後半は突き放される展開が目立った。ポテンシャルを考えると、とくに攻撃面では物足りない。最終戦でうっぷんを晴らせるか。

メンバー表チェック

摂南大は、前節欠場のLO徳永リオ吉平(3年,上宮)がスタメンで復帰、前節リザーブのCTB河波風太(4年,和歌山工)もスタメンに戻る。

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摂南大 メンバー

立命館のほうは、メンバー23人とも前節同様となる。CTB江川剛人(2年,桐蔭学園)は3戦連続でのスタメン。

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立命館 メンバー
過去の対戦

2018 対戦なし
2019 摂南大19-43立命館
2020 摂南大33-55立命館(順位決定戦)

FW平均体重

摂南大 96.0kg
立命館 97.1kg

FW高身長選手(cm)

摂南大 No8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ187,LO徳永リオ吉平183,西本泰樹180
立命館 LO宮城雄真186,LO阿部孔哉181,Mo8宮下大輝181

才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方 

 

12/4(土)

京産大 11:45 関学大たけびし京都/有観客)

6戦全勝で勝点27の京産大は、近畿大が11/28に勝点29に積み上げたため、引き分け以上で優勝が決まる。関学大は6戦全敗で勝点3、入替戦出場は確定しているが勝てば最下位を免れる。昨年の対戦は、京産大が前半に逆転すると後半は終始リードする展開、京産大が28-21で僅差の試合をものにした。

ここまでの京産大は、上位チームが敗れた近畿大を僅差で破ると、5週連戦となった同志社戦では終了間際のトライで逆転で勝利。続く天理大戦でも、後半にPGを4本決めて逆転勝ちを収めた。強力FWは健在だがトライにこだわりすぎず、ここまで6戦で10PGを決めてきた。

関学大のほうは、開幕戦で立命館に敗れると、2戦目の摂南大戦では8点リードからの逆転負け、3戦目の関西大戦でもロスタイムに逆転トライを許しての敗戦となった。徐々にチーム力は上がっているが、勝負どころでの守りきれなかった結果が現在の成績につながっている。

勝負はもちろん大切だが、大学選手権を戦う京産大、入替戦を戦う関学大とも次の戦いにつながる試合をしたい。

メンバー表チェック

京産大は、SO西仲隼(3年,近大附属)が入り、ここまで5戦でSOを務めた家村健太(3年,流経大柏)はメンバー外。リザーブには、HO桝屋直杜(4年,常翔啓光)、SO/CTB辻野隼大(1年,京都成章)、CTB北田駆(3年,常翔学園)の3人は今季初のメンバー入りとなる。

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京産大 メンバー

関学大のほうは、前節リザーブのPR坂野龍太郎(4年,関西学院)、HO山田哲平(3年,東海大仰星)、FL兪瑛士(2年,関西学院)がスタメン出場。また、FB泉谷尚輝(2年,東海大仰星)は今季初のメンバー入りでスタメンに名を連ねた。

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関学大 メンバー
過去の対戦

2018 京産大52-  0関学大
2019 京産大17-28関学大
2020 京産大28-21関学大(順位決定戦)

FW平均体重

京産大 103.6kg
関学大   97.3kg

FW高身長選手(cm)

京産大 LOアサエリ・ラウシ188,LOフナキ・ソロモネ186,PR平野叶翔180
関学大 LO入江元気182,藤井崇弘182

 

同志社 14:00 天理大(たけびし京都/有観客)

ともに4勝2敗で迎えた最終戦、勝ったほうが3位、負けたほうが4位となる。昨年は優勝決定戦で対戦、前半は26-0と天理大が大きくリード、後半は同志社が3トライを返すが天理大が54-21で勝利した。

ここまでの同志社は、2戦目に近畿大に敗戦、相手FWのプレッシャーから自慢のBKを走らせることができなかった。5戦目の京産大戦では終盤に逆転トライを許し2敗目を喫したが、前節は関学大に68-0を完勝している。

天理大のほうは、開幕戦で近畿大に敗戦、以降は徐々にメンバーが戻るが課題の多い試合が続いた。そして6戦目の京産大戦は、前半を10-7とリードして折り返すも、後半はミスなどからトライを取り切れず4PGを許して敗れた。

