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2020 関東大学対抗戦 第6節 <結果と注目ポイント> … 帝京大vs明治大 早慶戦 など

概要

関東大学対抗戦の第6節は、11/22(日)に1試合、11/23(月・祝)に3試合が行われた。これにより、帝京大との1敗同士の対決を制した明治大早慶戦に勝ち全勝を守った早稲田が最終戦で優勝を争う。最終節となる第7節は、12/5(土)に1試合、12/6(日)に早明戦を含む3試合が行われる。

第6節の結果、優勝は全勝の早稲田と1敗の明治大に絞られた。また、大学選手権には、早稲田明治大帝京大慶応大の4チームに加えて、最終戦で戦う筑波大日体大の勝者が出場する。

ボーナスポイントを含めない勝点は次の通り。(中止の試合があったため、ボーナスポイントの付与はなくなった)

24 早稲田
20 明治大
16 帝京大慶応大
12 筑波大
  8 日体大
  0 青学大立教大

 

関東大学対抗戦 対戦表

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11/22(日)

帝京大(16) 23-39 明治大(20)

終盤の大事な一戦は、1敗同士の対戦となった。

試合は、開始早々に帝京大が攻め込み、相手ゴール前のラック付近に走り込んできたNo8奥井章仁にSH片岡祐二からの速いパスが渡り先制トライを決める。15分にPGを決め、16分には自陣で相手のパスをインターセプトしたCTB尾崎泰雅が独走トライ。明治大は23分、ゴール前スクラムからNo8箸本龍雅が持ち出し、CTB児玉樹にまわしてトライを返す。しかし、直後の25分、明治大のミスから帝京大がトライを追加、29分にもトライを加えて、明治大は7-23と16点を追う展開となる。

それでも集中を切らさない明治大は、33分にラインアウトモールからHO田森海音が押し込みトライ、39分にもCTB児玉樹のゲインからWTB廣瀬雄也がパスを受けてトライを奪う。19-23と追い上げたところで前半終了。

後半も明治大の勢いが続く。4分に右サイドから左サイドいっぱいまで展開して、WTB石田吉平からSH飯沼蓮とわたりトライ。さらに12分、ゴール前スクラムからNo8箸本龍雅が持ち出し相手タックルを振り切りながらインゴールに押さえた。28分にもWTB石田吉平のキレキレのステップでゲインしたあとSO齊藤誉哉のキックパスをキャッチしたWTB齊藤大朗がトライを加え、39-23で明治大が勝利、帝京大戦は3年連続の勝利となった。

注目ポイント

帝京大は、秩父宮では2018年11月18日の明治大戦で15-23で敗れてから7連敗。第4節の早稲田戦と同じく、前半はトライを取りながら後半突き放される展開となった。秩父宮での伝統校との対戦は精神的なスタミナが削られたせいか、ペナルティも多く次戦への課題となる。

明治大のほうはハンドリングエラーが14と目立ったが、ラインアウトスクラムは安定しており、ペナルティやタックルミスも少なかった。このあたりが帝京大にチャンスを与えないことにつながった。また、No8箸本龍雅やCTB児玉樹の推進力やWTB石田吉平のランなど、今後に期待させるものがあった。

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11/23(月・祝) 

立教大(0) 21-23 日体大(10)

今季初勝利を目指す立教大と残る2戦を連勝すれば大学選手権出場となる日体大、両チームともに逆転に次ぐ逆転というシーソーゲームとなった。

試合は前半3分、日体大がFBハラトア・ヴァイレアのPGで先制。このあと両チームともPGを1本ずつ失敗したあと、立教大は14分にラインアウトモールから展開しWTB天羽秀太にボールが渡ってトライを決める。20分に日体大はペナルティからの速攻でSO貝森瞭太がトライ、23分には今度は立教大CTB中田航央が相手パスをインターセプトして独走トライ。日体大は37分にPGを決めて逆転、13-12で前半を折り返す。

後半最初の得点は立教大、5分と7分にFB小林将也が2本のPGを成功させる。19分には日体大が相手ゴール前でマイボールスラムを得ると、最後はCTB皆川祥汰がトライ、ゴールも決まって20-18と再逆転。26分に立教大がPGを成功させ一旦は逆転するも、37分に日体大がPGを決めて23-21で勝利した。

