大学選手権 準決勝 結果 … 明治が2年ぶりの決勝へ 帝京は連覇以来4年ぶり決勝
概要
2021-2022年の「第58回 全国大学ラグビーフットボール選手権」準決勝が、1/2(日)に国立競技場で2試合が行われた。
その結果、明治大学と帝京大学が勝利、1/9(日)に国立競技場で行われる決勝に進出。
<決勝>国立競技場
帝京大学(対抗戦1位) 13:15 明治大学(対抗戦3位)
トーナメント表や大会全体の情報は次の通り。
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1/2(日) 準決勝
東海大(関東リーグ戦1位) 24-39 明治大(対抗戦3位)
試合は東海大が先制、前半11分にペナルティを得るとゴール正面からCTB丸山凛太朗(4年,東福岡)がPGを成功。対する明治大は12分にラックから展開、切れ込んできたCTB江藤良(4年,報徳学園)をスルーし、後ろからでてきたWTB石田吉平(3年,常翔学園)につなぐとそのまま抜け出しトライを決める。
このあと東海大がLOワイサケ・ララトゥブア(3年,ラトゥサーララSS)の突進からチャンスをつくるもトライならず。今度は明治大が25分、右サイドのラックから左サイドへパスをまわす、FB雲山弘貴(4年,報徳学園)からWTB石田吉平へとつなぎトライ。35分にも5mスクラムから最後はNo8大石康太(4年,國學院久我山)が押し込み、21-3と明治大学がリードして前半終了。
後半は東海大が反撃、後半2分に攻め込みパスが乱れたもののSH柴田凌光(4年,秋田工)からCTB伊藤峻祐(3年,桐蔭学園)へ、そのまま右サイドライン際を走り抜けて右隅へトライ。4分にはカウンターから攻め入ると、CTB丸山凛太朗が中央から左サイドいっぱいへキックパス、WTB谷口宜顕(2年,東海大仰星)がキャッチしディフェンスをかわしてインゴールに押さえた。さらに15分、相手ゴール前ラックからSO武藤ゆらぎ(2年,東海大仰星)がディフェンスの間を抜けてトライを決めて逆転移成功する。
追う立場となった明治大は、21分にPGで同点。26分には22m付近でのマイボールラインアウトから展開し、SO伊藤耕太郎(2年,國學院栃木)が抜け出しそのままインゴールに飛び込んだ。32分には22mライン付近からFB雲山弘貴がインゴールにグラウンダーのキック、CTB齊藤誉哉(3年,桐生第一)が押さえた。さらにPGを加えた明治大が39-24で勝利、2年ぶりの決勝へとすすむ。
ポイント
東海大は、前半は明治大の堅守に決定的なチャンスをつくれずにいたが、後半に入って連続トライで一気に逆転した。しかし、明治大のプレッシャーから、試合を通してSO武藤ゆらぎが自由に動ける機会が限られていたことが敗れた一因となった。また、終盤入ったWTB酒井亮治(4年,東海大相模)の飛び出しも期待されたが、明治大の早い出足に封じられた。
明治大のほうは、勝負どころの後半の半ば以降に地力を見せた。対抗戦では攻撃が単調になり攻めあぐねたこともあったが、大学選手権ではキックを効果的に使ってエリアを取り、試合を優位にすすめることができている。ただ、後半の入りに連続トライを許したところは反省点か。
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帝京大(対抗戦1位) 37-30 京産大(関西1位)
試合は帝京大が先制、前半3分のマイボールラインアウトから逆サイドに展開、最後はFB谷中樹平(3年,御所実)がインゴールに飛び込んだ。13分に京産大がPGを返すも、帝京大は20分に相手ゴール前に攻め込むとBKへ、FB谷中樹平のバックフリップパスからWTB白國亮大(4年,摂津)がトライを決める。
対する京産大は24分にPGを追加すると、30分にはマイボールスクラムからCTBジェイミー・ヴァカラヒ(4年,日体大荏原)へつなぎトライ。さらにPGを追加したあとのロスタイム、22mライン上でのラインアウトモールから連続攻撃で徐々にゴールに詰め寄ると、最後はFWが塊となってPR平野叶翔(4年,西陵)が押し込んだ。帝京大は10-23と13点のビハインドで前半を終えた。
後半に入って5分に帝京大がPGを返すと、9分にはラインアウトモールからHO江良颯(2年,大阪桐蔭)がトライを返す。対する京産大は17分、相手陣22mライン付近からWTB船曳涼太(2年,神戸科学技術)が抜け出しあと5mでラックに、すかさずボールを拾い上げPR平野叶翔が突進しインゴールに飛び込んだ。
10点差を追う帝京大は24分、相手ゴール前でのマイボールスクラムからSH李綿寿(1年,大阪朝鮮)がパスダミーを見せながらインゴールに押さえた。32分には京産大のコラプシングでペナルティを得るとPGを決めて同点。さらに37分には相手陣5mライン付近での攻防が続くも、最後は右大外で余っていたWTBミティエリ・ツイナカウヴァドラ(3年,セントジョセフC)が右隅に飛び込んだ。帝京大は37-30で勝利し、連覇以来の4年ぶりの決勝へすすんだ。
ポイント
帝京大は、前半をリードされて終えるも、後半はペナルティはゼロ、冷静に戦いながら差を詰めて逆転した。昨年は対抗戦でも後半にペナルティが増えて逆転される試合があったが、今季は後半に冷静に戦えていることが4年ぶりの決勝へと駒をすすめた要因でもある。また、前後半とも最初の10分以内にトライを取れたことが大きかった。
京産大のほうは、序盤にトライを奪われマイボールでも前に出られない中で、前半の再三のNo8藤井颯(4年,京都成章)のゲインはチームに活力を与えて前半のリードにつながった。後半はスクラムで苦戦しながらも必死のディフェンスを見せたが、あと一歩届かず。ペナルティは19と多くなったが、関西ではトップの98のペナルティ(1試合平均14)、そんな中で勝ってきたチームでもある。
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