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天理大学14-52早稲田大学 … チャレンジャー精神の勝利

2019-2020シーズンの大学選手権準決勝は天理大学早稲田大学の対戦となった。結果は次の通り。

天理大学14-52早稲田大学

ラグビーマガジン 2020年 02 月号 [2大別冊付録:(1)トップリーグ2020写真名鑑 (2)全国高校大会花園ガイド] 

試合展開

試合開始から早稲田の攻めのディフェンスが見られる中、天理大学が相手ゴール前まで攻め込むもトライならず。ピンチを脱した早稲田はバックスがつないで、最後はWTB古賀由教が先制トライ。

その後、19分、24分にも早稲田のバックスが抜け出しトライを決める。天理大は相手ゴール前でFWが押し込み、斜めに切り込んできたCTB市川敬太がトライ。前半を7-21と早稲田リードで終える。

後半は、18分に早稲田のトライのあと、天理大もCTBシオサイア・フィフィタのトライ。このあとも、天理大は攻め込む場面もあったが、再三マイボールのラインアウトを奪われチャンスを失った。終盤は早稲田がトライを重ねて14-52で試合終了。

Number(ナンバー)993・994「桜の告白。ラグビー日本代表冒険記2019」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー)) 

勝敗を分けたポイントは…

終わってみれば差が開いたが、実力差はそれほどなかっただろう。序盤に流れをつかみかけた天理大は、ミスもあり得点につなげられなかった。その後も天理大はチャンスをつかみながらもハンドリングミスは減らず、天理大らしからぬプレイが見られた。

また、最初のスクラムは天理大優勢と見られたが、徐々にスクラムでも早稲田が対応し始めた。さらに、後半は天理大のマイボールラインアウトはことごとく奪われた。

これらの最大の要因は、スクラムラインアウトを徹底的に研究してきたというよりも、早稲田の出足の早い攻めのディフェンスが天理大に精神的なプレッシャーを与えたせいだろう。

天理大は完全に受けに回ってしまったことで大差がついてしまったが、天理大が受けに回りきる前に早稲田の出足が鈍っていたらどうなっていたかわからない。

早稲田がチャレンジャー精神で果敢に攻撃的なディフェンスができたのは、早明戦での完敗のおかげかもしれない。早明戦からの成長を確かめる舞台は整った。

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