ここまで同じ近畿大京産大に敗れた両チーム、同志社は接点での攻防で勝つこと、天理大はミスを少なく引き締まった試合ができるかがポイントとなるか。

メンバー表チェック

同志社は、前節欠場のSH田村魁世(4年,桐蔭学園)がスタメンで復帰、リザーブのLO小菅由一郎(4年,京都成章)は3戦ぶりのメンバー入りとなった。

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同志社 メンバー

天理大のほうは、LOに亀沖泰輝(4年,市立尼崎)が入り、LOアシペリ・モアラ(4年,日本航空石川)はリザーブに控える。また、SO福本優斗(2年,上宮太子)、WTBナイバルワガ・トマシ(1年,秋田工)は今季初めてのメンバー入りでスタメン出場となる。

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天理大 メンバー
過去の対戦

2018 同志社  0-59天理大
2019 同志社  6-55天理大
2020 同志社21-54天理大(順位決定戦)

FW平均体重

同志社   96.5kg
天理大 101.4kg

FWの高身長選手(cm)

同志社 No8木原音弥184,LO南光希182,PR李優河180,LO依藤隆史180,FL梁本旺義180
天理大 LOナイバルワガ・セタ188,FL鄭兆毅185,LO亀沖泰輝184,PR金山忠次180

ラグビー日本代表 フランス2023へ:B・Bムック (B・B MOOK 1533) 

 

関連リンク

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関東リーグ戦 2021 第7節 / 結果とポイント … 東海大 日本大 ともに勝利も 東海大4連覇

概要

2021年度の関東大学リーグ戦の第7節は、11/28(日)に全4試合が行われ全日程終了、残すは入替戦を残すのみとなった。

順位決定方式は勝点制。勝ち4点、引分2点、負け0点のほか、「3トライ以上の差をつけての勝利」「7点差以内の負け」に各1点が加えられる。

第7節終了時の成績

第7節を終えての成績は次の通り。

1位 東海大 6勝1分 勝点32 得失点差+317 → 大学選手権へ
2位 日本大 6勝1分 勝点32 得失点差+225 → 大学選手権へ
3位 大東大 5勝2敗 勝点24 得失点差+65 → 大学選手権へ
4位 関東学 3勝4敗 勝点15 得失点差-43
5位 流経大 3勝4敗 勝点12 得失点差-97
6位 法政大 2勝5敗 勝点12 得失点差-67
7位 中央大 2勝5敗 勝点  8 得失点差-144 → 入替戦へ
8位 専修大 0勝7敗 勝点  1 得失点差-256 → 入替戦へ

対戦表詳細は → < 関東大学対抗戦対戦表 >

トライランキング(全日程終了)

15T 井上風雅/日本大
9T ナサニエル・トゥポウ/日本大
8T レキマ・ナサミラ/東海大
8T 酒木凛平/大東大

トライランキング詳細は → < トライランキング >

ゴールランキング(全日程終了、PG含む)

25G 石岡玲英/法政大 75.8%
23G 武藤ゆらぎ/東海大 67.6%
22G 戸野部謙/大東大 66.7%
21G 津田寛汰/中央大 72.4%

ゴールランキング詳細は → < ゴールランキング >

 

なお、最終戦終了後にベスト15が発表された。

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ラグビーマガジン 2021年 10 月号 [雑誌] <別冊付録:主要大学写真名鑑> 

 

11/28(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを加えた勝点。

法政大(12) 12-71 日本大(32)

試合は開始5分、日本大が中央から右へ展開すると、FBナサニエル・トゥポウ(3年,マリストB)が右隅に先制トライを決めた。12分には左サイドに攻め込み右へ展開、CTB広瀬龍二(3年,日川)が相手ディフェンスを引きずりながら手を伸ばしインゴールに押さえた。

日本大は17分にもトライを加えるが、法政大は24分にペナルティのリスタートからHO井口龍太郎(3年,静岡聖光学院)がインゴールに飛び込む。しかし、41分に日本大のトライシーンで法政大のタックルが首にかかりペナルティトライ、26-5とリードして前半終了。

後半も勢いは日本大、5分に右サイドラックからWTB水間夢翔(3年,佐賀工)が抜け出しそのままトライ、7分にもWTB水間夢翔が左サイドライン際を走りトライを加える。さらにトライを加える日本大に対し、法政大は29分にゴールライン目前の攻防からNo8大澤蓮(4年,長崎南山)が押し込みトライを返す。

