12/15(日)は、暖かな陽気となった花園ラグビー場。直前には関学大が朝日大を下した試合があった。そのあとは、関西リーグ2位の同志社と関東対抗戦4位の筑波大との対戦。結果は次の通り。
同志社(3T1G)17-48筑波大(7T5G1PG)
同志社の完敗。関東対抗戦での筑波大は、敗れはしたものの3位の帝京大には2点差、明治大からも5トライ奪っている。展望では同志社もかなりやれるのでは?と書いたが、見立ては甘かったようだ。
試合展開
試合開始から同志社が攻め込むもトライにはつながらず、筑波大がスピードのある展開で12分16分とトライを重ねた。同志社の萩井監督によると「スピードと展開力が予想以上だった」とのこと。
34分には同志社のキックパスから最後はFB原田健司のトライ。このあとも再三ゲインを見せ、同志社の中から敢闘賞を選ぶとすれば原田選手だろう。
前半を5-17で終える。
後半に入って最初の得点は同志社。後半11分、相手ゴール前での連続攻撃でFWが頑張りトライ。ゴールも決まり、12-17と5点差に迫る。
しかし、この息詰まる攻防は同志社の勢いをつけるには至らず、ここからは筑波大がどんどんBKに展開しトライを重ねていく。関東対抗戦で80%以上をBKがトライをとってきたが、この試合でも7本中6本がBKによるトライ。
ラストワンプレイは同志社のトライ。縦にパスもらった原田が相手を引き寄せて、最後はWTB山口楓斗が抑えた。最後のコンバージョンキックがポストに跳ね返されてノーサイド。
同志社17-48筑波大
雑感
同志社・萩井監督のコメントの通り、同志社は筑波大のスピードについていけず後手に回っていた印象。筑波大は、関東対抗戦の明治大、早稲田、帝京大とサイズの大きな上位校からトライを取るためには、BKのスピードは不可欠。BKは常に「俺たちでなんとかする」という責任感をもって試合をしているのではないだろうか。
筑波大に対して同志社のタックルが勝負どころでなかなか決まらなかったのも、後手に回ってしまったがゆえだろう。何をしてくるのかと相手を見すぎてしまったことで、コンマ何秒かのタックルの遅れにつながった場面もあったはずだ。
プレーの精度も差があったか。わずかなパスのズレが、展開するうちにコンマ何秒かの遅れとなる。このあたりが同志社BKが相手につかまり、思うように展開できなかったことにつながったのではないだろうか。
それでも同志社が大きな期待を受けるのは、ほかの関西の大学に比べて関東の強豪を肌で知る機会が圧倒的に多いことがある。早慶明などとは試合をしたくてもなかなかできないが、同志社は定期戦が組まれている。
同志社がブレイクダウンの強さやパスの精度を磨いて関西を引っ張り、関西のレベルが上っていくことを期待したい。