注目ポイント

立教大は前節外れた主力メンバーが復帰し、満を持しての戦いであったが惜しくも勝利はならず。ペナルティが17を数え、3本のPGを献上することにつながったことが響いた。最終戦で、Aグループでは2014シーズンの最終戦以来となる勝利を目指す。

日体大のほうは、ハラトア・ヴァイレアを今季初めてFBに据えたほか、今季初スタメンが6人とこれまでの試合とは大幅にメンバーを入れ替えてきた。リザーブに主力をおいた後半勝負の布陣が功を奏し、後半はノートライに抑えた。

 

青学大(0) 15-80 筑波大(12)

今季初勝利を目指す青学大と残り2試合を連勝して大学選手権を出場を決めたい筑波大との対戦。

試合開始すぐの筑波大、4分にCTB岡﨑航大、8分には谷山隼大がトライを決める。青学大が13分にPGを返すと、筑波大は15分に一口隼人のトライ、青学大はLO森田寛生のトライと互いに得点を奪い合う展開が続いた。しかし、このあと筑波大が3つトライを加え、青学大が前半終了間際にFB工藤優がトライを返すも、筑波大が40-15でリードして前半を終えた。

後半はしばらく膠着状態が続くが、18分に筑波大がFL深山竣介のトライで後半初得点。このあとも5つのトライを重ねた筑波大が、合計12トライを奪い80-15で勝利を収めた。

注目ポイント

 これまで後半での得点が少ない青学大は、SH亀井健人を初スタメンで起用したり後半は早めに選手を入れ替えるなど対策をしたが、後半は無得点に終わった。これで7位以下が決まったが、最終戦でいい戦いをして今後につなげたい。

筑波大はFL中田都来、SO山田雅也、WTB仁熊秀斗ら主力が外れたが、問題なく勝利となった。今季初めてキッカーを務めたWTB植村陽彦は、10本中9本を成功させ安定感を見せた。最終戦日体大戦は勝ったほうが大学選手権出場となる。

 

慶応大(16) 11-22 早稲田(24)

早慶戦は6年前に引き分け、直近5年は全て7点差以内と拮抗した戦いとなっている。

試合のほうは、前半10分に慶応大がFB山田響のPGで先制する。21分には早稲田がゴール前に攻め込むとラックから走り込んできたSO吉村紘にパスが渡り走り抜けてトライ。34分にも自陣からのハイパントでチャンスをつくると、どんどん展開し最後はWTB槇瑛人がトライを追加する。前半終了間際に慶応大がPGを決めるも、早稲田が12-6とリードして前半を終える。

後半は、8分に慶応大は敵陣深くでのラインアウトからゴールに迫るが得点ならず。逆に16分に早稲田がPGで15-6と差を広げる。このあと19分、慶応大が相手ゴール前でチャンスをつくるとモールを押し込みトライ、4点差に迫る。しかし、早稲田は26分、相手ゴール前中央のラックから右に展開、ボールがFB河瀬諒介に渡るとタックルをものともせずにインゴールに押さえた。早稲田が22-11で全勝を守り、優勝をかけて明治大との最終戦に臨む。

注目ポイント

早稲田は、慶応大の強力なディフェンスを考慮して、ハイパントを使うなど「炎のタックル」を浴びずに攻め込んだ。ハイパントのあとにボールを奪うことを期待されてFL相良昌彦が入っており、準備していたゲームプラン通りだった。また、リザーブに入っていたSO伊藤大祐(桐蔭学園)がデビューを果たし、さらに層が厚くなる。

*伊藤大祐の「祐」は正式には「示へんに右」。

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慶応大はFL山本凱らFWを中心としたディフェンスは堅固だが、奪われた3つのトライはいずれも外側のFWのいないところ、また、ゴールまであと一歩に迫りながらトライにつなげられなかったのが最後まで響いた。慶応大は最終節の結果により2位から5位までの可能性を残す。

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関連リンク

関東大学対抗戦 チーム情報

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