2020 関西大学ラグビー 第3節 <直前チェック> … 同志社vs京産大 関学大vs天理大など
概要
関西大学ラグビーAリーグの第3節は、11/21(土)にeven(昨年順位偶数グループ)の2試合が布引グリーンスタジアムで、11/22(日)にodd(昨年順位奇数グループ)の2試合が神戸ユニバー記念競技場で予定されている。なお、全試合有観客での試合となる。
最終節の第3節は、2連勝のチーム同士が激突し、oddは天理大と関学大、evenは同志社と京産大で各グループの1位を争う。
8チームを2グループに分けた各4チームの総当たり戦、第2節を終えての勝敗は次の通り。両グループ1位の2校とグループ戦2位同士の順位決定戦勝者の3チームが大学選手権出場となる。
関西大学ラグビーAリーグ 対戦表
スタメン一覧表
11/21(土)
立命館(2敗) 11:00 関西大(2敗) … 布引
Aリーグの8チームのうち唯一合宿を行うなど始動の早かった立命館だったが、ここまで2連敗。第1節はリードしてロスタイムに入りながら京産大に逆転負け、続く第2節は先にリズムをつかんだ同志社に対し思うようにトライを取れなかった。ポテンシャルを生かすためには、精神的に余裕を持てるようなリードをする展開になれば力が発揮できるか。
関西大は、交流戦で3連敗のあとリーグでも2連敗となった。交流戦の関学大戦、第1節の同志社戦でいずれも2点差で敗れるなど善戦しているものの、1年生から主力の4年生たちを始め選手たちは決して満足していないはずだ。2013年以降に5回対戦して全敗している相手、今年度の集大成でもあり、来年への自信ともなる勝利を目指す。
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立命館 は、ハーフ団をSH北村瞬太郎、SO江良楓に戻し、今季初先発となるHO中川魁とFL内田功平を抜擢、前節のムードを変えることができるか。170cm前後のFLは関東でも関西でも活躍しているが、FL内田功平は163cmとひときわ小さい。小さくても速く刺さるタックルを期待したい。
関西大は、FL池原自恩、WTB澤口飛翔がスタメンに戻り、SOは前節に続いて山田駆がBKの舵取りを担う。1年生のBKでは同志社のCTB岡野喬吾(常翔学園)の活躍が目立つが、同じく1年生のWTB澤口飛翔(御所実業)にとっては昨年の花園準決勝で破った相手、負けてはいられないという気持ちはあるだろう。
過去の対戦
2017 立命館34-12関西大
2018 立命館34-10関西大
2019 対戦なし
FW平均体重
FW高身長選手
立命館 LO畠澤諭193cm LO田中雄太郎187cm No8庄司拓馬181cm
関西大 No8高井杏輔182cm LO南陽高181cm LO福島蒼181cm
同志社(2勝) 13:00 京産大(2勝) … 布引
2連勝の同志社は、初戦の関西大戦ではわずか2点差だったものの、次の立命館には要所で流れを渡さず危なげなく勝利している。また、4週連続で試合が予定されている中での3連戦目、ここへきてけが人が戻るなど選手層に厚みを増しているのは大きい。3年連続で敗れている相性の悪い相手に対し、速いタックルを続けること、タッチキックからのラインアウトモールを防ぐために不用意なペナルティをなくすことが重要だ。
京産大は、立命館との初戦はロスタイムに逆転トライを奪う薄氷の勝利、関西大にはFWで優位に立ってトライを重ねて快勝した。FWでトライを取る形が確立しており完成度は高まってきているとはいえ、FWとしても全体としてもまだミスが出ている状況ではある。FWで勝負するという一貫したプレイスタイルがあるため意思統一はできており、さらに仕上げてグループ1位を狙う。
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同志社のFWは田中晴大郎がNo8に入り、リザーブに木原音弥と今季初めてファイアラガ望サムエルが入った。経験豊富な栗原勘之や大熊陽介らFWのリザーブは層が厚い。そして、BKはWTBに和田悠一郎が戻った。前節活躍したWTB山口楓斗、CTB岡野喬吾らと相手ディフェンスを切り裂く場面が見られるか。
