概要
「第100回 全国高校ラグビー」の決勝は、1/9(土)に花園ラグビー場で行われる。決勝戦の対戦データや各校の勝ち上がりや実績などをチェックする。
決勝に進出したのは、京都成章(初)と桐蔭学園(3年連続8回目)の2校。京都成章が勝てば初優勝、京都府勢としては15年ぶり16回目の優勝。桐蔭学園が勝てば2年連続3回目、神奈川県勢としては2年連続6回目の優勝となる。
ラグビーマガジン 2021年02月号 [2大別冊付録:(1)トップリーグ写真名鑑 (2)全国高校大会花園ガイド]
1/9(土)
京都成章vs桐蔭学園 14:05 K.O.
いずれもディフェンスに定評のあるチーム同士の対戦となる。互いに準決勝までの5試合を消化して奪われたトライはわずかに4つのみ。ただ、前後半の戦いぶりにそれぞれに特徴が見られる。
京都成章のディフェンスが堅いのは今年に限らず、一昨年は黒沢尻工、流経大柏、昨年は仙台育英、佐賀工と敗れた試合を除く全ての試合を無失点で勝利している。隙のない試合でペースをつかんできた。
桐蔭学園のほうは、前半は無理をせず戦況を分析して後半に突き放す展開が多い。準決勝の大阪朝鮮には12-12、3年前の対戦では京都成章に14-14、昨年の決勝では御所実に3-14でありながら、後半は勝負を決める攻撃力を発揮し勝利してきた。
ディフェンディングチャンピオンの桐蔭学園は今年も強さが際立っており、京都成章としては前半にトライを重ねたりセットプレイで上回るなど桐蔭学園を慌てさせたい。
また、今大会は記念大会であるため出場校が多く、早い段階で強豪校と対戦することとなり、両校とも消耗は大きいはずだ。今大会は準決勝と決勝は中3日となるものの、コンディションも試合を大きく左右する。
京都成章の勝ち上がり
京都成章129- 0米子工(前半63-0)
京都成章 33- 0早稲田実(前半14-0)
京都成章 28- 7尾道(前半7-0)
京都成章 14- 3中部大春日丘(前半14-0)
京都成章 24-21東福岡(前半12-7)
準々決勝までの4試合では、奪われたトライはわずかに1つ、前半は無失点と試合を優位にすすめてきた。準決勝の東福岡戦では、3つのトライを奪われるも一度もリードを許すことなく勝利した。
桐蔭学園の勝ち上がり
桐蔭学園 36- 7茗渓学園(前半14-0)
桐蔭学園 37- 0日本航空石川(前半6-0)
桐蔭学園 53- 3仙台育英(前半19-3)
桐蔭学園 50- 7御所実(前半26-7)
桐蔭学園 40-12大阪朝鮮(前半12-12)
これまでの5試合を通じて、概ね前半は接戦となり後半突き放す展開となった。昨年の決勝でも、御所実に3-14とリードを奪われながら後半逆転、後半に無類の強さを見せた。
過去の対戦データ
第97回に準々決勝で顔を合わせており、前半14-14の同点から後半は桐蔭学園が突き放して勝利した。
第97回(2017年度) 京都成章14-36桐蔭学園(前半14-14)
京都成章のデータ
出場:7年連続13回目
勝敗:27勝11敗1分(.692)
最高:ベスト4(第88,89,94回)
桐蔭学園のデータ
出場:6年連続19回目
勝敗:52勝16敗2分(.743)
最高:優勝(第90,99回)