このあともトライを重ねた日本大が71-12で勝利、日本大は勝敗や勝点で東海大に並ぶも得失点差で優勝ならず2年ぶりの2位となった。法政大は2勝にとどまり6位でシーズンを終えた。

注目ポイント

法政大は、日本大のアタックを止めきれずにゲインを許す場面が多く、タックルの甘さが大量失点につながったか。また、2枚のイエローカードも響き、14人の間に5つのトライを奪われている。これで4年連続で大学選手権出場を逃すことになったが、2024年の創部100周年に向けても強い法政を取り戻したい。

日本大のほうは、フィジカルの強さを生かしてチャンスでトライを取りきった。SO饒平名悠斗(3年,コザ)が不在となったが、FBからSOにまわった普久原琉(3年,コザ)の相手を引きつけてのパスは効果的だった。苦戦した試合もあったがこの日は快勝、大学選手権に向けていい流れをつくった。

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専修大(1) 27-68 関東学院(15)

試合は専修大のノーホイッスルトライから、キックオフのボールをキープし展開、WTB吉田賢蔵(3年,御所実)が先制トライ。直後の4分、関東学院はFL内川朝陽(1年,佐賀工)がトライを返すも、専修大は11分に相手ペナルティからの素早いリスタートからSH友池瞭汰(3年,東福岡)が、17分にはCTB江口恵太郎(3年,長崎北)がトライを決める。

追う関東学院は、32分にNo8小濱康嵩(4年,鹿児島実)、39分にLO山﨑海(4年,佐賀工)がトライ、21-20とわずか1点をリードして前半を終える。

後半は開始から関東学院が攻勢に出る。後半2分にSO芳崎風太(4年,関東学院六浦)、8分にFB川崎清純(4年,盛岡工)と最初の10分で2トライを決めて35-20とリードを広げた。

さらにトライを重ねる関東学院に対し、専修大は30分にFL折居慎斗(4年,尾道)がトライを返すも、終わってみれば68-27と突き放した関東学院が勝利し4位、専修大は8位となり入替戦を戦う。

注目ポイント

専修大は、前半は互角の戦い見せたが、後半に突き放された。後半の関東学院のペナルティはわずかに1つ、相手にプレッシャーを掛けられず楽にプレイをさせてしまったか。入替戦の相手は立正大、今季の集大成を見せたい。

関東学院のほうは、スキをつかれたようなトライを奪われたが、我慢して逆転し、突き放しての勝利。今季のペナルティは7戦で57と東海大と並んでリーグ最少、PGを決められた数はわずかに1と失点を防ぐことにつながった。2011年以来の4位以上を決めて、今シーズンを終えた。

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流経大(12) 19-71 東海大(32)

先制したのは東海大、前半4分にラインアウトモールを崩さず進み、HO本橋純平(4年,東農大二)がトライ。8分にはSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がディフェンスラインを突破、LO小池隆成(4年,東京)がつないでインゴールに押さえた。17分にはBK展開からCTB横田大輝(4年,深谷)が切れ込み抜け出すと、約40mを走りきりトライを追加。

流経大は27分、相手ゴール前に攻め込むとFWでアタック、最後はFLリクアタ・テアウパ(3年,トゥポウC)が押し込みトライを返した。しかし、さらにトライを追加した東海大が38-7と前半をリードして終える。

後半も東海大の勢いは止まらない。3分にはラインアウトモールからHO本橋純平が押さえ、22分にはマイボールスクラムからNo8井島彰英(3年,熊本西)が押さえた。意地を見せたい流経大は42分、WTBイノケ・ブルア(4年,スバGS)のランでチャンスをつくって展開、No8星野竜輝(3年,流経大柏)がインゴールに飛び込んだ。さらに48分、自陣からオフロードパスでつなぎ、WTB永山大地(3年,流経大柏)が抜け出してトライを決めた。

試合は東海大が71-19で勝利、4年連続の優勝を決めた。流経大は3勝4敗で5位、2007年以来14年ぶりに大学選手権を逃した。

注目ポイント

流経大はペナルティが14と多く、ラインアウトモールからのトライを奪われるきっかけをつくってしまう。苦しい状況から徐々にチーム状態は良くなったが、今季の7戦で97のペナルティは関東リーグ戦では突出した数字となった。ただ、試合終了間際には流経大らしいトライ、ダイナミックラグビーは後輩に受け継がれる。