対する京産大は、LOアサエリ・ラウシをスタメンに戻したほか、城間賢がNo8にまわりヴェア・タモエフォラウをリザーブにおいた。また、リザーブ8人のうち通常はFWは5人だが、FWを6人おいてFWでの総力戦を前提にした戦いを挑むつもりだ。
過去の対戦
2017 同志社19-73京産大
2018 同志社26-28京産大
2019 同志社19-27京産大
FW平均体重
FW高身長選手
同志社 LO小菅由一郎185cm LO南光希182cm FL梁本旺義180cm
京産大 LOアサエリ・ラウシ187cm LO樋口誠也185cm
11/22(日)
摂南大(2敗) 12:00 近畿大(2敗) … 神戸ユニバー
2連敗の摂南大は、天理大には完封されたものの、関学大には4トライをあげるなど粘りを見せた。ただ、関学大戦ではラインアウトモールでトライを許してきただけに、同じくFWに強みを持つ近畿大に対してはミスやペナルティを抑えられるかがポイントとなる。
同じく勝ち星のない近畿大は、相手の早い出足や自らのミスやペナルティにより力を発揮できていない。ここまでの2戦でペナルティは28と8チームで最も多く、相手のチャンスをつくるきっかけとなってしまっている。前半からFWで押してペースをつかみたい。
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摂南大は、これまで通り共同主将のSH三田村直輝とFL春山右京、さらにはCTBヴィリアミ・ツイドラキを中心に戦う。スタメンPR木屋暁貴は交流戦を含めて初めての出場。前節初スタメンでいい動きを見せていたCTB東将吾は続けてスタメンに、FB大藏脩平が戻って藤井延卓がWTBにまわる。
近畿大のほうは、フロントローのPR紙森陽太とHO金子隼に代わって、PR池田真人とHO河田啓佑が初スタメン。関学大戦でトライをあげたNo8末廣大智がスタメンに戻る。BKでは、SO半田裕己、WTB康起等が今季初先発。
過去の対戦
2017 摂南大19-53近畿大
2018 対戦なし
2019 摂南大47-41近畿大
FW平均体重
FW高身長選手
摂南大 LO高城勝一193cm LOヴエティ・トゥポウ191cm
近畿大 LO積博志185cm LO沈尚勇180cm No8酒井秀章180cm
関学大(2勝) 14:00 天理大(2勝) … 神戸ユニバー
2連勝の関学大は、2戦で80得点、45失点。前節は摂南大CTBヴィリアミ・ツイドラキを警戒しすぎたせいか、ディフェンスラインの内寄りを何度か突破された。CTBシオサイア・フィフィタが復帰する天理大のアタックに対して、どう対処するかがポイントの一つとなる。ただ、まずはFWにこだわりペースをつかんでいくか。
天理大も2連勝、得点114、失点ゼロと申し分ない。それでもまだミスで攻めきれない場面もあった。あえて課題をあげるなら、第1節の前半は攻めあぐんで19得点のみ、第2節は前後半とも最初の15分頃までトライを奪えなかったことだろう。試合の入りで勢いに乗れず、関学大のFWで押し込めれてトライを許すような展開は避けたい。
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関学大は不動のメンバーから、FL冨岡青がメンバー外となりFL上條元也が初スタメンとなる。ほぼ同じメンバーで4週連続の試合の3週目を迎えるため、パフォーマンスの状況により早めのメンバー交替などもあるかもしれない。
天理大のほうもメンバーは大きく変わることはないが、CTBシオサイア・フィフィタの復帰は大きい。WTB内村祐介がメンバー外となり、WTBには前節CTBで先発したマナセ・ハビリが入った。
過去の対戦
2017 関学大 0-47天理大
2018 関学大 7-73天理大
2019 関学大12-75天理大
FW平均体重
FW高身長選手
関学大 PR小寺晴大183cm
天理大 LOナイバルワガ・セタ188cm LOアシペリ・モアラ185cm
関連リンク
関西大学リーグ チーム情報