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2020 関東大学リーグ戦 第3節 <結果と注目ポイント>

概要

関東大学リーグ戦の第3節は、10/17(土)の雨の中で3試合、10/18(日)は晴天の中で1試合が行われた。第4節は、10/31(土)に2試合、11/3(火・祝)に2試合が行われる。

東海大日本大流経大の昨年の1-3位のチームが3連勝、専修大法政大がここまで1勝2敗、大東大中央大は2敗1分、関東学院が3敗となった。

以下に記載している大学名のあとの( )内の数字は、ボーナスポイントを含む勝点。

関東大学リーグ戦 対戦表

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10/17(土)

日本大(15) 29-10 専修大(5)

先制は日本大、前半19分に相手のパスが乱れてボールを奪うとWTB水間夢翔が右サイドを駆け上がりトライ。続く36分、日本大は今度はスピードに乗ったWTBナサニエル・トゥポウが右サイドのライン際を走り抜けてトライを奪う。専修大は、前半終了間際にFB古里樹希がPGを返すも、日本大が10-3とリードして折り返す。

後半最初の得点は専修大。後半8分、モールからHO小栗冬雅が抜け出してトライを決めて同点。しかし、日本大は後半23分に相手ゴール前ラックからCTBフレイザー・クワークが押し込んでトライ、さらに33分にはモールからFLサミソニ・アサエリが押し込み突き放す。モールからさらにトライを追加した日本大が29-10で勝利。

注目ポイント

MOMは日本大CTBフレイザー・クワーク、先制トライの場面では相手を十分に引きつけてWTB水間夢翔のランコースをつくってからのパス、後半はFWに混ざってラックに入り決勝トライを決めた。日本大はモールから2トライ、終盤に力勝負できる強さがある。

専修大は後半に同点に追いつき、後半途中まで日本大をトライ2本に抑えた。前半の失トライが第1節に3、第2節に6と多かったが、これは改善できた。しかし、この3戦とも後半は1つずつしかトライを奪えておらず、試合終盤にアクセントをつけられるような打開策がほしいところだ。

 

中央大(5) 29-29 大東大(3)

試合はトライの奪い合いから、大東大が突き放し中央大が追いつく展開となった。先制は前半22分、中央大LO藤牧拓真がトライ。大東大スクラムからNo8サイモニ・ヴニランギが抜け出しトライを返す。中央大がモールからトライを追加すると、大東大はPGを返し、中央大が12-10とリードして前半終了。

後半は2分に大東大、7分に中央大がいずれもモールからのトライで得点を追加。このあと大東大は、後半20分スクラムからNo8サイモニ・ヴニランギがトライで逆転、31分にはFB青木拓巳がインターセプトし最後はCTBシオペ・ロロ・タヴォがトライを決めて29-19と大東大は10点をリード。しかし、中央大は後半38分にWTB杉本崇馬のトライ、さらには43分にラインアウトからのモールでトライを追加、29-29の同点となったところで笛が鳴った。

注目ポイント

連敗スタートの大東大は、残り10分ほどで10点のリードを守りきれず初勝利はお預けとなった。しかし、互いに疲れのでる後半の中程からは、留学生のパワーで2トライを奪った。今節から復帰のCTBシオペ・ロロ・タヴォと今季から加入した1年生CTBペニエリ・ジュニア・ラトゥが噛み合ってくると、相手にとっては脅威となる。

試合終了間際に追いついた中央大だが、コンバージョンキックの成功が5本中2本のみだったことを考えると悔しい引き分けと言える。ただ、昨年よりも大きくなったFWを中心にスクラムやモールからのトライを重ね、自分たちの形をつくりつつある。また、終盤の2トライは集中力の賜物だろう。勝利への執念がある限り、今年の中央大は恐い。

 

法政大(5) 19-31 東海大(15)

試合は、東海大が前半5分17分とFWで押し込んでのトライ、20分にはラックから展開しLOワイサケ・ララトゥブアが抜けて中央にトライを決めて21-0。すぐに法政大は23分にNo8安達武志が、29分にはラインアウトのこぼれ球をSH隠塚翔太朗がトライを決めて、21-12と東海大が9点のリードで折り返す。

後半最初の得点は東海大、相手ゴール前からモールをHO山田生真が押し込みトライ。その直後、パスをインターセプトした法政大WTB石岡玲英が自陣から独走してトライを返すが、後半18分にPGを加えた東海大が31-19で勝利。

注目ポイント

東海大は、レキマ・ナサミラとノア・トビオをリザーブにおいてのスタートとなったが、序盤から3つのトライを奪った。以降は攻めあぐんだが、留学生がいなくてもここ一番の場面で仕掛けるプレーがあれば楽な試合運びができそうだ。

法政大は序盤に奪われた3つのトライが悔やまれるが、以降の約60分間を1T1G1PGの10点のみに抑えたことは価値がある。逆に奪った3つのトライにはラインアウトのこぼれ球やインターセプトからのトライも含まれるので、BK展開でもトライを取れる形をつくりたい。

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10/18(日)

関東学院(1) 31-95 流経大(15)

試合は前半3分に流経大がモールを押し込みトライ、流経大CTB土居大吾がシンビンになると直後に関東学院のトライ。前半13分に流経大、17分には関東学院がトライを決め、12-12の同点。しかし、前半22分にCTBヴィリアメ・タカヤワがターンオーバーし独走トライを決めると流れは流経大、26分34分にもトライを加え前半を36-12と流経大リードで終える。

後半に入ると、関東学院が2分にNo8尾崎遼太朗、4分にWTB萬田開人がトライを奪い、12点を追加。ところが、後半8分、関東学院パスミス流経大WTB園田亜弥斗が拾って50m独走トライ、11分にもLOタマ・カペネがこぼれ球を拾い独走トライ。これで流れは完全に流経大に傾き、さらにトライを追加した流経大が95-31で勝利。

注目ポイント

関東学院は前後半とも早い時間帯に2トライずつをあげて、前後半ともいいスタートをきった。ただ、ボールを奪われて独走トライを決められると、直後にトライを追加されて流れをもっていかれた。攻め込みながら逆にトライを奪われると精神的に苦しいところだが、こういうときこそ主将WTB萬田開人や副将HO矢吹悠斗らを中心に声をかけて集中力を高めたい。

流経大は14トライのうちBKで12トライ。3トライのCTBヴィリアメ・タカヤワや途中出場のWTBイノケ・ブルアらがゲインして展開というケースが多く見られた。FB河野竣太は3トライに加えて、PGを含めると15本中12本のゴールを成功させMOMにふさわしい活躍だった。

エルセーヌ  

 

関連リンク

関東大学リーグ戦 チーム情報

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