東海大のほうは、前節の日本大戦ではなかなかトライを取り切れなかったが、この日はテンポのよい攻撃などで着実にトライを重ねた。リーグ4連覇で大学選手権へと進むが、昨年は準優勝2回の天理大が初優勝、準優勝3回の東海大は先を越されたが初優勝を狙う力はある。

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大東大(24) 50-13 中央大(8)

先制は中央大、前半5分に相手陣10mライン付近からSO津田貫汰(3年,桐蔭学園)がPG成功。直後の大東大は、6分にCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ(2年,セントピーターズ)がトライを決める。しばらく両者得点なく迎えた30分、中央大がハーフウェイライン付近のマイボールラインアウトから展開すると、CTB水野陸(2年,東京)が抜け出しそのままトライ。大東大は前半を5-8とビハインドで折り返す。

後半は大東大が先に得点、15分にFB青木拓己(3年,御所実)、17分にLO塩見成梧(3年,御所実)の連続トライなどで17-8と逆転に成功。さらに23分からの10分間に4トライを奪う猛攻を見せて、43-8と突き放した。

終盤の39分、中央大が攻め込み相手ゴールライン直前でペナルティを得ると、リスタートからFL久松春陽大(2年,桐蔭学園)が押し込みトライを返す。しかし、さらにトライを加えた大東大が50-13で勝利、3年ぶりの大学選手権に挑む。中央大は7位、入替戦へ。

注目ポイント

大東大は、2トライ目が後半15分と時間がかかったが、その後は突き放して完勝。1トライ4ゴールを決めたCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥがPOMとなった。大学選手権の相手は、関西4位(天理大or同志社)と朝日大の勝者、引き締まった試合が見られそうだ。

中央大のほうは、前半は大東大を1トライに抑えたが、後半15分以降に7トライを許した。前節の関東学院戦でも終盤の後半30分以降に3トライを奪われている。フィジカル、メンタルとものスタミナが課題となる。入替戦の相手は東洋大、侮れる相手ではないので十分な対策が必要だ。

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早明戦 2021 データ比較 … 明治 早稲田 ともに1敗で迎える最終戦

概要

2021年12月5日(日)、秩父宮ラグビー場において第97回の早明戦が行われる。ここまでの両者の成績はともに5勝1敗、勝点は明治大が26、早稲田が24、全勝で勝点27の帝京大の結果によってはともに優勝の可能性を残している。昨年は早明戦では明治大が前半からのリードを守って34-14と逃げ切った。

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今季の明治大

序盤の明治大は危なげなく勝利を重ねながらも、反省点も見られた。4戦目の相手は筑波大、早稲田や帝京大が筑波大ディフェンスに苦労したが、前半だけで4トライを奪っての快勝となった。さらに慶応大に勝利したあと、6戦目の帝京大戦はロースコアの接戦、なかなかトライを取り切れず7-14での敗戦となった。

  9/12 明治大52-  3青学大
  9/18 明治大68-  7立教大
10/  9 明治大46-10日体大
10/24 明治大53-14筑波大
11/  3 明治大46-17慶応大
11/20 明治大  7-14帝京大

今季の早稲田

序盤は順調だった早稲田だが、3戦目は追い上げる筑波大振り切り21-14での勝利、4戦目の青学大は前半終了間際までリードされる場面もあった。帝京大戦は後半に入って突き放され、終盤の追い上げは届かず。6戦目の早慶戦は、前半だけで30点をリードするも後半は追い上げられて7点差での勝利となった。

  9/12 早稲田70-  0立教大
  9/25 早稲田96-  0日体大
10/  9 早稲田21-14筑波大
10/23 早稲田61-13青学大
11/  3 早稲田22-29帝京大
11/23 早稲田40-33慶応大

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両者の比較 

過去20年の勝敗

以下は年度ごとの対戦結果、その年の対抗戦勝敗分の順、丸数字は対抗戦の最終順位(勝敗が並んだ場合に同順位としたもの)。

2001 早36-34明 早7-0① 明5-2③
2002 早24-  0明 早7-0① 明5-2③
2003 早29-17明 早7-0① 明4-3③
2004 早49-19明 早7-0① 明5-2②
2005 早40-  3明 早7-0① 明4-3④

