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2020 関東大学リーグ戦 第1節 <結果と注目ポイント>

概要

関東大学リーグ戦が開幕し、10/4(日)に第1節の4試合が行われた。最終節は、12/5(土)に4試合が予定されている。例年通りに大学選手権が行われるとすると、関東大学リーグ戦から3チームが出場できる。

2020年は順位決定方法が例年と異なる。勝点は、勝ち4点、引分2点、負け0点となり、全28試合が行われた場合にはボーナスポイントとして「7点差以内の負け」「勝敗に関係なく4トライ以上」に各1点が加算される。

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10/4(日)

大学名の後ろの( )内の数字は、ボーナスポイントを含めた勝点となっている。

流経大(5) 28-10 法政大(0)

法政大がPGを決めて先制するも、前半20分にCTBヴィリアメ・タカヤワのトライで流経大が逆転。さらに流経大は、主将のFL坂本侑翼がモールを押し込んでトライを奪うなど2トライを追加、21-3とリードして前半を終える。

後半は両チームとも選手を入れ替えるなど流れををつかもうとするが、膠着状態が続く。ついに、ペナルティのリスタートから後半30分に流経大SH野村悠のトライが生まれた。試合終了間際に法政大はWTB斉藤大智のトライを奪うも、流経大が28-10で勝利。

注目ポイント

流経大は昨年は全ての試合で3トライ以上奪われたが、失点を1T1G1PGに抑えたことは大きい。また、昨年に続き、FB河野竣太は安定したプレースキックを見せた。急逝したOB湯原祐希さんの喪章をつけての戦いを勝利で飾った。

法政大は、昨年チーム最多の5トライをあげた主将の根塚洸雅を欠いたのが響いたか、1トライに終わった。ただ、前年の課題となっていたプレースキックは、CTB有田闘志樹がPGとコンバージョンキックを確実に決めた。次の大東大戦は、大学選手権出場に向けて大事な試合となる。

 

専修大(5) 29-19 大東大(0)

専修大がHO小栗冬雅のトライで先制すると、大東大もHO酒木凛平のトライで追いつく。さらに専修大はSO森野幹太のキックパスをキャッチした1年生のWTB飯塚稜介がトライ、大東大はCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥがトライを返すなど交互にトライを奪い合い、専修大が22-19とリードして折り返す。

後半は一転、互いに決め手なく時間が過ぎていく。ついにロスタイムに入り、得点したのは専修大大東大ゴール前のスクラムからNo8原健将がトライを決めて、29-19で試合終了。専修大大東大に1996年以来24年ぶりの勝利となった。

注目ポイント

主力が抜けた専修大だったが、ラインアウトからのモールやキックパスなどさまざまな形からトライを奪うことができた。FB古里樹希はコンバージョンキックを3本はずしたあとに2本決め、次につなげることができるか。

昨年の大東大は1試合平均26.7得点と物足りない結果だった。また、昨年のトライのうち3分の2はBKでとってきただけに、BK展開での得点パターンの確立が望まれる。大学選手権を目指す上では痛い敗戦となったため、次の法政大戦は負けられない。

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中央大(2) 28-33 日本大(5)

前半7分に日本大が先制トライを奪うも、中央大は11分にBKのサインプレーからFB山田翔平がトライ。日本大は21分にトライを加えるも、中央大28分にCTB綿引寛人が抜け出してトライ、日本大は12-14とリードされて前半を終える。

後半開始すぐに中央大が認定トライを奪うと、日本大No8シオネ・ハラシリにレッドカード。14人となった日本大インターセプトからトライを奪われ、12-28と16点のビハインドとなる。しかし、ここから19分32分37分と3つのトライとゴールで大逆転、日本大が33-28で勝利した。

注目ポイント

中央大日本大戦スタメンFW平均体重は、2019の97.9kgから2020は104.6kgと増加、関東大学リーグ戦では最重量となった。各チームとも十分な実戦が積めない中、重さは例年以上に武器になるかもしれない。貴重な勝点2を得たほか、昨年5-83で敗れた相手にあと一歩に迫ったという自信も得た。

日本大は、前半にWTB水間夢翔がイエローカードでシンビン、後半開始すぐにNo8シオネ・ハラシリがレッドカードで退場となったことは猛省していることだろう。ベストではないメンバーやプレースキックも無難にこなした1年生SH前川李蘭はいい活躍を見せた。

 

関東学(0) 24-52 東海大(5)

関東学院がPGで先制するも、東海大はLOワイサケ・ララトゥブアとFB酒井亮治がトライを奪う。関東学院はHO岡輝剛が押し込んでトライを決めるが、東海大はSO丸山凛太朗の右サイドから左サイドライン際までのキックパスを通してWTBポロメア・カタがトライ、21-10とリードて折り返す。

後半、東海大はLOワイサケ・ララトゥブアらが突破するシーンが目立ち、4トライを奪った。一方の関東学院は相手ゴール前から押し込みHO岡輝剛の2つ目のトライや主将WTB萬田開人のトライで追うが、東海大が52-24で勝利。

注目ポイント

3年ぶりに1部復帰の関東学院は、昨年は最高でも1試合に21失点しかしなかった王者東海大に対して24得点したことは自信になったはずだ。今後対戦する大型の留学生をどう止めるのか、今節肌で感じた経験を生かして組織的なディフェンスができれば上位とも戦える。

東海大は、留学生以外にもHO山田生真やNo8吉田大亮の突破など個々の力を見せることができた。メンバーが揃わない状況ではあるが、今後は3連覇に向けてスクラムや組織的なプレーの精度を高めてくるだろう。

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関連リンク

関東大学リーグ戦 対戦表

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 関東大学リーグ戦 チーム情報

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