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明治vs天理 / 結果と注目ポイント … 第57回大学選手権準決勝 第二試合

概要

「第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」準決勝は、1/2(土)に秩父宮ラグビー場で2試合が行われた。そのうち、第二試合の「明治大学vs天理大学」について見ていく。

トーナメント

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第57回 大学選手権

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準決勝第二試合:明治大学15-41天理大学

一昨年の決勝と同じ顔合わせとなった準決勝第二試合、そのときは明治大学が22-17で天理大学に勝利している。 明治大学は準々決勝では日本大学にやや受けにまわったものの、少ないチャンスをものにしながら34-7で勝利。天理大学のほうは、流通経済大学に対し12トライで78-17と圧勝し準決勝へ。

なお、準決勝を前に天理大学のメンバーに変更があり、FB江本洸志に代わってFB國本茂孝が入った。

前半

先制したのは天理大学、前半3分、相手ゴーム前でCTBシオサイア・フィフィタを核にアタックすると、最後は右サイドいっぱいまで展開しWTB土橋源之助がインゴールに押さえる。対する明治大学は、24分に攻め込むとLO髙橋広大が大きくゲイン、パスを受けたWTB石川貴大が右隅のフラッグ際に飛び込んだ。

追いつかれた天理大学は、相手ゴール前でのラックからHO佐藤康が押し込んでトライ。このあと序盤にいい動きを見せていたWTBマナセ・ハビリが足を痛めて交替となる。36分、相手ゴールでペナルティを得てクイックスタートを試みるもやり直し、しかし明治大学FWが準備する前に再度クイックスタート、LOアシペリ・モアラがインゴールに押し込んだ。前半は天理大学が19-5とリードして折り返した。

後半

後半の最初の得点も天理大学、3分にSO松永拓朗が左サイドに転がすと相手選手に当たり、ボールは再びSO松永拓朗の手に、そのまま走りきりトライを追加する。ただ、前半40分のPGに続いて、このコンバージョンゴールも角度はなかったものの失敗、やや不安を残す。10分には相手ゴール前のラックから、再度HO佐藤康が押し込んでトライを追加、ゴールも決まって31-5とリードを広げる。

早く追いつきたい明治大学はすぐさま反撃、13分にBKに展開しFB雲山弘貴がトライを返す。さらに16分、相手陣10mライン付近から右へ展開するとWTB石川貴大が抜け出してトライ、差を16点に縮めた。しかし、25分にPG、33分にはCTBシオサイア・フィフィタが突破すると右サイドにロングパス、WTB土橋源之助がダメ押しのトライを決めた。天理大学が41-15で勝利し、2年ぶり3度目の決勝へすすむ。

 

明治大学の注目ポイント

先制トライは奪われたが、ラインアウトで優位に立つなど序盤は完全に受けにまわったわけではなかった。しかし、ラインアウトでキャッチミスやノットストレートなどがあるとスクラムでもペナルティが生まれた。後半の連続トライのあとに畳みかけることができなかったことで、勝利に見放された。 

WTB石川貴大が2トライ、FB雲山弘貴が1トライと大型BKがトライを奪ったが、天理大学の早い出足のディフェンスもあってWTB石田吉平を生かすようなスペースをつくることができなかった。

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天理大学の注目ポイント

前後半ともに3分という早い時間帯にトライを決めたことで、試合の流れをつかんだ。前半はラインアウトで苦戦したが修正、スクラムも含めてセットプレイに強いの明治大学に十分に対抗。そして、何よりも早い出足のディフェンスと無理のないアタックを継続したことが勝因だろう。

また、CTBシオサイア・フィフィタがパワフルなのはアタックだけではなく、強いロングパスができることもある。学生が常識的にもつロングパスのイメージより距離とスピードがあるはずだ。プレイスキッカーのSO松永拓朗は、中盤に角度の少ないPGとコンバージョンを外して心配されたが、後半25分の約45mのPGのほか終盤にも角度のないコンバージョンを決めた。 

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