2006 早43-21明 早7-0① 明5-2②
2007 早71-  7明 早7-0① 明5-1-1②
2008 早22-24明 早5-2② 明3-4⑤
2009 早16-14明 早6-0-1① 明3-4⑤
2010 早31-15明 早6-1① 明6-1③

2011 早18-16明 早5-2② 明5-2②
2012 早32-33明 早4-3④ 明6-1①
2013 早15-  3明 早6-1② 明3-4⑤
2014 早37-24明 早5-1-1② 明5-2③
2015 早24-32明 早4-3④ 明6-1①

2016 早24-22明 早6-1② 明5-2③
2017 早19-29明 早5-2② 明5-2②
2018 早31-27明 早6-1① 明5-2③
2019 早  7-36明 早6-1② 明7-0①
2020 早14-34明 早6-1② 明6-1①

2001-2010の10年間は、7年連続全勝優勝を達成した早稲田が9勝、明治大は1勝のみ。2011-2020の10年間は、明治大5勝、早稲田5勝となっており、とくに2014以降の6年間は交互に勝利している。また、この間は接戦が多く、一方が4位や5位に沈んだ年でも僅差の試合が行われており、予想のつかない戦いであることがわかる。

<参考>早明戦全記録

daigakurugby.nobody.jp

 

今季の6戦目までのデータ比較

ここまで6戦の明治大と早稲田、参考に帝京大も含めたデータを見てみると、大きな差がないことがわかる。

明治大 勝点26 得点272 失点65 42T 28G 2PG
早稲田 勝点24 得点310 失点89 47T 36G 1PG

帝京大 勝点27 得点306 失点54 47T 34G 1PG

 

FW平均体重

FW平均体重については、まだメンバーが発表されていないため、前節のFW平均体重を見てみたい。今季は両チームとも試合ごとに変化が少ないので、最終戦でも大きく変わらないものと考えられる。いずれにしても、両者ともに1kg程度の差しかなく、勝敗のポイントにはなりそうにない。

明治大 102.1kg
早稲田 101.6kg

ラグビーマガジン 2021年 01 月号 [別冊付録:ラグビーカレンダー2021] 

 

時間帯別トライ数

ここまでの6戦の時間帯別トライ数、失トライ数を調べた。それぞれ大きな差はないが、前後半とも終盤に特徴が見られる。

トライ数
明治大43(前半21、後半22)
早稲田47(前半23、後半24)

失トライ数
明治大  8(前半  4、後半  4)
早稲田13(前半  4、後半  9)→後半は帝京大に3慶応大に4

明治大

明治大が数多くトライを奪ったのは、前半後半ともに終盤の31分以降だった。失トライのほうは、前半21分からの10分間に3トライを許しており、その時間帯は自らのトライも少なくなっている。また、前後半とも開始10分以内にはトライを与えていない。

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時間帯別トライ数2021 明治大

 

早稲田

早稲田のトライは、後半20分以降に最も少なくなり、後半30分以降に10トライと最多となっている。相手やメンバー交替の状況によるが、際立つ特徴と言える。失トライのほうは大きな偏りは見られないが、後半31分以降が多く、帝京1慶応2筑波1と4つのトライを奪われた。

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時間帯別トライ数2021 早稲田
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まとめ

伝統的には、早稲田にBKのイメージ、明治大にはFWのイメージがあるが、近年の両チームは、FW、BKともにレベルが高く特別に偏りは見られず体格も差はない。また、各種のデータで見ても、互いに大きな差はなく拮抗した試合が予想される。

明治大は、序盤はややメンバーを入れ替えながらの戦いとなったが、11月からFB雲山弘貴(4年,報徳学園)もスタメン復帰しベストに近いメンバーとなっている。ただ、前の試合の帝京大にはプレッシャーを受けたこともあってトライが遠かった。キックで変化を生み出せるCTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)を起用するのも一つの策か。

早稲田のほうは、このところSO吉村紘(3年,東福岡)とSO伊藤大祐(2年,桐蔭学園)を交互にスタメン起用しているが、どちらでいくかも注目される。早慶戦の前半のようなFB河瀬諒介(4年,東海大仰星)らのBKの躍動が勝利には欠かせないため、BKを生かせる布陣で勝負するものと思われる。

今季の早明戦は、12/5(日)の試合を前に、2日前の12/3(金)に発表予定のメンバーも気になるところだ。


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早明戦